「ミシュラン・ビブグルマン」とは、フランス発のグルメガイドブック「ミシュランガイド」において、「価格以上の満足感が得られる料理」を提供するお店に与えられる評価基準のこと。
「ミシュランガイド東京版」では、2014年から掲載が開始されました。
エスニック料理店の掲載は数が少ないですが、インド料理店やベトナム料理店など、いくつかの店舗が選定されています。
ここでは、「ミシュランガイド東京版」(ビブグルマン)に掲載されたエスニック料理店(2016年〜2025年)をご紹介します★
インド料理
『ダバインディア(Dhaba india)』(東京・八重洲) ※現在は閉店
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
『ダバインディア』は、東京の南インド料理ブームの草分け的存在。
オープンから15年以上経った現在でも、いつも大混雑の超人気店です。
銀のプレートの上にバナナの葉が敷かれた「ミールス」のお味は、サンバルもラッサムも、数々のおかずも、どれもおいしい。丁寧に作られた洗練されたお味です。
スタイリッシュな内装も、かゆいところに手が届く接客も一級品!
さすが人気店と唸らされるお店です。
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『バンゲラズキッチン』(銀座一丁目)
2020 2021 2022 2023
東京・銀座にある南インド・マンガロール料理のお店『バンゲラズキッチン』
マンガロール料理の専門店としては日本初のお店です。
マンガロールは、南インドにある港町。海の幸を使ったお料理が有名な美食の町。
『バンゲラズキッチン』は、築地の新鮮な魚介を使った本場のマンガロール料理をいただけるお店です。
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『三燈舎』(小川町)
2023 2024 2025
小川町にある南インド料理店『三燈舎』。メインシェフは、ケララ州出身で八重洲の『ダバ・インディア』で腕を振るっていたという方。
シンプルでスタイリッシュな店内で、現地のスタイルでいただく南インド料理は、本場のお味です♪
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『カッチャルバッチャル』(新大塚)
2022 2023 2024 2025
大塚にあるインド料理の名店『カッチャルバッチャル』。店名は、”ごちゃ混ぜ”を意味しているのだそう。
北インド料理をベースとしながらも、中国の花椒やタイのナンプラー、日本の味噌や醤油なども使うオリジナリティ溢れるお料理が魅力。
「チキンアッチャーリーカレー」は、青唐辛子のアチャールが入った、他では味わったことのない複雑なお味のカレーです★
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『スパイスカフェ』(押上)
2022 2023
押上にある『スパイスカフェ』は、日本のスパイス料理界を牽引し続けてきた伊藤シェフが営むお店。
古民家を改装した趣のある店内でいただくコース料理は、前菜から魚料理、ビリヤニ、カレーまで、多種多様なスパイスが旬の素材の美味しさを効果的に引き立てる、さすが!と思わせるお味。
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『ダルマサーガラ』(東銀座) ※現在は福岡に移転
2016 2017 2018 2019 2020
東銀座にて、長らく本場さながらのミールスを提供していた南インド料理の老舗『ダルマサーガラ』
インドの五つ星ホテル出身シェフが作るお料理は、数多の南インド料理店が出来た今でも別格的な存在です。
2021年に福岡に移転してしまいましたが、今でもその美味しさは健在であるとのこと。
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『アーンドラ・ダバ』(神田)
2019
神田にある『アーンドラ・ダバ』は、レベルの高い南インド料理が食べられることで定評のあるアーンドラ系列の3号店。
五つ星レストラン出身のシェフによる、ドーサからミールス、ビリヤニまで、スパイスをふんだんに使った王道の南インド料理をいただけるお店です。
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『アーンドラ・ダイニング 銀座本店』(銀座)
2016 2017
銀座一丁目にある『アーンドラ・ダイニング 銀座本店』は、銀座に数あるインド料理店の中でもそのお味の評価が高いお店です。
名シェフとして知られるラマナイヤシェフが作るインド南東部・アーンドラ・プラディッシュ州のお料理は、スパイスをガッツリ効かせた本格的なお味。
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『オールドデリー』(銀座)
2016 2017
銀座にある『オールドデリー』は、1998年にオープンした老舗のインド料理店です。
ニューデリーの5つ星ホテル出身のシェフが作るお料理は、本場のお料理をベースに、日本人の口に合う北インド料理を追及したオリジナル。
満足度の高い食体験を楽しめるお店です。
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スリランカ料理
『ホッパーズ(HOPPERS)』(茅場町)
2024 2025
東京・茅場町にあるモダンスリランカ料理のお店『ホッパーズ(HOPPERS)』
