最近、メディアに多数取り上げられ、注目が高まっている雲南料理。名物の薬膳スープ「汽鍋鶏」やもっちりとした食感の米麺「過橋米線」は、ヘルシーで栄養満点なお料理として、在日中国人のみならず、日本人のファンも増加中です。
雲南料理のお店は、都内にもどんどん増えてきていますが、その中心的な存在なのが「食彩雲南」。四谷三丁目(2011年2月OPEN)、湯島(2022年1月OPEN)、西池袋(2022年9月OPEN)に店舗があり、池袋のフードコート『食府書苑』にも店舗ブースを出しています。秋葉原にも姉妹店がある様子。
今回は、『食彩雲南 過橋米線 湯島店』に訪問し、「蒸気石鍋魚」というお料理をいただいてきました★
中国人のお客さんで大賑わいの雲南料理専門店
『食彩雲南 過橋米線 湯島店』は、ビルの2階
お店の名物は、「伝統汽鍋鶏」「伝統過橋米線」
階段を上がった2階が入り口
自然派ワインも提供
東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩1分。駅から不忍池へ向かって200mほど歩いたビルの2階に、中国・雲南省の料理を提供するお店『食彩雲南 過橋米線 湯島店』は、あります。
静かな界隈なのですが、このお店だけ、人が度々入っていきます。かなりの人気店だということが窺えます。
『食彩雲南 過橋米線 湯島店』の店内
こちらが、『食彩雲南 過橋米線 湯島店』の店内です。
入り口はごちゃっとした感じですが、店内は結構広く、座席は、テーブル席、個室席、円卓席があって合計88席。テーブル席は4人掛けでゆったりと座れます。
事前にネット予約をしていたので、訪問して名前を告げると、店員さんがすぐに予約席へと案内してくれました!
お店は満席状態。中国人のお客さんが9割
今回、土曜日のディナータイムに事前予約して訪問したのですが、予約は必須です。
以前、当日電話して訪問しようとしたことがありましたが、満席で断られましたし、この日も予約なしで訪問したお客が満席ということで断られていました。
かなりの人気店です!
ちなみに、お客さんは9割くらい中国人の方。客層は、老若男女入り混じったグループ、若い女性2人組、若めの男女グループ、日本人と中国人のグループなどなど。ランチタイムは違うのかもしれませんが、ディナータイムは中国人グループ客が多めです。
雲南省・雲南料理とは?
ところで、雲南省ってどんなところ?雲南料理ってどんなの?ってところだと思うので、お店のメニューに書かれていた記述を引用の上、ご紹介します。
【雲南料理】の特徴
中国南西部に位置する雲南省は、ベトナムやミャンマーとの国境に位置し、20以上の少数民族が暮らす少数民族の宝庫。
全体に荒涼とした岩山が目立つ中国の中において、森林に恵まれている上に地形が複雑で気候も多様であることから、山の幸に恵まれていると言われている。
もともとこの地に居住していた民族はタイ人やベトナム人と共通の祖先を持つものがあり、タイ料理やベトナム料理のような民族料理や、漢人が伝えた四川料理を少しアレンジしたものがよく食べられる。
雲南料理は、四川料理に近く辛いのだが、辛いだけではなく酸味も含まれることが特徴。
「医食同源」に基づき、天麻、三七、クコの実、百合根、甘草、冬虫夏草、当帰、銀耳などの漢方を取り入れ、野菜やキノコといった豊富な天然食材の風味・香り・栄養を生かした「過橋米線」や「汽鍋」などを代表とする雲南特有の食文化を形成してきた。
豊かな自然と多様な気候。豊富な山の幸。タイやベトナムに近い少数民族料理と四川料理のアレンジ。辛味プラス酸味の味付け、漢方の利用。雲南料理の特徴はこんな感じ。
また、食材としてキノコを多用すること(省都昆明の市場では250種類もの食用キノコが流通しているのだとか)や、「雲南ハム(宣威火腿)」(出汁を取るのに使われる生ハム)、少数民族料理における昆虫食なども、特徴のひとつ。
『食彩雲南 過橋米線 湯島店』のメニュー
雲南の伝統料理「過橋米線」の紹介
過橋米線のこだわり
「汽鍋鶏」(1日限定15食)の紹介
汽鍋鶏薬膳スープのこだわり
こちらが、『食彩雲南 過橋米線 湯島店』一押しメニューの「汽鍋鶏」と「過橋米線」の紹介ページ。
「汽鍋鶏」と「過橋米線」は、以前、池袋のフードコート『食府書苑』内にある『食彩雲南』ブースで注文し、いただいたことがあります。めちゃくちゃ美味!
