埼玉の飯能河原渓谷の断崖絶壁に建つ『カールヴァーン ブルワリー&レストラン(CARVAAN)』。
どこかリゾート地に来たかのような外観と、異国情緒たっぷりな雰囲気の店内。
非日常に浸れる、とても素敵でとても美味しいお店でした。
飯能まで出かけて行った甲斐がありました!
非日常を味わえる、異国情緒たっぷりなレストラン
インスタで見て、どうしても行ってみたかった地中海料理・アラビア料理のレストラン『カールヴァーン ブルワリー&レストラン(CARVAAN)』。
調べてみると、西武池袋線飯能駅北口から徒歩12分。。遠い。。
電車だけで1時間半以上はかかります。が、週末のディナーを予約して行ってきました!
iPhone片手に、飯能駅から道路をひたすらまっすぐ。
街灯もあまりない住宅街を抜けると、割岩橋があります。森の中にでも入ってきたような雰囲気で、少々不安になりながら橋を渡ります。
すると、橋を渡った先に『CARVAAN』と刻印された岩がありました。
良かった! 間違えてなかった。
ということは、ここからもう敷地内ということですね。
岩の左手に小さな橋があり、この橋を渡った左手に、『カールヴァーン ブルワリー&レストラン』があるのです!
橋の向こうの右手に見える建物は、カールヴァーンを経営する貿易会社『FAR EAST』のオフィスです。
『FAR EAST』『アラビア料理』と聞いて、ピンときました。
都内にもいくつか店舗がある、ドライフルーツやナッツのお店『ファーイーストバザール』と同じ会社!
以前、新宿ルミネ1に入っているカフェでお茶をしたことがあります。
『ファーイーストバザール』の記事はコチラ↓
俄然、楽しみに♪
わー! 何でしょ、ここは。
山を切り開いて建てたような建物と石畳の道。
まるで、どこかのリゾート地に来たようで、かなりテンション上がります♪
お屋敷のような入口。脇のランプが異国情緒たっぷりで素敵です☆
店内は、右手に厨房。真ん中に大きなテーブルがあって、左手に客席があります。
予約の名前を告げると、2階に案内されました。
待合スペース
2階の客席
2階は、真ん中が吹き抜けになっていて、とても広々としたスペースにテーブルがゆったりと並べられています。
上着を預かってもらい、しばしこのソファで待ちます。
この待合スペースも、落ち着いていていいです。
ほどなくして、席まで案内していただきました。
席は、待合スペースの反対側。上から覗くと、1階の厨房が見えます。
真鍮のカトラリーやおしぼりトレイが、アラビアンな雰囲気を醸し出していて、またテンション上がります。
メニュー
クラフトビールメニュー
ここ『カールヴァーン』の店内には、ビールの醸造所も併設されていて、作り立てのビールをいただくことができます。
飯能でいいホップが採れるということで、町興し的にこのお店が始まったとのこと。お店のスタッフの方がおっしゃっていました。
”アップルジンジャーエール”
”ファーイースト・ベルジャンホワイト”
赤っぽいビールは、「アップルジンジャーエール」。
風味豊かなスリランカ産の生姜と福島県産のりんごを使ったこのスパイスフルーツビールは、花蜜糖やシナモンを加えることで、りんごの爽やかな香味と生姜のピリっとした風味をさらに引き立てています。
黄色っぽいビールが、「ファーイースト・ベルジャンホワイト」。
香味豊かなエジプト産コリアンダーと国産の無農薬レモンピールをふんだんに使用した、フルーティーでスパイシーなビールです。
どちらも、ピリっとしたスパイスとフルーツの香りが合わさり、とても爽やかで飲みやすく美味しいビールでした。
インドからペルシャ、アラビア、地中海、北アフリカまで。エキゾチックな味覚の旅
前菜の盛り合わせを注文したら、「フムスなどのペーストがあるので、パンも一緒にいかがですか?」と勧められ、注文した『エイシ』(150円)というパン。
古代エジプト時代から食べられているアラビアパンだそうです。
ネットで”エイシ”を検索すると、ピタパンのような、中に何かを挟む形のパンが出てくるのですが、このエイシは真ん丸で中はふんわり&もっちり。ケシの実のようなものがまぶされていて、食感が楽しいパンでした。
そのままでももちろん美味しいのですが、オリーブオイルに浸して食べると、いくらでも食べてしまいそうな美味しさ!
このパン、とても気に入りました♪
インスタで見て、釘づけになったのが、この『アラビアンプレート』(small 1,400円)。
「CARVAAN のおすすめ。地中海アラビア諸国の伝統的前菜料理の盛り合わせ」です。
プレート手前から左回りに、、
- ファラフェル~香草と空豆、ひよこ豆の素揚げ料理(レバノン)
- アレクサンドリアのオリーブとアンダルシアのドライトマトの地中海風マリネ(エジプト)
- ムタバル~香草と焼き茄子のペースト(シリア)
- フムス~アラブ料理に欠かせない、ひよこ豆のペースト(レバノン)
- タブーリ~香草と挽き割り小麦のサラダ(レバノン)
という、豪華盛り合わせです!
