JR高田馬場駅から徒歩3分。早稲田通り沿いの右手に、中国料理のお店『孫二娘 毋米粥』はあります。
2023年2月にオープンしたこのお店、広東省順徳発祥とされるお粥のしゃぶしゃぶ「毋米粥」を提供する本格中国料理(ガチ中華)のお店であるとのこと。
お粥のしゃぶしゃぶ「毋米粥」とは、どんなものか。食べに行ってみることにしました。
広東省順徳発祥と言われる「毋米粥」を提供するお店
『孫二娘 毋米粥』の外観
こちらが、『孫二娘 毋米粥』の外観です。
「孫二娘」は、上野御徒町や船橋にもお店がある系列で、御徒町や船橋のお店では、「潮汕牛肉火鍋」(広東省東部、潮州市と汕頭市で名物の牛肉火鍋)を提供しているのだそう(お店の名前は、『孫二娘 潮汕牛肉火鍋』)。
また、高田馬場にも四川省楽山市の名物料理「跷脚牛肉」を提供する『孫二娘 跷脚牛肉』があるのだそう。
牛骨スープのしゃぶしゃぶで楽しむ 「潮汕牛肉鍋」や、あらゆる部位の牛肉を様々な香辛料と共にいただく薬膳スープ「跷脚牛肉」も、どんなものか食べてみたいところですが、とりあえず、今回は「毋米粥」を初体験してみます。
広東省順徳発祥と言われる「毋米粥」を提供するお店
「順徳料理」とは?
ちなみに、広東省順徳とは、広州の南部にある仏山市順徳区のこと。順徳は料理で有名なところだそうで、「順徳料理」は、広東料理の中の四大料理(広州料理、潮州料理、東江料理(客家料理)、順徳料理)のうちのひとつと言われています。
順徳は珠江デルタの奥まった場所にあり、川や池が多く、温暖な地域であるため、豊富に採れる淡水魚や野菜の素材を活かしたお料理が特徴であるとのこと。
また、料理の香り付けとして、他の広東地域ではあまり使われない、陳皮、橄欖、紫蘇、クワの葉などを多用するのも順徳料理ならではなのだそう。
お料理としては、水牛の乳や牛乳を使ったお料理、土鍋で蒸し焼きにしたお料理、「魚生」と呼ばれる刺身の一種なども食べられているのだとか。
『孫二娘 毋米粥』の店内
こちらが、『孫二娘 毋米粥』の店内。
お店は細長いつくりで、広さはそれほどなく、小ぢんまりとした感じ。
座席はテーブル席のみで44席。座席の奥に厨房があります。
休日のディナータイム18時半頃に予約なしで訪問しましたが、席は空いていました。
しかしながら、食べている間にお客さんが次々と来店し、帰る頃は8〜9割くらいの客入り。お客さんは9割くらいが中国人。若い女性2人組や男女のグループ、おひとり様男性もおり、在住中国人の幅広い層に利用されている様子。日本人のお客さんも1組いました。
中国人のお客さんが中心
店内の内装はシンプルかつ簡素。テーブルや椅子も食堂風で、語学学校に通う中国人留学生が気軽に利用するような雰囲気です。
店員さんは日本語堪能ですが、店内やメニュー表記はほぼ中国語なので、中国人をメインターゲットにしたお店であることが窺えます。
『孫二娘 毋米粥』のメニュー
注文はタブレットで
さて、座席に座ったところで、そろそろお料理を選びましょうか〜♪
『孫二娘 毋米粥』のお料理の注文は、専用のタブレット端末から。
“ガチ中華”の新店舗は、タブレット端末のメニューが多いですが、このお店も例に漏れず。一品一品の写真が表示されるので、イメージはつきやすいです。
「母米粥锅底」1,000円
肉类メニュー
海鮮类メニュー
菜类メニュー
菇类メニュー
豆制品类メニュー
主食メニュー
ドリンクメニュー
メニューには、焼き物や炒め物、ご飯のついた定食もありましたが、このお店に来たら、お粥のしゃぶしゃぶ「毋米粥」をいただかないわけにはいきません!
それでもって、注文したのが↓のメニュー。
- 母米粥锅底 1,000円
- ロース 680円
- ランプ 680円
- エビ 780円
- アワビ 680円
- エリンギ 298円
- 豆腐 298円
- 大根 298円
- 春菊 298円
- ヨーマイサイ 298円
- ナガイモ 298円
- 揚げパン 230円
「毋米粥」のベースとなる「母米粥锅底」と、しゃぶしゃぶの具材として、牛肉(ロースとランプ)、海鮮(エビとアワビ)、エリンギ、豆腐、野菜(大根・春菊・ヨーマイサイ・ナガイモ)を注文。定番の揚げパン(油條)も頼みました。
もちろん、いっぺんにではなく、食べながら徐々に注文です。
お肉や海鮮、野菜などの出汁の沁み込んだ「毋米粥」
「青島ビール」500円
注文を済ませると、まずは、お飲み物が運ばれてきました♪
「青島ビール」です♪
「青島ビール」は、1903年に生まれた中国で最も歴史のあるビール。中国国内でのシェアは第2位(1位は華潤雪花ビール)。マイルドでスッキリとした味わいのビールです。
ぐびぐび飲みながら待っていると、ほどなくして、お粥しゃぶしゃぶの鍋「母米粥锅底」が運ばれてきました〜♪
「母米粥锅底」1,000円
こちらが、お粥しゃぶしゃぶの鍋「母米粥锅底」
すりつぶしたお米を長時間煮込んだスープで、白く濁ったスープにクコの実や陳皮が浮いています。
さっそく店員さんが、コンロの火を入れ、煮込み開始!
