京王線下高井戸駅から徒歩3分。駅から南へ。疎らに並ぶ商店の並びを抜けた静かな界隈に、インドネシア料理店『ブンガブラン』は、あります。
2012年9月にオープンしたこのお店、インドネシア・バリのお料理を独学で学んだという日本人の店主さんがお一人で切り盛りしているお店です。
お店のコンセプトは“混ぜて食す”。
インドネシア料理の食べ方のスタイルである、混ぜながら食べる美味しさと楽しさを知ってもらいたいという思いから、注文したお料理はできる限り同時に提供しているのだとのこと。
バリ島の風情を感じさせる居心地の良い店内空間
『ブンガブラン』の外観
『ブンガブラン』の外観です。
お店は、下高井戸の商店街から外れた静かな住宅街の中にあります。
店頭にはバリの傘「パユン」が飾られていて、聖なる生き物とされているカエルの置物も置かれていました。
静かな佇まい。隠れ家的な雰囲気です。
『ブンガブラン』の店頭看板
『ブンガブラン』の店頭看板です。
看板には、お店のコンセプト「混ぜて食す」が書かれていました!
さっそく、店内へと入っていきましょう〜♪
『ブンガブラン』の店内
こちらが、『ブンガブラン』の店内です。
小ぢんまりとした感じの店内。白とダークブラウンをベースとした内装は、バリらしいナチュラルな風情。
至る所に、バリの雑貨や竹製の間接照明などもあって、まるでウブドにあるカフェみたいな雰囲気です。
シンプルでお洒落な雰囲気
間接照明がバリっぽい感じ
座席は、カウンター席が4席、テーブル席が16席の合計20席。
当日に事前予約して訪問しましたが、平日のディナータイムということもあり、お客さんは自分たちのみ。
自分たちだけで、この素敵な空間を独り占めできるのは嬉しいです♪
猫やカエルなどのバリの置物も
竹の簾やランプがバリの風情
インドネシアの地図
アラックの看板、インドネシア料理のレシピ本
カウンター上のディスプレイ
ワヤンの人形
店内の壁や棚には、雑貨や小物、ポスターやタペストリーなど、バリ島をはじめとしたインドネシアの物がいろいろ飾られています。
落ち着いた雰囲気が心地よいです♪
さてさて、席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『ブンガブラン』のメニュー
お店のコンセプト
サンバルメニュー
ベジタブルメニュー
サイドディッシュメニュー
シーフードメニュー
お肉のメニュー
カレー&スープメニュー
ビールメニュー
『ブンガブラン』のメニューですが、かなり品数豊富!
インドネシアの旨辛調味料「サンバル」が7種類もありました!
茹で野菜の「ガドガドサラダ」や牛肉の煮込み「ルンダン」、チキンスープ「ソト・アヤム」など定番料理があるほか、鶏肉料理はスパイス焼きの「アヤム・ベトゥトゥ」、炙り焼きの「アヤム・バカール」、唐揚げの「アヤム・ゴレン」など3種類。
シーフードも海老、イカ、鯖、ナマズ、メバルなどを使ったスパイス料理が並んでいて、ワンプレートの「ナシチャンプル」やご飯ものの「ナシゴレン」などもあり、どれにしようか迷うところ。
そこで、店主さんに“おすすめ”を相談。おすすめいただいたいくつかのお料理をベースに、↓のメニューを注文することにしました。
- クリン・テンペ 580円
- ペペス・イカン 980円
- ラワール・バビ 680円
- グレ・アヤム 780円
- ルンダン・サピ 900円
- サンバル・マタ 300円
- サンバル・ヒジョウ 300円
- ナシ・プティ 250円
おつまみ系の「クリン・テンペ」、魚料理の「ペペス・イカン」、野菜料理の「ラワール・バビ」、チキンカレーの「グレ・アヤム」、牛肉煮込みの「ルンダン・サピ」。
サンバルは、レモングラスの「サンバル・マタ」と青唐辛子の「サンバル・ヒジョウ」の2種をチョイス!白米(ジャスミンライス)の「ナシ・プティ」も注文しました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
混ぜて食すと絶品!「ペペス・イカン」「グレ・アヤム」「ルンダン・サピ」など、バリ定番のお料理を堪能♪
「ビンタンビール」650円
まずは、お飲み物から。
頼んだのはもちろん、インドネシアのビール「ビンタンビール」です。
「ビンタンビール」は、インドネシアの国民的ビール。インドネシアで一番よく飲まれているビール。
“ビンタン”とはインドネシア語で星の意味。ラベルに赤い星が描かれています。
コクのあるピルスナータイプのビールで、辛口だけど後味さっぱり★
ぐびぐび飲みながら待っていると、しばらくしてお料理が運ばれてきました〜♪
「クリン・テンペ」580円
こちらは、「クリン・テンペ」です。
テンペの甘辛炒め。ピーナッツ入り。
“インドネシアの納豆”とも呼ばれる「テンペ」は、大豆を納豆菌とは異なる「テンペ菌」で発酵させた食材で、味は納豆に似ているものの、納豆とは違って糸を引かず、臭みがないのが特徴。
『ブンガブラン』の「クリン・テンペ」は、甘辛く味付けされたピーナッツ入りのテンペ炒めで、そのまま食べても、ご飯に混ぜてもGood!
