岐阜県のほぼ中央に位置する郡上市。その中心市街地が「郡上八幡」です。
戦国時代末期からの歴史を持つ城下町で、町に巡らされた水路や、侍町の面影を残す軒の低い町並み。そして、江戸時代から踊り継がれてきた「郡上踊り」が有名。
今回は、郡上八幡の街並みと宿泊した宿「料理旅館 金松館」をご紹介します★
郡上八幡広域MAP
郡上八幡へは、車で向かいました。所要時間は、岐阜駅から1時間ほど。
東海北陸自動車道を郡上八幡ICで降り、郡上八幡市街はすぐ。
まずは、観光案内所のある「郡上八幡駅」へと向かいます。
郡上八幡駅
「郡上八幡駅」
こちらが、「郡上八幡駅」
美濃太田から北濃を結ぶ「長良川鉄道」の中核駅で、観光列車『ながら』の発着駅です。
1929年(昭和4年)に開業し、2017年(平成29年)に開業時の外観に復元リニューアルされました。。駅は国の有形文化財にも認定されています。
駅前の酒屋の看板には、郡上踊りの絵が!
駅前には結構広い駐車スペースがあるので、車をそこに停め、駅へと向かいます。
駅前にあった酒屋の看板には、郡上踊りの絵が描かれていて、雰囲気を盛り上げてくれます♪
郡上八幡駅の改札
レトロ感あるホーム
ホームの風景
「郡上八幡駅」の構内です。
待合室やホームは、木の素材が多く使われていて、案内板なども昭和レトロな雰囲気。
待合室にはお客さんが数人いました。
1両のディーゼルカー「ながら号」
ワインレッドのカラーがお洒落
ホームや待合室をぶらぶらしていると、ほどなくして列車がホームに到着しました!
ワインレッド色のお洒落な観光列車『ながら』です。
観光列車『ながら』は、2016年(平成28年)に運行が開始された岐阜県初の観光列車で、岐阜県の木材、郡上八幡ののれん、一宮のファブリックなど、地元の素材を使用した内装や、沿線の長良川流域の景色を楽しみながら、地元のシェフによる岐阜の食材を使ったお料理を味わうことができるのだそう。
観光案内所
こちらは、駅構内にある「観光案内所」
ここで、郡上八幡旧市街の地図をもらい、スタッフの方に見どころなどを教えてもらいました♪
ちなみに、観光案内所は「駅舎カフェ」と一体になったスペースで、「駅舎カフェ」では、「郡上鶏塩ラーメン」をはじめとした麺類や、明方ハム入りのコッペパン、各種お飲み物をいただくことができます。
観光案内所でもらった地図
こちらが、観光案内所でもらった地図です。
マーキングしてもらった、「いがわ小径」「やなか水のこみち」「宗祇水」、2本の「古い町並み」「郡上八幡城」をメインに歩き回ることにしましょう♪
「郡上八幡駅」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町城南町
- 営業時間(窓口):9:00~17:30
- アクセス:郡上八幡ICから車で5分
- HP:http://www.nagatetsu.co.jp/
郡上八幡訪問場所MAP
郡上八幡旧庁舎記念館
郡上八幡を流れる吉田川
郡上八幡駅から車で旧市街の中へ。
まずは、町の中心部にある「郡上八幡旧庁舎記念館」の駐車場に車を停め、そこから歩いて街歩きをすることにしました。
水がとても綺麗です。
駐車場からは、郡上八幡を流れる吉田川が見えました。
水がとても綺麗です♪
「郡上八幡旧庁舎記念館」
こちらが、「郡上八幡旧庁舎記念館」
昭和レトロな外観がいい感じです♪
「郡上八幡旧庁舎記念館」は、平成6年まで旧八幡町役場として使用されていた建物を総合観光案内所としてリニューアルした施設。
木造2階建て、洋風建築の旧庁舎は、昭和11年に建てられたもの。国の登録文化財にも指定されています。
旧八幡町役場についての看板
「郡上八幡旧庁舎記念館」の館内には、観光案内所やお土産販売コーナー、軽食コーナー、休憩所があるほか、夏季限定の事前予約で、郡上踊り体験教室も開催しているとのこと。
「郡上八幡旧庁舎記念館」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町島谷520-1
- 営業時間:8:20~17:00
- 定休日:なし
- HP:http://kinenkan.gujohachiman.com/
いがわ小径
「いがわ小径」
「郡上八幡旧庁舎記念館」の外観を眺めた後、記念館の裏手にある「いがわ小径」へと向かいます。
こちらが、「いがわ小径」の入り口です。
「いがわ小径」の看板
「いがわ小径」は、「郡上八幡旧庁舎記念館」の裏手にある「島谷用水」沿いの散策路。小径の長さは119mです。
「いがわ小径」の洗い場
こちらが、「いがわ小径」の洗い場。
「島谷用水」は、現在でも地元の人の生活用水として使われており、洗い場で洗濯をしたり、スイカを冷やしたり、近所の社交の場ともなっているのだそう。
洗い場は、用水内に3ヵ所あります。
灯籠が設置されています。夜の雰囲気も良さそう。
清流と古い建物、新緑の木々。絵になります。
「いがわ小径」の周りには、レトロな民家があり、木々の緑も鮮やか!
