南アメリカ大陸北西部に位置する国「コロンビア(Colombia)」
コロンビア第二の都市「メデジン」に着いた翌日、メデジンからバスで2時間ほどの所にある、絶景が見えるという巨大岩「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール(La piedra del peñol)」と、カラフルな建物が並ぶ町「グアタペ(Guatapé)」を訪問しました。
今回は、「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」をご紹介します。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」への行き方
北バスターミナル
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」は、メデジンから東に79㎞の所にあるアンティオキア県グアタペ近郊にあります。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」へのアクセスは、メデジンからバスで行くのが一般的。メデジンの北部にある「北バスターミナル(terminal del norte)」からバスが頻発しています!
「北バスターミナル」は、メトロAラインの「Caribe」駅が最寄駅。バスターミナルは駅と直結しており、迷うことはありません。
北バスターミナルのホール
こちらが、メデジンの「北バスターミナル(terminal del norte)」
メデジンには北と南の2つのバスターミナルがあり、北は、ボゴタやカルタヘナ、南はカリやエクアドル国境方面へのバスが出ているのだとのこと。
ターミナルはかなり広大で3階建てくらいの規模があり、バスの発着場とチケット売り場があるほか、売店や食堂などの数も多いです。
バスチケット売り場
バスチケット売り場です。
多くのバス会社のカウンターが並んでいて迷いましたが、お姉さんが「ペニョール!」と大声で声を掛けてくれたバス会社でチケット購入することにしました。
チケット料金は、14,000COP(480円)
ペニョール経由グアタペ行きのバスで、9時20分の出発。所要時間は2時間ほどです。
ラ・ピエドラ・デル・ペニョールへ向かうバス
こちらが、「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」行きのバスです。
小ぶりのバスで、座席はほぼ満席。乗客は地元のコロンビア人がほとんどでしたが、西洋人観光客の姿もちらほらありました。
バスは定刻通り出発!
バスはメデジンの都会を抜け、山道を進んでいきます。
ペニョールまでは、山間の長閑な風景が続きます。
車窓からは、小さな集落が見えたり、茶色の牛が放牧されている牧場があったり。
途中、バスは何度も停車し、地元の人を乗せたり、下ろしたりします。
ラ・ピエドラ・デル・ペニョールに到着!
1時間半ほど走ったところで、山の向こうに真っ黒で巨大な岩の姿が現れました。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」です。
バスは、巨大岩に徐々に近づいていき、岩の麓にほど近い、街道沿いのガソリンスタンドの前に停車しました。バス停の前には、土産物屋や旅行者向けの食堂などがあり、トゥクトゥクも数台停まっています。
ここでバスを下車。ここから、階段と坂道を歩いて、巨大岩の麓まで登っていきます。
階段と坂道を歩いて、巨大岩の麓まで登っていきます。
岩の麓までの坂道が結構キツイ!
バス停から岩の麓までは、階段と坂道が続きます。
延々と上りの坂道で、標高も2,000m近くある場所なので、結構キツイです(汗)。
後で登る、巨大岩の頂上までの階段よりもキツかったかも・・。
バス停に停まっていたトゥクトゥクに乗るとかなり楽に登れると思うので、トゥクトゥクを使うのも良いかもしれません。
岩の麓に到着しました!
麓には土産物屋や食堂があります。
15分ほどで岩の麓に到着!
岩の麓には土産物屋や食堂がズラリと並んでいて、目の前には、巨大岩の姿がドドーンと見えました!!
すごいインパクト!大迫力です★
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール(La piedra del peñol)」は、「ペニョール」という土地の「ピエドラ(岩)」という意味。
名前が長いので、「ペニョール」とか「ピエドラ」などと略して呼ばれることが多いそうです。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」は、高さ220m、周囲の長さ770m、容積は2,200万㎥の花崗岩で組成された巨大な一枚岩です。海抜は2,137m。
およそ7000万年前に形成されたと考えられていて、この地の先住民に古くから崇められていたのだとのこと。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」に登る
岩の高さは220m。頂上まで登る階段が靴紐のよう。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」は、その独特な姿と、岩の頂上からの美しい風景によって、世界中から多くの観光客が訪れる観光スポットとなっています。
1954年に地元の住民によって初めて岩への登頂が果たされ、その際に使われた階段が拡張されて、誰でも簡単に頂上まで登れるようになったのだそうです。
あの岩の正面に、ジグザグに靴紐のように連なっているのが、設置された階段です。
右手奥にあるのが「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」のチケット売り場
さて、さっそく「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」を登っていきましょう〜♪
まずは、チケット売り場で入場チケットを購入。
料金は18,000COP(617円)です。
そのままゲートを抜けて、頂上まで続く階段を登り始めます。
麓から頂上までの階段の段数は740段
今何段目まで登ってきたのかがわかるようになっています。
岩の高さは220m。麓から頂上までの階段の段数は740段です!
