ビリヤニだけを提供するビリヤニ専門店『ビリヤニ大澤』
店主の大澤さんは、インドでビリヤニと出会ってハマり、「日本ビリヤニ協会」というビリヤニの愛好会を立ち上げたり、2012年からは、シェアハウス「ビリヤニハウス」で自作のビリヤニを提供し始めたりと、ビリヤニを追求してきた方だそう。
そんな大澤さんが、2021年8月にオープンさせた実店舗が『ビリヤニ大澤』です。
ちなみに、お店の出店はクラウドファンディングで支援を募ったそうで、なんと2日で1,300万円もの金額が集まったのだとか。
『ビリヤニ大澤』は、完全予約制。予約難易度がかなり高く、なかなか訪問できないでいましたが、今回、ついに行くことができました★
完全予約制。ビリヤニのみしか提供しないビリヤニ専門店
本日のビリヤニは「チキン」
お店は、この入り口階段を降りた地下1階
こちらが、『ビリヤニ大澤』のお店の入り口。
階段を降りた地下1階にお店はあります。
目立たないけど、予約した人が見ればすぐわかる看板
お店の目印はこの看板のみ。
まるで、寿司屋とか料亭みたいな雰囲気。
通りすがりの人は何の店なのかわからないけど、予約した人にはすぐわかる。完全予約制のお店ならではの看板です。
『ビリヤニ大澤』の予約方法
『ビリヤニ大澤』の予約は、HPからの予約のみ受付。予約は7日前の0時から開始されるのですが、座席は10席で、ランチ2回転(ランチはテイクアウトのみの日が多いです)、ディナー2回転の予約があっという間に埋まってしまいます。
また、土日の営業はなく、月の最終週もまるまる1週間定休となっているので、スケジュールを合わせ、この日に絶対行くぞ!と心構えて準備する必要があります。
提供しているビリヤニは、チキン・マトン・オマール(or 上海蟹)の3種類で、その回に提供されるビリヤニは1種類のみ(例えば、6日(土)のディナーは「オマール」のみなど)で、どの日にどのビリヤニが提供されるかはX(旧ツイッター)で確認することができます。
今回は、木曜のディナータイムの「チキン」、2巡目の回(19:45~)を予約することができました。
「ビリヤニを食べることに集中すべしと!」というメッセージが感じられる店内空間
『ビリヤニ大澤』の店内
こちらが、『ビリヤニ大澤』の店内。
座席はコの字型のカウンター席で、入店して名前を告げると、店主の大澤さんに座る座席を指定されます。
座席に座ったお客さんからも、カウンターの中央に陣取る大澤さんからも、全てのお客さんの食べる様子が見える配置構成。
店内の壁には装飾は一切無く、BGMも流れていません。
まさに、「ビリヤニを食べることに集中すべしと!」というメッセージが感じられる店内空間です。
開始時間の19:45分が近づくにつれ、一人、また一人とお客さんが来店します。
連れは最大3人連れまでと決められているようです。
静かに着席するお客さん。緊張感の漂う店内。お客さんの会話も小声。
食事は一斉スタート! 挨拶と説明、そして、ビリヤニの提供開始
テーブルに置かれたご挨拶と注意事項
予約した10名が揃うと、カウンターの中央に居る大澤さんの挨拶と説明が始まります。
上の写真の内容が説明されるのですが、ここで、お飲み物の注文となります。
大澤さんから勧められるのが「コーラ」です。ビリヤニにコーラが合うのは、よく知られていることですが、『ビリヤニ大澤』では、少し凍り掛けのコーラを、お客さんそれぞれに応じた最適なタイミングで提供しているのだそう。
お飲み物は、コーラのほかにジンジャーエールやビール、ワインなどもあり、それぞれビリヤニに最適なものをチョイスしているのだとか。また、牛乳も提供しており、大澤さんの話によると、牛乳とビリヤニは意外にも合うのだそう。
大澤さんから「コーラをご注文の方は挙手をお願いします」の声があり、7割ぐらいが挙手。自分も挙手しました。そのほか、ジンジャーエールや牛乳を選んだ方もちらほら。
お飲み物の注文が終わると、さっそくビリヤニの提供が始まります。
大澤さん、厨房の奥からでっかいビリヤニ鍋を持ってきて、カウンター内の台にドン!と置きました。
鍋の蓋を開け、層状に炊き上げられたビリヤニを大きな鍋の奥から掬い、白いプレートの上に盛り付け、一皿ずつ順番にお客さんに提供していきます。
結構力のいる作業なのでしょう。全身を使ったその動きは、なんだか舞台芸術の演者の動きを見ているような感じでした。
ほどなくして、自分のテーブルの上にも、「チキンビリヤニ」が提供されました。
かつてないビリヤニのお米のふわパラ感! そして、コーラが美味い♪
「チキンビリヤニ」(レギュラー:2,500円)
こちらが、『ビリヤニ大澤』の「チキンビリヤニ」
白いプレートの上に「チキンビリヤニ」、付け合わせのヨーグルトサラダ「ライタ」も添えられています。
見るからにわかるバスマティライスのふわパラ感! 綺麗な色の白いライスと、チキンのグレイビーの沁みた茶色のライス。ライスの白い部分が多いのが特徴的。ライスの中には骨付きのチキンがゴロゴロ埋まっています。
う〜ん、美味しそう★
さっそく、いただきましょう〜♪
ライスのふわパラ感がすごい!
