東京メトロ千代田線赤坂駅から徒歩2分。西アフリカ、トーゴ料理のレストラン『エコロロニョン』はあります。
『エコロロニョン』は、日本唯一のトーゴ料理のレストランです!
トーゴという国がどんな国なのか、トーゴ料理がどんな料理なのか、全くわからないまま訪問しましたが、久々に体験する全く未知のお味、新鮮な驚きを味わうことが出来ました♪
日本唯一のトーゴ料理のレストラン!『エコロロニョン』
『エコロロニョン』の入口
さて、そもそも、トーゴってどんな国?ってことで、トーゴについて、ちょっと調べてみました★
トーゴは、西アフリカにある国。東にベナン、北にブルキナファソ、西にガーナと国境を接する人口780万の小国です。
領土は南北510キロ、東西140キロの細長い形になっていて、1960年にフランスの植民地支配から独立しました。首都はロメ、公用語はフランス語。アフリカ系の国民が99%を占め、40以上の民族が存在します。
世界最貧国のひとつですが、西アフリカ海岸唯一の整備された貿易港があるため、近年交易によって経済成長を続けているのだとのこと。
これだけの情報だと、なかなかトーゴのイメージがつかないですが、取り敢えず、アフリカ黒人系でフランスの影響があることは想像できますね。
お店は雑居ビルの2階にあります。
店頭の看板メニュー
お店の入口
さて、さっそくお店へ!
お店は赤坂駅近辺の繁華街にある雑居ビルの2階にあります。
階段を上りお店に辿り着くと、なかなかに入りづらそうな入口が出現!
事前に予約を入れていたものの、ちょっと躊躇してしまいました。
恐る恐る扉を開けて店内へ。
『エコロロニョン』の店内
こちらが『エコロロニョン』の店内です。
来店すると、トーゴ人の店主さんが勢いよく対応してくれ、予約席に案内してくれました。
座席はカウンター5席、テーブル席30席の合計35席。
土曜日のディナータイムの18:30分頃(開店は18:00)に訪問しましたが、既に先客が2組おり、お料理をいただいている間にもさらに2組ほど来店しました。
店内は薄暗い感じで、壁や棚などに所々にアフリカっぽい彫像やポスターなどが飾られています。
お店は店主さんひとりで切り盛りされているようで、お客さんの対応から調理まで全て行っており、てんやわんやの様子。
ちなみに、この店主さんがトーゴ出身のエドモンドさんという方。来日前はフレンチのシェフをされていたらしいです。
トーゴの地図
さっそくテーブルの上に置かれたメニューを見ながらお料理を物色します。
メニューには「ローストダックのオレンジソース添え」といったフレンチっぽいお料理や「クスクス(チキンと野菜のピリピリトマトソース添え)」など、確実に美味しいとわかるメニューが多々あるのですが、やっぱりここはトーゴ料理店。このお店らしい「トーゴ料理」を(その中でも食べやすそうなお料理を)を選ぶことにしました。
けれども、メニューをひと通り決めたものの、店主のエドモンドさん、先に来店していたお客さん向けの調理や提供、後から来店したお客さんの案内などで忙しい様子。
彼がお料理の注文を聞きに来るまでちょっと待たされることとなりました。
カステルビールとフラッグビール
注文を済ませると、さっそく、ビールが運ばれてきました!
ビールは、やっぱりトーゴのビールが飲みたいよねってことで、トーゴ産の「カステル」と「フラッグ」という2種のビールをチョイス♪
お味はというと、さっぱりフルーティな味わいでどちらも似たような味。
コクや深みはないですが、意外と飲みやすいビール。まずまずの美味しさです。
トーゴスパイス、キャッサバ芋を練った「ピノ」、ウリ科の植物の種「グシ」をベースにした濃厚魚介スープ。驚きの料理の連続!
ニース風サラダ(1,200円)
ビールをぐびぐび飲んでいると、サラダが登場!
「ニース風サラダ」(1,200円)です。
こちらは、フランス地中海地方のニース由来のサラダ。
ジャガイモやトマト、いんげん、レタス、ツナ、ブラックオリーブなどのサラダに、にんにくやアンチョビ入りのドレッシングが掛かっています。
スタンダードなお味でしたが、シンプルに美味しいです♪
ちなみに、写真の左上にある、器に入った辛そうなものは、唐辛子のたっぷり入った辛い調味料(名前は分からず)。
見た目はモロッコのハリッサに似てますが、ピリ辛のハリッサと比較しても圧倒的な辛さ!