絵になる風景です♪
灯籠も設置されていて、夜の雰囲気も良さそう★
水路には錦鯉がたくさん泳いでいます。
結構でかいです!
水路には錦鯉がたくさん泳いでいました。
錦鯉だけでなく、黒い鯉もたくさん! 鯉はかなりでかいです!
餌をくれると思っているのでしょうか。人に慣れているようで、歩いていると岸辺に近づいてきます。
「いがわ小径」の終点
水路の水は生活用水としても使われています。
しばらく、用水沿いを歩いて、「いがわ小径」の終点に到着!
終点の風景はこんな感じ↑。
ここで、道を右折し、路地を南へ向かって進んでいきます。
「いがわ小径」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町島谷512
- 営業時間:24時間営業
- 定休日:なし
- HP:http://www.gujokankou.com/spot/01hachiman/820.html
郡上八幡旧市街散策
郡上八幡の街並み
こちらは、「いがわ小径」から南へと歩いた界隈。
この辺りは観光客の姿もなく、あまり歩いている人も少ない感じ。
のんびりと散策します♪
こちらは、「鐘山慈恩護国禅寺」山内一豊夫人ゆかりの寺院であるとのこと。
お寺内の立派な和室。「四時皆如意」
「最勝寺」浄土真宗本願寺派の寺院。こちらも立派なお寺
古い建物が至る所に残っています。
靴・履物「わだてつ」。昔ながらの店構え
「ボーシの宮田」。味のある看板
「願蓮寺」真宗大谷派の寺院。
「紙岩呉服店」
鮮魚・仕出し「ひらくす」
「やなか水のこみち」
「やなか水のこみち」は、玉石を敷き詰めた道と水路、柳の木が立ち並ぶ、水の都・郡上八幡のシンボル的なスポットです。
昭和63年3月に「奥美濃の小京都」ともいわれる郡上八幡を象徴する場所として、築かれた園路であるとのこと。
味のある建物
カフェ&マルシェ みきまま
「カフェ&マルシェ みきまま」
しばらく歩いたところで、ちょっと休憩したいねってことで入ったのがここ。
「カフェ&マルシェ みきまま」です。
オーガニック・ヴィーガンカフェ&自然食品を販売するお店であるとのこと。
「カフェ&マルシェ みきまま」の店内
古い町家を改装した自然派ヴィーガンカフェで、地元の旬野菜を使った手作りランチやスイーツなどをいただくことができます。
「オーガニックジンジャーエール」
「豆乳ソフトクリーム」
注文したのは、「オーガニックジンジャーエール」と「豆乳ソフトクリーム」
さっぱりしていて美味しい♪ 甘過ぎず体に優しい感じ。暑くて喉が渇いていたので癒されます★
「カフェ&マルシェ みきまま」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町橋本町888-1
- 営業時間:11:00~21:00
- 定休日:月・木
- HP:https://cafe-marche-mikima.wixsite.com/website
宮ヶ瀬橋からの眺め
「カフェ&マルシェ みきまま」でスイーツを食べて休憩した後、宮ヶ瀬橋を渡って吉田川の北側へ。↑は、宮ヶ瀬橋からの眺めです。山の上に「郡上八幡城」が見えます。
宗祇水(白雲水)
「宗祇水(白雲水)」
こちらは、「宗祇水(白雲水)」
「宗祇水(白雲水)」は、小駄良川と吉田川の合流地付近に位置している、水の町郡上八幡のシンボルでもある湧水。
