- 西インド料理とは?
- 『デサイズ(Desai’s)』(船堀)|マハーラシュトラ料理
- 『カフェと印度家庭料理レカ』(葛西)|マハーラシュトラ料理
- 『ガヤバジ』(田原町)|マハーラシュトラ料理
- 『ミドリストア』(福岡・大橋)|マハーラシュトラ料理(ナーグプル料理)
- 『Tara Cafe (タラカフェ)』(千葉・我孫子)|グジャラート料理
- 『ヴェジハーブサーガ』(御徒町)|グジャラート料理・ラジャスタン料理
- 『インディヤム』(船堀)|ムンバイ料理
- 『CAFE INDIA こうこうとう』(福岡・大牟田)|ムンバイ料理
- 『ゴーダカフェ』(松陰神社前)|ムンバイ料理
- 『ビバゴアインディアンカフェ』(原宿)|ゴア料理
- 『ポークビンダルー食べる副大統領』(神泉)|ゴア料理
- デリーの『スルチ(Suruchi)』で食べた「ラジャスターニー・ターリー」と「グジャラーティー・ターリー」
- 閉店・休業中の西インド料理店
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西インド料理とは?
西インド料理とは、一般的にインド西部にある「ラジャスタン州」「グジャラート州」「マハーラシュトラ州」「ゴア州」の料理を指します。
4州の料理にはかなり違いがあります。それぞれの特徴は下記です。
- 「ラジャスタン州」の料理
- 「ラジャスタン州」は、乾燥した砂漠地帯にあるため、限られた野菜と豆類を使った料理が多く、ギーやヨーグルト、ミルクを多用したマイルド且つ濃厚な味が特徴。ヒンドゥーやジャイナ教徒が多く菜食主義者が多い土地柄ですが、狩猟を好むラージプートの影響から肉を使った宮廷料理も発達しました。
- 「グジャラート州」の料理
- インド最大のベジタリアン人口を擁する「グジャラート州」は、菜食料理が発達しています。典型的なグジャラートターリーは、ロティ、ダールまたはカディ、米、サブジ/シャアク、パパド、チャース(バターミルク)で構成され、甘い味付けが特徴。「ファルサン」や「ナスタ」と呼ばれるスナックのバラエティが豊富なことでも知られています。
- 「マハーラシュトラ州」の料理
- 「マハーラシュトラ州」には風土が全く異なる4つの地域があり、地域ごと独自のマサラを駆使した料理が食べられています。料理は、ベジタリアンである司祭階級の「ブラミン料理」、アラビア海沿岸の魚介を使った「コンカニ料理」、鶏肉の産地であり辛い味付けでも有名な「コールハープルの料理」、東部のヴィダルバーで食べられているヒンドゥー教徒のコミュニティ「サオジの料理」、マハーラシュトラとゴアの要素が重なった「マルワニ料理」、欧米の食材を取り入れたストリートフードが知られる「ムンバイの料理」など、多種多様。
- 「ゴア州」の料理
- ゴアには、牛肉や豚肉を使い、主食にパンを食べるポルトガルの影響を強く受けた「カトリック・ゴア料理」と、ペスカタリアン(魚介も食べる菜食主義者)が多いことから魚介料理が発達した「ヒンドゥー・ゴア料理」があります。
北インド料理や南インド料理に比べて、日本には西インド料理を提供するお店の数はあまり多くはありません。しかしながら、近年はぼちぼち増えてきて、さらに細分化された地方の料理を提供するお店も出現しています。
東京都内・近県+日本各地・海外にある「西インド料理店」12店舗をご紹介します。
『デサイズ(Desai’s)』(船堀)|マハーラシュトラ料理
船堀にある西インド料理のお店『デサイズ(Desai’s)』
インド・マハーラーシュトラ州南部コールハープル(Kolhapur)出身の方がオーナーのお店。
メニューには、スナックやパンを使った軽食ミサルー、マラータ人のベジ料理、鶏肉や羊肉を使ったコールハープル料理、魚介を使った海岸部のコンカニ料理があります。
西インド料理の魅力を発見できるお店です★
マラーティー料理

「シハガド城 ターリー(Sinhgad Thali)」は、マラータの英雄譚「シンハガド城の戦い」を名に冠したベジターリー。
濃いめの味付けのドライなナスのカレー、香ばしい玉ねぎの天ぷら、ソルガムや粟、ひえなどを使って作られたパン「バクリ」、塩味のラッシー「チャース」など、ビビッドなインパクトはないものの、素朴で滋味深い美味しさ。
コラプリ料理(コールハープル料理)

「コラプリ・マトン・ターリー(Kolhapuri Mutton Thali)」は、スパイシーな辛さで知られるコールハープル料理のターリー。
コルハープル料理(コラプリ料理)を象徴する汁物である赤くて辛い「タンブラー・ラッサ(タンブダ・ラッサ)」と、白くてマイルドな「パンドラ・ラッサ」は、どちらも食べたことのない味わいで新鮮な驚き♪
濃いめの味付けのグレイビーが絡んだ「ドライマトン」も美味しい。
マルワニ料理(マルヴァニ料理)