スプーンでライスを掬っていただくと、びっくりするくらいのお米のふわパラ感!
日本はおろか、インドでもこんなふわパラなビリヤニは食べたことがありません。特にお米の白い部分が本当に美味しい♪
チキンのグレイビーは、結構濃いめの味付け。スパイスの風味と、辛さもかなりあり、フライドオニオンの旨味が感じられます。ふわパラなプレーンの白ライスとのマッチングが最高です。
チキンは、スペイン産の小ぶりのチキン(味が締まるという理由から使っているのだそう)。骨は少し多めですが、柔らかくて食べやすい。手を使って骨の周りの肉をむしゃぶりつきました♪
付け合わせの「ライタ」も掛けていただきます。
デフォルトでも、グレイビーの沁み具合によって味の変化がありますが、クリーミーで酸味のあるライタを掛けると、また違った味変を楽しむことができます。
少し凍ったコーラ
そして、「チキンビリヤニ」を7割方食べ進めた辺り。グレイビーの辛さでお口の中が火照ってきて、そろそろ水分が欲しいなと感じた頃。
大澤さんが、「コーラ」をサーブしてくれました。
大澤さんの話によると、コーラはマイナス2度に冷やしているとのことで、シャリシャリと凍った部分があってキンキンに冷えています。
コーラをぐいっと飲むと、ビリヤニで火照った口の中と渇いた喉が一気に潤い、コーラの甘さと炭酸の爽やかさによって、ビリヤニ食べたい欲が増幅されていきます。
コーラが美味しい! ビリヤニもさらに美味しい♪
その相乗効果に、なるほど〜と思わされました★
ちなみに、このコーラを提供するタイミング、大澤さんがお客さん一人一人の食べ進める状況を見ながら、最適な頃合いにサーブしている様子。
お客さん全員の様子を見ることができるコの字型の配置構成は、こういう意図があってのものだったのかと納得させられました。
神田にあるビリヤニだけを提供するビリヤニ専門店『ビリヤニ大澤』
合わせるお飲み物から、それを提供するタイミング、使う食器まで(金属の味を感じさせないホーローのスプーンを用意)、ビリヤニの美味しさと、美味しくビリヤニを食べるということにこだわり抜いたお店。
いただいた「チキンビリヤニ」は、日本はおろか、インドでも食べたことがないほどのお米のふわパラ感にびっくり! まさに絶品です♪
本場インドでいただいたビリヤニも美味しいけど、10年以上の月日を掛けて磨き上げられた『ビリヤニ大澤』のビリヤニは、それに勝るとも劣らない、これまで食べたビリヤニの中でも一二を争うほど満足度の高いビリヤニでした★
◉『ビリヤニ大澤』の地図・アクセス
- 住所:東京都千代田区内神田1-15-12 内神田サトウビル B1F
- アクセス:神田駅から徒歩5分
- 営業時間:完全予約制
- HP:https://osawa.biriyani.co.jp/
- X:https://twitter.com/BiriyaniOsawa
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