1471年(文明3年)篠脇城主東常縁が宗祇に古今伝授を終え、宗祇が帰京する際にこの泉水で歌を詠み交わしたことから、別名「白雲水」とも呼ばれています。
「宗祇水(白雲水)」の横を流れる「小駄良川」
小駄良川に架かる赤い欄干の橋「清水橋」
「宗祇水(白雲水)」を訪れた後は、吉田川の北にある古い町並みを見に行きます。
「宗祇水(白雲水)」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町本町
- 営業時間:24時間営業
- 定休日:なし
- HP:http://www.city.gujo.gifu.jp/
本町通りと柳町通り
本町通り
こちらは、「職人町・鍛冶屋町」の通り「本町通り」です。
鍛冶屋や医者、大工、馬医師、桶屋、大工、畳屋、塗師屋、仕立屋、 紺屋、酒屋など様々な職人が住んでいた町で、家の間口が狭く、奥に長い「うなぎの寝床」とも呼ばれる造りになっているのが特徴。
柳町通り
江戸時代から続く家並み
こちらは、「柳町通り」
柳町は、江戸時代には中級藩士から下級武士が住む侍の町であったとのこと。
郡上八幡の古い町並みの特徴としては、家と家との境に「袖壁」と呼ばれる仕切りがあることです。
これは、火事の際に延焼を防ぐ目的で設けられたもの。郡上八幡は二度の大火に見舞われた経験があり、火事に対する危機感が大きかったのだそう。通りの両側を流れる水路も防火対策として造られたものだそうです。
ちなみに、この郡上八幡の美しい街の景観、住民や行政の努力によって成し遂げられたものである様子。
家々の空調の室外機は景観に配慮した茶色の覆いで囲われているし、新し目の扉や窓枠も全部茶色で統一されていました。2022年には10年の年月を掛けた無電柱化も完了しています。
郡上八幡城
郡上八幡城案内図
古い町並みを歩いた後は、車に乗って、山の上にある「郡上八幡城」へと向かいます。
車で山道をぐねぐねと5分ほど登って到着! お城の前には広い駐車場があります。
駐車場に車を停め、お城へと歩いていきます。
「郡上八幡城」が見えてきました!
こちらが、「郡上八幡城」の天守
「郡上八幡城」は、戦国時代末期の永禄2年(1559年)、遠藤盛数によって砦が築かれたのが始まりであるとのこと。
近世城郭としての郡上八幡城の基礎が築かれたのは、天正16年(1588年)に稲葉貞通が城主になってから。
その後、幕末・明治維新の動乱を受け、全国多くのお城と同じように取り壊しとなりましたが、昭和8年(1933年)に木造の模擬天守が再建されました。
日本最古の木造再建城として知られ、城跡は岐阜県指定史跡。復元天守は郡上市指定有形文化財。また続日本100名城第141番に選ばれています。
立派な石垣
お城から見た郡上八幡の町並み
郡上八幡城沿革
「郡上八幡城」の標高は353m。城下町からは129m。
城の上からは、郡上八幡の町並みを見渡すことができます。
いざ、お城の中へ! と思っていたところ、ここで衝撃の事実が!
「郡上八幡城」の入り口
本日は終了しました。
「本日は終了しました」!
時計を見ると、既に開館時間の18時を過ぎていたので、入り口が閉じられていたのです(涙)
2023年4月にリニューアルし、新装開城したばかりだったというのに残念。。
裏手から見た「郡上八幡城」
仕方ないので、お城の裏手に回って、裏側からの天守閣をパチリ!