「マルワニ・プラウン(Malwani Prawns)」は、海岸部で食べられているマルワニ料理のターリー。
ココナッツミルクベースで海老が入った「マルワニ・プラウン・カレー」は、味付け濃いめで辛さ強めなドロっとしたカレー。チリの辛味とニンニクや玉ねぎの旨味。
「ライスのロティ(Tandlachi Bhakri)」は、全粒粉や小麦粉を使った普通のロティよりも硬めで、お味は日本の五平餅に近い感じ。
『カフェと印度家庭料理レカ』(葛西)|マハーラシュトラ料理

葛西にある西インド料理のお店『カフェと印度家庭料理レカ』
インドのお母さんが作る本物の家庭料理を提供する「奇跡のインド料理店」です。
「スペシャルセット(マトンビリヤニ付き)」は、お米がパラパラ、スパイス控えめで優しいお味のマトンビリヤニ。緑豆やひよこ豆、サブダナ、ナムキンを和えたサラダは食感がGood! 複数種の豆が入った豆カレーはバラエティに富んだ豆の味がなかなか。
フィッシュカレーは少し酸味のある、今まで食べたことのない風味で、これまた美味しい♪ 白身の魚も肉厚で柔らかくてNice!
油控えめでスパイスも適度なせいか、結構ボリュームあるのに食後に胃がもたれないのが良いです。
『ガヤバジ』(田原町)|マハーラシュトラ料理

浅草、田原町にある西インド料理のお店『ガヤバジ』
都内でも貴重な西インド料理をいただけるこのお店。ランチの「選べるカレープレート」では、6種の個性的なお味のカレーからチョイスすることができます。
マハラシュトラ州の田舎風のチキンカレー「ガオランチキン」は、ほろほろとほぐれる柔らかいチキンと、ブラックペッパーのビターな辛さがベストマッチ!
「ボギチバジ」は、サラッとしたスープに、人参や茄子などの野菜がゴロゴロ入った収穫祭の野菜カレー。南インドのサンバルなどとはまた違った独特な風味。優しいお味でいくらでもスルスルいただけちゃいそうな美味しさ★
『ミドリストア』(福岡・大橋)|マハーラシュトラ料理(ナーグプル料理)

福岡市緑区大橋にあるカレー店『ミドリストア』
マハーラシュトラ州ナーグプルで食べられているカレー「サオジ(Saoji)」を提供している日本唯一の専門店です。
いただいた「サオジカレー」のお味は、まさに絶品!今まで食べたことのないお味。
複雑な風味が香る濃厚でオイリーなグレイビーはインパクト抜群! それでいて食後感が重くないのが不思議な感じ。
素焼きの陶器にチャイを注ぎ入れ、ぐつぐつ沸騰させて作る「クルハッドチャイ」も楽しく、美味しかったです♪
『Tara Cafe (タラカフェ)』(千葉・我孫子)|グジャラート料理

千葉県我孫子市にある『Tara Cafe (タラカフェ)』
日本では数少ない、西インド・グジャラート州の料理を提供する貴重なお店です。
提供された「グジャラートターリー」は、19品目の料理が載った豪華なターリー。
初めて食べるおかずばかりでしたが、いずれも素朴で優しいお味で、どれを食べても美味しい! 全体のバランスも良いです。特に焼き茄子を使った「ベイガンバロタ」と「チャパティ」が美味でした♪
『ヴェジハーブサーガ』(御徒町)|グジャラート料理・ラジャスタン料理
御徒町にあるインド料理店『ヴェジハーブサーガ』
100%ベジタリアンメニューを掲げるこのお店では、スペシャルメニューとして「グジャラティ・タリー」と「ラジャスタニ・タリー」があります。

「ラジャスタニ・ラジュワダ・タリー」は、ターリー皿の上に10品目が載った豪華なターリー。
お味は、全体的にマイルドな味付け。辛さはなく、酸味も強くなく、素朴なお味です。
「ダ―ル」は水分多めでスタンダードなお味。ひよこ豆の粉を練った「ガッタ」が入った「ガッタカリー」は、素朴で尖りはないものの味わい深い感じ。「マターパニール」はインネパ店のバターチキンのような甘いお味。薄手の「チャパティ」が美味しい♪

「グジャラティ・タリー スーラト・ヌ・ジャマン」は、甘さが特徴のグジャラーティらしく、カレー3種が全て甘い味付け。
セブ入りでトマトの酸味が効いた「セブトマトヌシャーク」、ギーの風味とヨーグルトの酸味が独特な味わいの「グジャラティカディ」。メティを使った少し硬めのパン「メティナテープラ」、芋が入った天ぷら「パコラ」
甘さと、ギーやヨーグルトなどのミルキー感、粉物のもっさりとした感じが全体を支配していますが、付け合わせのレモンを搾り掛けたり、グリーンチャトニを加えていただくと、食べやすくなる感じ。
『インディヤム』(船堀)|ムンバイ料理

