※前回の記事→黄色い建物の並ぶ、かつて日本人が暮らしていた町「ホイアン」【ベトナム】
「ベトナム」(Vietnam)
美味しい!「フォー」や「ゴイクン(生春巻き)」を食べて。
かわいい!「バッチャン焼き」や「刺繍入りの巾着」など雑貨を買って。
熱気あふれる市場や魅力いっぱいのお店を歩き、風光明媚な風景を眺めて、風情満点の街をめぐるベトナムの旅!
今回は、ミーソンです!
ヒンドゥー教を信仰していたチャンパ王国の遺跡「ミーソン」
ミーソンの遺跡
「ミーソン」は、かつてこの地方を支配したチャンパ王国の聖域の跡です。
いくつか残っているレンガ造りの寺院群は、7世紀から13世紀にかけて造られたのだとのこと。
当時、チャンパ王国の人たちは、ヒンドゥー教を信仰していました。遺跡にはシヴァ神の象徴であるリンガ(男根)やナンディ(牡牛)の像があります。
長い間、この地は聖地として人々にとって大事な場所でしたが、ベトナム戦争の爆撃によって多くの伽藍が破壊されてしまったそうです。
草木に囲まれた遺跡群
このミーソンの遺跡の建物は、セメントや漆喰などの接着剤を使った痕跡がないそうです。
また、建物はアーチを用いないで屋根を架ける構造となっていて、当時のチャンパ人の技術力の高さを物語っています。
雰囲気満点のミーソン遺跡
ミーソンは、20世紀初頭に、フランス人によって発見されました。
けれども、その後盗掘に逢い、多くの美術品が失われたそうです。そして、ベトナム戦争の時、アメリカ軍がゲリラのアジトを掃討という名目でミーソン遺跡を爆撃したため、遺跡は破壊されました。
倒壊した建物の柱
旅行者はツアーで訪れる
「ミーソン聖域」を訪れるには、ツアーに参加するのが一般的です。
ホイアンの町には、ミーソンへの半日ツアーを募集している旅行社がたくさんあります。
たいていミニバスを利用し、8時出発、14時頃ホイアンに帰着。
ホイアンからミーソンまでは約1時間半ほど。現地では2時間ほど遺跡を見学できます。
ツアー料金は、16万ドン(約800円)くらいから。遺跡の入域料はツアー料金とは別で10万ドン(約500円)です。
遺跡にいたトカゲ
静かなミーソンの遺跡。
暑い日差しを浴びながら、レンガの遺跡の中を歩いていると、トカゲがひょっこりと顔を出したりします。
空からは南国の鳥のさえずりが聴こえてきます。
かつて繁栄したチャンパ王国の姿を想像しながら、過ごす静かなひととき。
ホイアンに来たら、ぜひ立ち寄りたい遺跡です。
「ミーソン聖域」は、世界遺産にも登録されています。
旅行時期:2003年2月