インド・カルナータカ州南東部の町「マンガロール」は、インド国内でも有数の”食の都”として有名です。
土着のトゥルナードゥの文化にアラビア海交易による西方の文化が混ざり合ったマンガロールは、開放的で先進的な土地柄で、ヒンドゥー・イスラム・キリスト教徒がバランス良く共存している街としても知られており、その風土の中で、バラエティに富んだ食文化が培われてきました。
『バンゲラズキッチン』は、そんなマンガロールの料理を専門的に提供している日本唯一のお店。ミシュラン・ビブグルマンにも選定されたお店です。
『バンゲラズキッチン』の外観と店内の雰囲気

『バンゲラズキッチン』
お店の場所は東京メトロ銀座駅から徒歩1分。「銀座インズ2」の2階。
お店のロゴは、マンガロールの伝統演劇「ヤクシャガナ」(映画「カーンターラ 神の降臨」に出てくるブータ儀式を舞踊劇化したもの)がモチーフ。
『バンゲラズキッチン』には、2018年のオープン以後、何度か訪問したことがあるのでが、今回、自分たちが出している間借りインド料理店で「マンガロールフィッシュミールス」を提供することとなり、本場の味の確認と勉強を兼ねて、久々に食べに行ってみることにしました。
以前訪問した時の記事は↓

店頭のメニュー看板

入り口に置かれたスパイス

『バンゲラズキッチン』の店内
くすんだ赤と茶色をベースとしたシックで高級感ある内装。壁にはトゥルナードゥの伝統文化が描かれています。
座席はテーブル席42席、カウンター4席の合計46席。
今回は、食べログで事前予約の上訪問。店内は満席状態でした。
案内された座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理の物色開始。
『バンゲラズキッチン』のメニュー

日本初のマンガロール料理専門店














こちらが、『バンゲラズキッチン』のメニューです。
カルナータカのサラダ「コサンバリ」や、マンガロール名物の「チキンギーロースト」や「マルワイスッカ」。お店イチ押しの魚料理は、ラヴァフライやタワフライなどの揚げ物。魚カレー「ミーンガッシ」などがあり。
主食には「ニールドーサ」。軽食は「マンガロールバンズ」や「マンガロールバジ」など、マンガロールならではの料理が揃っています。

本日の魚
本日の魚はこちら。サワラ、サバ、タイ、バサ、マナガツオ、イトヨリ、ティラピア、エビ、ヘダイ。
どれも築地市場から仕入れた新鮮な魚です。
それでもって、今回選んだのは下のお料理。
- 「スパイシー・カラマリ・リング」(1,530円)
- 「本日のベジスープ」(980円)
- 「フィッシュタワ(バサ)」(4,000円)
- 「クンダプールチキン」(2,360円)
- 「ウルドゥードーサ」(730円)
- 「マンガロールブラウンライス」(680円)
- 「マンガロール・バンズ」(1,410円)
魚料理は、フライとカレーの両方を食べたかったのですが、魚2匹となるとかなりお値段が張るので、フライのみにしました。フライはタワをチョイス。魚はタワフライに合うとスタッフにおすすめされた「バサ」を選択。
シーフードをもう一品ということで「カラマリリング(イカリング)」を。
カレーはチキンを選び、主食は「ウルドゥドーサ」。締めはデザート的に「マンガロールバンズ」を頼むことにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
「クラフトコーラ」と「大人のラッシー」

「クラフトコーラ」(770円)
まずは、お飲み物から。
「クラフトコーラ」です。
トリニダード・トバゴ産のラムに11種類のスパイスがブレンドされているというスパイスド ラム「クラーケン」をコーラで割ったカクテル。
複雑なスパイスの風味がコーラの甘さや爽やかな炭酸と良いマッチング。

「大人のラッシー」(790円)
こちらは、「大人のラッシー」
甘さ控えめながらコクのある洗練されたお味のラッシー。マンゴーの果肉がたくさん入っています。
ドリンクをちびちび飲みながら待っていると、程なくしてお料理がやって来ました。
「スパイシー・カラマリ・リング」

「スパイシー・カラマリ・リング」(1,530円)
「スパイシー・カラマリ・リング」です。
カラッと揚げられた小ぶりのイカリングは、チリが効いていてピリ辛でスパイシー。
カットレモンを搾り掛けていただくと、フレッシュな酸味が加わってなお美味♪
お酒が進みます。生野菜が添えられているのも嬉しい。
「本日のベジスープ」

「本日のベジスープ」(980円)
「本日のベジスープ」は「サール」
「サール(Saar)」とは、レンズ豆の粉末と各種スパイスを配合した調味料を使って作られるマンガロールのスープ料理のこと。タミル料理の「ラッサム」に近いスープです。
サールにも色々な種類があるようで、一般的なベジのサールのほか、魚や肉を具材として使うサールもあり、レシピも家庭やお店によって様々であるのだそう。
いただいたサールはサラッとして水分多め。タマリンドの酸味はあるものの辛さは控えめで、ほんのりと甘味が感じられ、且つ、家庭では作れなさそうな複雑でリッチで深みのある風味。
「フィッシュタワ(バサ)」

