南アメリカ大陸北西部に位置する国「コロンビア(Colombia)」
コロンビア第二の都市「メデジン」に着いた翌日、メデジンからバスで2時間ほどの所にある、絶景が見えるという巨大岩「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール(La piedra del peñol)」と、カラフルな建物が並ぶ町「グアタペ(Guatapé)」を訪問しました。
今回は、「グアタペ」をご紹介します。
https://search-ethnic.com/travel/guatape
トゥクトゥクに乗ってグアタペへ
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」
巨大岩「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」で絶景を楽しんだ後、岩から車で10分ほどの所にある「グアタペ」の町へと向かいます。
トゥクトゥクに乗ってグアタペへ
「グアタペ」へは、歩いて行くことも出来ますが、途中の道には何にも無いのでトゥクトゥクを使った方が快適だし、時間の短縮にもなります。
トゥクトゥクは、ペニョール岩から坂道と階段を下って降りた街道沿いのバス停前に数台停まっていて、ドライバーが声を掛けてきます。
料金はグアタペまでで10,000COP(343円)でした。
トゥクトゥクの車内
トゥクトゥクの車窓から(ラ・ピエドラ・デル・ペニョールからグアタペまで)
トゥクトゥクに乗り込んで、グアタペへと出発!
乗り心地はインドのリキシャやタイのトゥクトゥクと変わりません。
途中の風景も特に目に留まるようなものは無く、10分ほどでグアタペに到着。
グアタペのカラフルな街並み
「グアタペ」に到着!
「グアタペ(Guatapé)」は、メデジンを県都とするアンティオキア県の東部にある小さな町。町の人口は5,000人ほどです。
伝統的に牧畜と農業を主産業としてきたこの町ですが、1970年代に国の水力発電事業としてダムが造られると町は一変!
ダム湖によって形作られた水と緑の島々が織り成す風景が美しいということで、多くの観光客が訪れるようになりました。
そんな観光客の数をさらに増やすため、グアタペの街自体も町おこしを実施。
街の建物全てを色とりどりに彩り、カラフルな町としてアピールし始めたのです。
トゥクトゥクが描かれています。
カラフルな建物が並びます。
その成果もあって、グアタペを訪れる観光客は激増。
今では、アンティオキア県の主要な観光スポットとなり、町に多くの観光収入をもたらすようになりました。
市庁舎もこんなにカラフル♪
グアタペのカラフルな街並み
「グアタペ」の街は、1時間あれば充分街をひと通り見て回れるほど小さな町ですが、街並みのカラフル度合いは必見!
こんなにカラフルな町は、なかなかありません★
けれども、ゲートウェイのメデジンから車で2時間という日帰り圏内にあるのが、グアタペ市としては頭の痛いところ。
ほとんどのツーリストは日帰りで訪れ、宿泊する人はまだ少ない模様です。
アルパカがたくさん!
人の姿は疎ら
色々な絵が描かれています。
街の一番の注目ポイントは、カラフルな建物の窓下に描かれた素朴で可愛らしい絵。
この絵は、「ソカロ(Zocalo)」と呼ばれていて、それぞれの家の持ち主にちなんだ絵が描かれているのだとのこと。
カラフル過ぎる建物
街で一番カラフルな広場
とにかく色を使いまくっている感じ。
すごい色彩の洪水!
ここは、グアタペの街で一番カラフルな場所「Plazoleta de Los Zócalos」
ちょっと色を使い過ぎな感じもしますが、これだけ色を使いまくると逆に統一感が出てくる印象です。
軒先に花が飾られているのが可愛らしいです。
広場には大きな銀の魚の像がありました。
色とりどり、いろんな形の装飾。この装飾は「ソカロ(Zocalo)」と呼ぶそうです。
広場には、大きな銀色の魚の像が置かれていました。
何の魚でしょうか?
この地方名産のトゥルーチャ(マス)じゃないような気がしますが。
街はほんと、色とりどりです。
さて、色とりどりの明るい街の雰囲気を楽しみながら、それぞれの家の窓下に描かれている「ソカロ」を見て回りましょう〜♪
運動をする子供たちとお母さん?
帆船と灯台、魚やタコ、ヒトデなどの海洋生物
運動をする子供たちとお母さんの絵。
家族の日常を表した絵でしょうか。微笑ましいですね。
帆船と灯台、魚やタコ、ヒトデなどの海の生き物が描かれた絵。
この家のご主人は船乗りなのかもしれません。
花が咲き乱れ、軒下のソカロも花模様
カラフルなハンモックやバッグ
石畳の坂道の両側に連なるパステルカラーの家並み
どの家もそれぞれ違った色で塗られていて、それぞれ個性的な「ソカロ」が描かれています。
真ん中の写真、ハンモックが売られています。ハンモックもカラフル!
