※前回の記事→ニャウンウー街歩き、ぶらぶら歩き【ミャンマー】
バガンの南東約50Kmのところにあるポッパ山(標高1518m)。
その斜面に忽然と巨大な岩峰が現れます。
「タウン・カラッ」
地元の人に古くから信仰されてきた聖地です。
忽然とそびえ立つ岩峰、聖地「タウン・カラッ」に登る
ポッパ山へはバガンからタクシーをチャーターして向かいました(35000K:3500円)。
ポッパ山の斜面にある岩峰「タウン・カラッ」は、標高737m。この岩峰の頂上にはミャンマーの土着信仰である「精霊ナッ信仰」の総本山があり、多くの参拝者が訪れます。
写真がその「タウン・カラッ」
ポッパ山への道中
ビューポントへ歩いて向かう
バガンから「タウン・カラッ」までは約1時間ほど。道も整備されていて快適な道中でした。
麓に近づくと、タクシーのお兄さんは「タウン・カラッ」がよく見えるビューポイントに案内してくれました。
ビューポイントから「タウン・カラッ」を眺めます。
ビューポイントには、安っぽい人形が置かれていたり・・・
近くには民家があって、かわいい女の子やネコがいたりしました。
タウン・カラッの参道
タウン・カラッの参道
「タウン・カラッ」の麓は門前町になっています。
あの岩峰の頂上にある寺院。あそこまで階段で登るのです。
参道の土産物屋
参道の猿たち
参道口にはたくさんの土産物屋さんが軒を連ねています。
売られているものは、数珠やら器やら木彫りやら縁起物のダルマ「ピッタインダウン」やら・・・
土産物屋を過ぎると境内へと入ります。境内では靴は厳禁!入り口で靴を預け、裸足にならなければなりません。
境内入り口から頂上までは約20分ほど。
ずっと登り階段なので、結構しんどいです。
階段の途中にはやたらと猿がいて、いたずらしてくるので要注意!
汗をかきかき、ようやく頂上に辿り着きました〜!
写真は、頂上から見た眺めです。
地平線の果てまで続く緑の木々。
ああ、絶景かな・・・
麓の門前町を見下ろします。
通ってきた道が見えますね〜。人や車があんなに小さく・・・
頂上にはいくつかの寺院があり、仏像などが祀られています。
仏像にお金がいっぱい貼られていますね!
たくさん祀られている仏様。後光が電飾でキラキラ!
ミャンマーでは、尊いもの、有難いものほどド派手で煌びやか。
「タウン・カラッ」は、「精霊ナッ信仰」の総本山。たくさんの精霊が祀られています。
「ナッ信仰」とは、仏教以前からあるミャンマーの土着の民間信仰で、現在は仏教と並存する形で人々に信仰されています。
日本の八百万の神とか、妖怪と同じような感じで、森とか川とか山とか、いろいろなところに様々な「ナッ神」がいるようです。
ポッパ山の「ナッ神」は「ミン・マハギリ」という神様。
「ミン・マハギリ」は、かつて鍛冶屋であったそうですが、王の計略によってジャスミンの樹の下で焼き殺されてしまったのだとのこと(鍛冶屋の姉は王妃として迎えられていたが、後追い自殺した)。焼け残ったのは二人の首だけだったそうです。
その後、そのジャスミンの樹が木陰で休む人々を襲い始めたため、王は二人の首をポッパ山に奉納し供養したという伝説が残っています。
日本の菅原道真の祟りのように、ミャンマーでも非業の死を遂げた人は信仰の対象になるんですね。
ミャンマーの家庭には、どの家庭にも椰子の実が飾られているといいます。
椰子の実は、家の守護神としての「ミン・マハギリ」を表しているそうです。
ボー・ミン・ガウンの肖像
祀られているボー・ミン・ガウン
こちらは、「ボー・ミン・ガウン」(Bo Min Gaung)
1938年〜1952年にかけて、ポッパ山の祠で暮らし、数々の奇跡を起こしたと言われる聖人です。
一見すると、「怪し〜」って感じのいかつい顔をしたおじさんですが、ミャンマーの人は彼のことを崇めているみたいです。
「タウン・カラッ」には、このボー・ミン・ガウンの写真や彫像がたくさんありました。
ミャンマーでは、仏様も土着のナッ神様も、聖人も、みんな一緒くたにして祀られています。
頂上のお寺と風景を眺めた後、「タウン・カラッ」を下山しました。
写真は、麓の門前町にあった小学校の様子です。お昼休み時、みんな校庭で遊んでいます。
参道入り口の象
日本からの中古車(アイオの流し台)
さて、麓の土産物屋でコーラを飲んでゆっくりした後、ポッパ山を後にし、ニャウンウーへと戻ります。
午前8時にニャウンウーを出発して、ポッパ山を登り、ニャウンウーに戻ったのが午後1時半くらい。
半日でニャウンウーからのショートトリップを楽しむことができましたー。
旅行時期:2012年8月
※次の記事→参道だけでも豪華!ヤンゴンの「シュエダゴン・パゴダ」【ミャンマー】
