JR総武線小岩駅から徒歩3分。駅の東を通る小岩中央通り沿いのビルの2階に、中国・福建料理のお店『四葉酒場』があります。
お店のオープンは2022年1月。オーナーの出身地である福建省福清の料理をいただけるお店。
福建料理を提供しているお店は都内でもなかなかないので、貴重なお店です。
『四葉酒場』の外観と店内の雰囲気

『四葉酒場』の外観です。
界隈にはバーやパブ、居酒屋や風俗店などが並び、そこかしこに呼び込みの姿がある歓楽街そのものの雰囲気。
『四葉酒場』はビルの2階。ビルの1階には四川料理店、上階にはフィリピンパブやキャバクラが数店舗入っています。

店頭の立て看板です。
『四葉酒場』は福建省東部の福清の料理を提供しているお店です。

建物を入った奥にエレベーターがあります。
エレベーターに乗って降りた2階がお店です。


『四葉酒場』の店内です。
店内は結構広く、内装は簡素であるものの清潔な感じ。
座席数は67席。円卓や長テーブル、お座敷の個室もあります。
平日遅めのディナータイムに訪問し、客入りは4割ほど。中国人客がほとんどでしたが、個室には日本人のグループ客もいました。
数名いるスタッフは全員中国人で、日本語は堪能です。

さて、ここで福建料理とはどんな料理なのか、ちょこっとご説明。
福建料理とは?

福建料理は、中国・福建省を中心に食べられている郷土料理。中国料理の八大料理のひとつで「閩菜(ミンツァイ)」とも呼ばれます。
福建料理は、魚介類をふんだんに使い、塩味は控えめで、あっさりとした淡白な味付けが特徴。多種多様なスープ料理があり、炒め物と煮物の種類も豊富。調味には紅麹、酒粕、魚醤、黒酢を使用することが多く、ニンニクも多用。さつまいもやタロイモなどもよく使われます。
福建料理は日本の沖縄料理に大きな影響を与えたほか、福建のスープ麺料理は長崎ちゃんぽんのルーツとも考えられているのだそう。
ちなみに、福建省西部(閩西)では沿岸部とは違い、山の幸を取り入れ乾物を多用する素朴な「客家料理」が食べられているとのこと。
福建料理の説明はこれくらいにして、そろそろメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『四葉酒場』のメニュー

『四葉酒場』の注文方法は、テーブルの上に置かれたタブレット端末から料理を選択し、注文するスタイル。ガチ中華のお店でよく見掛けるスタイルです。







メニューはかなり豊富で、青椒肉絲や麻婆豆腐、回鍋肉など、日本人に馴染みのある中華料理も数多くありますが、今回はこのお店ならではの「福清料理」のタブを選択!
事前にネットで調べた、福清料理らしいと思われるお料理をいくつか注文することにしました。
それでもって、今回選んだ料理は↓
- 「くらげ頭のニンニク和え」(1,380円)
- 「スペアリブと里芋煮込」(2,180円)
- 「汁なし海鮮面」(1,580円)
- 「さつまいも団子スープ」(1,280円)
- 「UFO揚げ」(1,200円)
- 「青島ビール」(550円)
- 「紹興酒5年」(580円)
前菜と肉料理、麺料理、スープ。福建のソウルフードだという「UFO揚げ」。飲み物はスターターにビール。その後紹興酒。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「青島ビール」

まずは、お飲み物。
「青島ビール」です。
苦味少なめですっきりとしたお味の中国定番のビール。
安定の美味しさ♪

おつまみとして、お通しのえびせんも到着。
えびせんをつまみに、ビールをグビグビのみながら待っていると、前菜が運ばれてきました。
「くらげ頭のニンニク和え」

「くらげ頭のニンニク和え」です。
中華の冷菜としてスタンダードな「くらげの冷菜」ですが、こちらは高級珍味だというくらげの頭を使ったもの。
ゴリゴリとした歯応えのある食感で食べ応えあり。ニンニクとお酢がガッツリ効いていて、ビールのつまみとして最高です♪
「スペアリブと里芋煮込」

続いて肉料理。
「スペアリブと里芋煮込」です。
豚のスペアリブに香辛料を入れて柔らかく煮込み、里芋を加えた一品。人気NO.1の料理とのこと。
柔らかく脂身たっぷりの豚スペアリブ。八角の効いた適度に甘味のある味付け。里芋は日本のもののように粘りは無く、ほくほくとした食感。
豚肉の美味しさを満喫できる一品です★
「汁なし海鮮面」

こちらは、「汁なし海鮮面」
長崎ちゃんぽんのルーツとも考えられている海鮮スープ麺です。
豚骨かラードなどが乳化した白濁スープに海鮮の出汁が沁み込んでいて、あっさりとしていながらも旨味たっぷりのお味。
具材は、エビ、あさり、イカなどの海鮮に、豚肉、にんじん、玉ねぎ、白菜、青菜、ネギなどもりだくさん! 麺は柔らかくコシの強く無いタイプ。
海鮮の旨味を際立たせた長崎ちゃんぽんって感じ。とにかくスープが美味です♪
「紹興酒5年」

この辺でビールが無くなったので、お酒を追加オーダー。
「紹興酒5年」を頼みました。
もち米を原料とした醸造酒(黄酒)を長期熟成させたものが「老酒」。老酒のうち、浙江省紹興市の鑑湖の水ともち米、小麦こうじを使用したものが「紹興酒」と呼ばれます。
以前、浙江省温州料理のお店『瓯味』で紹興酒を飲んだところ、温州料理とベストマッチだったので、料理の味が似た系統の福建料理にも合うだろうと思って注文。
ひと口飲んでみて、これがめちゃくちゃ合う!
紹興酒を飲んで福建の料理を食べると味がさらに美味しく感じられ、福建の料理を食べて紹興酒を飲むと紹興酒の味がさらに美味しく感じられます。どんどん食が進む感じ♪
福建も老酒を飲む文化圏であるとのこと。さすがに福建料理との相性抜群です。
「さつまいも団子スープ」

福建料理はスープが充実していることで有名。
選んだのは、定番の「さつまいも団子スープ」
以前、池袋の中華フードコート『沸騰小吃城』で食べたことがあります。
筍の風味が感じられるあっさりとしたスープの中に、さつまいも団子とカリフラワー、筍、白菜、青菜、ビーフンなどが入っています。

さつまいも団子は、さつまいも粉で作られたモチッとした食感の団子。
団子の中には、濃い目に味付けされた挽き肉や海藻が入っていて、薄味のスープと一緒にいただくと、そのコントラストがNice!
「UFO揚げ」

ラストの一品は、「UFO揚げ」
福建省名物のストリートフードだとのこと。
3個セットでの提供で、大きさは手のひらサイズ。結構ボリュームあります。

こちらが「UFO揚げ」の中身。
油で揚げられた皮は分厚く、ザクっとした食感。中には微塵切りされたキャベツや海苔、挽き肉、牡蠣などが入っていて、バラエティに富んだお味。
これ、かなり美味しいです♪
しかしながら、この時点でかなりお腹一杯になってしまっていたので、1個だけ食べて残りはお持ち帰りすることに。


小岩にある中国・福建料理のお店『四葉酒場』
いただいた「汁なし海鮮面」や「さつまいも団子スープ」「UFO揚げ」など、あっさりした味の福建料理は、食べやすく美味しい♪ そして、紹興酒との相性が抜群です!
『四葉酒場』は、ネット予約出来ます!
『四葉酒場』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『四葉酒場』の地図・アクセス・営業時間
中国料理(ガチ中華)・韓国・東アジア料理店










