地下鉄成増駅1番出口から徒歩2分ほど。飲食店とアパートが混在する路地の一角に、ウイグル料理のお店『ドパム(Doppam)』があります。
お店のオープンは2024年12月。店主さんは、ウイグルのウルムチ出身の有名なミュージシャンであるとのこと。本物のウイグル料理と店主さんのウイグル音楽生演奏を楽しめるとのことで、行ってみることにしました。
『ドパム』の外観と店内の雰囲気

『ドパム』の外観
こちらが『ドパム』の外観です。
カラフルに色が変わる照明とアメリカンなデザインのロゴ。扉は開けられていて店内の様子が見えます。

レーザー照明で道路に照射された『ドパム』のロゴ
道路には、レーザー照明でお店のロゴが照射されていました。
ロゴには、「Uyghur Music Restaurant」と書かれています。音楽の演奏を売りにしているようです。

店頭に貼られたメニュー
店頭には、メニューの一部が貼られていました。
さっそく、店内へ。

『ドパム』の店内
こちらが『ドパム』の店内です。
店内は、小ぢんまりとして簡素な雰囲気。座席はテーブル席のみで、2名×6テーブル、4名×8テーブルの合計44席。
事前に電話予約して19時過ぎに訪問。店内にはウイグル人のグループと日本人のおひとり様が来店していました。
スタッフは、恰幅の良い店主さんと、奥様と思われる女性の方。
お二方とも、にこやかで親切な方でした。

座席は少し小さめ

壁に飾られたウイグル帽子「ドッパ」
店内の壁には、ウイグルの民族帽子「ドッパ」がたくさん飾られています。
店名の『ドパム』は、この「ドッパ」から採られている様子。

羊肉串を焼いている人の絵

ウイグル楽器「ドタール」を演奏する人の絵
「ドッパ」と反対側の壁には、ウイグルをモチーフにしたPOPな絵がいくつか飾られていました。
羊肉串を焼いている人の絵、ウイグル楽器「ドタール」を演奏する人の絵。インパクトのある絵柄です。
さて、そろそろ座席に座り、メニューを見てお料理を選びましょう〜♪
『ドパム』のメニュー
『ドパム』の料理の注文は、テーブル上に貼られたQRコードから専用サイトにアクセスして行います。
下がメニューの一部です。








メニューは、ウイグル料理定番の「ラグメン」や「ポロ」「シシカバブラム串」「ラム肉餃子」「ラム肉ワンタン」などがあるほか、「大皿鶏」「刻み焼うどん」「乾煸炒め麺」などの中華テイストの料理があり、「ナラン麺」という初めて見掛ける麺料理もあります。
「ナン」や「サムサ」などのパン系、サラダも数種あり。
色々検討した挙句、選んだのは下のお料理です。
- 「ポロ(ウイグル式ピラフ)」(1,650円)
- 「シシカバブラム串」(385円)
- 「和田焼き肉まん」(550円)
- 「ラグメン」(1,320円)
- 「ウイグル紅茶」(550円)
- 「ウイグルミルクティー」(385円)
- 「トルコのデザート(バクラヴァ)」
定番の「ポロ」と「ラグメン」を主食に、ラム串、肉まんをサブでチョイス。
ちなみに、「刻み焼きうどん」は、この日は売り切れとのことでした。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

「青島ビール」
まずは、お飲み物。
お馴染みの「青島ビール」です。
安定の美味しさ♪
ちびちび飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました。
「ポロ(ウイグル式ピラフ)」

「ポロ(ウイグル式ピラフ)」(1,650円)
「ポロ(ウイグル式ピラフ)」です。
ウイグルらしいカラフルなお皿の上に載って出てきました。蜂蜜の掛かったヨーグルト付きです。
「ポロ」は、ウイグルをはじめ、中央アジア一帯で食べられている肉とニンジンをメインに使った炊き込みご飯のこと。ウズベキスタンやカザフスタンでは「プロフ」と呼ばれています。

蜂蜜の掛かったヨーグルト付き
この「ポロ」が本当に美味しかったです♪
中華テイストの入っていない、ウイグルオリジナルの「ポロ」は、調味料はほとんど塩しか使っていないと言われます。
そんな、オーセンティックさを感じさせるあっさりとしていて優しいお味。
羊肉は少なめですが、臭みはなくほど良い硬さ。そして、ニンジンが美味しい♪
お米は少しポソポソしていてオイリー感があり、クミンの風味とニンジンの甘味が効いています。
セットになった蜂蜜の掛かったヨーグルトもGood!ヨーグルト自体が美味しく、フレッシュな風味が「ポロ」でオイリーになったお口を爽やかにしてくれます。
「シシカバブラム串」