ちなみに、ハンモックってコロンビアが起源なんです★
アマゾンの原住民が古くから使用していて、コロンブスがスペインに持ち帰り、旧大陸にも広まったのだとか。
揺れが激しい帆船での航海の際に、ハンモックはとても重宝したのだそうです。
杖を突いて歩く先住民の姿
荷物を背負った馬と帽子を被ったおじさん
街がこのようにカラフルになったのは、比較的最近のことなのだそう。
建物がこんなにカラフルになったのは、ダムが出来た後の比較的最近のこと。
それ以前の街はどんな感じだったのでしょうね。気になります。
黄緑、水色、黄色。ポップでカラフルな色使い。
カバン、ナイフ、帽子。カウボーイの持ち物でしょうか。
壁に飾られたパレット。画家の工房でしょうか。
牧畜を営む人が多いのでしょう。馬や牛の絵が多くありました。
牧畜を営む人が多いこの地域。馬や牛やカウボーイの絵がいくつもありました。
絵の内容や構図などは、家の住人が考えているのでしょうか。気になります。
街は静かでのんびりとした風情
カウボーイ4人が囲む噴水のモニュメント
グアタペの街が描かれた「ソカロ」もあります。
平日の日中だからでしょうか。
街には、あまり人が歩いていません。静かでのんびりとした風情です。
肉屋さんの牛のソカロ
スポーツ用品店のユニフォームと靴のソカロ
自動車用具店のトラックのソカロ
ビリヤード場のソカロ
こちらも肉屋さん
カードとサイコロ。ゲーム場?
ゲームしている人はいなかったですが、ここでポーカーとかドミノが行われるんでしょうか?
こちらは、個人宅ではなく、お店が並ぶ通りに描かれたソカロ。
肉屋には牛の絵が、スポーツ用品店にはユニフォームの絵が、自動車用具店にはトラックの絵が、ゲーム場にはビリヤード台やトランプをする人たちの絵が描かれていました。
ソカロを描いているおじさんがいました。
ソカロを描いているおじさんです。
街中に描かれているソカロは、このように専門の絵描きさんがひとつひとつ描いていっているんですね。
街の小さなマーケットに入ってみました。
アレバ(トルティーヤ?)がたくさん売られてました。
野菜や果物もたくさん!
通りの途中に小さなスーパーマーケットがあったので入ってみました。
かなり品数が多い店内の陳列棚。特に変わったものはありませんでしたが、コロンビアのおふくろの味であるトウモロコシのパン「アレパ」があったり、地元産のフレッシュな野菜や果物が並べられていたり。
カラフル過ぎるトゥクトゥク
カラフルなトゥクトゥクです。
インドのコーチンという街で、デコレーションされたリキシャを見ましたが、それを思い出しました★
中央広場でランチをいただく♪
中央広場に建つカルメンの聖母教会
中央広場のレストランでランチ♪
さて、時間はお昼過ぎ。お腹もかなり空いてきました。
ランチは、町の中央広場に面した食堂で頂きます。
魚のフライと豆のスープの定食
マンゴーのジュース
注文したのは魚のフライの定食。付け合わせに豆のスープ、アボカド、ポテト、サラダ、ライス、豆の煎餅っぽい揚げ物が付いていました。
ドリンクはマンゴーのフレッシュジュース。
グアタペはマスを使った魚料理が名物だそう。
久々に頂いた白身魚はなかなかの美味。豆のスープも濃厚で美味しかったです★
料金は、11,000COP(377円)
バスに乗ってメデジンへと帰ります。
食後、再びバスに乗ってメデジンへと帰ります。
行きと違って、帰りはかなり大きめのバス。
途中、地元の人が乗り降りすることもなく、ツーリスト向けのバスだったのかも知れません。
バスの料金は、15,000COP(514円)。行きのバスとお値段はほぼ変わりません。
メデジンには行きと同じく約2時間ほどで到着。時刻は既に17時を回っていました。
次回は、スラム街「コムナ13」に設置されたメデジン都市改革の成果のひとつ「屋外エスカレーター」と、その界隈に描かれたグラフィティ・アートをご紹介します。
メデジン観光MAP
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