北朝鮮が一望できる場所とのふれこみのある「オドゥサン統一展望台」に行きました!
いうまでもなく、 韓国と北朝鮮は北緯38度線によって分けられた分断国家です。 両国は現在も臨戦態勢下。 韓国には徴兵制度があります。
核開発やら、金正恩のこととか、北朝鮮のニュースは連日飽きるほど流れてきます。
でも、人々がどんな暮らしぶりをしているのかは謎のまま。
そんな、日本人のみならず韓国人にとっても近くて遠い国、北朝鮮を間近で見られるポイントがソウル近郊に2ヶ所存在します。
1ヶ所は「板門店(パンムンジョム)」。 DMZ(非武装中立地帯)にある国境警備所です。
ここは個人での訪問が許されておらず、ツアーでの参加のみとなります。
あいにく私が訪問した日はツアーの定休日となっていたため参加することはできませんでした。
もう1ヶ所は、今回訪問した「オドゥサン統一展望台」。
ここは漢江(ハンガン)と臨津江(イムジンガン)が合流する地点の韓国側に建てられた展望台です。
川一本をはさんで北朝鮮の開豊(ケプン)郡の農村地帯を見ることができるポイントです。
ここはツアーではなく個人での訪問が可能なので、行ってみることにしました。
まずは、ソウル駅から、列車に乗って出発です。
オドゥサン統一展望台(오두산 통일전망대)【北朝鮮を観に行く】
京義線で金村(クムチョン)駅へ
オドゥサン統一展望台の最寄り駅は、京義線の金村(クムチョン)駅。
ソウル駅の乗り場は他の国鉄とは別で、ロッテマートの裏側辺りにあります。
列車は、毎時50分発(平日の通勤通学時間帯は少し増える)。金村までは約1時間。1,600ウォンです。
車内には、部活の用具を持った女子高生やら、競馬とか好きそうなおじさんとかいて、なかなか味わいがありました。
金村駅と駅前のスクランブル交差点
金村駅からはタクシー。
本当は直で展望台まで行って欲しかったのですが、運ちゃんは展望台までの行き方を知らず、展望台行きのバス停までの乗車となりました(8,700ウォン)。
展望台行きのバス
展望台行きのバス停到着。
だけど、バスはいたけど誰もいない。
近くにあった事務所に行き「展望台に行きたいんだけど」って言うと、ようやくバスのエンジンをかけだす体たらく・・・。
ここが、「オドゥサン統一展望台(오두산 통일전망대)」です。
バスは、ほんの5分程度で到着。料金はタダで、無料のシャトルバスでした。
展望台は年中無休。営業時間はおおむね午前9時から午後6時ごろまでです。 料金は大人2,500ウォン。
入り口にはワールドカップのマスコットがいました!
北朝鮮の状況と人々の暮らしぶりを詳しく展示
オドゥサン統一展望台は、地上4階地下1階のかなり大規模な施設です。
1階には、北朝鮮の昔と今を紹介する「北朝鮮展示室」や「北朝鮮の生活体験コーナー」が。
2階には、統一にかける努力の足跡を説明した「統一展示室」が。
3・4階には、北朝鮮を映像とナレーションで説明する「展望室」と屋外望遠鏡が。
地下には、北朝鮮の商品や記念品を販売する売店があります。
北朝鮮の紙幣
北朝鮮の切手
「北朝鮮展示室」の資料です。ほかにも、北朝鮮の衣服や製品、写真やデータなどがたくさん展示されていました。
一般家庭の住居の居間
小学校の教室
「北朝鮮の生活体験コーナー」の展示。 一般家庭の住居の居間と小学校の教室の再現です。
黒板の上には、ちゃんと「金日成将軍様」と「金正日将軍様」の肖像が掲げられていました。「偉大なる将軍様~」とか唱和するんでしょうか。
朝鮮半島の地形図
オドゥサン統一展望台付近の地図
2階の「統一展示室」には、見事なジオラマがありました。
ボタンを押すと赤ランプが点滅して場所がわかるという、よくあるやつです。
上の写真が朝鮮半島の地形図、下がオドゥサン統一展望台付近の地図。
左下に見えるのが展望台。対岸の北朝鮮領までは3,200メートルしかありません。
その後、4階にある展望室で現在の北朝鮮の状況を説明するVTRを観ました。
対岸にある北の建物や、人々の生活の様子、行事とかここ最近の変化なども紹介されていてなかなか面白かったです。
イムジン川の向こうに見える北朝鮮の領土
うすぼんやりと北朝鮮の領土が
さて、VTRを観終えた後、実際の北朝鮮の姿を観るため屋外に出ますが、あいにくの曇り空。
うすぼんやりと北朝鮮の領土が見えるだけです。
ここに来る道中から予期していたことだけど、やっぱりがっかり!
晴れていれば、北朝鮮の人々が歩いている姿も見えるらしいです。
設置されていた望遠鏡でも見ましたが、肉眼で見るのとあまり変わらず、よく見えませんでした。
イムジン川と北朝鮮
北朝鮮のマスゲーム(Youtube動画)
北朝鮮の交通警官(Youtube動画)
北朝鮮の街の風景(Youtube動画)
北朝鮮の動画です。
1番上は、有名なマスゲーム。2番目は、ロボットみたいな動きで有名な、交通整理をする婦警。3番目は、欧米人が平壌の街を撮影した動画です。
あのイムジン川の向こうには、上の動画のような世界が広がっているんでしょうか。
旅行時期:2010年8月
コメント