錦糸町駅から徒歩5分。国道14号線を渡ってすぐの、バーや居酒屋などが並ぶ路地の一角に、ロシア料理のお店『スカズカ』があります。
お店のオープンは2009年7月。店主も厨房で調理するシェフもロシア人女性で、日本ナイズドされていない、本格的なロシア家庭料理をいただけると聞き、行ってみることにしました。
『スカズカ』の外観と店内の雰囲気

『スカズカ』の看板
江東橋三丁目の交差点から東に進んですぐの路肩にお店の看板があります。
「ロシア料理レストラン スカズカ」。マトリョーシカの絵が可愛らしいです。
この看板の手前の路地を入ったすぐのところが、お店のある建物です。

お店は建物の2階

『スカズカ』の入り口
ここが『スカズカ』の入り口。お店は階段を昇った2階にあります。
ちなみに、1階はフィリピンレストラン「イポイポ」です。
さっそく、扉を開け、階段を昇って2階へ。

『スカズカ』の店内
こちらが、『スカズカ』の店内です。
少し昔のロシアをイメージしたという内装は、温かみのある雰囲気。
店内に入ると、ロシアの民族衣装を着た女性店主ユリアさんがにこやかに出迎えてくれました。
店内の座席はテーブル席のみで26席。お客さんは、ロシア人らしきグループ客や日本人グループ、おひとり様日本人などなど。
お食事をしている間に座席は満席になりました。予約はして行った方が良さそうです(自分たちもネットで事前予約していきました)。

ロシアの音楽番組が流れる店内

棚に並ぶホフロマ塗りの食器

マトリョーシカがたくさん!
店内の棚や壁には、ホフロマ塗りの食器やマトリョーシカなどが所々に飾られ、テレビモニターではロシアの音楽番組の映像が流されています。
ロシアの雰囲気満点です♪
さて、座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『スカズカ』のメニュー



















こちらが、『スカズカ』のメニューです。
メニューの品数はかなり豊富。ロシア料理についてはあまり知識が無く、メニューに写真はあるものの、説明が書かれていないので、写真を見て気になったものを選ぶことにしました。
それでもって、チョイスしたお料理は↓
- 「ボルシチ」(1,800円)
- 「サーロ」(塩漬けにした豚脂肉)(900円)
- 「黒パン」(100円)
- 「スバ」(ニシンサラダ)(1,200円)
- 「キエフカツレツ」(1,700円)
- 「ピロシキ」(野菜・魚)(380円×2)
- 「ゼブラ」(650円)
定番の「ボルシチ」に、豚の脂身の塩漬け「サーロ」と「黒パン」。ニシンサラダの「スバ」と「キエフカツレツ」。追加で「ピロシキ」を注文。
「ボルシチ」も「サーロ」も「キエフカツレツ」もウクライナ由来の料理なので、ウクライナ多めのオーダーとなりました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

ジョージア白ワイン(900円)
まずは、お飲み物から。
メニューにアルメニアのビールがあったので、それを頼もうとしたところ、切らしているとのこと。
それで、代わりに選んだのが、ジョージアの白ワイン。
銘柄は聞きそびれてしまいましたが、甘口の飲みやすい白ワインでした。
ワインをちびちび飲みながらお料理を待っていると、ほどなくしてお料理が登場。
「ボルシチ」

「ボルシチ」(1,800円)
まず、サーブされたのが「ボルシチ」
ボルシチはロシア発祥の料理だと思っている人が多いですが、ウクライナ発祥のお料理です。もちろん、ロシアでもよく食べられています。
テーブルビーツとキャベツをメインに、肉、トマト、ジャガイモ、玉ねぎ、インゲン豆などのお野菜を具材として、ビネガーや黒胡椒、塩などで味付けし、スメタナ(サワークリームに似た発酵乳)やディルなどをトッピングするのが定番のスタイル。
肉は牛肉や豚肉が使われることが多いですが、『スカズカ』のボルシチは鶏肉が使われていました。

トマト、ビーツ、じゃがいも、肉は鶏肉
『スカズカ』のボルシチのお味ですが、これがめちゃ旨!
トマトやビネガーの酸味、ビーツのほど良い甘味と土っぽい風味。ディルの香味やスメタナのクリーミーな食感。優しくまろやかで、且つすっきりとした後口。
具材のジャガイモやトマト、キャベツ、コリっとした鶏肉も美味しい♪
スプーンを持つ手が止まらず、あっという間に飲み干してしまいました。
「サーロ」と「黒パン」

「サーロ」(900円)
続いて、「サーロ」(塩漬けにした豚脂肉)
サーロとは、未精製で食される豚の脂身の塩漬け。ウクライナを代表する伝統料理です。もちろん、ロシアでも食べられており、ポーランドをはじめ東欧でも人気の料理なのだそう。
『スカズカ』の「サーロ」は、生の長ネギとピクルス、2種のマスタードが付いていました。

ネギ、ピクルス、2種のマスタード付き
この「サーロ」、以前、新宿のロシア料理店『スンガリー』でも食べたことがあるのですが、これが本当に美味しい♪
少し硬めの脂分が多い生ハムといった感じで、強い塩気と脂感がクセになります。
生の長ネギのシャキッとした辛味や、2種のマスタードの強烈な辛味、ピクルスの酸味も、「サーロ」との相性抜群!

