JR上野駅不忍口より徒歩3分。アメ横センタービルから西に進んだ通りの左手。雑居ビルの地下1階に、中国料理のお店『牛魔王』はあります。
2022年12月にオープンしたこのお店、中国中央部にある河南省出身の店主が営む、河南料理を提供している中国料理店(”ガチ中華”)。オーダーを受けてから手打ちする自家製麺が自慢のお店です。
アメ横繁華街にある“ガチ中華” 河南省出身の店主が提供する河南料理
『牛魔王』のある雑居ビル
お店は、この商業ビルの地下1階にあります。
アメ横界隈の繁華街のど真ん中です。
手打ち牛肉麺『牛魔王』
店頭看板のメニュー
路面に案内看板が出ているのでわかりやすいです。
真っ赤な牛肉ラーメンのところに、手書きで「辛くないよ!」と書いてあるのがGood!
さて、階段を降りて地下へと向かいましょう〜♪
『牛魔王』の入り口
こちらが、『牛魔王』の入り口。
階段を降りた先の奥まったところにあります。
『牛魔王』の厨房とカウンター
『牛魔王』の厨房とカウンターです。
店内は居酒屋風の空間で、座席はカウンター10席、テーブル4名席×3卓、半個室10名の合計32席。
訪問したのは平日の19時頃でしたが、半個室の部屋に中国人グループが8名ほど。テーブル席におひとり様中国人男性がひとり来店していました。
店員さんは、厨房に男性3名、ホールに女性1名。いずれも中国の方で、中国語でマシンガンのように会話しておりました。
完全に中国な空間です!
『牛魔王』のテーブル席
さて、案内されたカウンター席に座ったところで、そろそろメニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『牛魔王』のメニュー
『牛魔王』の麺類メニュー
こちらが、『牛魔王』の麺類メニューです。
メニューは、お店イチ押しの「牛魔王牛肉ラーメン」や、河南料理の定番「河南ラム肉チャングオ麺」のほか、「ラム肉麺」「チャンポン麺」「ジャージャン麺」「坦々麺」「ビャンビャン麺」など麺類が豊富。
また、河南のスープ「酸味スーロウ」、新疆の煮込み料理「ダーパンジー」。四川の「麻婆豆腐」や広東の「酢豚」、北京の「水餃子」など、中国各地の料理が揃っています。
店長のお勧め
牛魔王ダーパンジー、酸味スー・ロウ
「牛魔王牛肉ラーメン」や「酸味スーロウ」にもかなり惹かれたのですが、今回は河南料理らしいお料理ということで、名物の「河南ラム肉チャングオ麺」を注文してみることにしました。
見応えあり! 熟練の麺職人による、迫力ある麺の手打ち
注文を受けてから麺を手打ち
注文を済ませると、さっそく厨房に居た恰幅の良い男性(店主さん?)が、小麦粉を捏ね、まな板にバンバンと大きな音を立てて打ち付け始めました!
麺を打つ音が響き渡ります。
熟練の麺職人
血管の浮き出た二の腕で、汗だくになって生地を捏ね、伸ばし、空中で振り回し、まな板にバンバン叩きつけるその姿。
まさに熟練の職人! 見応えあります!
河南省名物「河南ラム肉チャングオ麺」。羊の骨を煮込んだ濃厚な白濁スープと、コシの強い手打ち麺
「青島ビール」600円
麺打ちの様子を見ていると、お飲み物が登場!
「青島ビール」です!
「青島ビール」は、1903年に生まれた中国で最も歴史のあるビール。中国国内でのシェアは第2位(1位は華潤雪花ビール)。マイルドでスッキリとした味わいのビールです。
ぐびぐび飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました!
「河南ラム肉チャングオ麺」1,100円
「河南ラム肉チャングオ麺」です。
中国では「烩面(燴麺)」(フイミェン)と呼ばれるこの麺料理。河南省名物の麺料理で、「中国十大麺」の中の1つにあげられているとのこと。
河南省の省都、鄭州には「烩面」の看板が至る所にあり、当地では最もポピュラーな麺のひとつなのだそう。
ちなみに、“烩(フイ)”という言葉は、複数の食材を合わせて煮込むという意味があり、“チャングオ”という言葉は、材料と調味料を炒めて水で煮立て、そこに麺を入れるという調理法のことだそう。
ラム肉の入った白湯スープ
「烩面」は、スープと麺、それぞれに特徴があります。
スープは、羊の肉や骨を煮込んで作られた濃厚な白濁スープ。麺は、先ほど手打ちして作られた刀削麺やビャンビャン麺にも似た、かなりコシの強い幅広麺です。
羊骨のエキスが沁み込んだスープは、まろやかで濃厚なお味。そして、スープに麺を入れて煮込む作り方のせいか、麺の小麦粉感がスープに溶けて、少しとろみがあるのが特徴です。
『牛魔王』の「河南ラム肉チャングオ麺」の具材は、ラム肉、チンゲンサイ、パクチー、干豆腐、ネギ、昆布など。
コシが強くて食べ応えのある麺と、濃厚な羊骨のスープ、アクセントとなる爽やかなパクチーの香り。初めて食べるお味でしたが、美味でした♪
「鎮江香醋」
激辛の自家製ラー油
こちらは、中国定番の黒酢「鎮江香醋」と「自家製ラー油」
店員さんが、黒酢とラー油を入れると美味しいと勧めてくれました。現地の鄭州でも「烩面」に黒酢やラー油を入れて食べる人が多いのだとか。
さっそく、黒酢「鎮江香醋」を入れていただいてみると、なるほど、黒酢の深みのある酸味が濃厚な羊骨スープとマッチして美味しい♪
お次は、ラー油。このラー油が超激辛でした! 激辛だけど、パンチのあるこの辛さはちょっとクセになる感じ。中国料理らしい味変を存分に楽しませていただきました〜★
上野にある中国・河南料理を提供しているお店『牛魔王』
お店の売りは、オーダーを受けてから手打ちする自家製麺。熟練の麺職人による手打ちの様子は一見の価値あります!
河南省名物の「河南ラム肉チャングオ麺」は、羊の骨を煮込んだ濃厚な白濁スープと、コシの強い手打ち麺のコンビネーションが見事な一品。黒酢や激辛ラー油で味変するも良し。
そのうち再訪して、お店のもうひとつの名物「牛魔王牛肉ラーメン」や、河南で朝食として飲まれているという滋味溢れるスープ「酸味スーロウ」などもいただいてみたいです。
◉『牛魔王』の地図・アクセス
- 住所:東京都台東区上野4-8-9 Oakビル B1F
- アクセス:JR上野駅不忍口より徒歩3分
- 営業時間:11:00~23:00
- 定休日:無休
- 予約:『牛魔王』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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