ウズベキスタン(Uzbekistan・Oʻzbekiston・Ўзбекистон)の首都、タシケント(Tashkent・Toshkent・Ташкент・تاشكند)。
人口230万人のこの町は、中央アジア最大の都市であり、旧ソビエト連邦の都市の中でも、モスクワ、サンクトペテルブルグ、キエフに次ぐ第四の人口を持つ大都市です。
1966年の大地震で町が崩壊した後、計画的な都市作りが行われたため、街並みはとてもソ連的な景観となっています。
ホテル・オルズ(Hotel Orzu)
写真は、宿泊した宿、ホテル・オルズ(Hotel Orzu)です。
日本でホテルのホームページで予約しました(シングル、100,000Cym:3,461円)。
成田からインチョン乗り継ぎのアシアナ航空(OZ573:ICN16:50-TAS20:20)で、30分遅れの9時頃タシケントに到着。
空港からタクシーで10分ほどのところにあります。
夜、空港の両替所はすでに閉まっていて、タクシー案内カウンターなどはなく、空港前に屯っているタクシー運ちゃんたちと直交渉。ホテルまでは10ドルでした。
そういえば、カスタマーの入国手続きはかなり並びました。
ホテル・オルズの部屋です。
なかなか綺麗な部屋で、トイレとホットシャワー、エアコン、テレビ付き。
ただし、夜、停電がありました。
両替はホテルのフロントで行いました。
1ドル=2,200Cym 400ドル両替して、880,000Cym
かなり大量の札束となりました。
ホテルの朝食です。
普通のバイキング形式のコンチネンタル・ブレックファストです。
ガラーンとした風景、ウズベキスタンの首都タシケント
宿を出て、タシケントの街を歩き始めます。
通学する少年。なんか後ろには、旧ソ連製っぽい無骨なデザインのトラックが・・・
ホテルは住宅街っぽいところにあり、道は舗装されているものの、所々に穴が空いていたりと、整備が行き届いていない感じ。
レストランや売店もありますが、店構えに色気がない所が多いです。
大通りに出ました。
車は結構走っています。韓国製の車が多い気がしました。
商店は、旧ソ連風のカウンターの向こうに商品があるお店が多いです。
通勤時間のタシケントの大通り。
この後、バスで「チョルスー市場」に行きましたが、バス停でどのバスに乗ればいいのか迷っていると、地元のおばちゃんが教えてくれました。バスの車内でも運転手や車掌さんが降りる場所を教えてくれました。
タシケント人、親切です!
バスの値段は、この大通りからチョルスーまで約5kmほどで、500Cym(19円)。
「チョルスーバザール」では、タシケントの女子大生スフラさんに話しかけられ、市場を案内してもらい、写真の、町が見渡せる塔にも案内してもらいましたー!
「チョルスー・バザール」はこちら↓
塔の上からは、タシケントの街並みを見下ろせます。
綺麗だけど、なんとなく殺風景な感じ。
再びバスでホテルに戻ります。バスの車内から見た風景です。
町の規模の割に歩いている人の数が少なくて、静かな印象です。
タシケントの中心部、ティムール広場の界隈です。
ティムール像を中心に大通りと建物、緑地帯が放射状に伸びていて、会議場とかホテル、博物館、政府機関の建物が並んでいます。
とにかくだだっ広くて、建物も無機質で色がないものばかり。歩いている人もまばら。
車の音だけが聞こえます。
ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場
この建物は、「ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場」
1947年に完成した1500人収容の劇場で、9月から5月まで、ここでオペラやバレエが行われます。
このナヴォイ・オペラ・バレエ劇場、第二次世界大戦後、タシケントに抑留させられた旧日本兵が強制労働によって建設した建物です。
Wikipediaには以下のような記載があります。
第二次世界大戦で、ソ連の捕虜になった日本人に強制労働として、劇場の建設が課せられた。長時間の労働に加え、食事には腐ったものが出てくるなど劣悪な環 境であった。実際に作業に関わった500人のうち、79人もの日本人が亡くなっている。しかし、強制労働にもかかわらず『日本に必ず帰って、もう一度桜を 見よう』の合言葉のもと、妥協のない姿勢で建設に携わり、3年かかるであろうこの建設を僅か2年で完成。細部の彫刻にまでこだわるなど完璧な出来であった。
劇場の脇には、建設に関わった日本人を称えるプレートが設置されています。これは、1996年、ウズベキスタン大統領イスラム・カリモフの指示の上、設置されたものであるとのこと。
プレートには、「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイ―名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」と日本語で書かれています。
なんか、感動しますね。
こういう歴史があったせいか、ウズベキスタン人の日本に対する印象はとてもよいとのこと。
劇場の前には庭園があります。
真ん中に噴水があって、噴水は水が噴き上がると綿花に見えるようにデザインされているとのこと。
この庭園、結構雰囲気がよくて、タシケント人のウエディング写真の撮影場所になっているようでした。
たくさんのカップルがドレスとタキシードを着て撮影していました。
タシケントの中心にあるファーストフードレストラン。
ウズベク料理の他に、ハンバーガーやピザなどがメニューにありました。
店員も今風でおしゃれな感じ。
タシケントには地下鉄も走っています。
1977年に完成した中央アジア初の地下鉄。現在3路線あります。
地下鉄の各駅は、内装がかなり豪華なことで知られています。だけど、写真撮影はご法度。地下鉄は軍事施設であるということが理由のようです。
この地下鉄、旅行者の間では結構悪名高くて、巡回する警官が手荷物検査と称して旅行者からお金を抜き取る事案が多発している様子。
幸い、私が乗った時は、大丈夫でしたけど、注意が必要です!
旅行時期:2012年4月〜5月
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