話によると、トーゴやガーナといった西アフリカのギニア湾岸地域では、かなり辛い料理が好まれているそうで、唐辛子が多量に用いられているお料理が多いのだとのこと。
若鶏の串焼き トーゴスパイス(2本)1,000円
サラダを食べ終えた頃、いよいよトーゴのオリジナルのお料理が登場!
「若鶏の串焼き トーゴスパイス」(1,000円)です。
唐揚げ風の若鶏の串焼きに香ばしい「トーゴスパイス」がまぶされています。
とっても香ばしく、かなり美味しいです。
この「トーゴスパイス」、謎な存在だったのですが、ちょっと調べたところ、これは「Gbotemi Spice」という西アフリカでお料理に使われるスパイスブレンドだそうで、クローブ、アニス、アジョワン、カルダモン、ジンジャーをブレンドして作るのだそう。
特製トーゴスパイスをまぶした串焼きは、お肉の焼き加減も絶妙で、ビールのお供にぴったりでした!
日本人のお口に合うお料理だと思います。
アグルーザ・ダボドラフォ・ピノ(骨付きローストポークとピノ)2,500円
そして、お次に登場したのが「アグルーザ・ダボドラフォ・ピノ(骨付きローストポークとピノ)」(2,500円)
トマトと一緒に煮込んだ豚のスペアリブを「ピノ」というキャッサバ芋を練ったものと和えたお料理。上には紫玉ねぎとハーブらしきものも載せられています。
ガッツリお肉感満点の骨付きローストポークは、バーベキューソースみたいな少し甘みのある味付け。何かしらのスパイスも使われているようでお味には深みがあります。
そして、特筆すべきは、キャッサバ芋を練った「ピノ」
キャッサバの酸味とトマトの爽やかなお味、そして、独特の弾力のある食感を持った「ピノ」は、肉肉しい骨付きローストポークとの相性が抜群!
たまらなく美味しいです♪
ボマニャニャ(グリルした魚と海老、蟹、青菜とグシ(ウリ科の植物の種)のソース (2,000円)
そして、この日のメインディッシュ、「ボマニャニャ(グリルした魚と海老、蟹、青菜とグシ(ウリ科の植物の種)のソース」(2,000円)の登場★
この「ボマニャニャ」が凄かったです!
「ボマニャニャ」は、グシというウリ科の植物の種の「デシ(ソース)」をベースにしたトーゴ風煮込みスープで、グリルした肉厚の白身魚と海老、殻ごと入った蟹、青菜などがどっちゃり入り、紫たまねぎが載せられた豪華な一品。
この「ボマニャニャ」、3時間ほど煮込んで作るそうで、魚介の出汁がスープに濃厚に沁み込んでおり、とっても味わい深いお味。
魚介好きの日本人のお口に合うスープです。
アボロ(トーゴ蒸しパン)
「ボマニャニャ」と一緒にいただく主食が、「アボロ」というトーゴ風の蒸しパンです。
トウモロコシを素材としたもっちりとした蒸しパンで、ほんのりとした甘みがあり、これだけでデザート的に食べられそうな美味しいパンです。
この「アボロ」が、意外にも魚介スープの「ボマニャニャ」と一緒にいただくと、かなりマッチするんです♪
トーゴの珍しい料理の数々
トーゴコーヒー(600円)
食後は、トーゴコーヒーでお口直し。
濃厚かつ深みのあるドロっとしたコーヒーは、ちょっとベトナムコーヒーに通じるものがあり。
こういう素朴でプリミティブな感じのコーヒー、結構好きです♪
兎にも角にも、日本唯一のトーゴ料理店『エコロロニョン』のお料理、出てくるお料理がいずれも初めて味わうお味ばかりで驚きの連続でした★
他にも、エスカルゴの串焼きやラム肉のピーナッツチリソース、オクラソースを使ったお料理など、興味津々なメニューがたくさん!
ぜひ、再訪していただいてみたいです★
西アフリカ、トーゴのお料理は意外と、そして、かなり美味しい♪
赤坂にある『エコロロニョン』、新たな食の世界を発見することが出来ます★
◉『エコロロニョン』の地図・アクセス
- 住所:東京都港区赤坂2-17-72 イーデンビル2F
- アクセス:東京メトロ千代田線「赤坂駅」より徒歩2分
- 営業時間:[月~金]11:00~15:00 18:00~23:00 [土・祝]11:30~17:00 18:00~23:00
- 定休日:日曜日
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