アラビア半島南端にある「イエメン」
中世のアラブの風情を色濃く残すこの国。白い漆喰でデコレーションされた高層の建物が建ち並び、アラブ風の長衣を纏った男性の腰には、日本のサムライのように刀が差してあります。
そんなイエメンの町や風景をご紹介します。
今回は「シバーム」と「コーカバン」の町です!
「シバーム」が農業を担い、「コーカバン」が軍事を担当する
崖の上にある「コーカバン」の町
崖の下には「シバーム」の町が、上には「コーカバン」の町があります。
この「シバーム」と「コーカバン」は兄弟都市として知られています。
崖の上にあるコーカバンの町
コーカバンの街並み
首都サナアから乗合タクシーで1時間、私は兄弟都市のかたわれ、崖の下にある「シバーム」の町に到着しました。
シバームの町の標高は2,300メートル、崖の上のコーカバンは2,650メートルです。
私は、シバームの町からコーカバンの町まで、高低差350メートルの坂道を息を切らせながら登りました。
高地なので結構きついです。
コーカバンの町の入り口で出会った女の子
はあはあ言いながら坂を登り切り、石垣に座って休んでいると、写真の女の子に出会いました。
帽子とかネックレスがお洒落ですね!
日本人が珍しかったみたいで、しばらくじーっと見つめられました。
崖の下の「コーカバン」から、崖の上の「シバーム」を見る
シバームの町からコーカバンを見上げる
コーカバンの町からシバームを見下ろす
「シバーム」と「コーカバン」
この2つの町は、とてもうまく分担がなされているとのことです。
崖の下のシバームは農業を担当し、ふたつの町の生活を養います。上のコーカバンは軍事を担当し、外敵が来たらシバームに知らせ、シバームの人はコーカバンへと逃げ込みます。
コーカバンでは、ジャビルホテルという宿でランチを食べました。
そして、そこにいたヤヒヤ爺さんという方に誘われて一緒にカートを噛みました。2人してカートを噛んでまったりします。爺さんは「泊まっていけ」と言ってくれましたが、私は坂を降りることにしました。
シバームの子供たち
コーカバンからシバームに降りる途中で出会った子供たち。
崖の上のコーカバンをバックにパチリ!
崖の上のコーカバン、遥か上に見えます。
登るときは、1時間も掛かりました。
旅行時期:1998年3月
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