前日、エストニアの首都タリンからバスで「ラトビア(Latvijas Republika)」の首都「リガ(Riga)」に到着しました。
この日は、ラトビアの首都リガを世界遺産に登録された旧市街を中心に見て回ろうと思います。
●ラトビアってどんな国?
ラトビア国旗
ところで、ラトビアってどんな国?ってことで、ラトビアについてちょっとご紹介。
「ラトビア(Latvijas Republika)」は、北はエストニア、東はロシア、南はリトアニア、南東はポーランド、西はバルト海に面したバルト三国の国のひとつで、面積は九州の1.76倍ほど。人口は約201万人の共和制の国です。
民族構成は、ラトビア人が62%、ロシア人が27%で、公用語はラトビア語、首都はリガです。
長らく、スウェーデンやポーランド、ロシアなどに支配されてきた歴史を持ち、国家として初めて独立したのは1918年のこと。
その後、ナチスドイツの支配を経て、1944年からは46年間、ソビエト連邦の一部となりました。
独立は1999年。その後、2004年にEUに加盟し、2014年からは共通通貨としてユーロを導入しています。
ラトビアは、バルト三国の中で最もロシア人が多い国として知られています。
ただし、40~50万人のロシア人(総人口の1/5程度)がラトビア国籍を保有しておらず(無国籍状態)、ロシアの影響が強まる中、彼らに国籍を与えるかどうかということが、ラトビア人にとっては頭の痛い問題となっています。
産業としては、国際競争力のある基幹産業と呼べるものはないものの、近年では首都リガを中心に観光業が活発化してきています。
①Wellton Riga Hotel & SPA
朝のリガ
写真は、宿泊していたホテル『ウェルトン・リガ・ホテル&スパ(Wellton Riga Hotel & SPA)』の前から見た、朝のリガの風景です。
日が昇り始めたリガの街。6時頃でしたが、既にトラムが運行を開始していました。
5月のリガの朝、まだ肌寒いです。
ホテル「ウェルトン・リガ・ホテル&スパ(Wellton Riga Hotel & SPA)」は、エクスペディアで事前予約しました。
とても快適なホテルでぐっすりと眠ることができました。
『ウェルトン・リガ・ホテル&スパ(Wellton Riga Hotel & SPA)』については↓
とりあえず、出掛ける支度を済ませ、まずは、リガの中央駅へと向かいます。
昨日「クリッパン・サウレ」でブランケットを購入したのですが、荷物になるため郵送しようと思ったのです。
②リガ駅
ホテルからリガ駅まで、徒歩で10分かからないくらい。ホテル前の大通り(1月13日通り)を渡らなければいけないので、地下道をくぐって行きます。
リガ駅
駅に着いて郵便局を探すも、なかなか見つかりません。
ウロウロしたけど分からず、お店の人に聞いてやっとたどり着きました。
リガ郵便局
なんかカッコイイ郵便局。朝早かったため、まだ空いていました。
窓口のお姉さんに、荷物を送りたい旨伝えます。しかし、段ボールがなかったので、荷物を見せて購入しようと思ったら、お姉さんが裏に行って余った段ボールを探してきてくれました。
すると、ちょうど良い大きさで、ばっちりブランケットが収まりました。
ありがとう!お姉さん!!
重さを量ってもらい、伝票に住所を書いて、準備OK!
船便だと2週間くらい、航空便だと5日後くらいの到着とのこと。早めに受け取りたかったので、航空便にしました。
料金は、51.35ユーロ。ちょっと高いですが、これからバス移動もあって荷物を増やしたくなかったので。。
郵便局の窓口
こちらのつたない英語も一生懸命理解しようとしてくれて、とても親切なお姉さんでした(この写真には写ってません)。
お姉さんに感謝しつつ、荷物が無事届きますようにと祈り、郵便局を後にしました。
「Laima」チョコレートのお店
駅の構内に、ラトビアのチョコレートメーカー「Laima(ライマ)」のお店がありました。
ライマのチョコレートは、お土産に買って帰ろうと思っていたので、ちょうど良かった。
「Laima」時計
お店の前には、かわいらしい「Laima」の時計が。この時計、後に行った自由記念碑の近くにもありました。
「Laima」のチョコレートがいっぱい
店内には、チョコレートやクッキーなどのお菓子がいっぱい!
