“岐阜のマチュピチュ” “天空の茶畑”
そんな異名を持つ茶畑が、岐阜県揖斐川郡揖斐川町の春日上ヶ流(かすがかみがれ)地区にあります。
茶畑の正式な名称は「上ヶ流茶園」。標高330mの山の中腹にあり、ペルーのマチュピチュ遺跡に似た美しい景観がSNSなどで話題になっています。
「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」とは、どんなところなのか。今回、岐阜駅から車に乗って行ってきましたのでご紹介します♪
「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」(岐阜県揖斐川町)へのアクセス
JR岐阜駅
出発は岐阜駅前から。岐阜駅から「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」までのルートは↓です。
岐阜駅から県道53号、県道261号、県道32号を経由して1時間弱。
お昼過ぎると駐車場が混むという話を聞いたので、朝8時に岐阜を出発しました。
県道53号を西へ
揖斐川の土手沿いに県道261号を北西へ
県道32号に入ると一気に山村の風景に
50分ほど走ると、車窓に茶畑が見えてきました!
車窓に茶畑が見えてきて、しばらく道なりに走っていると、右手に郵便局があります。
その手前を右折。細い坂道をぐねぐねと進んでいくと、程なくして視界が開け、右手に小さな小屋と駐車場が現れます。
そこが、「天空の茶畑」(上ヶ流茶園)の入り口の駐車場です。
「天空の茶畑」(上ヶ流茶園)の入り口の駐車場
「天空の茶畑」に到着!
上の写真が、「天空の茶畑」(上ヶ流茶園)の入り口の駐車場。
駐車場は2ヶ所あり、駐車可能台数は合計で15台。早めに到着した方が良さそうです。
ちなみに、養老鉄道の揖斐駅や池野駅、道の駅池田温泉から電動レンタサイクルを借りて行くこともできます(所要時間は2,3時間)
駐車場から見える「天空の茶畑」
駐車場の小屋と案内板
駐車場の小屋には常駐の管理人さんがいて、いろいろ教えてくれます。
小屋では、茶園で採れる上ヶ流茶や飲料などを販売しているほか、トレッキングポールの貸し出しもしています。簡易トイレもあります。
天空の遊歩道協力募金
この駐車場からは、茶畑の中と山道に設けられた「天空の遊歩道」を通って、「岐阜のマチュピチュ」の景観が眺められるビューポイントまで歩いて行くことになります。
「天空の遊歩道」は、地元の有志によって、近年に設置されたものだそう。
整備への感謝の意を込めて募金投入。
トレッキングポールも貸し出ししています。
トレッキングポールも無料で貸し出し。
これがあると、かなり楽になるので借りることをオススメします。
天空の茶畑の地図
管理人さんにもらった地図を見ながら、いよいよ出発!
「岐阜のマチュピチュ」の絶景が見えるビューポイントまでは、片道20分ほど。
トイレは途中に無いので、ここで済ませておきましょう〜。
「岐阜のマチュピチュ」の絶景を目指して出発!
お茶の葉の緑が綺麗な「天空の茶畑」
駐車場を出て、目の前に広がる茶畑を眺めながら歩いていきます。
5月の爽やかな日の光を浴びた茶畑は、青々としていて目に鮮やか♪
ここで、「天空の茶畑」(上ヶ流茶園)と、ここで作られているお茶について、ちょこっとご説明。
古来より寒暖差を利用したお茶の栽培が行われていた春日の地。その歴史は、宝治年間(13世紀半ば)にまで遡るといいます。
現在、日本で生産されているお茶のほとんどが「やぶきた」と呼ばれる品種で、生産量の9割を占めているそうですが、ここ上ヶ流では、やぶきたとともに、中国から伝来した当時のままの希少な品種「古来茶」が栽培されているのだそう。
無農薬の有機栽培で作られる「古来茶」は、一般的な「やぶきた」と比べて味が濃く、深みのある渋味が楽しめるのだとか。
茶畑の傍に立つ石碑
小島城主の居宅跡であるとのこと
国家に詠まれている「さざれ石」
しばらく歩いていくと、茶畑の傍に石碑や石が置かれているのが見えてきました。
小島城主の居宅跡と書かれた石碑と、石は国家に詠まれている「さざれ石」です。
揖斐川町春日は、「さざれ石」発祥の地と呼ばれているのだとか。
緑鮮やかな茶畑
茶畑を横目に歩いていきます。
「通学路注意」、ここも通学路なのでしょうか?
烏帽子岩への脇道
しばらく進み、山道へと入るところで、「烏帽子岩」へと向かう脇道が現れました。
せっかくだから、「烏帽子岩」も見に行ってみましょう〜♪
杉林の中を進んでいきます。
「烏帽子岩」
杉林の中を50mほど進んでいくと、巨大な岩が現れました。
これが「烏帽子岩」です。御神体でしょうか。縄が巻かれています。
Aコース(なだらかな道) Bコース(近道・坂道)
「烏帽子岩」を拝んだ後、再び本道へ。
木々の生い茂る山道を進んでいくと、分岐点が現れました。
Aコースがなだらかな道、Bコースが近道・坂道。
迷うことなく、Aコース(なだらかな道)をチョイス!
