福建省南東部、アモイの町です。
上海から列車で丸一日。私はアモイに到着しました。
アモイは漢字では「厦門」と書きます。北京語での発音は(シャーメン)と言うそうです。
今回は、「厦門」(アモイ)をご紹介します。
近代的なビルの建ち並ぶ「厦門」の街
アモイの町
列車でアモイにやってくるとまず、長い橋を渡ります。
アモイの中心であるアモイ島へと大陸から渡るためです。
アモイ島の海岸通り
アモイ島の面積は130平方km。この島には約100万人が居住しています。
アモイ島の東には小さな「コロンス」という島がありますが、ここは1902年、共同租界地として定められた所で、島には現在でも多くの欧風建築が建ち並んでいます。
写真はアモイ島の海岸通りです。近代的なビルが林立しています。
アモイ島の風景
コロンス島行きのフェリーからアモイ島を眺める
コロンス島のすぐ近くには金門島があります。この島は台湾領。
海峡を隔ててすぐそこが台湾なのです。
アモイの現地人は閩南人といいますが、彼らが話す閩南語は台湾と同じ言葉。
そもそも台湾人は、昔、ここアモイから渡っていった人が多いのだそうです。そのため台湾との結びつきが強く、古くから台湾企業による投資が多く行われてきました。
現在ではアモイ市は経済特区にも指定され、日本を含んだ外国企業が多数進出し、中国でも有数の豊かな町となっています。
アモイは中国でもかなり治安のよい町として知られています。
美味しい食堂や屋台、外資系のファーストフード店も程よくあり、なかなか過ごしやすいところです。
気候も温暖です。
欧風建築が並び、ピアノの音が聴こえる島「コロンス」(鼓浪嶼)
コロンス島
アモイ島からフェリーで約5分、旧共同租界地であった島、コロンス島(鼓浪嶼)です。
コロンス島は1903年、アヘン戦争による南京条約によって列強13国の共同租界地となりました。
そのため、島内には当時の欧風建築が数多く残されています。
コロンス島の路地裏風景
エビやイカが売られています。
アモイは海産物が豊か
趣のあるコロンス島の路地
洋風の建物が並ぶ界隈
コロンス島は音楽の島としても知られています。
特にピアノの普及率は世界でもこの島が一番高く、著名なピアニストも多く輩出しているそうです。
島内にはピアノ博物館もあります。
また、この島では車やオートバイの通行が一切認められていないため(電気自動車のみ)、騒音がなく、とても静かです。
路地を歩いていると、どこからかピアノの音が聴こえてくる。
コロンスとは、そんな島なのです。
鄭成功の像
鄭成功の像です。
鄭成功とは、台湾を占拠していたオランダ人を追放したとされる民族の英雄。
台湾でも中国でも大人気の人物です。
日光岩から眺める「コロンス島」と「アモイ島」
日光岩から見たコロンス島の街並み
遠くに見えるアモイ島のビル群
コロンス島には洋館がたくさんあります。
日光岩へと向かうロープウェイ
日光岩の上からの眺め
島で一番高い「日光岩」の頂上からコロンス島と海の向こうのアモイ島を眺めます。
臙脂色の屋根を持った洋館がたくさん並んでいますね。
コロンスの名前の由来は、島の南西にある「鼓浪石(ころうせき)」の存在によります。
かつてこの大きな岩が打ち寄せる波により、太鼓を叩くような音を辺りに響かせたそうです。
コロンス島の孔雀
気合の入った石造りのモニュメントが
海へと続くトンネル
コロンス島の海岸
コロンス島は、面積が2㎢に満たない小さな島のため、充分歩いて回れます。
島はのんびりしています。
人口は2万人ほどですが、年間1000万人ほどの観光客が訪れるそうです。
アモイ近郊の見どころと言えば、フェリーで約1時間で行ける台湾実効支配の島「金門島」
それと、バスで片道4時間ほどのところにある、永定県の「客家土楼群」です。
夜のアモイ島
アモイ島からコロンス島を望む
アモイのマクドナルド
夜のアモイの街並み。
海岸沿いの建物はライトアップされ、海の向こうに見えるコロンス島も光り輝いています。
そんな光景を地元の若者たちが眺めていたりします。
右下の写真は、アモイのマクドナルドです。「麦当労」と書いてあります。
マクドナルドは市内には結構ありました。
ビッグマックセットが16.8元(252円)でした。
宿泊した宿「家家来酒店」
これは私が泊まった宿「家家来酒店」
シングルで70元(1050円)、テレビ、ホットシャワー付きでした。
ただ、ホットシャワーがなかなか熱くならないのが困りものでしたが。
旅行時期:2003年1月
コメント