「汽鍋鶏」と「過橋米線」は、雲南料理を食べるなら是非いただきたい名物料理ですが、今回は事前予約で「蒸気石鍋魚」を注文していたので見送りです。
「蒸気石鍋魚」のメニュー
それでもって、こちらが今回注文した「蒸気石鍋魚」のメニューです。
食べログに記載されていた紹介文は下記。
【蒸気石鍋魚】コラーゲンたっぷり♪上海で大人気の雲南名物!
四川の麻辣火鍋のような大量な油を一切使わず、強力な蒸気の圧力でつくる美味なるヘルシー魚スープが特徴です◎美味しくて身体にいいのはもちろん、冒頭の蒸気の吹き上がるパフォーマンスは食卓を囲む皆様の目と耳と鼻と心も楽しませてくれること間違いなし!
2名からの事前予約必須メニューで、コース内容は↓の5品です。
- 四種前菜
- 蒸気石鍋魚
- 野菜きのこの盛り合わせ
- 羊肉(牛肉)と肉団子
- 自家製米線
予約時に魚の種類を 1.鯛 2.スズキ 3.魚の頭 の3種のうちから1つ選択し、
鍋のベースを 1.黄金かぼちゃの酸辣スープ 2.青山椒のちょい痺れスープ 3.海鮮オリジナルスープ の3種のうちから1つ選択します。
今回は、お魚は「鯛」、鍋のベースは「黄金かぼちゃの酸辣スープ」を選びました。
「蒸気石鍋魚」のお値段は、鯛かスズキを選択した場合が2,980円、魚の頭を選択した場合は2,680円です。
ちなみに、この『食彩雲南 過橋米線 湯島店』、「汽鍋鶏」や「過橋米線」、「蒸気石鍋魚」以外にも多数のメニューがあり、雲南の炒め料理や煮込み料理。石焼麻婆豆腐や担々麺など四川料理も品数豊富です。
勢いよく水蒸気を噴き出す「蒸気石鍋」で蒸し上げられる「鯛」
「ビール(プレミアムモルツ)」390円
お料理の注文は済んでいるので、まずは、お飲み物を注文。
「ビール(プレミアムモルツ)」です。すぐに運ばれてきました。
もちろん、安定の美味しさ! ぐびぐび飲みながらお料理を待ちます。
コースの四種前菜
ビールの後に、最初に出てきたのは、四種前菜。
- 枝豆
- 干し豆富
- 豚耳の和え物2種
豚耳は2つありましたが若干違う味。でも似ているので、できれば別の品の方が良かったです。
兎にも角にも、ビールを飲みながら前菜をつまみ、「蒸気石鍋魚」の準備が始まるのを待ちます。
こちらが、蒸気石鍋
こちらは、テーブルに埋め込まれていた「蒸気石鍋」です。
「蒸気石鍋魚」を予約すると、この「蒸気石鍋」がある席に案内されます(蒸気石鍋がないテーブルもあります)。
この「蒸気石鍋」は、テーブルから取り外すことが出来る優れものです。食後、お店のスタッフが取り外しているところを見ました! スムーズに片付け、洗い物ができます。
ビールと前菜をつまんでいると、程なくしてお店のスタッフが「蒸気石鍋魚」の素材をテーブルに運んできました!