江戸川区の船堀にある中央・西インド料理のお店『インディヤム』
パオバジやサブダナ キチュリーなど、バラエティに富んだ西インドの軽食料理が食べられる貴重なお店です。
「パオバジ」は、インド・ムンバイで生まれた屋台料理で、”パオ”はパン、”バジ”はおかずのことで、じゃがいもなどの野菜をマッシュしたものをパンに挟んで食べるのがスタンダードなスタイルなのだそう。
カレーはジャガイモとトマトが入った“カレー”らしいお味のカレー。唐辛子の辛さもほどほどに効いています。
パンに、添えられた玉ねぎやトマト、パクチーを挟み、カレーを付けて、レモンを絞り掛けていただくと、う〜ん美味♪
『CAFE INDIA こうこうとう』(福岡・大牟田)|ムンバイ料理

福岡県大牟田市にある、西インド料理を提供しているお店『CAFE INDIA こうこうとう』。全国でも貴重な、西インド・ムンバイの軽食をいただけるお店。
「ミサルパオセット」は、シンプルなムンバイの朝食。
ココナッツベースのスープ「ミサル」は、スパイスが効いたカレースープって感じ。辛さも控えめで食べやすいお味です。ごろごろ入った具材は、スナック、マトキ豆、ポテト。スープに浸されて柔らかくなっています。
「パオ」は、普通の食パン。「パオ」を「ミサル」に浸して食べると美味しい♪
全体的にジャンキーな風味。ストリートフードなお味です★
『ゴーダカフェ』(松陰神社前)|ムンバイ料理

松陰神社前にあるカレー&カフェのお店『ゴーダカフェ』
西インド・ムンバイのストリートフードとして食べられている「パウバジ(パンカレー)」を独自にアレンジした「ボンベイサンド」と、そのボンベイサンドをカレーの上に載せた「ボンベイサンドカレー」を提供しているお店。
お肉の旨味たっぷりの「キーマカレー」に、グリーンチャツネの辛味と酸味が効いた「ボンベイサンド」を載せた「ボンベイサンドカレー」は、見た目も味もインパクト抜群!
スナック感、ジャンク感満点で、かなりハイカロリーなワンプレートでしたが、美味でした★
『ビバゴアインディアンカフェ』(原宿)|ゴア料理

原宿にあるインド料理のお店『ビバゴアインディアンカフェ(viva goa indian cafe)』。インドのゴアの料理を提供している都内でも貴重なお店です。
いただいた「ビバゴアディナーターリーセット」は、他では食べられない個性的なターリー。
特に美味しかったのは、「フィッシュタバフライ」。セモリナ粉が塗された魚のフライはサクッとした食感がNiceで、マンガロールで食べたタワフライに似た感じ。
コリアンダーリーフの風味が効いた緑色のカレー「チキンカフェリアル(カフレアル)」も、個性的なお味ですが、なかなかGood!
『ポークビンダルー食べる副大統領』(神泉)|ゴア料理

神泉にあるポークビンダルーの専門店『ポークビンダルー食べる副大統領』
いただいた「ポークビンダルー」は、さすがポークビンダルー一本で勝負しているお店。抜群に美味いです★
ワインビネガーが効いた強めの酸味、チリの辛味、各種スパイスの味わいがマッチしていて、とってもバランスの良いお味。サラダやクスクスと一緒にいただくのも美味♪
デリーの『スルチ(Suruchi)』で食べた「ラジャスターニー・ターリー」と「グジャラーティー・ターリー」
デリーのカロルバーグにある北インド・ベジタリアン料理の専門店『スルチ(Suruchi)』は、北インドの3地域(ラジャスタン、パンジャーブ、グジャラート)の豪華なターリー(定食)をいただけるお店。

「ラジャスターニー・ターリー」は、乳製品のまろやかさとピリッとした辛さが特徴的。ラジャスタン料理は、豆類を使ったお料理が多く、牛乳やギーがほとんどの料理に使われているため、全体的にちょっとこってりとした印象。カレーの辛さは少し辛めです。

「グジャラーティー・ターリー」は、ラジャスターニー・ターリーよりもさらに個性的なお味。
ラジャスタン料理と同じく、お料理にミルクやギー、ヨーグルトなどの乳製品が多く使われ、マイルドな味わい。そして、お料理全体が少し甘いお味なのが、ちょっとびっくり!
この甘み、グジャラート料理でよく使われる「ジャガリー」と呼ばれるさとうきび糖であるとのこと。最初はびっくりしましたが、食べ進めるとなかなかクセになる感じ。
閉店・休業中の西インド料理店



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