カラフルで、見てるだけで楽しくなってきます。
量り売りも惹かれましたが、文字が読めず何味だか分からないので、こちらはやめました。
ウエハースチョコ
ビスケットと板チョコ
お友達へのお土産や自分たち用に、ウエハースのチョコや板チョコ、ビスケットなどを購入しました。
リガ駅のホーム
せっかく駅に来たので、ちょっと見学。
ラトビアの鉄道
乗るのが大変!
ラトビアの鉄道は、黄色と青に白いラインのデザイン。好きな組み合わせです。
ヨーロッパの鉄道は、日本のように線路より高くなっているホームがないので、段差が高くて、乗り込むのが大変です。
リガの街と鉄道
鉄道のすぐ奥には、リガの街並みが。青空をバックに画になります。
リガ駅前広場から
リガ駅の前は、広場になっていて、通りを挟んだ向こう側には、「オペラホテル」やショッピングセンターが見えます。
聖ヨハネ教会
旧市街に入り、ツェントルスデパートの裏手辺りに行くと「聖ヨハネ教会」があります。
聖ヨハネ教会は13世紀に創られ、その後16世紀に再建されたゴシック様式の教会です。
聖ペトロ教会
聖ヨハネ教会の隣には、「聖ペトロ教会」があります。
奥に見える塔は、展望台になっていて、リガの街を一望することができます(後で登りました)。
「STENDERS ステンダース」
ラトビアのハンドメイドソープのお店「STENDERS ステンダース」がありました。旧市街には、前日行ったツェントルスデパートの店舗と、このスカールニュ通りの店舗があるようです。
朝早い時間だったため、まだオープンしておらず。
③シェフパヴァールス・ウィルヘルムス
シェフパヴァールス・ウィルヘルムス
ステンダースの斜め向かいにあったのが、パンケーキのお店『シェフパヴァールス・ウィルヘルムス』。ここで朝食をいただきます!
シェフパヴァールス・ウィルヘルムスの店内
こちらのお店は、セルフサービスになっていて、カウンターに並んでいる焼きあげられたパンケーキとジャムなどのソースを自分で取って、端のレジで支払いをするシステムです。
パンケーキの朝食
クレープのような見た目ですが、モチモチしてて美味しいパンケーキでした。
お好み焼きのようなパンケーキ?もいただきました~。
「シェフパヴァールス・ウィルヘルムス」については↓
④三人兄弟
素敵な壁画
朝食後、「三人兄弟」と言われる建物を見に、旧市街の上の方へと歩いて行きます。
おしゃれなカフェバーのようなお店と、素敵な壁画がありました。
PLANETA 寿司と居酒屋
寿司と居酒屋のお店「PLANETA」!
ラトビアでもお寿司は人気なのでしょうか。
リガの街並み
ドゥァマ広場
写真には写ってませんが、左手にリガ大聖堂があり、その前にはドゥァマ広場が広がっています。
リガ証券取引所美術館
三人兄弟
ドゥァマ広場から、聖ヤコブ教会の近くのマザー・ピルス通りに「三人兄弟」がありました。「三人兄弟」という名前のとおり、兄弟のように肩を寄せ合って建っている中世の住宅です。
一番右の建物が最も古く、15世紀に建てられたもの。その後、真ん中・左の順に17世紀に建てられたとのこと。
一番左の末っ子が建てられたの時代には、「窓税」がなくなり、お兄さんに比べてハンサムな顔だちになったのだとか。確かに、末っ子が一番洗練されているかも。。
建築博物館
現在、三人兄弟は建築博物館になっていて、中を見学することができます。
三人兄弟の絵
三人兄弟の絵
三人兄弟のカラフルでユニークな絵がたくさん展示されています。
三人兄弟の内部
建物の中には、当時の住宅の様子が。奥には暖炉があります。
三人兄弟の裏側
建物の中から、裏庭に出ることができます。
写真は裏から見た様子。
⑤聖ヤコブ教会
三人兄弟の裏手に「聖ヤコブ教会」があります。
聖ヤコブ教会
教会の中
1225年の最初の記録に登場する古い教会です。15世紀に建て直され、塔は80mあるそうです。
教会内を見学することができました。
祭壇
祭壇には芝生があり、お花が咲いていて花壇のようになっている珍しいものでした。自然がたくさんのラトビアのイメージにピッタリですね。
⑥リガ大聖堂
リガ大聖堂
ドゥァマ広場に戻り、「リガ大聖堂」を見学。
どっしりとしていて、とても大きく迫力があります。最初に見たときは、圧倒されました!
