南インド、タミル・ナードゥ(Tamil Nadu:தமிழ்நாடு)の旅、5日目。
前日、チェッティナード地方の中心都市「カライクディ」から列車に乗って、スリランカとの海峡沿いにある聖地「ラーメシュワラム(Rameswaram:இராமேசுவரம்)」に到着しました。
ラーメシュワラムは、日の出を拝みながらの沐浴風景が必見の見どころです。
早朝、早起きして、さっそく海沿いの沐浴場「アグニ・ティーターム」へと向かいます。
早朝、参道を歩いて沐浴場「アグニ・ティーターム」へ
日の出の時間は午前6時半。日の出の時間に間に合うように、6時にホテルを出て、沐浴場「アグニ・ティーターム」へと向かいます。
ホテルから「アグニ・ティーターム」のあるラーメシュワラムの町の中心までは、乗り合いのリキシャを利用。
料金はRs.30(46円)でした。
リキシャは10分ほどで、街の中心にある「ラーマナータスワーミ寺院」の参道の前に到着。
ここから歩いて、海岸沿いの「アグニ・ティーターム」まで歩きます。
早朝6時過ぎですが、参道は人でいっぱい!
皆さん早起きして、「アグニ・ティーターム」の日の出を見に行くようです。
参道を歩いて行くと、右手にラーマナータスワーミ寺院の北門が見えてきました。
たくさんの彫刻で飾られた南インド・スタイルのゴプラム(門塔)です。
ゴプラムは、東西南北4ヶ所にあります。
ラーマナータスワーミ寺院に入場する時は、荷物を全て(靴やカメラ、スマホも)預けなければなりません。
後で寺院に入りましたが、結構面倒くさいのと、中の写真が撮れないのが残念なところ。
ところで、この日、実は元旦でした。
ヒンドゥー教徒にとって元日はあまり意味がないのかもしれませんが、日本人にとっては特別な日。
そんな日に、聖地ラーメシュワラムで初日の出を見るというのも、なかなかGoodな感じです★
インド人にとって西暦の1月1日はあまり関係ないのですが、「アグニ・ティーターム」へと向かう途中の家の前に、「Happy New Year2020」のコーラムが描かれていました♪
聖地ラーメシュワラムで拝む、新年の日の出
参道を抜け、しばらく歩くと前方に海が見えてきました。
聖地ラーメシュワラムの沐浴場「アグニ・ティーターム」です!
ラーメシュワラム、新年の朝の沐浴風景
「アグニ・ティーターム」には既にたくさんの巡礼者が集まっていました。
沐浴をしている人もたくさんいます。
「ラーメシュワラム(Rameswaram:இராமேசுவரம்)」は、ヒンドゥー教の聖地。「チャール・ダーム」というヒンドゥー教の4巡礼地のひとつです。
その他の3つの聖地は、バドリナート、プリ、ドワールカ。
ヒンドゥー教徒にとって、「チャール・ダーム」の4巡礼地は、ガンジス川の聖地バラナシと共に、一生に一度は訪れたいと願う聖地であるのだとのこと。
なお、この地は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」によると、ヴィシュヌ神の化身とされるラーマ王子がラーヴァナにさらわれた妻シーターを助けにランカー島(セイロン島)へ渡る際に橋を掛けた場所とされている有名な所。
ちなみに、この時、シーター救出の力となったのが、猿の姿をした神ハヌマーンです。
浜辺には、続々と人が集まってきます。
写真撮影をする人たちがいたり、巡礼者目当ての綿菓子屋がやってきたり、人々の喧騒をよそに犬が寝ていたり、牛が歩いてきたり。
浜辺に集う人々の様子を眺め、写真を撮っていると、東の空が徐々に明るくなってきました!
AM6:30分、いよいよ日の出です!
出ました!オレンジ色の太陽が!
インド、タミル・ナードゥ州の聖地ラーメシュワラム。
2020年1月1日、新年の初日の出です!
太陽は東の海の向こうからゆっくりと昇り、空と海と浜辺にいる人々を一気にオレンジ色の光で染め上げました。
眩く光り輝く太陽と、それを見つめるカラフルな衣装を着た大勢の巡礼者たち。
ドラマチックな光景です。
ラーメシュワラム、新年の朝の沐浴風景
日が昇ると共に、それまでよりもさらに多くの巡礼者たちが沐浴を始めました。
赤いサリーを纏った女性たちの団体が海に入っていきます。
水を掛け合ったり、水中に潜ったり。結構年配の女性も沐浴してます。
広大な海、圧倒的な太陽の光、1000年もの間続けられてきた人々の祈り。
インドの聖地ラーメシュワラムで見た新年初日の出。とても感動的な光景でした★
太陽が上に昇っていくと共に、辺りはどんどん明るくなっていきます。
明るくなった浜辺を改めて眺めると、「アグニ・ティーターム」の沐浴場、すごい人だかりです!