階段にはところどころに段数が記されていて、今何段目まで登ってきたのかがわかるようになっています。
標高2,000mを超える高地での220mの登り階段。当然ながら、かなりキツいです(汗)
登っている他の観光客も地元のコロンビア人たちも、みんなキツそうでした。
階段の途中から見えた風景
途中、何度か休み休みしながら、何とか岩の頂上まで到着!
岩の頂上は659段目。20分ほどかかりました。
岩の頂上はそこそこの広さがあって、土産物屋や軽食を販売するお店があったり、オブジェのようなものが設置されていたり。
それと、岩の上に展望台らしき建物も建っていました。
本当の頂上は、あの展望台の上
本当の頂上は、あの展望台の上。
もうひと踏ん張り!展望台の階段を登っていきます。
そして、展望台の中の螺旋階段を80段ほど登って、ついに本当の頂上へ!
ここが、階段を740段登った頂上です。
展望台の頂上から、先ほど居た休憩所を眺めます。
頂上に到着!
ここが、階段を740段登った「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」の頂上です★
頂上にはたくさんの観光客の姿がいて、風景を眺めたり、記念写真を撮ったりしていました。西洋人ツーリストが多いです。
さて、頂上からの風景を見てみましょう〜♪
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」頂上からの眺め
岩の上に到着!絶景です♪
こちらが「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」の頂上から見た風景です。
エメラルドグリーンの湖に、たくさんの緑豊かな島が点在しているのが見えます。
まさに、絶景♪見事な風景です★
たくさんの湖と島が広がる風景
緑の木々が色鮮やか
湖と緑の島が織り成す美しいこの風景ですが、実はこのような景観になったのは比較的最近のことであるとのこと。
1970年代、政府はこの地域の豊かな水資源を活用するため、水力発電事業を推進。ダムを建設し、2,262haの土地が水没し巨大な湖となったのです。
建設されたダムと貯水するための湖により、膨大な電力をメデジンや周辺地域に供給できるようになり、この地域に大きな社会的、経済的な恩恵をもたらしたのだとのこと。
また、ダムと湖によってもたらされた美しい景観は、世界中の多くの観光客を惹きつけ、現在では、ペニョールの岩と景観は、アンティオキア県随一の観光資源ともなっているそうです。
エメラルドグリーンの美しい湖
360度のパノラマが見渡せます。
何枚も写真を撮ってしまいます。
麓からの高さ220mの岩の上から見渡す360度のパノラマ。
エメラルドグリーンの美しい湖と無数の緑豊かな島々から成るファンタジックな景観は、美しいのひと言。世界でもなかなか見られない風景です★
いつまでも魅入ってしまい、何枚も写真を撮ってしまいます。
グアタペ市では、この景観と地形を活用し、様々なアクティビティを用意し、世界中からさらに多くの観光客を集めることを目指しています。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」を空から眺められるハングライダーや、湖の上をケーブルで爽快に移動するジップライン、ペニョール岩を使ったロッククライミングや、湖の清涼な雰囲気を楽しむボートトリップやジェットスキーなどなど。
岩の上の売店でゲータレードを飲んでひと休み。
さて、ひと通り岩の頂上からの絶景を堪能し、売店で買ったジュースを飲んで喉を潤した後、再び階段を使って「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」の岩を降りていきます。
ちなみに、売店で購入したジュース(ゲータレード)のお値段は、下界よりも少し高めで5,000COP(171円)でした。
階段を降りて下界へ
下りは登りとは別の階段で。途中で登りと分かれます。
「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」の階段を下っていきます。
当然ながら登りよりもはるかにラク♪
階段は途中で登り専用と下り専用の階段に分かれます。
下り階段の上を縫うように走る登り階段
下り階段からは、靴紐のようにジグザグに走る登り階段の姿が下から見えて面白いです。
登りの半分以下の時間で麓まで到着しました!
ラ・ピエドラ・デル・ペニョールの圧倒的な存在感
「悪魔の岩」とも呼ばれます。
麓から、今まで登っていた「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」の姿を仰ぎ見ます。
つくづく圧倒的な存在感!インパクト抜群!インスタ映え抜群です★
階段が靴紐のように頂上まで走る、ちょっと不気味な雰囲気も魅力的♪
そんな、悪魔的な外観から、「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」は、”悪魔の岩””悪魔のタワー”などとも呼ばれているのだとか。
トゥクトゥクに乗って「グアタペ」の町へ。
さて、「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」で、巨大な岩のインパクトにびっくりし、頂上からの湖と島が織り成す絶景に感動した後、お次は、車で15分ほどの場所にある、カラフル過ぎる建物が並ぶ町「グアタペ」へと向かいます。
グアタペへは、街道沿いのバス停の前に停まっていたトゥクトゥクを利用。
料金を確認し(10,000COP)、さあ、出発です。
メデジン観光MAP
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