押上の『スパイスカフェ(Spice Cafe)』が提供する”新スリランカ料理”のお店です。
コースメニュー(Taste of New SriLanka)のメインとして出てくる「Rice&Curry」は、丁寧に作られた一品一品のお料理のお味が極上★
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ベトナム料理
『アンディ(An Di)』(外苑前)
2018 2019 2020 2021 2022 2023
外苑前にある『アンディ(Ăn Đi)』は、ベトナム料理をベースに、旬の和の素材や、世界各地の多様な食材を使ってアレンジした“モダンベトナミーズ”を提供するレストラン。
ミャンマーのお茶の葉サラダ「ラペトゥ」をアレンジした「ティーリーフサラダ」や、レンコンにしらすや青のりを巻いた斬新な「生春巻き」、台湾のスパイス「マーガオ」やベトナムコーヒーの粉をアクセントに効かせた「蝦夷鹿のロースト」など、ベトナム料理の枠にとらわれない創作料理の数々に、驚かされること請け合いです。
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『ヨヨナム』(代々木八幡)
2019 2020 2021 2022 2023 2024
代々木公園の近くにあるベトナム料理のお店『ヨヨナム』
“パリにありそうなベトナム料理店”をイメージしたお店であるとのこと。
料理や調味料はベトナムのものを使い、野菜や肉、魚などの食材は日本人に馴染みのあるものを使った、日本人の味覚に合わせたベトナム料理は、洗練されたお味。
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『サイゴンレストラン』(池袋)
2016 2017
池袋にある『サイゴンレストラン』は、1988年創業の老舗のベトナム料理店です。
ベトナム出身のシェフが作る、現地の素材を使ったベトナム料理は、本場感がありながらも日本人にも親しみやすいお味。
ベトナム風情を感じさせるカジュアルで居心地の良い空間も魅力です。
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未訪問のお店
ベトナム料理で未訪問のお店は、↓の2店舗です。
- 『kitchen(キッチン)』(広尾)
- 『アンコム (Ăn Cơm)』(広尾)
タイ料理
『プリック』(池袋)
2018 2019 2020
『プリック』は、池袋に古くからある老舗のタイ料理店。
タイ出身のママさんが提供するお料理は、本場そのもののお味。
辛味・酸味・甘味の3つの味のバランスが絶妙な、タイ料理の真髄を味わえるお店です。
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『パッポンキッチン』(渋谷) ※現在は閉店
2016 2017 2018
『パッポンキッチン』は、現地のディープなタイ屋台料理を食べられる店を作りたいということから生まれたお店。運営は、ポルトガル料理店『クリスチアノ』
ディープかつ、オリジナリティーに溢れたメニューを提供していましたが、2018年に閉店してしまいました。
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未訪問のお店
タイ料理で未訪問のお店は、↓の1店舗です。
- 『バンコクオーキッド』(新小岩)
カレー
『魯珈』(新大久保)
2020 2021 2022 2023
新宿・大久保の路地の一角にある『スパイシーカレー魯珈(ろか)』は、連日行列のできる大人気のカレー屋さん。
このお店、他のカレー屋さんとひと味違うのは、カレーの他にもうひとつのメインメニューとして、台湾の煮込み豚肉かけ飯「魯肉飯(ルーローハン)」があるということ。
オリジナリティ溢れるカレーと魯肉飯を合いがけしたプレートのお味は、旨いのひと言です。
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『ポークビンダルー食べる副大統領』(神泉)
2021 2022 2023
渋谷の宇田川町にある『ポークビンダルー食べる副大統領』は、インドのゴアの名物料理「ポークビンダルー」のみを提供するお店です。
運営は、ポルトガル料理店『クリスチアノ』
ワインビネガーが効いた強めの酸味が特徴の「ポークビンダルー」をワンプレートでいただける貴重なお店です。
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『ビストロべっぴん舎』(神保町)
2021 2022 2023
神保町にある『ビストロべっぴん舍』は、2016年にオープンした、カレーとワインを楽しめるお店。
上野の老舗『デリー』の流れを組む、サラサラ極辛の「カシミールカリー」を提供しているほか、カレーの下拵えにワインが使われているなど、ワインビストロで働いていたという店主の経歴を生かしたカレーをいただくことができます。
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『カレー&オリエンタルバル 桃の実』(水道橋) ※現在は閉店
2021
『カレー&オリエンタルバル 桃の実』は、本郷三丁目でフレンチテイストの南インド料理を提供していた『オリエンタルビストロ 桃の実』の2号店。
現在2店は統合され、お茶の水に移転しています。
南インドのホテルで修行し、ビストロでフレンチを学んだという店主の作るカレーは、日本のお米に合う南インドカレー。
