南インド、タミル・ナードゥ(Tamil Nadu:தமிழ்நாடு)の旅、4日目。
この日は、2日過ごしたカライクディのホテル「ザ・バンガラ」を後にし、列車に乗って、スリランカとの海峡沿いにあるヒンドゥー教の聖地「ラーメシュワラム(Rameswaram:இராமேசுவரம்)」へと向かいます。
ホテル「ザ・バンガラ」をチェックアウト。カライクディ駅へ
宿泊していたホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」
朝、早起きし、荷物をまとめ、2日間過ごしたホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」をチェックアウト。
ラーメシュワラム行きの列車の出発時間は8:25分。普通列車のため予約が出来ないので、早めに駅に行くことにしました。
お世話になった「ザ・バンガラ(The Bangala)」のマネージャー
上の写真の方は、ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」のマネージャー。
ホテルへのピックアップの際の電話のやり取りとか、料理教室でのサポートとか、チェッティヤールツアーの手配とか、色々お世話になりました★
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」についての詳細はこちら↓
カライクディの駅までは、ホテルの車で向かいました。
15分ほどでカライクディ・ジャンクション駅に到着!
カライクディ・ジャンクション駅
カライクディ・ジャンクション駅です。
駅前には人が誰もおらず、ガラーンとした感じ。
列車の出発の30分以上前なので、ちょっと早かったのかもしれません。
駅前に並んでいたリキシャ
リキシャにも色々な形があります。
駅前にはリキシャがずらり!
けれども、ドライバーの姿はひとりも見えませんでした。
カライクディ・ジャンクション駅のコンコース
ラーメシュワラム行きの列車「RAMESWARAM PASS」は8:25分発
ラーメシュワラム行きの列車「RAMESWARAM PASS」は、始発駅のティルチラパッリを6:40に出発して、8:24分にカライクディ着。
8:25分にカライクディを出発し、ラーメシュワラムには12:45分に到着する予定です。
窓口で列車のチケットを購入し、ホームへと向かいます。
ラーメシュワラムまでの運賃は、Rs.35(54円)です。
朝のカライクディ駅のホーム
朝のカライクディ駅のホームの様子です。
しばらく待っていると、パラパラと人が集まり始めてきました。
ティルチラパッリからカライクディ、マナマドゥライを通ってラーメシュワラムへと向かうこの路線はローカル路線のようで、列車の本数はあまり多くない様子。
前回、ケララに行った時、乗る列車を間違えてしまって焦ったことがあったので、今回は注意しようと思っていたのですが、その心配は無さそうです。
ケララでの列車の乗り間違いの記事→インドの鉄道でコーチンからアレッピーヘ!※列車を乗り間違える【南インド・ケララ州】
ガランとしたカライクディ・ジャンクション駅
ホームにある売店
駅の売店で買ったスナック
ホームにある売店です。
朝早くて朝食を食べていないので、ここで朝食代わりのスナックを購入。
ポテトチップスとビスケットで、Rs.30(46円)
準備万端で待っていましたが、出発時間の8:25分を過ぎてもいっこうに列車がやってきません。
そして、9時過ぎ、30分ほど遅れて、ようやく列車がやってきました!
ラーメシュワラム行きの列車「RAMESWARAM PASS」
ラーメシュワラム行きの列車「RAMESWARAM PASS」が到着!
ラーメシュワラム行きの列車「RAMESWARAM PASS」が到着しました!
この路線は電化されておらず、客車は上の写真のディーゼル機関車が牽引。
ホームにはいつの間にか、お客さんがたくさん集まってきていました。
列車に乗り込む人々
「RAMESWARAM PASS」は普通列車なので全てセカンド・クラス、座席自由です。
列車を降りる人はそれほど多くなかったですが、車内を見ると、座席はそこそこお客さんで埋まっている感じ。
何とか座る席を見つけて、座ることができました!
