リトアニア(Lietuva)の首都「ビリニュス(Vilnius)」街歩き。
朝から、「ハレス市場」や「円形城塞」「聖霊教会」「夜明けの門」「大聖堂」などを観光して周りました。
お次は、ビリニュスを一望できる絶景ポイント「ゲディミナス塔」に登り、「ビリニュス大学」を訪問した後、「ウジュピス共和国」でランチをいただきます。
11.ゲディミナス塔
「ゲディミナス塔」
「大聖堂」を訪れた後、その背後の丘の上に建っている「ゲディミナス塔(Gediminas’ Tower)」に登ることにします。
ビリニュスの町のどこからでも見える、この「ゲディミナス塔」
塔の上からは、世界遺産ビリニュスの町並みを一望することができるのだとのこと。
塔の上へは歩いて登ることができます。ケーブルカーでも登ることができるとのことでしたが、訪問した時はケーブルカーは動いていませんでした。
「ゲディミナス塔」に登る
14世紀、リトアニア大公国の王ゲディミナスがトラカイからビリニュスに遷都した際に建設された「ゲディミナス城」
始めに建設された上の城と16世紀に建てられた下の城がありますが、上の城は19世紀に帝政ロシアによって、その大部分が破壊されてしまいました。
「ゲディミナス塔」は、上の城の中で唯一破壊を免れた遺構です。
「ゲディミナス塔」は標高630mほど
「ゲディミナス塔」の標高は630mほどなのでそれほど高くはありませんが、登るのは結構しんどい(汗)
だけど、芝生が青々としていて気持ちがいいです。
晴れてたらもっと良かった。
ケーブルカーは運休中
こちらが、ケーブルカーと思われるものです。
運休中なので乗れませんでしたが、これを使ったら楽そう。
「ゲディミナス塔」から見た新市街
「ゲディミナス塔」から見た北側の眺めです。
町の東西を流れる「ネリス川」の流れと、その向こうに広がる新市街のビル群が見えます。
「ゲディミナス塔」から見た旧市街
こちらは、南側の旧市街の眺めです。
16世紀に最盛期を迎えたリトアニア大公国の栄華の歴史が垣間見える風景です。
緑溢れるビリニュスの町
「ゲディミナス塔」の遺構
「ゲディミナス塔」の中から
美しい街並みが見えます。
世界遺産の街並みにうっとり
「ゲディミナス塔」は、中に入ることもできます。
塔は3階建てになっていて、内部には城の歴史を紹介したパネルや映像などが展示されていました。
そして、塔の屋上からは360°のパノラマを見渡すことができるのです。
「ゲディミナス城」の下の城
「ゲディミナス塔」からのパノラマ
「ゲディミナス塔」のパノラマ
世界遺産ビリニュス旧市街の町のパノラマを眺めていると、雨がパラパラと降ってきました。
一旦麓に降りて、お茶でもすることにしましょう〜♪
12.AJショコラダス
「AJショコラダス」
この日は、朝早くからビリニュス旧市街を散策していたので、まだお昼ご飯前ですが、お茶休憩をします。
旧市街のピリエス(Plies)通りの北端にある、ベルギー製のチョコレートやチョコレートケーキがいただけるカフェ『AJショコラダス』でお茶タイム♪
こちらのカフェには、リトアニアの大統領も来店したことがあるんだそうです。
クラシックな雰囲気の店内
シックで落ち着いた雰囲気の店内。天井がとても素敵な感じです。
奥には、家具や暖炉までもチョコレートでできたお部屋もありました。
美味しそうなチョコレート。どれにしようか悩みます。
選んだチョコレートは、この6種類(3.29ユーロ)
カプチーノ(1.80ユーロ)
チョコレートは、6個で3.29ユーロ。ドリンクは、コーヒー(1.50ユーロ)とカプチーノ(1.80ユーロ)。
ちゃんとしたショコラティエのカフェの割りには、良心的なお値段。
お味も、甘すぎず食べやすくて美味しかったです。
AJショコラダスの記事はこちら↓
13.ビリニュス大学
「ビリニュス大学」
大聖堂のある「カテドゥロス広場」から旧市街のメインストリート「ピリエス通り」に入ってすぐの角を右に曲がったところに「ビリニュス大学(Vilniaus universitetas)」があります。