「フィッシュタワ(バサ)」(4,000円)
そして、本日のメイン。
バサを使ったタワフライ「フィッシュタワ(バサ)」の登場!
マンガロールの魚料理と言えば、セモリナ粉の衣で揚げた「ラヴァフライ」も有名ですが、自分的には米粉で揚げた「タワフライ」の方が好みだし、印象に残っています。
ちなみに、現地マンガロールでは、アンジャル(キングフィッシュ)が最もポピュラーな魚で、マンガロールの『ギリマンジャ』や『ホテル・ナラヤナ』。ウドゥピの『ティンマッパ・フィッシュ・ホテル』、カンヌールの『ホテル・オデン』で食べたタワフライもアンジャル。現地で食べたアンジャルのタワフライは本当に美味でした♪
アンジャルは残念ながら無いので、バサのタワフライです。

スパイシーなマサラ風味の米粉が魚に纏わりついています。
いただいたバサのタワフライは、スタッフのお勧めどおり、身が淡白でクセがなくて食べやすく、スパイシーなマサラで味付けされた米粉と相性抜群!
タワフライも店によって味付けや米粉コーティングのテクスチャは多種多様で、個人的にはザクザクとした米粉のフレークがたっぷり掛かった『ホテル・ナラヤナ』のスタイルが好み。魚もやっぱりアンジャルの美味しさには敵いません。
「クンダプールチキン」

「クンダプールチキン」(2,360円)
カレーは、「クンダプールチキン」(ココナッツベースの濃厚なグレイビーにスパイスをきかせたカレー)を注文。
クンダプールチキン(Kundapura chicken)は、カルナータカ州の沿岸部にあるクンダプル発祥の伝統的な鶏肉料理。ココナッツやビャダギチリを使った旨味とコクのあるスパイシーな風味が特徴とのこと。
この「クンダプールチキン」、初めていただきましたが、めちゃ旨でした!
ココナッツベースのグレイビーはスパイシーながら辛くはなく甘めな味付け。濃厚でありながらも、重くなく軽い食べ心地がGood! チキンも柔らかく肉厚で、グレイビーがうまく纏わりついていて美味しい。
洗練された味の完成度の高いチキンカレー。さすが、ビブグルマンに選ばれたお店です。
「ウルドゥードーサ」

「ウルドゥードーサ」(730円)
クンダプールチキンと一緒にいただいた主食は「ウルドゥードーサ」
ウラド豆と米の生地で焼いた、もっちりとした食感のマンガロール流のドーサです。
ウドゥピのこちらのドーサや、バンガロールのこちらのドーサと同様のオープンドーサで、現地ではポディを塗したり、ベンネ(バター)を載せたりして食べられています。
厚みのあるソフトな生地は結構ボリューミーで食べ応えあり。発酵の酸味が結構強めなので、濃厚なチキンカレーには米粉を使った無味な「ニールドーサ」の方がマッチしたかも。
「マンガロールブラウンライス」

「マンガロールブラウンライス」(680円)
主食のもう一品は「マンガロールブラウンライス」
ブラウンライス(赤米・ボイルドライス/マッタライス)は、マンガロールやケララ州でよく食べられている伝統的なパーボイル(加熱処理)のお米。
粒が大きめでポロポロとした食感。食べ応えがあるにもかかわらず、軽いのでいくらでもいただけちゃいそうな感じ。
チキンカレーを掛け食べるのも、タワフライと一緒にいただくのもGood!

マンガロール料理の数々
いただいたマンガロール料理の数々。
日本では、おそらくこのお店でしか食べられないラインナップです。
「マンガロール・バンズ」

「マンガロール・バンズ」(1,410円)
本日の締めは、「マンガロール・バンズ」
生地にバナナが練り込まれた、ほんのり甘い風味のパン。マンガロールの名物です。
マイダ、潰した完熟バナナ、砂糖、ヨーグルト・塩、クミンなどを素材とした生地を発酵させ、揚げて作られます。
ココナッツチャトニとサンバル付き。

ほんのりとしたバナナの風味が美味しい
サクッとした外身とふんわり柔らかな内側の食感のコントラスト。ほんのりとしたバナナの風味と甘味。仄かに香るスパイスの香ばしさ。
カルナータカ風の甘めのサンバルや、フレッシュなココナッツチャトニと一緒にいただくとなお美味♪
現地のこんなお店やあんなお店、こちらのお店などでいただいた本場のマンガロールバンズにも引けを取らない、何度でも食べたくなるバンズです。
「コーヒー」

「コーヒー」(550円)
マンガロールバンズのお供として頼んだ飲み物は「コーヒー」
空中で撹拌させることで泡立てられた、南インド定番の甘いミルクコーヒーです。

マンガロールの味
ほど良いミルク感と確かなコーヒーの風味。甘さもちょうど良く美味。
マンガロールバンズとの相性は最高! 食後の良いお口直しとなりました。

『バンゲラズキッチン』
インド国内でも有数の”食の都”として有名なカルナータカ州南東部の町「マンガロール」。『バンゲラズキッチン』は、そんなマンガロールの料理を専門的に提供している日本唯一のお店です。
米粉をつけて揚げた魚のフライ「フィッシュタワ」や、スパイシーなイカリング「カラマリリング」などの魚介料理。ココナッツベースの濃厚なチキンカレー「クンダプールチキン」。生地にバナナが練り込まれた名物のパン「マンガロール・バンズ」など、いただいたお料理はどれも洗練された完成度の高いお味。
さすが、ミシュラン・ビブグルマン選定のお店。本場マンガロールのレストランに引けを取らない、マンガロールならではの味を堪能することができるお店です。
『バンゲラズキッチン』は、ネット予約出来ます!
『バンゲラズキッチン』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『バンゲラズキッチン』の地図・アクセス・営業時間
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