ディナーは、タンドール料理をメインとしたプリフィクスコースを提供しています。
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未訪問のお店
カレーで未訪問のお店は、↓の4店舗です。
- 『共栄堂』(神保町)
- 『トマト』(荻窪)
- 『すぱいす』(荻窪)
- 『新橋 幸正』(新橋)
モロッコ料理
『エンリケマルエコス』(東北沢) ※現在は閉店
2021 2022 2023
東北沢にあるモロッコ料理のお店『モロッコ料理の台所 エンリケマルエコス』
店主さんは、現地に移住しモロッコ料理を学んだという方。
スローフードが基本だというモロッコ家庭料理。数時間掛けて作られるタジンやクスクスは、現地のレストランで食べるものよりも美味しい♪
モロッコのお母さんたちが作る家庭料理を日本でいただける貴重なお店です。
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ペルー料理
『荒井商店』(新橋) ※現在は湯河原に移転
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
『荒井商店』は、新橋にあるペルー料理店。シェフはフレンチ出身で、現地に暮らしながらペルー料理を学んだという方。
魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁「レチェ・デ・ディーグレ」を使った「セビーチェ」や、ペルー風ピリ辛マッシュポテト「カウサ」など、食材の宝庫として知られ、世界でも注目される美食の国ペルーの料理を堪能することができるお店です。
お客様ごとに毎回ご考案するオーダーメイドなコース料理が魅力。
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『ベポカ』(明治神宮前)
2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
神宮外苑前にあるペルー料理のお店『ベポカ』
ラテンジャズが流れるコロニアル風の大人な空間で、本場ペルー出身のシェフが日本ならではの素材を使い、手間暇かけて調理した本格的ペルー料理をいただけるお店です。
シェフのスタイルで提供されるコースは、お料理一品一品のビジュアルが美しく、丹精込めて作られた工芸品のよう。もちろん、お味も折り紙付きです。
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その他
『クリスチアノ』(代々木公園)
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
代々木公園駅から徒歩1分の場所にあるポルトガル料理のお店『クリスチアノ』
微発砲のぶどう酒「ヴィーニョ・ヴェルデ」を飲みながら、自家製のバカリャウや、ポルトガル版ブイヤベース「カルデラーダ」など、家庭的で素朴なポルトガル料理を、カジュアルな空間でいただけるお店です。
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『マルデクリスチアノ』(代々木公園)
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
代々木八幡駅・代々木公園駅から徒歩1分の場所にあるポルトガル料理店『マル・デ・クリスチアノ』は、同じく代々木公園にある『クリスチアノ』の系列店で、魚料理が中心のお店になります。
鱈を塩漬けにしたポルトガルの国民食「バカリャウ」の作り方を様々な魚を素材として試したり、肉や魚を詰め込んだ自家製缶詰を提供したりと、他にはないオリジナリティ溢れるお料理が魅力です。
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ミシュラン・ビブグルマンの選ばれ方(選定基準)
ミシュランガイドのお店の調査・格付けは、匿名のミシュラン調査員によって行われており、その人数は100人ほどという少数精鋭部隊で、全世界を飛び回っているのだそう。
お店の評価は、以下の5つの観点から審査されています。
- 素材の質
- 調理技術の高さと味付けの完成度
- 独創性
- コストパフォーマンス
- 常に安定した料理全体の一貫性
選定されたお店に与えられる星の意味は下記です。
- ★・・・ そのカテゴリーで特においしい料理
- ★★・・ 遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
- ★★★・ そのために旅行する価値のある卓越した料理
なお、「ビブグルマン」は、「価格以上の満足感が得られる料理」を提供するお店に与えられる評価基準で、味やサービスの質が高いことはもちろんのこと、サービス料などを含めた合計価格が6000円以下であるという条件があります。
「ミシュラン・ビブグルマン」に選出されたエスニック料理店ですが(星評価の付いたお店はまだありません)、フレンチ出身のシェフのお店とか、フレンチテイストのお店など、フレンチに関連するお店が多く選ばれている感じ。
また、系列店や同じオーナーのお店がまとめて選ばれていたり、ちょっと偏っている感じ(エスニック系の調査にはあまりリソースが割かれていなさそう)。
ミシュランはフランスの会社なので、フランス人が選んだ、フランス人好みのエスニック料理店が多く選ばれている印象です。
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