「RAMESWARAM PASS」は普通列車なので全てセカンド・クラス、座席自由です。
座った座席は6人掛けのボックスシート。途中の駅で人が乗ってきたので席を詰めて実質8人掛けになったり、大きな駅で人がたくさん降りて、4人掛けになったり。
カライクディ〜ラーメシュワラムMAP
こちらが、カライクディからラーメシュワラムまでの列車の行程です。
乗車時間は4時間20分。途中15駅に停車し、ラーメシュワラムへと向かいます。
列車から見た車窓風景
列車はカライクディを出発すると、一路南へ。チェッティナード地方の平凡な田舎風景を眺めながらゆっくりと進んでいきます。
ラーメシュワラム行きの車内の様子
駅弁を食べる人
車内にいた乗客は全員インド人。外国人旅行者は1人もいませんでした。
上の写真は、駅のホームの売り子が売っていたお弁当(ビリヤニ?)を食べる人。
駅のホームや車内には、インドらしく、お弁当売り、チャナ豆売り、チャイ売り、物乞い、ヒジュラ(インドのゲイ)など、色々な人がやってきます。
途中の駅で列車交換のため停車
列車は、途中の駅で列車交換のため、少し長めに停車しました。
チェッティナード地方を縦断するこの路線は単線なので、駅以外ですれ違うことが出来ないのです。
みんな、それをもともと分かっているようで、交換駅に着くなりホームに出てタバコを吸い始めるなどしていました。
小さな町の踏切を通過
車窓から見えた緑の風景
対向列車が駅に到着。列車の交換が終わり、再び、出発。
引き続き、列車は淡々とラーメシュワラムへと向けて走り続けて行きます。
ラーメシュワラムまでは4時間20分の行程。まだまだ道のりは長いです。
実は、この時、お腹を少し壊していて、早く着いて欲しいと思っていたのですが、インドの列車にはトイレ(あまり綺麗ではないですが)があるので、バスに比べると安心。
ただし、セカンドクラスの座席のシートは硬いので、長く乗っているとお尻がかなり痛くなってきます(汗)
カライクディからラーメシュワラムまでの列車旅【南インド・タミルナードゥ】
カライクディを出発し、列車は、デヴァコッタイ・ロード(Devakottai Road)、カラル(Kallal)、パナングディ(Panangudi)、シヴァガンガ(Sivaganga)、マナマドゥライ(Manamadurai Jn)、スディヤール(Sudiyur)、パラマクディ(Paramakkudi)、サティラクディ(Sattirakkudi)、ラーマナータプラム(Ramanathapuram)、バランタラバル(Valantaraval)、ウチプディ(Uchippuli)、マンダパム・キャンプ(Mandapam Camp)、マンダパム(Mandapam)と停車。
そして、3時間ほど走ったところで、車窓に海が見えてきました!
パンバン橋を列車で渡る
海が見えてきました!
車窓から見えた海です♪
ケララと違ってタミルにはリゾートがあまりないので、海の綺麗さは期待していなかったのですが、見てください!この海の色。美しい水色です★
そして、その美しい海を目を細めながら眺めるインドの少女。
南国らしい、明るい水色の海
カライクディからラーメシュワラムまでの列車旅【南インド・タミルナードゥ】
車窓の右手に海を見ながら走っていると、いつしか車窓の左手にも海の姿が!
ここは半島の先端。半島の先端には「パンバン橋」という橋があり、橋の先には目的地のラーメシュワラムがある「パンバン島」があります。
ラーメシュワラムMAP
パンバン橋を渡ってラーメシュワラムへ
半島を抜け、いよいよ列車は、半島とパンバン島をつなぐ橋「パンバン橋」を渡ります。
「パンバン橋(The Pamban Bridge:பாம்பன் பாலம்)」は、ポーク海峡を渡り、インド本土とラーメーシュワラムとを結ぶ橋。
1914年に開通したインド最初の海上橋で、長さは2,065mもあります。
鉄道橋の横には1988年に開通した道路橋が併走しています。
パンバン橋を列車で渡る(ラーメシュワラム)【南インド・タミルナードゥ】
列車は、パンバン橋をゆっくりと走っていきます。
高速で走ると危険だからなのか、陸上を走るよりもかなりゆっくりのスピード。
海面から橋が近いので、間近に海が見え、まるで海面を走っているかのようです。
パンバン橋を通過中
列車の橋「パンバン橋」の隣には自動車用の橋が併走しています。
鉄道橋の横には道路橋が併走しているのが見えます。
道路橋には、鉄道がパンバン橋を渡るのを見物している人たちの姿が見えます。
皆さん、列車に向かって手を振っていました♪
パンバン橋を列車で渡る(ラーメシュワラム)【南インド・タミルナードゥ】
上の動画は、パンバン橋の可動橋部分を通過している様子です。
パンバン橋には、鉄道橋の下を船がくぐれるように、橋の中ほどに可動橋部分があります。
現在でも可動橋は稼働しており、貨物船、沿岸警備隊の巡視船、漁船、タンカーなどが1ヶ月に約10隻通過するのだとか。
パンバン橋からの車窓を眺めるインドの女性たち
パンバン橋を渡る時、自分たちだけでなく、列車の車内のインド人乗客たちも大興奮!