「シシカバブラム串」(385円)
続いて、「シシカバブラム串」
新疆・ウイグル料理定番の羊肉串ですが、『ドパム』の「シシカバブラム串」は、唐辛子などのスパイスを使わない、ウイグルオリジナルのスタイル。
シンプルな塩気が美味しい♪ ラム肉も柔らかくてジューシー。
何本でも食べられそうな旨さです!
「和田焼き肉まん」

「和田焼き肉まん」(550円)
こちらは、「和田焼き肉まん」
“和田” というのは、おそらくウイグルにある町「ホータン(和田)」のこと。
ホータンで食べられている焼き肉まんということでしょうか?
茶色の焼き色が美味しそうです。

「和田焼き肉まん」の中身
「和田焼き肉まん」の中身です。
アツアツ焼きたてで、見た目からしても肉まんというよりはパンみたいな感じ。
少し塩気のある生地がシンプルな味付けの具材の羊肉と合います。
「ラグメン」

「ラグメン」(1,320円)
「ラグメン」です。
手延べ麺の上に羊肉と玉ねぎ、パプリカや青菜を使ったあんが掛かったウイグルオリジナルなスタイル。
細めの麺はもちもちしてコシがあってラグメンらしいお味。あん掛けの具材もシンプルな味付けながら塩味が効いていて、肉の旨みやそれぞれの野菜の食感もいい感じ。麺との相性抜群です!
「ポロ」から「ラグメン」まで、どの料理も満足。もう少し食べたい気もしましたが、この辺で打ち止めにしておきます。
「ウイグル紅茶」

「ウイグル紅茶」(550円)
食後のお飲み物です。
こちらは、「ウイグル紅茶」
水色のお洒落なポット入りで登場♪

仄かなローズの香りがしました。
砂糖は入れず、ストレートで飲む「ウイグル紅茶」
仄かなローズの香りがしました。
油多めのウイグル料理の後のお口直しにぴったり♪
ポットにたっぷり入っていて量も申し分なし。
「ウイグルミルクティー」

「ウイグルミルクティー」(385円)
こちらは、「ウイグルミルクティー」
バターの入った塩味のミルクティーで、こちらもウイグル定番のお飲み物であるとのこと。
濃厚ながら意外と飲みやすく、クセになるお味。
なかなか美味しい♪
「トルコのデザート(バクラヴァ)」

「トルコのデザート(バクラヴァ)」(275円)
お飲み物と一緒にいただいたデザートは、「トルコのデザート(バクラヴァ)」
中央アジアのバクラヴァは、トルコのバクラヴァに比べて、フィロ生地が分厚くどっしりとした食感が特徴。
控えめな感じの甘さもGood! ウイグル紅茶と好相性です。
店主さんによるウイグル音楽の演奏

テーブルにお店のロゴ入りのライトが置かれます。
お茶を飲みながらバクラヴァをいただいていると、不意に店内の照明のトーンが一段下がりました。
続いて、奥様が上の写真のようなお店のロゴ入りライトを各テーブル上に置いていきます。
そして、店内がムーディーになったのを見計らって店主さんがカーテンの向こう側へと消えていき、おもむろに「ポロン♪」と、楽器のチューニングを始めました。
いよいよ、『ドパム』のメインイベント。店主さんによる生演奏ライブが始まるようです!

カーテンが開き、店主さんが登場
カーテンが開き、店主さんが登場!
伴奏の音楽に合わせ、ウイグル伝統楽器「ドタール」を奏で、よく通る伸びのある声で歌い始めます。
動画でもご覧ください↓
続いて2曲目は、アップテンポな楽曲(2曲目の動画はありません)
ウイグル人グループ客のうちのひとり、スーツを着た男性客が立ち上がってゆらゆらと踊り始めました!
そして、3曲目は、楽器をエレキギターに持ち替えての弾き語り。
この曲がなかなか良かったです(↓動画)
この曲、現地ウイグルのヒットソングなのでしょうか?
ウイグル人グループ客がサビの部分を一緒に歌ったり、所々で合いの手を入れたりしていました。
それにしても、とにかく店主さん、歌が本当に上手い! 聞き惚れてしまうほどです。
ネットの情報によると、店主さんは現地ウイグルの大学で教授も務めていた有名な音楽家なのだとか。
テイクアウトで購入した「ナン」と「ミルクパン」

「ミルクナン」と「ミルクパン」が販売されています。
3曲のみのささやかな生演奏が終わり、お会計へ。
入り口で「ミルクナン」と「ミルクパン」が販売されていたので、テイクアウトすることに。

テイクアウトで購入した「ミルクナン」

「ミルクパン」

「ミルクナン」と「ミルクパン」
こちらが、テイクアウト購入した「ミルクナン」と「ミルクパン」

『ドパム(Doppam)』の地図・アクセス・営業時間
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