モロッコ中央部にある町「マラケシュ」(Marrakech:مراكش)
ベルベル語で「神の国」 (murt ‘n akush)を意味する「マラケシュ」は、モロッコ第4の都市。人口は90万人を数えます。
マラケシュは、「ゲリーズ」(Gueliz)と呼ばれる新市街と、「メディナ」(Medina)と呼ばれる旧市街に大きく分かれています。
「ゲリーズ」には、高層ビルやホテルなどが立ち並ぶ近代的な街並みが広がっていて、「メディナ」には、スークや宮殿など中世からの街並みが残されています。
メディナは、「マラケシュの旧市街」として世界遺産にも登録されています。
大道芸人がたくさんの昼間の「フナ広場」
ホテルの窓から見たメディナの街並み
フナ広場の入り口
観光客向けの「クチ」(馬車)
日中のフナ広場の様子
東西2km、南北3kmの城壁に囲まれているメディナ(旧市街)。
その歴史は古く、1070年にベルベル人最初のイスラム国家「ムラービト朝」が都と定め、以後、交易や文化の中心地として栄え続けてきました。
マラケシュのメディナの中心は「ジャマ・エル・フナ広場」です。
夜になるとたくさんの屋台が出て、人々で大混雑するフナ広場ですが、日中は屋台もなく、広々とした感じ。
昼間のフナ広場で行われていたゲーム
ビンを釣り上げるゲームのようです。
昼間のフナ広場には、ヘビ使いやダンサー、アクロバット芸など、大道芸人たちが芸をしていたり、縁日にありそうなゲームを楽しめる屋台などが出ていました!
ただし・・・、
写真を撮るとチップを払わなければならないのが困りもの。
結構高いお金を吹っ掛けてくるので、写真を撮るごとに値切り交渉をしなくてはならず、とても面倒くさいんです。
なので、大道芸人の写真はあまり撮りませんでした。
世界最大!マラケシュ旧市街のスークを歩く
スークの入り口
そして、「ジャマ・エル・フナ広場」の北側。
ここには、世界最大とも呼ばれるスークが広がっています!
網の目のように張り巡らされたスークの迷路。路地から路地へ、迷いながら歩き回り、無数にあるお店を見て回って、ショッピングを楽しむ。
それが、日中のマラケシュの一番の楽しみ方!
さて、めくるめく、マラケシュのスークの中を散策してみましょうー♪
カラフルなポストカード
スークの迷路を歩きます。
スークのメインストリートは、「スーク・スマリン通り」(Rue Souk Smarine)
入り口の「スマリン門」(Bab Smarine)を抜けると、みやげ物、衣類、日用雑貨、金細工、カゴ細工、スパイス、ハマム用品、靴、カーペットなど、様々なお店が連なっているのが見えます。
煌びやかで楽しい!モロッコランプのお店
色とりどりの布やカバン
カーペットのお店。アーチの門もいい感じ♪
ちなみに、「スーク・スマリン」とは、布地のスークのこと。
スークは、商品の種類ごとに店が集まっています。
マラケシュにあるのは、
- 絨毯のスーク(La Criee Berbere)
- 貴金属のスーク(Souk des Bijoutiers)
- 羊毛のスーク(Souk Larzal)
- バブーシュのスーク(Souk Smata)
- 銅や真鍮製品のスーク(Souk du Cuivre)
- 革職人のスーク(Souk Cherratine)
- 鍛冶屋のスーク(Souk Haddadine)
- 木工品のスーク(Souk Chouari)
- 染色職人のスーク(Souk des Teinturies)
- スパイスのスーク(Souk des epices)
- 陶器のスーク(Souk des Potiers)
- 羊の革のスーク(Souk des Peaux de Mouton)
などなど。
ビーズなどアクセサリーや化粧品ボトル
石鹸などのバス用品
銀や銅などの金物製品のお店
フレグランスなどのお店
鉱物を売っているお店
カラフルな糸がぶら下がっています。
革製のクッション(プフ)屋さん
タイコなどの楽器屋さん
モロッコは雑貨天国!
ビーズを使ったアクセサリーや、ガラスと真鍮で出来たカラフルな化粧品ボトル。
おしゃれでお手頃なサイズの「マルシェバッグ」。アルガンの実を使ったコスメ用の「アルガンオイル」。
カラフルでかわいい革スリッパ「バブーシュ」。色や形も様々な「モロッコランプ」。
いろんな模様があって迷う「ミントティーグラス」。手のひらサイズで可愛らしい「ミニタジン鍋」。
カーテンをまとめる布「タッセル」のお店や、「プフ」と呼ばれるモロッコ革クッション。
モロッコタイルを使ったお皿やコースター。アラベスクの柄のポーチやモスクを模った鏡。フェルト生地の帽子や、モロッコ絨毯、ラグマット。ベルベル音楽で使う太鼓や、中東でおなじみの水タバコ。
ほんと、ありとあらゆるお土産、雑貨が揃っています!