こちらが、選んだお魚「鯛」
「黄金湯」(黄金かぼちゃの酸辣スープ)
運ばれてきたのは、選んだお魚の「鯛」丸々一匹と、鍋のベースである「黄金湯」(黄金かぼちゃの酸辣スープ)。
結構でかい鯛は素揚げされており、上には白菜が1枚載っています(白菜は魚の煮崩れを防ぐ目的で鍋底に敷くのだそう)。黄金湯には、レモンや赤唐辛子、青唐辛子が浮いていました。
店員さん、魚と鍋をテーブルの上におくと、さっそく、テーブルに設置された操作パネルをピッピッ!と操作。
轟音を立てて鍋から水蒸気が噴き上がります!
すると、蒸気石鍋から「シューーッ!」という大きな音を立てて、水蒸気が勢いよく噴き上がりました!!
かなり大きな音だったので、ちょっとびっくり! エンタメ性抜群です!!
この水蒸気噴射、石鍋でお料理を煮込む前に、まずは、バルブを開けて蒸気を噴き出させ、鍋を高温殺菌するという目的のため、行われるようです。
鍋の殺菌が終わると、鯛を鍋底にセットします。
そして、その上に「黄金湯」を注ぎます。
蒸気石鍋に麦わら帽子のような蓋を被せます。
鍋の殺菌が終わると、鯛を鍋底にセットします。そして、その上に「黄金湯」を注ぎ、全て注ぎ終えたところで、石鍋に麦わら帽子のような形をした蓋を被せます。
最後に、麦わら蓋と石鍋の境目から蒸気が漏れないように布で覆うと、スタンバイ完了です!
蒸気のスイッチをON!タイマーは13分
スタンバイ完了したところで、テーブルの操作パネルでタイマー(13分で設定されました)を設定し、蒸気のスイッチをON!
いよいよ、石鍋の蒸気による調理が開始されました♪
蒸気の圧力でぐつぐつと音を立て始める石鍋
スイッチをONすると、石鍋はシューッ!という音を立て始め、程なくして麦わら蓋の穴や隙間から水蒸気がもくもくと出始めます。
石鍋に近づいてみると、鍋からぐつぐつという煮立つような音も聴こえてきます。
どんな風に「石鍋魚」が出来上がるのか、ワクワクが止まりません♪
そして、13分後、タイマーが終了し、石鍋のスイッチがOFFに。
店員さんがやって来て、麦わらの蓋を外すと・・・
13分経ち、店員さんが麦わら蓋を外すと、いい感じに仕上がっていました!
黄金色の「石鍋魚」がいい感じで仕上がっていました〜!
立ち昇る白い湯気が食欲をそそります♪
かぼちゃのコクとレモンの酸味、香辛料の辛味と痺味が絶妙な黄色のスープ「黄金湯」
ネギやパクチーなどの薬味を投入!
蒸気で蒸し上がった鯛
ネギやパクチーなどの薬味を投入し、石鍋の中の鯛の身をほぐし、器に具材とスープを取り分け、さっそくいただきます♪
まずは、黄金湯のスープ。事前にネットで美味しいという噂も聞いていたのですが、これが、本当に美味! 絶品でした★
スープのメインの素材は、かぼちゃですが、かぼちゃの特有の甘さはほとんどないものの、コクはしっかりと出ている感じ。そして、レモンの爽やかな酸味が抜群のコントラスト!鯛の身から出た出汁や、ごろごろ入ったにんにくはスープに旨味を加えていて、さらに、赤唐辛子や青唐辛子、青花椒などの辛味や痺味が絶妙なアクセントを加えています。
複雑で重層的なお味ながら、さっぱり爽やかで飲みやすい! 初めていただくお味のスープでした♪ これはびっくり!
肉厚でボリュームのある鯛のお味もGood! 淡白な白身にコクのあるスープが絡んでたまらない美味しさです★
あっという間に完食!