Aコース(なだらかな道)
Aコースは、案内の通り、なだらかな道。
歩きやすいです♪ 爽やかな空気、鳥の囀り、砂利道に差し込む木漏れ日。
気持ちの良いハイキング★
ベンチが置かれた休憩所
Aコースをしばらく歩いていくと、青い簡易ベンチが置かれた休憩所が現れました。
案内板には、「絶景ポイント迄あと百米位です」と書かれています。
まだ、それほど疲れていないので、休憩所はスルーして、先へと向かいます。
けれども、ここからがちょっときつめでした(汗)
次第に道が細くなり、坂道が急になり、まさに山道の様相を呈してきます。
トレッキングポールが大活躍!
汗だくになり、息を切らせながら坂道を登っていくと、おもむろに視界が開けました。
絶景ポイントB地点に到着です!
絶景ポイントB地点
「絶景ポイントB地点」からの眺め
こちらが、「絶景ポイントB地点」
緑の山々の合間に陽の光を浴びて黄緑色に輝く茶畑の姿が見えます。
とても綺麗です★
「絶景ポイントB地点」
しかしながら、「絶景ポイントB地点」は、スペースが狭く、座るところもなかったので、すぐにA地点へ向けて出発!
こんなところにも「通学路注意」の幟が!
絶景ポイントA地点
「絶景ポイントA地点」到着!
少し登って、「絶景ポイントA地点」に到着!
ここからの眺めは↓
「絶景ポイントA地点」からの眺め
「絶景ポイントA地点」からの眺めです。
素晴らしい! 見事な景観です★
深い緑の山々と、その狭間にある綺麗に区画された鮮やかな茶畑の広がり。
「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれるのも頷ける美しい風景です♪
「岐阜のマチュピチュ」のパノラマ
「岐阜のマチュピチュ」の動画
飽きずに眺め続けてしまいます。
「絶景ポイントA地点」は、座るところ(と言っても丸木の上ですが)があったので、ゆっくり休憩しつつ、「岐阜のマチュピチュ」の絶景を堪能!
辺りには鳥の囀りと虫の声以外は、ほとんど音が聞こえず。
ちなみに、土曜の朝9時頃から登り始めましたが、途中で出会った人は15人ほど。
もう少し遅い時間だと、もっと人が多いのかもしれません。
岐阜を一望できる展望台
岐阜・本巣方面を一望できる天望台へ
「絶景ポイントA地点」の看板やもらった地図にも書かれていましたが、さらに100mほど登ると、岐阜・本巣方面を眺められる展望台があるとのこと。
せっかくだから、行ってみることにしました。
しかしながら、この岐阜を一望できる展望台への道、これまで登ってきた道よりもさらにキツイ山道でした(滝汗)
そして、この道を登ったことにより、ちょっとしたトラブルが後で発覚することになります。
岐阜・本巣方面を一望できる天望台
山道を登り切り、広めの道に合流して右手にしばらく進んだところで、「岐阜・本巣方面を一望できる天望台」が現れました。
ベンチもあります。
ちなみに、ここまで来る人はほとんどいませんでした。
山の合間に広々とした平野が見えます。
麓の町並みが見えました!
雲で靄っていて、遠くの岐阜市街までは見えませんでしたが、麓の町並みを眺め見ることができました♪
ベンチに座り、しばらく風景を眺めた後、下山開始!
涼やかな音を立てて流れる小さな滝
広めの道をぐねぐねと歩いて下山
清流が流れています。
下山路は、来た道とは違う、広めの道を歩きました。
車道らしく、S字カーブが連続して距離は長いですが、山道ではないのでちょっと楽。
道沿いには、涼やかな音を立てて流れる小さな滝があったり、傍を清流が流れていたり。
麓の茶畑に戻ってきました。
前方に駐車場が見えます。
10分ほど歩いて、麓の茶畑に戻ってきました。
つくづく鮮やか
木漏れ日に照らされていい感じ
茶畑で作業をしている人がいます。
売店で「天空のお茶」を購入
天空の茶畑の売店と管理人のおじさん
駐車場に戻り、管理人のおじさんがいる売店で、商品を物色。
せっかく「天空の茶畑」に来たんだから、ここで採れるお茶を買って帰りたいもの。
新茶、緑茶
天空の焙じ茶
お茶は、新茶、緑茶、焙じ茶など色々売られています。
「天空の古来茶」
「天空のヤブキタ茶」「天空の古来茶焙じ茶」
購入したのはこちら。
「天空のヤブキタ茶」「天空の古来茶焙じ茶」の2品です。
お茶の購入を済ませ、「天空の茶畑」を後にします。
素晴らしい景観。大満足の訪問でした♪
天空の茶畑付近の地図
こちらは、「天空の茶畑マップ」の裏に書かれていた「天空の茶畑付近の地図」。
今回は時間がなくて訪れませんでしたが、近くに「かすがモリモリ村」というのがあって、薬草の湯に入れるそうです。
山歩きの後の温泉、良さそうですね★
「天空の茶畑」を出発!
「天空の茶畑」を出発!
次の目的地は、郡上八幡です。
ここで、山道で遭遇したちょっとしたトラブルについてご紹介。
実は、ヒルに噛まれたんです!
噛まれた時は全く気付かず、1時間以上経って、郡上八幡に着いた時に発覚。
お腹と足首をやられ、かなり血が出ていました(滝汗)
管理人のおじさんは、山に入るのは自己責任でとおっしゃっていましたが、なるべく肌を露出しない格好で訪問した方が良さそうです。
岐阜のエスニック記事
https://search-ethnic.com/travel/gifu-machupicchu
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