「ペペス・イカン」980円
続いて、「ペペス・イカン」も運ばれてきました。
鯖とスパイスペースト、トマト等バナナリーフで包焼きにし、ジューシーに仕上げました。
「ペペス・イカン」は、バナナの葉で包み焼きにした、南インドの「ミーン・ポリチャトゥ」みたいなお料理。バリ島の定番料理のひとつ。お魚は鯖です。
「ペペス・イカン」の中身
こちらが、バナナリーフを開いたところ。
しっかりとした旨味と食べ応えのある鯖の身に、スパイスの風味とトマトの酸味が絡んで、この「ペペス・イカン」、本当に美味しい♪
もちろん、こちらもご飯と混ぜてもGood!
「ラワール・バビ」680円
バリの定番料理「ラワール・バビ」です。
バリの伝統料理。豚肉、インゲン、ココナツ等バリのスパイスペーストと和えました。
「ラワール」は、ご飯のお供としてバリ島でよく食べられている定番料理。豚肉(バビ)を使った「ラワール・バビ」がスタンダードですが、鶏肉を使った「ラワール・アヤム」やアヒル肉を使った「ラワール・クウィル」もあるとのこと。
『ブンガブラン』の「ラワール・バビ」ですが、ココナッツ風味で油断していましたが、後から辛さがピリピリ来ました!
インゲンの食感がNice!もちろん、ご飯と混ぜるのがベストです!
「グレ・アヤム」780円
「グレ・アヤム」です。“注文したお料理はできる限り同時に提供”ということなので、ボンボン運ばれてきます!
鶏のスープカレー。ココナツミルクのコクがありつつも、あっさりとしたカレー。
こちらもバリ料理定番の、ココナッツミルク風味のスープチキンカレー。
この「グレ・アヤム」も美味でした♪
クセのないスパイス風味で、万人受けするお味。ココナッツミルクのコクとチキンの旨味、トマトの酸味、フライドオニオンやゆで卵とのマッチングがなかなか。
ご飯との相性も抜群です★
「ルンダン・サピ」900円
「ルンダン・サピ」です。「ルンダン」は、インドネシア・マレーシア料理店に訪問したら、ぜひ食べたい一品。
ココナツミルク、スパイスで牛肉を柔らかく煮込んだ旨みの凝縮された一品。
柔らかい牛肉に、スパイスとココナッツミルクの旨味が詰まった濃い目のお味の煮込み料理。本当に旨味が凝縮されている感じ。
お味はちょっと甘めですが、こちらも美味しい★
「サンバル・マタ」300円
2種頼んだサンバルのうちのひとつ「サンバル・マタ」
バリ島の生サンバル。レモングラス香るフレッシュなサンバル。
フレッシュな紫玉ねぎに、レモングラスの香り、赤唐辛子のピリ辛味。
爽やかでシャキッとしたお味。
「サンバル・ヒジョウ」300円
こちらは、「サンバル・ヒジョウ」
青唐辛子のサンバル。爽やかな青唐辛子の風味が特徴。
青唐辛子の深みのある風味。爽やかですが、青唐辛子を使っているので、結構な辛さ!
注文したお料理の数々
お料理はいっぺんに登場!
お料理は、全部いっぺんに運ばれてきました!
白米(ジャスミンライス)の「ナシ・プティ」も登場し、さっそくいただきます♪
混ぜていただきます!
まずは、一品一品のお料理のお味を味わい、続いて、ご飯にそれぞれのおかずを乗せ、調味料サンバルを加え、おかずのブレンドと、ご飯とのマッチングを楽しみます。
上の写真がご飯に乗せ、混ぜたところ。
混ぜて食べると、やっぱり美味しい♪
ココナッツの甘味とスパイスの風味、唐辛子の辛味、ピーナッツやインゲンの食感、鯖やチキンのジューシーさ。
バリ料理のお味を堪能することができました★
『ブンガブラン』
下高井戸にあるインドネシア料理店『ブンガブラン』
店主さんが独学で作り上げたインドネシア・バリ料理は、どのお料理もバリ料理の妙味が詰まった本格的なお味。
「ペペス・イカン」や「グレ・アヤム」、「ルンダン・サピ」など、いずれのお料理も満足度高いお味でした★
現地バリを感じさせるお店の雰囲気もGood!
ぜひ、再訪して、「ソト・アヤム」などのスープや、「ミー・アチェ」などの麺料理系もいただいてみたいです。
◉『ブンガブラン』の地図・アクセス
- 住所:東京都世田谷区赤堤4-36-1 細谷ビル 1F
- アクセス:京王線下高井戸駅徒歩3分
- 営業時間:11:30~14:30 17:30〜22:00
- 定休日:月曜日
- 予約:『ブンガブラン』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
コメント