「野菜きのこの盛り合わせ」と「肉団子」
鯛を食べ終えたところで、店員さんが「野菜きのこの盛り合わせ」と「肉団子」と「自家製米線」を運んできました♪
石鍋調理、ステージ2です!
まずは、「自家製米線」を投入!
「野菜きのこの盛り合わせ」と「肉団子」も投入!
きのこ5種、春菊、青梗菜、レタス、トマト、厚揚げ、肉団子
まずは、「自家製米線」を投入! 続いて「野菜きのこの盛り合わせ」と「肉団子」も投入!
きのこは、シメジやエノキ、エリンギなど5種、野菜は、春菊や青梗菜、レタス、トマトなど。それと、厚揚げと肉団子。
再び、麦わら蓋を被せ、蒸気のスイッチをON!1分30秒
再び、麦わら蓋を被せ、蒸気のスイッチをON! 待つこと1分30秒。
再度、「シューッ!」という音を立て、水蒸気を噴き出させる石鍋。
1分30秒経ったところで、牛肉を入れ、高温で30秒ほど
1分30秒経ったところで、続いて運ばれてきていた牛肉を入れ、3度、蓋をしてスイッチONし、蒸し上げ開始!
麦わら蓋を開けると、お野菜も米線もお肉も食べごろになっていました!
30秒ほどでタイマーが終了し、麦わら蓋を開けると、お野菜も米線もお肉も食べごろになっていました! 器に取り分け、さっそくいただきます♪
さっそくいただきます♪
黄金湯スープのコクと酸味と辛味と痺味が沁み込んだお野菜やきのこは、言わずもがな美味♪ お肉感ある肉団子やしゃぶしゃぶ肉風の牛肉も間違いのない美味しさ!
そして、特にNiceだったのは、自家製米線。なめらかでもちもちとした食感の米線は、コクと旨味のあるスープと絡んで、スルスルといくらでも食べられそうなお味でした★
「蒸気石鍋魚」、鯛から野菜、お肉、米線まで、最後まで美味しかったです。大満足♪
「健康香茶(康復)」690円
食後は、お茶とデザートでお口直し。
お茶は、食彩雲南厳選「健康香茶(康復)」を注文しました。
康復(こうふく) 茉莉花+枸杞+玫瑰茄+雪菊
疲労、ストレス、食欲不振を感じるあなたに
茉莉花はジャスミン、枸杞はクコの実、玫瑰茄はハイビスカス、雪菊は崑崙山脈に自生する高山植物。4種のブレンド茶です。
華やかで爽やかな香り。お味はちょっと独特ですが、体に効きそうな感じ。
「自家製濃厚杏仁豆腐」380円
健康香茶と一緒にいただいたデザートは「自家製濃厚杏仁豆腐」
シンプルな普通の杏仁豆腐でしたが、さっぱりとしたお味で、お料理のお口直しとしてぴったりでした♪
湯島にある中国・雲南料理のお店『食彩雲南 過橋米線 湯島店』
上海で大人気だという雲南名物の「蒸気石鍋魚」は、まさに絶品の美味しさ! 鍋のベースである黄金湯は、かぼちゃのコクとレモンの酸味、香辛料の辛味と痺味が絶妙で、これまで味わったことのないお味でした。
大量の油を使わず、蒸気の圧力で調理するので、ヘルシーで体に重くないのも二重丸◎。石鍋から蒸気が勢いよく噴き上がるパフォーマンスも楽しいです★
次回訪れた時は、海老やワタリガニ、アワビやホタテなどを具材にした「蒸気海鮮」を是非ともいただいてみたいです。
◉『食彩雲南 過橋米線 湯島店』の地図・アクセス
- 住所:東京都台東区池之端1-1-1 MK池之端ビル 2F
- アクセス:湯島駅から202m
- 営業時間:11:00~14:30 17:00~23:00
- 定休日:無休
- 予約:『食彩雲南 過橋米線 湯島店』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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