JR恵比寿駅東口の改札を出て、階段を降りた正面の道を真っ直ぐ。
途中、タイ料理店『マイタイ』のトゥクトゥクを左手に見ながら、広尾方面にずんずんと9分ほど歩いていくと恵比寿2丁目の交差点にぶつかります。
ここを左に折れて最初の交差点の角にある小さなお店が『タイーム』
このお店、都内にも数店しかないイスラエル料理専門店です。
イスラエル料理とは?
「イスラエル料理」ってどんな料理?
あんまり馴染みがないですよね。
だけど、「フムス」や「ファラフェル」「ピタパン」「シュワルマ(ケバブ)」なら知っている人も多いはず!
イスラエルは中東にあるので、そのお料理もアラブや地中海の国々と似たものが多くあります。
イスラエル料理は、ひよこ豆やそら豆、レンズ豆などの豆やフレッシュな野菜を使った料理が多く、魚以外の魚介はあまり使わずお肉がメイン。
オリーブオイルを多用し、ゴマやバジル、クミンやコリアンダーなども使った、適度にスパイシー感のあるお料理です。
日本人のお口にもとてもよく合うお料理なんです!
地中海の風情漂うエキゾチックな店内
『タイーム』の店内
外観も可愛らしい『タイーム』
店内も小ぢんまりとしていて、座席はカウンターのみの9席しかありません。
お客さんは常連さんが多いようで、外国人率も結構高めな感じ。
訪問した時は、お客さんがカウンターの中にいるイスラエル人のオーナーシェフさんと会話を弾ませていました。
地中海的な明るい店内
ヘブライ語が書かれたお皿
かわいい飾りがたくさん
イスラエルの地図と燭台など
お店の内装は地中海的で明るくシンプルな雰囲気。
壁やテーブルの上など、ところどころにヘブライ語が描かれた陶器や燭台、イスラエルの地図や案内などが飾られていました。
エキゾチックです!
スタッフは、オーナーシェフさんと、その奥様。
あとで、娘さんらしき方も来ました。
『タイーム』のメニュー
『タイーム』のメニュー
さてさて、お料理をえらびましょうか。
メニューはそれほど多くないですが、どれも美味しそう。
迷います。
「マカビービール」(בירה מכבי:Maccabee)
とりあえずは、イスラエルのビール、「マカビービール」(בירה מכבי:Maccabee)を注文。
1968年に製造が開始されたイスラエルでシェアナンバーワン!
モンドセレクションの金賞を4回も受賞するなど、海外でも評価の高いビールです。
アルコール度数は5%
お味は、仄かなホップの香りとフルーティーな味わいで、のど越し柔らか。
美味しい〜です。
「フムス」(חומוס:humus)と「ピタパン」(פִּתָּה:pita)980円
「フムス」(חומוס:humus)
「ピタパン」(פִּתָּה:pita)
マカビービールをぐびぐび飲んでいると、お料理が運ばれてきました。
「フムス」(חומוס:humus)と「ピタパン」(פִּתָּה:pita)です!
