山手線新大久保駅から大久保通りを東に徒歩4分ほど歩いた左手。雑居ビルの4階にネパール民族料理のお店『アーガン』があります。
『アーガン』はビルの4階
『アーガン』の入口
『アーガン』の看板
このお店、現地仕様の本格的なネパール料理が食べられるということで話題になった、新大久保の『ナングロガル』のシェフのひとりが立ち上げたお店。
ネパールでも料理が美味しいということで知られる「ネワール族」と「タカリ族」のお料理がいただけるということで、期待大です★
リトルカトマンズ化した大久保界隈にある在日ネパール人御用達のお店
マニ車が飾られた店内
お店は雑居ビルの4階にあります。
仏陀の知恵の目が描かれたガラス戸を開けると、照明を落としたエキゾチックな空間が現れます。
チベット仏教のチョルテンやマニ車なども飾られていてネパール風情満点!
『アーガン』のキッチンカウンター
『アーガン』の店内
『アーガン』の店内です。
座席数は120席とかなり広く、ソファー席や座敷、カップルシートなど様々なスタイルの席があります。
平日の夜の訪問だったのですが、席はほぼ満席状態。事前に予約した方が良さそうです。
お客はネパール人と日本人が7:3くらいの割合でした。
ここ数年、在住ネパール人が急増し、リトル・カトマンズ化してきた大久保界隈。
その背景には、震災で激減した中国人留学生の代わりとして日本語学校がネパール人やベトナム人の募集を強めたことや、2000年代初頭のネパールの政変により、難民申請が通りやすくなったことが挙げられるそうです。
また、コリアンタウンのある大久保は、外国人が部屋を借りるハードルが低いそうで、そのため、多くのネパール人が大久保に集まってきているのだとか。
その結果、現在では大久保界隈には500人以上のネパール人が在住し、約20店舗ほどのネパール料理店が営業するまでになっています。
『アーガン』のメニュー
ネワリセットメニュー
タカリセットメニュー
ネパールと言えば、アチャール
ネパール風餃子、モモ
さて、メニューを見てお料理を選びましょうか〜!
メニューを見ると見慣れないお料理がたくさん!
この『アーガン』、ネパールの中でも「ネワール族」と「タカリ族」のお料理をメインに提供しています。
「ネワール族」は、首都カトマンズを含むネパール盆地を故地とする民族で、洗練された料理を持つと言われています。
「タカリ族」は、カリガンダギ川周辺に住む民族で、その料理の美味しさはネパールでも有名だそうで、本国でも「タカリ」という名のついた有名レストランが多数存在するとのこと。
今回は、ネワール料理の中から「ネワリポジセット」(1,680円)と、タカリ料理の中から「アーガンスペシャルタカリセット」(1,350円)
それと、「漬け物の盛り合わせ」(300円)、「蒸しモモ」(600円)を注文することにしました。
日本人向けにアレンジなどしていない、本格的な民族料理を味わう
「エベレストビール」
「ネパールアイス」
まず最初は、もちろんビールから!
ネパールを代表するビール「エベレスト」と「ネパールアイス」を注文。
「エベレスト」は、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーとネパールのテンジン・ノルゲイによる1953年のエベレスト初登頂から50周年を記念して造られたビール。
アルコール度数が5.5%と高めで苦味の強いのが特徴のビールで、ヒマラヤからの清流水が使われているとのこと。
「ネパールアイス」は、ヒマラヤの雪解け水を使ったキレとコクのあるビール。
アルコール度数は5.0%。ラベルにはマチャプチャレ山(6,993m)が燦然と輝いています。
どちらも美味しい♪ぐびぐびといただきます!
「漬け物の盛り合わせ」
ビールを飲んでいると、「漬け物の盛り合わせ」がやって来ました〜♪
大根やひよこ豆をメインにブラックペッパーや青唐辛子、ショウガやニンニクなどで味付けされたネパール料理の定番「アチャール」です。
かなり辛いですが、これがほんとビールに合います★
ビールを飲みながらアチャールをつまんでいると、メインがやって来ました!
