「平渓線」は、山あいを走るのんびりとしたローカル線。
街の真ん中を列車が走る「十分駅」の風景が有名な路線で、沿線にはほかにも見所がたくさん。
台北から気軽に日帰り観光できるということで、人気のスポットとなっています。
真夏の暑い午前中、台北駅から列車に乗って「平渓線」に乗りに行ってきました〜♪
まずは、台北駅から特急列車で瑞芳駅へ
瑞芳の駅で乗り換え
瑞芳へは特急列車で40分ほど
「平渓線」の始発駅は、台北から特急列車で40分ほどのところにある「瑞芳」
路線自体の起点は「三貂嶺」という駅なのですが、ほとんどの列車が2つ手前の「瑞芳」から出発し、乗り換えにも便利なので、みんな「瑞芳」で乗り換えをします。
台北から瑞芳への列車はたくさん走っているので、すぐに乗ることができました。
瑞芳の駅前風景
40分ほどで瑞芳に到着。
駅の窓口で平渓線の乗車券を購入し、出発時間を確認します。
平渓線に乗るなら「平渓線1日周遊券」(52元:156円)が便利。
購入した日であれば、平渓線内は乗り降り自由の切符です。
けれども、切符を購入したはいいものの、列車の出発時間まで1時間半くらい間があります。
それじゃあ、ということで、この時間を使って瑞芳の駅前界隈を散歩してみることにしました♪
瑞芳の街の八百屋さん
肉が大胆に吊り下げられた精肉店
イカなどを売る鮮魚店
長いスイカがたくさん!
瑞芳の駅周辺は、野菜や果物、肉や魚などを売るお店が通り沿いに軒を連ね、市場のようになっていました。
地方都市の風情。結構賑わいを見せています。
瑞芳のカフェ
カフェのおばちゃんが龍眼をくれました
かなり暑いので市場散策もそこそこに、カフェでひと休み。
コーヒーを飲みながらゆっくりします。
すると、店員のおばちゃんが「どこから来たの?」と話しかけてきて、龍眼を一房、プレゼントしてくれました★
瑞芳の駅舎
平渓線が到着!
列車は3両編成
かなり混雑しています。
そろそろ出発時間が近づいてきたので駅に向かいます。
駅のホームに行くと、すでに大勢の人がホームに!
家族連れや若い学生たちの集団やカップルなど、みんな台北から観光しに来た人たちです。
しばらくして列車がやってきました。
3両編成と短い平渓線、ホームにいたお客みんなが乗り込み、列車はぎゅうぎゅう大混雑。
平渓線は、1〜2時間に一本と本数も少ないので、これを逃すとかなり待つことになります。
台湾のみんなと共に、なんとか必死に乗り込みました!
街中を列車が走る「十分」の駅と「天燈上げ」
平渓線と「十分」(シーフェン)の駅
列車はディーゼルエンジンの気動車。
モーターの唸りを上げながら山間の渓流沿いを進んでいきます。
車窓からは、渓流の流れと雰囲気のある集落などが眺められました。
瑞芳を出て40分ほど、列車は「十分」(シーフェン)の駅に到着します。
ここは、商店街の真ん中を列車が走る風景で有名なところで、近くには”台湾のナイアガラ”こと「十分瀑布」もあって見どころたくさんの駅。
さっそく下車です!
私と同じように、たくさんの乗客が下車。降りた後、列車を見るとぎゅうぎゅう詰めだった列車がかなりガラガラになっていました。
十分(シーフェン)の駅。ぞろぞろと降りていきます。
商店街の真ん中に線路が
駅を出て線路沿いにしばらく進むと、ありましたー!
商店街の真ん中を走る線路。
線路の上をみんな歩き回っています。
周りにはたくさんの土産物屋やお料理のお店。
そうこうしているうちに、向こうから汽笛の音が聴こえてきました。
列車が通ります♪
ゆっくりと商店街の中を進んでいく列車。
すれすれです!
