ヒンドゥー教の聖地「バラナシ」で見た、ガンジス川に昇る日の出

インド バラナシ ガンジス川 朝 エスニックな旅
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インド。ガンジス川沿いにあるヒンドゥー教の聖地「バラナシ」

日の出前、ガンジス川沿いにある「ガート」(石段)には、大勢の人々が集まってきます。自らの穢れや罪を洗い流すため、神そのものでもある大河ガンジスに祈りを捧げるため、彼らは毎朝ガートにやってくるのです。

今回は、ガンジス川の日の出をご紹介します。

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日の出前の聖地「バラナシ」。ガンジス川沿いにある「ガート」(石段)には、大勢の人々が集まってきます。

インド バラナシ ガンジス川 朝

空と建物のシルエットの境が、まだはっきりと判別できないような漆黒の早朝。

裸電球が疎らにあるだけの暗く細い路地をひたひたと歩いていました。

行き先は聖河「ガンジス」(ガンガー:गंगा Ganges)

川岸にある一番大きなガート(石段)「ダサシュワメードガート」です。

私はガンジス川の向こうに昇る日の出を見に行こうとしていました。

インド バラナシ ガンジス川 朝

ダサシュワメードガートには既に大勢の人々の姿がありました。

サリー姿の女性もルンギー姿の男性も、髭もじゃのサドゥーたちも、大人も子供も男も女も、ありとあらゆる人がガートに群れ集っていました。

人々は朝の沐浴をするためにガートにやってきます。

自らの穢れや罪を洗い流すため、神そのものでもある大河ガンジスに祈りを捧げるため、彼らは毎朝ガートにやってくるのです。

 

カンカンと鳴り響く寺院の鐘の音。スピーカーから延々と流される祈りの文句。人々のざわめきと物売りや客引きの甲高い呼び声が方々から聴こえてきます。

そんな音をBGMとして聴きながら日の出の瞬間を待ちました。

 

そのうち、ガンジス川の対岸が赤みを帯び始めてきます。

人々が川向こうを一斉に見つめます。

いよいよ日の出です!

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不浄の地、ガンジス川の対岸から昇る日の出

インド バラナシ ガンジス川 朝

インド バラナシ ガンジス川 朝

インド バラナシ ガンジス川 朝

ガンジス川の対岸は不浄の地といわれます。

バラナシの街は川の西岸にあり、向こう岸の東岸に建物はただのひとつもありません。

 

人々の生活する「生」の街としてのバラナシ、「死」の土地としての対岸。

まるでバラナシが此岸、向こう岸が彼岸であるかのようです。

 

此岸と彼岸を分かつ「三途の川」、ガンジスがとうとうと流れています。

川面には昇り立ての太陽がまるで人魂のように映っていました。

私はそれを見て、何だか妙におどろおどろしく感じてしまいました。

インド バラナシ ガンジス川 朝

太陽の光は圧倒的です。

モノクロだったバラナシの街を瞬く間に極彩色に変えていき、闇に隠されていた、雑然とした街の風情が一気にあからさまになります。

闇の中、どことなく「聖」の面持ちをしていたバラナシの街は、地平線いっぱいに放射された陽光によって、あっという間に「俗」世界に成り下がってしまったかのようでした。

インド バラナシ ガンジス川 朝

インド バラナシ ガンジス川 昼

街のギアは既に2速から3速へ。

街全体の音が次第に喧しくなっていくのがわかります。

ガートには観光客の一団がひっきりなしに現れ、続々とボートに乗り込んでゆくのが見えます。

その周りを物売りや物乞いたちがハエのように群がっています。

 

遠くで洗濯物を叩くバン!バン!という音が聴こえてきます。

バスのクラクションやリキシャのベルの音も引っ切り無しに聴こえてきます。

私の隣にはいつの間にか物売りの少年が座っており、ポストカードを売り込んでいました。

しつこい物売りの本日第一号です!

俗にまみれた聖地、バラナシのいつもと変わらぬ一日がまた始まったのです。

 

旅行時期:1994年2月・1996年10月・2003年10月

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