見た目にも美しくエキゾチックで、かなりテンション上がりました★
それぞれの量はそれほど多くありませんが、パンと一緒に食べたり、ペースト状のものなどはお腹にもたまるので、前菜として十分満足できるプレートです。
これは、必ず頼むべき一品ですね♪
『ドライフルーツ&ナッツとキヌアのケールサラダ』(1,200円)
これ、出てきてビックリ! かなりのボリュームなんです。
ケールって食べたことなかったのですが、地中海原産の野菜で、栄養豊富、ビタミンの含有量は緑黄色野菜の中でもかなり多いんだそうです。
葉っぱがたくさん、と思いきや、ナッツとドライフルーツが中にもたくさん入っていて、ナッツ&ドライフルーツ好きにはたまらないです。
ケールの葉はかなりしっかりしていて食べ応えがあり、口の中でワシャワシャする感じが面白い。
味は、苦みがあるので、苦手な人は苦手だと思いますが、私、苦みのある野菜が大好きなので、ケールかなり気に入りました♪
この時点で、結構お腹にたまってきましたが、メインはこれから!
『メカジキのソテー ベンガルマスタードカレーソース添え』(2,000円)
出てきてビックリ、一面カレーソースです。
これ、美味しかったです♪
マスタードシードやクミンの風味が効いていて、南インド料理で食べたことのあるようなお味。
淡泊なメカジキと濃厚カレーソースが合います。
お魚料理には、ワインをいただきたいよねってことで、2杯目はワインをオーダー。
左のロゼが、『ロゼ ドゥヌ ニュイ(Rose d’une Niut)』、
右の白が、『ミュスカ セック ド ケリビア モルナグ(Muscat sec de Kelibia)』です。
メニューによると、ロゼは、「4種類の葡萄で作るロゼワインは繊細な味わいとベリーや桃のような香りを作り出します。」
白は、「北アフリカ原産のアレキサンドリアマスカット”葡萄の女王”から造る驚くほどフルーティーでフレッシュな辛口のワイン。」とのこと。
どちらも、キリっと爽やかフルーティーで、お魚料理ととても合う、美味しいワインでした。
来る前から、メニューを見て楽しみにしていた『ゾロアスターカレー』(1,800円)。
とんがり帽子のかわいらしい器でやってきました。インド料理のビリヤニのような、モロッコ料理のタジン鍋のような。。
タマネギのアチャール付きです。
蓋をオープン!
茹で卵入りの美味しそうなカレーと、上品な感じのバスマティライスが登場しました。
うーん、美味しそう♪
「古代ペルシャからインドへ渡ったゾロアスター教徒に伝わる香り高いスパイスのカレー料理」とのこと。
カルダモンが効いていて、クリーミーでとても食べやすいカレーでした。
特に、クミンの入ったバスマティライスが、サラっとしてて、上品でとても美味しかったです。
とても満足なお食事で、お腹もいっぱいになりましたが、デザートもいただいてみたく、一品とチャイを追加オーダー。
『ガザル・ベイルート』(600円)
「レバノン山脈に降り積もる白い雪をジェラートと “アラブの綿菓子” ガザル・エルバネで表現したベイルート発祥のデザート」
このデザート、最高に美味しかったです。
見た目もかわいく、上に乗った綿菓子のようなお菓子とピスタチオの食感もよく、ジェラートは、インドのクルフィのように濃厚でミルキーで、とにかく美味しかった♪
底のクッキー生地もアクセントになって、バッチリでした。
締めのドリンクは『チャイ』(700円)で。
オーダーを忘れられていいたのか、デザートが来てもなかなか来ず、催促をしてみたところ、しばらくしてやっと来ました。
待ちに待った?チャイは、とても素敵な装いでした~。
「ファーイーストバザール」でいただいたチャイも、このようなセットになっていました。
カップにチャイを注いでいただきます。
この器を見てるだけで、テンションが上がり、楽しい気持ちになります。
チャイは、シナモンやカルダモンがかなり効いたスパイシーなチャイでした。
お砂糖を入れて、飲みやすくしても良かったのですが、敢えてスパイシーなチャイを味わいました。
ゆっくり、デザートまでいただいて、お腹も気持ちもとっても満足です★
2階への階段のところに、アラビックで素敵なランプが飾ってありました。
店内の所々に飾ってあるようでしたが、これはエジプトで買い付けたもので、一つずつ全部手で彫って作られたものだそうです。
経営する会社が貿易会社なだけに、店内の装飾品や、ワインやスパイスなども、自社で買い付けをしているようで、本当に何から何まで素敵だなーと、感動しました。
お会計をして、帰る際に、1階にある醸造所や外のテラス席を見せてもらいました。
テラス席からは、川が流れている様子も見えるとのことで、昼間だったら、自然豊かな景色を眺めながら、夜とはまた違った雰囲気を味わうことができそうですね!
お店に来るときに最初に渡った割岩橋から、写真を撮ってみました。
森の中に佇む、あの建物の中で、あんなに非日常を味わえる素敵な空間があるとは、想像がつきませんでした。
最近の中では、一番感動して、テンションが上がりました。
『カールヴァーン ブルワリー&レストラン』。都心からはちょっと遠いですが、行ってみる価値大!な店です。
◉『カールヴァーン ブルワリー&レストラン』の地図・アクセス
- 住所:埼玉県飯能市大河原32-1
- アクセス:西武池袋線 飯能駅 北口 徒歩約12分
- 営業時間:【ランチ】11:30~15:30 【アフタヌーンティー】14:30~17:30 【ディナー】 17:30~23:00
- 定休日:不定休
- 予約:『カールヴァーン ブルワリー&レストラン』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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