浜辺にいるのは、ほぼ全員インド人。外国人旅行者の姿はひとりも見掛けませんでした。
沐浴場には至る所にヒンドゥー教のグル(導師)がいました。
グルはマントラを唱え、人々はその真言に熱心に耳を傾けていました。
「アグニ・ティーターム」で日の出と沐浴風景を眺めた後、参道を通って「ラーマナータスワーミ寺院」へと向かいます。
日の出の海で沐浴し、寺院に参拝するのが巡礼者のならわしであるのだとのこと。
ラーマナータスワーミ寺院の参道
ラーマナータスワーミ寺院の東側の参道を寺院に向かって歩いていきます。
参道は巡礼者たちでごった返していました。
前方に黄色く光り輝く門塔(ゴプラム)が見えます。
ラーマナータスワーミ寺院の東側の入口は、かなりの人だかり!
入口には行列が出来ており、入場するのに時間が掛かりそうな予感・・・。
ということで、取り敢えず寺院に入る前に、まずは参道沿いにあったレストランで腹ごしらえすることにしました。
レストラン「HOTEL VASANTHA BHAVAN」で朝のティファン
こちらは、ラーマナータスワーミ寺院の参道の途中にあったレストラン「HOTEL VASANTHA BHAVAN」です。
参道沿いにたまたま見つけたレストランなのですが、ちょっと小綺麗な感じだし、表の看板に「Tiffen Ready」と書かれていたので、入ることにしました。
店内は食堂といった風情ですが、小綺麗な感じ。
お客さんも結構いました。
さっそく、壁に貼られたメニューを見て、お料理を選びます。
もちろん、注文するのは、南インド料理の軽食(ティファン)ですが、たくさんあるティファンメニューの中で選んだのは、「サンバルワダ(Sambar Vada)」と「ドーサ(Dosa)」
こちらが、注文した「サンバルワダ(Sambar Vada)」と「ドーサ(Dosa)」です。
お味は、美味しい!
スタンダードなお味でしたが、サンバルが特に美味しかったです。
ワダやドーサもまずまずのお味。サンバルとよく合います♪
食後は、南インド・コーヒーをいただきました♪
カップから器、器からカップに流し入れ、それを何度か繰り返し、泡立て完了!
甘くて美味しい、南インド・コーヒーでした★
サンバルワダとドーサとコーヒー2杯。全部でRs.100(152円)。
ほんと、リーズナブルです♪
ラーマナータスワーミ寺院の参拝
ティファンを食べて、小腹を満たした後、さっそく「ラーマナータスワーミ寺院」へと入場することにします。
「ラーマナータスワーミ寺院」は、12世紀に創建されたシヴァ神を祀ったヒンドゥー教寺院。聖地ラーメシュワラムで最も重要な場所です。
寺院は、中央の聖室を回廊が取り囲み、東西南北4箇所の門塔(ゴプラム)を持つ、南インド特有の構造で、正門である東門の高さは53mもあり、回廊の長さは1,220m、回廊には1,200本の柱が立っています。
また、内部には22の聖なる井戸があり、巡礼者はそれらの井戸を巡って禊をするならわしですが、異教徒が入れるのは回廊部分のみ。
「ラーマナータスワーミ寺院」に入場するには、荷物を全て預けなければなりません(カメラもスマホも)。
寺院近くに荷物預け用のロッカーがあるので、そこで預けます(Rs.10:15円)。
そして、寺院入口で靴も預けます(Rs.20:30円)。
入場口では荷物検査があり、そこそこ行列ができていましたが、比較的すぐ入場できました。
寺院内部は、長大で極彩色の天井装飾で飾られた回廊が圧巻のひと言。
写真を撮れなかったのが残念です。
けれども、異教徒は1,200mの回廊しか歩けないので、回廊を一周すると、あっという間に見学は終了。
けれども、巡礼者のヒンドゥー教徒の人たちの参拝の熱狂をを間近に感じることができました。
上の写真は、寺院内の回廊の出店で購入した布バッグ。Rs.10(15円)
参拝しているインドの方にもこのバッグを持っている人が結構いました。
「ラーマナータスワーミ寺院」を参拝した後は、リキシャに乗ってホテルへと戻ります(Rs.80:122円)。
街中をちょっと散歩してみたい気もしていたのですが、ちょっとお腹の調子が悪かったので、一旦ホテルへ戻って休むことにしました。
リキシャから眺めたラーメシュワラムの街並み
ホテルで2時間ほど休んだ後、ラーメシュワラム島と半島を結ぶ「パンバン橋」を見にいくことにします。
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