1579年に設立されたこの大学は、中・東欧において、ポーランド・クラクフの「ヤギェウォ大学」(1364年)、東プロイセン(現ロシア領)のケーニヒスベルクの大学(1544年)に次いで創立された、最も古い大学のひとつです。
「ビリニュス大学」は、14の学部を持つ総合大学。国立の大学です。
現在約2万3,000人の学生が学んでいるのだとのこと。
キャンパスの中に入ると、お洒落で知的な感じの学生さんたちの姿がありました。
上の写真は、大学に入ってすぐのところにあるメインの中庭「サルビエヴィユスの中庭(M.K.Sarbievijaus Kiemas)」
大学内には12もの中庭があり、迷路のようになっています。
言語学部2階のホールにある「四季(Petras Repsys画)」のフレスコ画
正面の建物のアーチをくぐったところにあるのが言語学部。
この2階ホールにあるのが、「ビリニュス大学」の見どころのひとつ、「四季(Petras Repsys画)」のフレスコ画です。
自然崇拝時代の生活が描かれています。
フレスコ画は天井と壁面いっぱいに描かれています。
フレスコ画についての説明を聞く学生たち
天井と壁面いっぱいに描かれているこのフレスコ画は、ビリニュスがキリスト教化される以前の自然崇拝時代の生活を描いたものであるとのこと。
訪問した時、ちょうど学生たちが課外授業かなんかで見学しており、先生の説明を熱心?に聞いておりました。
樹木と人物などが描かれた天井画
「ビリニュス大学」の書店
書店の天井にもフレスコ画が
「漢リ辞典」
こちらは、「サルビエヴィユスの中庭」の左手の建物の中にある大学書店。
大学書店の天井にもフレスコ画(こちらは近代に描かれたものかも知れませんが)が描かれていました。
大学書店には、大学らしい学術書や辞典(漢リ辞典もありました)、それからオリジナル文具やポストカードなどの土産物も販売されていました。
今回は訪れることができませんでしたが、この「ビリニュス大学」には、ガイド付きのツアーでしか見学できない場所があります。
特に有名なのは、19世紀初頭のクラシック様式で造られた「古書室」。
天井には見事なフレスコ画が描かれ、展示保存されている本の中には1467年に作られた本もあるそうです。
中庭にはこんなエンジェルも
14.聖ヨハネ教会
「聖ヨハネ教会」と旧市街で最も高い鐘楼(63m)
こちらは「聖ヨハネ教会」
「聖ヨハネ教会」は、「ビリニュス大学」の中庭から入ることができます(入場料も共通)。
「聖ヨハネ教会」は、1387年にリトアニアがキリスト教を受け入れてすぐに建設が開始された教会で、16世紀にはイエズス会の教会となり、18世紀には大学の教会となりました。
美しいバロック様式の建物は、1737年の火災の後に再建されたものだそうです。
「聖ヨハネ教会」の教会内
「聖ヨハネ教会」の祭壇
祭壇とステンドグラス
本堂の東側にあるバロック様式の祭壇は見事!
教会の隣に立つ、旧市街で最も高い鐘楼(63m)には登ることもできます。
歩いて「ウジュピオ」へ
可愛らしい飾りの付いた建物
「ビリニュス大学」を出て東へ。
路地の中を歩き回り、町の東側を流れる小川「ヴィリニャ川」へと歩きます。
途中の路地には、こんな可愛らしい飾りの付いた建物が♪
15.ウジュピオ
「ウジュピオ」
ビリニュス旧市街の東、ヴィリニャ川の橋を渡った向こう側は、「ウジュピス(Užupis)」という地域になっています。
橋を渡ってすぐ左にあるカフェレストランが『ウジュピオ』です。
この日のランチはここでいただくことにしました。
「ウジュピオ」のテラス席
「ウジュピオ」の入り口
人魚の像
「ウジュピオ」は、テラス席が広々としていて気持ちがいいです。
川へりには、人魚の像があります。
この人魚の像を見つけると、幸せになれるのだとか♪
フレッシュなリトアニア料理の数々
ローストチキンも美味しい!