皆さん、窓から身を乗り出すように橋と海を眺め、スマホで写真を撮っている人もたくさんおりました。
列車の車内にいたおばあちゃん
おばあちゃんの孫
パンバン橋の写真を撮っていると、自分も撮ってくれ!と頼んでくる人も。
おばあちゃんに写真を撮ってくれと言われたのでパチリ!そして、お孫さんもパチリ!
インドの人、なぜか、写真に撮られるのが好きな人多いです。
パンバン島が見えてきました。
パンバン島の漁村
もうすぐラーメシュワラムに到着です。
パンバン橋を渡り、列車はパンバン島へ。
そして、程なくして、終着駅であるラーメシュワラム駅に到着しました。
ラーメシュワラム駅に到着!
ラーメシュワラム駅のホームです。
時刻は12:45分くらい。ほぼ定刻に到着。
スーツケースをガラガラと引きながら、出口へと向かいます。
終着駅なので皆さん、降りて行きます。
こちらが「RAMESWARAM PASS」を牽引したディーゼル機関車
列車を降り、ぞろぞろと街へと向かう乗客たち
ラーメシュワラム駅
ラーメシュワラム駅を出て、駅前でリキシャを探します。
ラーメシュワラムで宿泊するのは、駅の北西2㎞ほどの所にあるホテル「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム(Hyatt Place Rameswaram)」
歩いて行けなくもないですが、荷物もあるのでリキシャで行くことに。
リキシャに乗ってホテルへと向かいます。
リキシャと交渉の末、Rs.100(152円)で行ってもらうことに。
最初Rs.200と言われ、半額まで値下げしてもらったのですが、今から考えると、2㎞でRs.100は結構高めな感じです。
「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム(Hyatt Place Rameswaram)」
宿泊したホテル「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム(Hyatt Place Rameswaram)」
こちらが、宿泊したホテル「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム(Hyatt Place Rameswaram)」
世界的に有名なホテル・グループ「ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツ」のホテルで、ラーメシュワラムで一番グレードの高いホテル(四つ星)です。
ちょっと高過ぎな気もしましたが、2020年の新年を迎える日ということで奮発しました★
予約は、ホテル検索サイト経由で。お値段はソファーベッド付きのキングルームで2泊で27,104円でした。
「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム(Hyatt Place Rameswaram)」についての詳細はこちら↓
さすがハイアット!素晴らしく綺麗なお部屋
チェックインし、お部屋へ。
さすがハイアット!素晴らしく綺麗なお部屋でした♪
実は、この後、体調を崩してしまい、この日の午後と翌日の午後、ほぼホテルの部屋で寝て過ごすことになります(涙)
何はともあれ、結果的に良いホテルを予約して良かったです。
「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム」のレストラン
ランチは、「ハイアット・プレイス・ラーメシュワラム」のレストランで。
お客さんは、裕福そうな人ばかり。
体調が悪く、インド料理を食べる気にならなかったので、メニューからパスタをチョイスしました。
ランチで注文したペンネ
昼食後は、体調が優れないため、ホテルの部屋でずっとお休み。
結局、夕食もルームサービスを注文し、ホテルから一歩も外に出ず。
翌日は、初日の出に合わせて早起きし、海沿いの沐浴場「アグニ・ティーターム」で朝の沐浴風景を見物します。
コメント