リガ大聖堂を真正面から
「リガ大聖堂」は、1211年に建設が始まり、その後何度も増改築がなされて18世紀の後半に現在のような姿になったそうです。
バルト三国で現存する教会の中で、最古の歴史をもっているのが、リガ大聖堂であるとのこと。
リガ大聖堂の内部
教会の内部を見学することができました。入場料は3.00ユーロです。
白い壁や天井。とても広くて荘厳な感じがします。
ステンドグラス
リガ大聖堂の名声を高めているのが、ステンドグラスとパイプオルガンです。
ステンドグラスは、とても大きく、絵と色使いが細かく、素敵なものでした。これは見応えがあります。
左が「ティゼンハウゼン一家(ステンドグラスの寄付者)と聖母マリア」。
右が「アルベルト僧正による大聖堂の創設」です。
左が「1525年、リガ市長に信仰の自由の宣誓書を渡すリヴォニア騎士団長プレッテンベルグ」。
右が「1621年、スウェーデン王グスタフ2世アドルフを迎える大聖堂前のセレモニー」。
とても細かく描かれています。
パイプオルガン
もう一つの見どころのパイプオルガン。
1883年に造られたとても重厚なパイプオルガンで、パイプは6718本、長さは長いもので10mにも達するそうです。
夏の間、日曜以外の毎日12時からパイプオルガンのショートコンサートが開かれているそうですが、時間が合わず(5月あたまは夏季になるのか分かりませんが)聴くことができなかったのですが、これは聴くべきでしたね~。。残念。
子供のプレイスペース
子供たちが遊ぶおもちゃなどが置かれているプレイスペースがありました。
ミサや礼拝の時に、子供を遊ばせておくためでしょうか。
回廊
大聖堂の南側には、かつての修道院の回廊があり、回廊の脇には、当時の調度品のようなものが展示されていて、こちらも一見の価値ありです。
中庭
回廊の内側は、きれいに整備された中庭になっています。
ちょうど陽が当たって暖かかったので、ベンチに座って日向ぼっこをしたのですが、とても気持ち良くまったりした時間を過ごせました。
⑦セナー・クラーツ
セナー・クラーツの外観
リガ大聖堂から少し南東に行ったところに市庁舎があるのですが、その市庁舎の裏手に「セナー・クラーツ(Sena Klets)」という、ラトビアの民芸品が揃うお店があります。
各地方の民族衣装
各地方の民族衣装がたくさん展示されています。
それぞれ、どの地方のものかが分かるように、説明書きがありました。
ラトガレ地方の陶器
緑や茶色のラトガレ地方の陶器。とても素敵ですよね。
ラトビアに行ったら、この陶器を買いたいと思っていたのですが、実際触ってみると、持ち帰る際に割れてしまいそうということと、結構お値段が高かったので断念。。
改めて見ると、やっぱり素敵です☆
色とりどりのミトン
ラトビアといえば(?)、このカラフルでバリエーション豊富なデザインの手編みミトン。
これは圧巻です!
ラトビアのミトンは、指先が三角形になっているのが特徴です。
セナー・クラーツの前の露店
セナー・クラーツのお店の前に、露店が出ていました。セナー・クラーツではないと思いますが。
お値段とかあまりチェックしませんでしたが、後から写真を見たら良さそうなものが色々売ってましたね!
この後は、引き続き旧市街を散策して、中央市場に行きます!
リガ街歩き午前
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