注文したお料理は、「リトアニアの冷製ビーツのスープ ポテト添え」「ドライクランベリー入りリトアニアのカードチーズのサラダ」「ローストチキン 野菜とフライドポテト添え」
色とりどりでどのお料理も美味しく(もちろん、ビールも美味しい!)、何と言っても、爽やかな川のせせらぎや太陽が降り注ぐ中でいただくお食事は、最高でした♪
ウジュピオの記事はこちら↓
ウジュピスの入り口「ウジュピオ橋」
食後、「ウジュピス」の界隈をぶらりと歩いてみました♪
ウジュピスの入り口「ウジュピオ橋」を渡ったところが「ウジュピス」です。
「ウジュピス(Užupis)」 は、「川向こう」という意味で、15世紀頃から主に労働者や職人などが住み始めた地域です。
16世紀に橋がかけられるまで、旧市街からは隔離されていたそうです。その後も、取り残されたような地域でしたが、ソ連時代の後期から、そういった雰囲気を好んだ芸術家や学生などが住むようになり、”ビリニュスのモンマルトル” とも言われるようになったのだとか。
ラッパを吹き鳴らす天使の像
「ウジュピオ橋」から続く、ウジュピスのメインストリートである「ウジュピオ通り」を歩いていくと、通りの真ん中にラッパを吹き鳴らす天使の像が現れます。
これは、2002年4月1日(エイプリルフール?)、「ウジュピス共和国」が独立を宣言した際に設置された記念碑であるのだとのこと。
毎年、4月1日には、ウジュピオ橋には検問が設けられ、パスポートの提示が必要になるのだとか。
「ウジュピス」の町並み
「ウジュピオ通り」
「ウジュピス」のアートな界隈
芸術家や学生たちが住む「ウジュピス」、界隈にはアートなギャラリーやカフェがちらほら。
建物の壁にも、アートが飾られていました★
16.聖アンナ教会
「聖アンナ教会」
「ウジュピス共和国」を出て旧市街に戻り、ヴィリニャ川沿いを北へ進んだところに2つの印象的な外観をした教会が建っています。
「聖アンナ教会」と「ベルナンディン教会」です。
まずは、手前にある「聖アンナ教会」に入ります。
「聖アンナ教会」は、15世紀末に建てられた後期ゴシック様式の教会で、建設には33種類の違った形のレンガが使われたのだとか。
フランボワイヤン(火焔式)ゴシックの傑作と言われる「聖アンナ教会」、数あるビリニュスの教会の中でもとりわけ印象的な形をしています。
「聖アンナ教会」の内部
内部は小ぢんまりとしていますが、主祭壇の装飾の雰囲気はなかなか。
この「聖アンナ教会」、創建から500年以上経った今も、当時のままの姿を留めている貴重な教会なのだとか。
17.ベルナンディン教会
「ベルナンディン教会」
こちらは、「ベルナンディン教会」
15世紀半ばにビリニュスにやってきたフランシスコ会によって建てられた教会と修道院です。
現在の建物は16世紀に改築されたものだそう。
「ベルナンディン教会」の内部
「ベルナンディン教会」の内部です。
堂内には木製の祭壇が並んでいて、正面の主祭壇には、奇跡を起こすとされる金箔の十字架があります。
なお、教会内には、当時のフレスコ画が発見された修道院の回廊や地下墓地、天井裏などの見どころがあり、これらはツアーで訪れることができるのだとのこと。
モダンな感じの僧侶の像
ハート形の折り鶴が吊り下げられたオブジェ
教会内には、モダンな感じの僧侶の像があったり、ハート形の折り鶴が吊り下げられたオブジェがあったりと、ちょっとアーティスティックな感じ。
ちょうど、訪問した時、脇の祭室では結婚式も行われていました。
●一旦ホテルに戻ってひと休み
「City Hotels Rūdninkai」
朝から歩き回ってかなり疲れたので、一旦宿泊していたホテル「City Hotels Rūdninkai (シティホテルズ ルドニンカイ)」に戻ってひと休みすることに。
ホテルで2時間ほど仮眠した後、夕食がてら、再びビリニュス旧市街へと繰り出します。
ビリニュス街歩き午前MAP
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