「黒パン」(100円)
そして、サーロと一緒にいただいたのが「黒パン」
酸味の効いた硬めの食感の黒パンに、塩辛くて脂っこい「サーロ」を載せていただくと、たまらない美味しさ♪
お酒のおつまみにぴったりです♪
「スバ」(ニシンサラダ)

「スバ」(1,200円)
お次は、「スバ」(ニシンサラダ)
賽の目切りしたニシンの漬物やジャガイモ、ビーツ、ゆで卵などをミルフィーユ状に重ね、マヨネーズで和えたロシア生まれの料理。セリョートカ・パト・シューバイ(毛皮のコートを着たニシン)とも呼ばれます。

ジャガイモ、ニシン、卵
この「スバ」も美味でした♪
ジャガイモ、ニシン、ビーツ、ゆで卵。それぞれの食感と味のコラボレーションがGood! ビジュアルも華やかで楽しい♪

アルメニア赤ワイン(900円)
ワイン2杯目は、アルメニア赤ワインを注文。
こちらも、銘柄は聞きそびれてしまいましたが、ほど良い渋みと仄かな野趣を感じさせる辛口の赤ワイン。お料理との相性は二重丸◉です。
「キエフカツレツ」

「キエフカツレツ」(1,700円)
メインのお料理は、「キエフカツレツ」
プレートの上にぼってりと載ったカツレツ。
Wikipediaの記述によると、“バターを骨なしの鶏胸肉で巻き、小麦粉、溶き卵、パン粉の衣をつけて焼くか、もしくは揚げたカツ料理” とのこと。
付け合わせの主食は、ライスとマッシュポテトとそばの実が選べましたが、そばの実をチョイスしました。
ロシアやウクライナではそばの実がよく食べられているそうです。

カツレツの中身
この「キエフカツレツ」も美味しい♪
パン粉の衣のサクッとした食感。淡白な鶏肉はバターの風味とディルの香味が効いていて美味。そばの実の食感とそばの風味もカツレツと合います。
「ピロシキ」

「ピロシキ」(380円)
こちらは、追加で注文した「ピロシキ」(野菜・魚)
野菜・魚・肉から選べますが、肉は切らしているとのことで野菜と魚を頼みました。
ピロシキには、焼きピロシキと揚げピロシキがありますが、『スカズカ』のピロシキは焼きピロシキ。

「ピロシキ」の中身
想像以上にソフトなパン生地の食感。この生地が風味豊かで本当に美味しい♪
具材もなかなか。キャベツメインの野菜ピロシキも、ツナっぽい魚が入った魚ピロシキも、どちらもGood!
「ゼブラ」と「レモン添え ロシアンティー」

「ゼブラ」(650円)
食後のデザートは、「ゼブラ」をチョイス。
ババロワのようなゼラチン質とチョコレートが縞模様になったデザート。
ほど良い甘さで、これも美味♪

「レモン添え ロシアンティー」(450円)
デザートと一緒にいただいたお飲み物は、「レモン添え ロシアンティー」
本当はジャム入りのロシアンティーをいただきたかったのですが、お値段が1,000円とお高めだったので、こちらにしました。
シンプルなレモンティーでしたが、デザートのお供&食後のお口直しとしてぴったり♪
ワインからお料理、デザートまで、満足のディナーとなりました★

ホフロマ塗りの壁掛け

ホフロマ塗りのマトリョーシカ

『スカズカ』
錦糸町にあるロシア料理のお店『スカズカ』
日本ナイズドされていない、本格的なロシア家庭料理をいただけるお店です。
いただいたお料理はどれも美味。まろやか且つすっきりとした「ボルシチ」も、塩気と脂感が旨い「サーロ」も、見た目も味も華やかな「スバ」も大満足♪
日本語堪能な優しいロシア人店主ユリアさんの接客もGood! また訪問したいと思わせるお店です。
『スカズカ』は、ネット予約出来ます!
『スカズカ』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『スカズカ』の地図・アクセス・営業時間
ヨーロッパ料理店











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