アラビア半島南端にある「イエメン」
中世のアラブの風情を色濃く残すこの国。白い漆喰でデコレーションされた高層の建物が建ち並び、アラブ風の長衣を纏った男性の腰には、日本のサムライのように刀が差してあります。
そんなイエメンの町や風景をご紹介します。
今回は「サナア」の街の眺めです!
オールドサナアパレスホテルの屋上からはサナア旧市街が一望できます
イエメンの首都サナア。
この町は、5000年の歴史を持つといわれる世界最古の町のひとつです。
旧市街の一角にある「オールドサナアパレスホテル」の屋上から見た、サナアの街の眺めです。
屋上からは極上の眺めが堪能できました。
茶色の壁に白い漆喰で飾られた窓を持ったデコレーションケーキのような建物、それが街いっぱいに広がっています。
「オールドサナアパレスホテル」は、この辺りでは一番高い建物のひとつ。
料金がリーズナブルな上に、屋上からサナアの街の眺めが一望できるとして、旅行者に人気のホテルです。
部屋は、ふたりでシェアして1人8.5$(約1,100円)。ひとりだと2,200円です。
サナアの伝統的なイエメン建築
オールドサナアパレスホテルの目の前にある建物です。 白い漆喰の装飾が見事ですね。
これはオールドサナアパレスホテルの最上階にある「カートルーム」です。
ここで男性たちは集まり、カートを噛んでチャイを飲みます。くつろぎの場です。
夕方、サナアじゅうのモスクが一斉にアザーンの呼びかけを始めました。
モスクのミナレットのひとつがこぶしの効いた叫び声を上げます。
「アッラーフ、アクバル(アッラーは偉大なり)!」
アザーンの呼び声です。
すると間髪を入れずに手前のミナレットからも呼び声が……。
「アッラーフ、アクバル!」
そして、別のミナレット、また別のミナレットから、次々と呼び声が聴こえてきました。
サナアじゅうのミナレットが一斉にアザーンの呼び掛けを始めたのです!
何百というミナレットから発せられるアザーンの競演。
夕暮れ時、サナアの旧市街はアッラーへの祈りによって支配されました。
人々はこの呼び声を聞き、モスクへと足を運びます。
世界遺産「サナア」の街歩き
サナア旧市街の街をぶらぶらと散歩します。
迷路のような石畳の路地をぐるぐると迷いながら、デコレーションで飾られた建物の窓や、ところどころにあるモスク、行き交う人々の様子を眺めます。
午後、珍しく雨が降りました。結構激しい雨です!
雨に慣れていないサナアの街は、すぐに道が水浸し。男性たちは、長衣を膝までまくってじゃぶじゃぶと道を歩きます。子供たちは水浸しになった街を見て大はしゃぎ!
道端にカートが売られているのが見えます。市場にもカートを売るお店がたくさん。
街には野良ヤギがたくさんうろついていました。
イエメンで食べたお料理、お菓子
旧市街の広場で見かけた焼き芋売りの屋台です。
サナアの食事は他のアラブ圏と似ています。
ぐるぐると回転した肉を削ぎ落し、野菜とともにピタパンのようなパンに包んで食べる「シュワルマ」(トルコのドネルケバブに似たもの)や、炒めたライスの上にチキンが載った「チキンライス」。インド料理の「サモサ」や、オクラやジャガイモ、トマトなどの入ったカレー風の料理もあります。
「サルタ」という苦味のある石鍋料理や、クレープ状のお好み焼き「ムタッパカ」というのも食べました。
スイーツ類も美味しくて、アラブの国でよくあるハチミツ漬けのパイ「バクラヴァ」やケーキがよく売られていました。
砂糖をどっさりと入れた極甘のフレッシュジュースも定番!
お土産屋でイエメン建築のミニチュアを購入
お土産屋の3人。名前は、カレード(左)、アブラヒム(中)、ノマン(右)といいます。
腰には戦士の誇り「ジャンビーア」が差さっています。
彼らに誘われ、カートを噛み、チャイを飲み、お話ししながら数時間。
3人のお店で買ったイエメン建築のミニチュアです。
持ち帰りに不便なのがちょっと困りもの。持ち帰るとき、ひとつ壊れてしまいました。
旅行時期:1998年3月
コメント
こんにちは〜
イエメンの情報を詳しく教えて欲しく連絡させて頂きました。
航空券、ホテル、ツアー会社などの情報を教えてください。
どうぞよろしくお願いします
ヨシ
こんにちは。
イエメンはかなり前に行ったので、それに日本から直接ではなく他の国で航空券を購入していったので、お役に立てそうな情報はないんです。
ごめんなさい。