「ネワリポジセット」
「ネワール料理」のセット、「ネワリポジセット」(ネパールの伝統的なお酒1種付き)です。
伝統的な葉皿に載って出て来ました★
葉皿に載ったお料理は、上から時計回りに、緑豆(ボジ)、漬け物(アチャール)、チキンカレー、マトンカレー、トマトの漬け物。真ん中にあるのが、干し飯(チウラ)。
さらに、これだけでなく、
こちらも「ネワリポジセット」のお料理
ネパールのお酒(チャン)、シサプサ(生野菜)、木の実の漬け物(パウクワ)、香草スープ(メティスープ)、ネパールヨーグルト(ダヒ)、デザート(ラルモン)、タケノコのカレー(タマ)。
※右上から反時計回り
が付いてきます。
これは豪華!!
さっそくいただきましょう〜♪
お味は、葉皿の上のおかずは、どれも素朴でシンプルな味付けですが、旨味がよくしみ込んでいて美味しい。汁気のないチキンとマトンのカレーも“お肉”って感じで食べ応えあり。
そして、これらのおかずや漬け物を混ぜて食べると、またさらにGood!
だけど、干し飯(チウラ)は、玄米フレークの硬くしたような感じで、個人的にはあまり好みじゃなかったです(汗)
まずくはないんですが、ご飯の方がいいな、と。
葉皿の上以外のお料理は、いずれも個性的な印象。
粘り気のある木の実の漬け物(パウクワ)、酸味が効いた香草スープ、たけのこの深い味わいがしみ込んだタケノコのカレーなどなど。
ネパールのどぶろくであるチャンも、ネパールでいただいたそのままのお味でした。
「蒸しモモ」
こちらは「蒸しモモ」
「モモ」とは、チベット伝来の蒸し餃子、小籠包に類する料理で、マトンやヤクなどの肉を小麦粉の皮で巾着状に包んで、茹でたり蒸したりして作ります。
肉厚でモチモチの皮をかじると、スパイシーでジューシーな汁がほとばしり出てくるので、食べる時は注意が必要。
だけど、これがまた、美味いんです★
真ん中にある、トマトやヨーグルトをベースに各種スパイスを加えたタレを付けて食べると、なおさら美味!
「アーガンスペシャルタカリセット」
お次は「タカリ料理」のセット、「アーガンスペシャルタカリセット」です。
セットの内容は、ご飯、チキンカレー、マトンカレー、豆スープ、漬け物、サラダ、野菜カレー、乾燥醗酵野菜の漬け物、青菜炒め、バターオイル、パパドゥ、トマトの漬け物、デザート。
とりあえずご飯があるのが嬉しい!
チキンとマトンのカレーは、ネワール料理とは違って汁気の多いタイプ。辛さはあまりなく、インド料理とは違った独特の風味があります。
ダルも独特の味と香り。全体的にマイルドで素朴な印象のお味でした。
ネワール料理の「ネワリポジセット」よりも食べやすく、こちらの方が好みだったかな。
ご飯には、バターオイルを掛けて、カレーやおかずを全部掛けて混ぜていただきました。
うん、美味しい★
満足です♪
店内の入口にあったチョルテン
ネパールの少数民族「ネワール族」と「タカリ族」のお料理をいただける新大久保の『アーガン』
日本人向けにアレンジなどしていない、本格的な民族料理を味わうことができます。
今回は、ネワール料理とタカリ料理それぞれのセットをいただきましたが、他にもネパール蕎麦がき「ディード」を使ったセットや、カレー、おつまみ系も種類豊富。
珍しいお料理を色々開拓できそうです♪
新大久保のネパール料理店の中でも、今、注目のお店のひとつです。
◉『アーガン』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区大久保2-32-3 リスボンビル4F
- アクセス:新大久保駅から徒歩4分
- 営業時間:11:00〜24:00(L.O.23:30)
- 定休日:年中無休
- 予約:『アーガン』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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