「エビ」780円
「ロース」680円
「大根」298円
「エリンギ」298円
「豆腐」298円
「アワビ」680円
「ヨーマイサイ」298円、「春菊」298円
「ナガイモ」298円
「ランプ」680円
お鍋に入れる具材も続々と運ばれてきました!
エビ、牛ロース、牛ランプ、大根、エリンギ、豆腐、アワビ、ヨーマイサイ、春菊、ナガイモ。
タレ・薬味は8種類
鍋が煮込み上がるまでに、タレを準備。
タレ・薬味は、パクチー、ネギ、赤唐辛子、ニンニク、ラー油、甘味噌ダレ、醤油、オイスターソースがあり、自分好みの特製タレを作ることができます。
自分好みのタレを作ります。
こちらが、自分ブレンドの特製タレ。醤油ベースに、ラー油、ネギ、赤唐辛子、ニンニクを入れました!
鍋が煮立ってきました!
ビールを飲み、タレを準備しつつ待っていると、しばらくして鍋が煮立ってきました!
そろそろ具材を投入しましょう〜♪
エビ、アワビ、大根、エリンギ、豆腐、ヨーマイサイ、春菊、ナガイモと、ボンボン鍋に入れていきます。
お肉をしゃぶしゃぶ♪
そして、お肉。お肉はそのまましゃぶしゃぶしていただきます♪
スープの旨味が沁みているので、そのまま食べても美味しいですが、タレを付けて食べるとなおGood!
他の具材も次第に火が通ってきたので、どんどんいただいていきます。
旨味たっぷりの「エビ」「アワビ」などの海鮮。スープの味が沁み込んだ「大根」。食感のコントラストで楽しめる「エリンギ」。間違いなく美味しい定番の「豆腐」。スープの出汁が沁みて、タレを付けても抜群に美味しい「ヨーマイサイ」や「春菊」。シャキシャキ食感が美味しい「ナガイモ」
う〜ん、美味しい★
「揚げパン」230円
こちらは、「揚げパン(油條)」
お粥に「油條」、これ、中国や台湾の朝食の定番です。
独特のパフのような食感と、旨味のある油分。そのまま食べても美味しいのですが、お肉や海鮮、野菜などの出汁の沁み込んだ「毋米粥」のスープに付けて食べると、もう最高に美味★
最後にお粥を鍋に投入♪
そして、ひと通り、具材を食べ尽くしたところで、いよいよメインのお粥を鍋に投入!
今までのお肉や魚介、お野菜などの具材は、実は前座。
このお粥こそが「毋米粥」のメインにしてクライマックスなのです★
粥がお鍋の中でグツグツと
粥がお鍋の中でグツグツと煮込まれてきました。
う〜ん、美味しそう!
そろそろ食べ時です♪
器に取り分け、揚げパンと一緒に粥をいただきます♪
器に取り分け、揚げパンと一緒に粥をいただきます♪
この「毋米粥」のお粥、本当に絶品でした★
ほろほろと柔らかいお粥に、様々な具材の旨味が溶けたスープが沁み込んで、優しくも味わい深いお味。熱過ぎるほど熱々でしたが、レンゲを動かす手が止まりません!
もちろん、揚げパン(油條)とのマッチングもベスト♪
烏龍茶でお口直し
食後は、冷たい烏龍茶でお口直し。
中国広東省順徳の名物料理、お粥のしゃぶしゃぶ「毋米粥」、美味しかったです。
満足のいくディナーとなりました★
高田馬場にある本格中国料理(ガチ中華)のお店『孫二娘 毋米粥』
広東省順徳発祥と言われる「毋米粥」は、想像に違わぬ美味しさ!
お肉や海鮮、野菜の出汁が沁み込んだスープとほろほろの柔らかい粥。自分でブレンドできる付けダレも嬉しいし、粥のお供「油條」も美味です★
メニューには、油條・前菜付きの単品の粥(980円〜1,080円)もあるので、気軽に訪問し、中国粥をいただくことができそうです。
◉『孫二娘 毋米粥』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区高田馬場1-17-15
- アクセス:JR高田馬場駅から徒歩3~4分
- 営業時間:11:00~23:00
- 定休日:無休
- 予約:『孫二娘 毋米粥』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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