アクセサリーのお店。向こうにはタイルで飾られた入り口が。
モロッコ革スリッパ「バブーシュ」のお店
カラフルな「バブーシュ」がたくさん!
銅や真鍮製品のお店。
この丸いのは鍋?
真鍮製品のスーク
バブーシュに真鍮製品、カラフルな生糸。
スークの路地を歩き回り、お店と売られている商品を見まくりました♪
もちろん、ここでのお買い物は値段交渉が必要。
お店の人は下手をすると10倍くらいの値段を吹っ掛けてくるので、最初は安すぎるくらいの値段を提示した方がいいです。
連日の移動で疲れていたこともあって、お土産物はあまりたくさん買えなかったのですが、珍しい三角の形をした手持ち太鼓(80DH:800円)、ミニタジン鍋4つ(200DH:2,000円)、寄木細工(80DH:800円)などを買いましたー!
色合いがいい!ミニタジン鍋
模様も色もバラエティー豊かな「ミニタジン鍋」
ミニタジン、どれにしようか迷います。
黄緑、黄色、赤、白、青、どれも魅力的!
ミニタジン屋のおじさん
写真は、購入した「ミニタジン鍋」のお店。
カラフルな陳列に目を奪われ、赤、青、黄、緑、4つのミニタジンを買いました。
おじさん、最初、ひとつ100DHなどと言ってきたのですが、半額の50DHにまで負けさせて購入!
やった!と思っていたのですが、その後、フナ広場の露店でひとつ20DHで売られているのを見てがっかり・・・。
でも、このお店のミニタジンの方が質はよかったです。
雰囲気抜群!メディナ(旧市街)の路地
メディナの細い路地
アーチ型の門が所々にあります。
マラケシュのメディナ(旧市街)の楽しみは、お店だけではありません!
人々が生活する、網の目のように張り巡らされた路地を迷い歩くのもまた楽しいです。
天井の低い通路を抜けると。
また、新たな路地が現れます。
ピンク色の家並みが続くメディナの路地
迷いながら路地を歩くのもまた楽し。
路地はマラケシュの人々の生活の場
路地にはピンク色の建物が並び、アラブ風のアーチ型の門があったり、モスクがあったり、人々が路上で雑談していたり、子供が駆け回っていたりします。
雰囲気満点のメディナの路地。
路地の中をあてもなくうろうろと歩いて周りましたー!
スークの北、「革なめし職人地区」へ
スークを抜け、北へと進みます。
香料のたぐい?
歯医者さん
魚のフライが売られていました。
八百屋さん
スークを抜け、北へと進むと、道幅の広い街路が続いていました。
魚屋さんや八百屋さんなどが並ぶ、ふつうの街路を歩いて行くと、客引きに呼び止められました。
客引きの話によると、ここからすぐのところにある「革なめし職人地区」(Quartier des Tanneurs)に案内してくれるそうです。
20DHで行ってくれるというので、案内してもらうことにしました。
「革なめし職人地区」
臭いが強烈!
干されたたくさんの革
写真が「革なめし職人地区」です。
円形の水槽がたくさん並んでいます。
この水槽ではがされた羊や牛の皮を洗うのだそうです。
水槽の周りには、なめされた皮がたくさん干されていました。
それにしても、ここは本当に臭いが強烈でした。
作業をしている人がたくさんいましたが、仕事はかなり大変そう。
再び路地を抜け、フナ広場へ
雰囲気のあるメディナの路地
「革なめし職人地区」を見物した後、再び路地を歩いてフナ広場へと向かいます。
来た道とは別の道を通って、また路地に入って、再び迷いながら歩いて・・・。
買い物帰りのおばさんたち
自転車をこぐ青年
路地を行く自転車
ピンク色の建物が並びます。
観光客のほとんどいない路地。
買い物帰りのおばさんたちがいたり、自転車を漕いでいる青年がいたり。
建物からは、祈りの声が聴こえてきたり、音楽をかけている音が聴こえてきたり。
メディナのモスクの四角いミナレット
青空に映えるミナレット
フナ広場の前のカフェでひとやすみ
しばらく歩くと立派なモスクのミナレットが現れました。
モロッコのモスクのミナレットは、このような四角い形をしています。
ミナレットの壁面は、緑色のタイルで飾られていて、とても綺麗★
さらにそこからしばらく進むと、ようやくフナ広場へと出ました。
フナ広場の前にあるカフェでしばし休息。
フナ広場を見下ろすレストラン
写真は、広場を見下ろせるレストランから眺めた、日中の「ジャマ・エル・フナ広場」です。
屋台が並ぶ夜のマラケシュのメディナも楽しいですが、スークでのお土産や雑貨選びが楽しめる昼のメディナも魅力いっぱい!
モロッコを象徴するような街「マラケシュ」
この国に来たら、絶対訪れたい場所のひとつです。
旅行時期:2013年12月〜2014年1月
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