最近は日本でも知られるようになってきた「フムス」
トルコやギリシャ、キプロス、イスラエル、レバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナなど東地中海一帯でよく食べられているペースト状のお料理で、作り方は、茹でたひよこ豆にニンニクやゴマのペースト(タヒーナ)、オリーブオイル、レモン汁などをすり潰して作ります。
真ん中の窪みにオリーブオイルが入っていて、上にかけられたパセリやクミン、スンマークの粉末などで彩りも鮮やか。
全て植物性の素材で作られているので、美容やダイエットにも良いため、かなり注目されているお料理です、フムス。
シンプルなお料理なので、家庭でも簡単に作ることができます。
この「フムス」を「ピタパン」につけて食べると、とっても美味しい〜。
「ピタパン」は数千年にも渡って食べられてきた中東の主食。
小麦粉に水、塩、砂糖、イーストを加えて発酵させ、オーブンで焼き上げたパンで、どんなお料理にも合う万能パンです。
「ウィンタースープ」600円
ちょっと温まりたくなったので、「ウィンタースープ」を注文しました。
お店のメニューによると、
「トロトロ、野菜たっぷり、豆、トロトロスープ。おなかの底があったまる」
だそうです。
メニューの通り、ほんとに温まるスープで、豆の旨味がしっかり出ていてお野菜もたっぷり。
お野菜と上にかかっているハーブやスパイスが何だったかはちょっと忘れてしまいましたが、モロッコの「ハリラスープ」を思い出させるようなお味でした。
「ファラフェル」(פלאפל:Falafel)680円
お次は、「ファラフェル」(פלאפל:Falafel)
『タイーム』の一番人気のメニューです。
「ファラフェル」は、これまた中東一帯で食べられている食べ物で、すり潰したひよこ豆やそら豆に、パセリやコリアンダーなどを混ぜ、丸めて揚げたコロッケに近いお料理です。
日本人なら誰もが美味しいと感じるこの「ファラフェル」、中東の料理の中でも大注目の食べ物で、大ブーム間近の予感。
サクサクとした歯ごたえに、しっかりとした豆の旨味とスパイスの香ばしさがかなり美味しい!
病みつきになるお味です。
「イスラエルサラダ」M:680円
サラダは「イスラエルサラダ」
賽の目切りのキュウリとトマトにイタリアンパセリとハーブがたっぷり!
レモン汁と死海のミネラル塩でさっぱりと味付けされた爽やかなサラダです。
中東のお料理によくあるタイプのサラダですが、このさっぱりさ加減、クセになります。
フムスやファラフェルをいただいた後の箸休めにぴったり!
イスラエルワイン
ビールがなくなったのでワインを注文。
銘柄はちょっと忘れてしまいましたが、2000年以上前の旧約聖書の時代から製造されてきたイスラエルのワイン、美味しくないはずがありません!
優しくフルーティーな味わいで、イスラエル料理に合います。
「シナモンカバブ」1,980円
メインのお料理として選んだのは「シナモンカバブ」
ラムとビーフのハーフ&ハーフです。
この「シナモンカバブ」、ちょっとびっくりしました!
骨つき肉の骨みたいに見えるあれ、なんと、シナモンスティックなんです。
シナモンの独特の甘い香りがお肉にとっても合います。
一緒に添えられたお野菜(特にカリフラワー)も、美味でした。
お茶のメニュー
デザートメニュー
お食事の後は、デザートとお茶と行きましょうかー。
「バクラワ」(בקלווה:baklava)320円
中東の定番のデザート、「バクラワ」(בקלווה:baklava)です。
お店のメニューには、
「クラッシュしたピスタチオをはさんだ甘〜いペーストリー。何重ものフィロドウにはちみつ、シロップがたっぷりしみこんでいる。ぜいたくな・・・ピスタチオあん」
とあります。
やっぱり「バクラワ」、美味しいです。
特にこの『タイーム』の「バクラワ」は、中東の国々に行った時に食べていたのと同じシロップのたっぷり具合。
でも、この甘さが病みつきになるんです。
「ナナティー」750円
お茶は「ナナティー」
「ナナ(Nana)」とは、ヘブライ語でミントの葉のことを言うそうで、いわゆる「ミントティー」です。
モロッコでミントティーの爽やかな味わいに目覚めたわたくし。
この「ナナティー」にも大満足!
甘〜い「バクラワ」に合うんです。
ポットのデザインもとってもおしゃれで二重丸。
恵比寿のイスラエル料理店『タイーム』
フムスやファラフェルを始めとした、今注目のイスラエル料理をリーズナブルな価格で味わえる、オススメのお店です。
◉『タイーム』の地図・アクセス
- 住所:東京都渋谷区恵比寿1-29-16 ベルハイム 1F
- アクセス:広尾駅から615m
- 営業時間:11:30~14:30/18:00~23:00
- 定休日:水曜日
- 電話:03-5424-2990
コメント