「サントリーニ島」(Santorini:Σαντορίνη)は、エーゲ海の南、キクラデス諸島の一番南端にある島です。
ギリシャでは、「ティラ島」(Thira:Θήρα)と言われています。
アテネの外港、ピレウスの港で「サントリーニ島」行きのフェリーに乗りました。
港を出港した巨大なフェリーは、60羽ほどのカモメを引き連れ、紺碧の海をゆったりと進んでいきます。
船が沖合へと進んで行くにつれ、徐々にカモメの数が減っていき、そのうち一羽もいなくなりました。
途中寄港した「イオス島」
船は、途中、「パロス島」、「ネクソス島」、「イオス島」と停泊します。
そして、9時間半後、船は、岸壁の上に白い雪のような家の並ぶ「サントリーニ島」に到着しました★
サントリーニ島最大の町「フィラ」への到着
港から「フィラ」の町へと階段を登ります。
「サントリーニ島」最大の町、「フィラ」(Fira:Φηρά)から港を見下ろします。
フェリーで訪れた乗客は、島に到着後、写真のような葛折りの階段を登って行かなくてはなりません。
ロバを雇い、それに乗って登ることもできます。
サントリーニ島最大の町「フィラ」の風景
「フィラ」の街並み
「フィラ」の町です。
このサントリーニ島は火山の噴火によって出来た島で、島は三日月形をしています。
三日月の輪の海の中に火山がぽっかりとあります。
この噴火は紀元前1400年ごろ起こったそうです。
建物は岸壁の上に建てられています。
建物は全て白壁で、屋根や扉が青い色で塗られており、統一感のある景観が形作られています。
遠くから見ると岩山に雪が積もっているような、独特な景観です。
崖の上に雪のように並ぶ白い家並み
風車と白い家。ギリシャらしい風景
白い建物に青の扉が映えます。
白と水色のかわいらしい教会
真っ青なエーゲ海の海
「サントリーニ島」では、のんびりと滞在しました。
島はとにかく眺めが素晴らしく、滞在中、海の見下ろせるカフェでフラッペ(アイスコーヒー)を飲みながら本を読んだり、行き交う船を眺めたりしました。
ここはカップルにとっては最高の場所。ロマンチックな風情は、ハネムーン旅行先として、人気があります。訪問した時も、日本の新婚さんが何組か来ていました。
一人旅ではもったいない島です。
赤い崖の「レッドビーチ」
赤い崖の「レッドビーチ」
レッドビーチ近くの港
島にはビーチもありました。
「レッドビーチ」という赤い断崖の下に小ぢんまりと広がるビーチです。
赤い断崖と黒い砂浜、そして、紺碧の海の色のコントラストは、世界でもここでしか見れない景観。
サントリーニ島は火山の噴火によって出来た島。赤い岩肌と砂浜の黒い砂は、噴火によって粉砕された火山岩によって生み出されたものだそうです。
赤い崖と紺碧の海との色のコントラストが綺麗です★
「イア」のサンセットポイントで夕日を見る
「イア」の町の夕暮れ
夕暮れ時、島の北の「イア」(Oia:Οία)の町にある「サンセット・ポイント」へと向かいました。
夕陽が沈むにつれ、サントリーニらしい教会の青のドームも、街中を埋め尽くす白壁も、徐々にその色合いを濃くしていきます。
「イア」の町から見たサンセット
「サンセット・ポイント」からの夕陽です。
大勢の人が集まっていました。島中の観光客が集結していたのかもしれません。
夕陽が角度を緩める度に、白壁の家並みはさらにその色合いを深めていきます。
そして、太陽が水平線の彼方に沈む頃、街は青紫色に塗り潰されてしまいました。
「フィラ」の町から見たサンセット
夕陽の沈むエーゲ海を船が航行していきます。
こちらは、「フィラ」の街から見た夕陽です。
夕陽により朱色に染まったエーゲ海の海、その上を一艘のフェリーが長い航跡を残しながら遠ざかっていきました。
今から3500年前、この島にあるアクロティリ遺跡を造ったミノア文明人も、同じような夕陽を見ていたのかもしれません。
旅行時期:1996年7月
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