バリの舞踊は、バリ・ヒンドゥー教の神様へと捧げる神聖な踊りです。
16世紀から19世紀にかけて、宮廷で踊られる観賞用の舞踊としてバリ舞踊は発達しました。
その後、20世紀初頭のオランダ支配下においてヨーロッパに紹介され、数多くの芸術家を魅了します。そして、ヨーロッパ人芸術家の影響のもと、ガムラン音楽ともども、舞台芸術として洗練されていきました。
バリの様々な舞踊をご紹介です♪
歓迎の踊りプニャンブタン
宗教的な起源を持つバリ舞踊が舞台芸術化したものを「バリバリアン舞踊」というそうです。そのショーの最初に踊られるのが、この「プニャンタン」。
4人以上の踊り手によって踊られる歓迎のダンスで、「ウェルカムダンス」とも呼ばれています。
踊りには「ペンデット」や「パニャンブラマ」などの種類があります。
プニャンブタン
レゴン
「レゴン」は、ガムランの演奏をバックに初潮前の女性によって踊られる踊りです。19世紀に宮廷で生まれたといわれ、現在では数十種類のレゴンがあるそうです。踊りは様々な物語形式です。
初潮前の女性を踊り手とする理由は、中性的なイメージを表現するためだそうです。かつては、女装した少年が踊っていたこともあるのだとのこと。
バリ舞踊の中で最も人気のある舞踊のひとつです。
バロンダンス
「バロン」は動物の形をした神の化身で、普段は寺院に奉納されています。
バロンには牛や犬、羊など様々なものがあるそうですが、最も有名なのがこの「バロン・ケケット」。 獅子と虎と牛が組み合わさった動物の王だそうです。
バリス
戦士の踊り「バリス」。
「バリス」とは「軍の隊列」を意味する言葉だそうで、神々を護ることができる兵士であることを披露する意味合いがあるようです。踊りに内容はありません。
現在では少年や青年によって踊られています。
トペン
「トペン」とは、仮面をつけた舞踊のことで地域によって様々な種類があるそうです。
動画の「トペン・ダラム」は王様、「トペン・クラス」は将軍や大臣が表現されているとのこと。
この仮面はとても重要なもので、もともとは、祭祀を取り仕切る者のみがこの踊りを踊っていたのだそうですが、現在は舞台芸術のひとつとして踊られていることが多いといいます。
ケチャ
「ケチャ」は、ドイツ人画家ヴァルター・シュピースと現地の舞踏家が共同で創作した舞台芸術です。
上半身裸の数十人の男性に取り巻かれた円陣でラーマーヤナの物語が踊られます。
舞台で踊られる劇よりも、周りの「チャッ、チャッ」という、16ビートのように聴こえる声のリズムの方が注目を集めるようになっている感じです。
ケチャ
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