みんな写真撮りまくり。
線路と商店街、どっちが先に出来たんでしょうか。
日本では見られない風景です。
大きなランタンを上げる、名物「天燈上げ」
十分での名物は、この「天燈上げ」です。
大きなランタンに願い事などをびっしり書いて、空に飛ばします。
空に上がる天燈
こんな風に!
線路の上で空に上げていきます。
天燈は願いを乗せて空高く上がっていきました。
願いを込め上げられた天燈の数々
平安、順心、健康、快楽。いろいろ書かれた願い
「天燈上げ」は、100元〜(300円〜)。
天燈に願いを書き込み、スタッフに記念写真を撮ってもらい、空に上げます。
なかなかの記念になりますよね、この天燈上げ。
毎年旧暦の1月15日の元宵節には、夜空に一斉に天燈を上げる「天燈節」も行われるのだとか。
夜空を埋め尽くす色とりどりの天燈の様子、見てみたいですね〜。
”台湾のナイアガラ”、十分瀑布を見に行く
十分瀑布への道すがら
天燈上げを見た後、駅から歩いて30分ほどの場所にあるという「十分瀑布」へと向かいます。
素朴な民家の並ぶ集落を抜けて、炎天下の道を進んでいきます。
子供たちが遊んでいました。
お面の形の提灯が吊り下げられていました。
花輪を作っている工房
立派な吊り橋があります。
渓流が横に流れる気持ちのいい風景
渓流沿いに線路が走っています。
滝が見えてきましたー!
駅前から続く集落を抜けると、緑豊かな風景が広がっています。
横には渓流が流れ、平渓線の線路も一緒に並走しています。
炎天下でとっても暑いですが、見た目は涼やかな感じ。
途中、吊り橋を渡ったり、線路すれすれの道を歩いたり、十分瀑布への道は変化に富んでいました。
そして、歩くこと30分、滝が見えてきましたー!
”台湾のナイアガラ”、十分瀑布
十分瀑布です。
落差は20m、幅は40m。
十分瀑布の辺りは、公園のような感じになっていて、茶店や売店などがあります。
しばし、滝の轟音と涼やかな水の流れを眺めながらリラックスタイム。
マイナスイオンを大吸収です!
食事を食べ、終点の「菁桐」(チントン)へ
たくさん吊り下げられた「許願竹筒」
十分瀑布でマイナスイオンを浴びた後、十分の街に戻ります。
そろそろお腹が空いてきました。
線路沿いの食堂でランチにでもしましょうかー。
線路沿いの食堂
小籠包のせいろが見えます。
さっそく、小籠包のせいろが並ぶお店に入ります。
もちろん、頼むのは小籠包!
おなか、グーグーしてきましたー。
あつあつの小籠包
青野菜の炒め物
牛肉麺
あつあつの小籠包、野菜の炒め物、牛肉麺。
台湾らしい料理に舌鼓♪
どれも本当に美味しい!
台湾って、こういう普通の食堂の料理が美味しいところがいいですよね。
平渓線の終点「菁桐」(チントン)の駅
食事を食べ終えると、再び平渓線に乗りに行きます。
向かうは、終点の「菁桐」(チントン)の駅。
十分からは4駅、20分ほどです。
十分から「望古」「嶺脚」「平渓」といった駅を通り過ぎていきます。
どれも素朴で雰囲気のある駅、駅前に広がる集落も風情がありました。
心惹かれるけど、今回は時間がないのでパスします。
しばらくして、「菁桐」に到着。
「菁桐」の竹筒
「菁桐」の駅舎
「菁桐」は、これといった見どころはないですが、ひなびた商店街の雰囲気が魅力的な駅。
この駅舎は、日本統治時代の1929年に建てられたという建物で、なかなか味わいがあります。
「菁桐」の駅には、願い事を書いた竹筒がたくさん飾られていました。
「菁桐」の駅名版
さあ、瑞芳に戻ります。
カラフルにペイントされた平渓線の車両
来たばかりですが、そろそろ瑞芳に戻りましょうか。
これから、瑞芳に戻って、駅から出るバスに乗って「九份」に行く予定です。
「九份」には、夕方前には着いておきたいところ。
さあ、出発です!
旅行時期:2013年8月
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