お城を外から眺めた後は、本日宿泊する宿へと向かいます。
「郡上八幡城」の情報
- 住所:岐阜県郡上市八幡町柳町 一の平659
- 営業時間:9:00~18:00
- 定休日:なし
- HP:https://hachiman-castle.com/
料理旅館 金松館
「料理旅館 金松館」
こちらが、宿泊した宿「料理旅館 金松館」です。
「料理旅館 金松館」は、郡上八幡の北。長良川沿いの郡上市大和町島にある宿。
郡上八幡の大自然で育まれた旬の素材を使ったお料理が美味しいことで知られている旅館です。部屋数は全7室。
「料理旅館 金松館」の館内
「料理旅館 金松館」の館内です。
写真は旅館のラウンジ。左手に中庭の池と鮮やかな緑が見えます。
雰囲気抜群です♪ 右手はお食事処。
「料理旅館 金松館」のお部屋
部屋からは美しい緑が見えます。
浴室
部屋から見た眺め
「料理旅館 金松館」のお部屋です。
部屋も綺麗で広々していて、浴室の使い勝手も良いです。
何より、部屋から見える中庭の風景が最高★
部屋に荷を下ろしたところで、さっそく夕食。お食事処へと向かいます。
食前酒に地酒を
「料理旅館 金松館」の夕食
本日のお献立
「料理旅館」と銘打っているだけあって、お料理はこだわっています。
飛騨牛のお刺身、飛騨瑞浪ボーノポークと地元野菜の豆乳鍋、郡上天然鮎の塩焼き。お献立を見るだけで美味しそう♪
前菜
飛騨牛のお刺身
飛騨瑞浪ボーノポークと地元野菜の豆乳鍋
柚子と干しエビの茶碗蒸し
郡上天然鮎の塩焼き
白ワイン
富山県産ぶりのフライ
兵庫県産明石天然鯛のお茶漬
フルーツと抹茶ティラミス ストロベリーアイス
「料理旅館 金松館」のお料理。
さすが、料理旅館と言うだけあります。本当に美味しかったです★
特に豆乳鍋と鮎の塩焼き、お茶漬けが美味でした♪
満足したところで、お風呂へ。
岩風呂の入口
岩風呂
「料理旅館 金松館」には、部屋風呂だけでなく、別棟に「岩風呂」があります。
温泉ではないのですが、家族ごとに時間が決められていて、ゆったりとプライベートな入浴をすることができるのが嬉しいところ。
お湯加減もちょうど良く、いい湯でした♪
夜の「料理旅館 金松館」
入浴後は、気持ちの良いお布団で、ぐっすり就寝zzz
朝の「料理旅館 金松館」
翌朝、よく晴れた郡上八幡。
朝の日の光に輝く中庭の新緑が綺麗です♪
朝食
すき焼き
朝食はすき焼き。朝から重いかなと思ったけど、あっさりした味付けでいい感じ♪
こちらも、美味でした★
ガチョウが歩いてきました!
朝食後、散歩しに宿の玄関を出て中庭へと向かっていると、突然、ガチョウがガーガー言いながら歩いてきました!
どうやら、旅館でガチョウを飼っている様子。
4羽くらいのガチョウが勢いよくお尻をフリフリしながら歩いてきて、宿の裏手へ。
そこで、宿のスタッフのおじさんが餌を与えていました!
争いながら餌を食べまくるガチョウたち。突然の出来事にびっくり!
金松館の中庭
錦鯉がたくさん泳いでいます。
中庭の池から見える風景
新緑の緑が綺麗です。
こちらは、金松館の中庭。
緑豊かな木々の中に池があり、赤い鳥居の祠があります。
池には錦鯉がたくさん泳いでいました♪
癒される長閑な光景。いつまでもここに居たいと思わせる美しい風景です★
「料理旅館 金松館」を出発!
お食事と館内の佇まい、中庭の風景に大満足した「料理旅館 金松館」
チェックアウトし、車に乗って出発です!
「料理旅館 金松館」の情報
- 住所:岐阜県郡上市大和町島7016
- 電話番号:0575-88-2511
- HP:http://r.goope.jp/kinshokan2511
郡上旬彩館 やまとの朝市
「郡上旬彩館 やまとの朝市」
宿を出て帰り際に、「郡上旬彩館 やまとの朝市」に立ち寄りました。
「道の駅 古今伝授の里やまと」に隣接する朝市で、郡上産の旬の野菜・果物・山菜・お米・川魚などが販売されています。
採れたてのニンニクやネギ
葉物野菜と唐辛子
朴葉
生ニンニク
まがりたけ
アスパラ
山菜
館内には、郡上産の採れたての新鮮野菜や山菜がたくさん!
生ニンニク、ねぎ、レタス、えんどう、ふだん草、コールラビ、唐辛子、朴葉、まがりたけ、タケノコ、アスパラ、わらび、ふきなどなど。
つきたておもち販売中
えごまコーナー
九頭竜まいたけ
梅干し
クラフトコーラ
やまと米
おもちやえごま油、梅干し、クラフトコーラ、やまと米などの加工品や、九頭竜まいたけなどのキノコ、あまごなどのお魚も。
それでもって、購入したものはこちら↓
まがりたけ
生ニンニク
梅干し
八印乃パチコーラ
とちの実せんべい
とちの実せんべい
栗きんとん風味プレッツェル
郡上八幡のお野菜や加工品、お土産を購入し、出発!
ぎふ大和ICから高速に乗って名古屋へ向かいました。
「郡上旬彩館 やまとの朝市」の情報
- 住所:岐阜県郡上市大和町剣148
- 営業時間:8:30~16:00
- 定休日:火曜日
- HP:https://www.instagram.com/yamato_asaichi
岐阜のエスニック記事
https://search-ethnic.com/travel/gujohachiman
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