アフリカ東海岸、タンザニアの沖合いのインド洋上にある島「ザンジバル(Zanzibar:زنجبار)」への旅。
世界遺産の旧市街「ストーンタウン」滞在2日目。この日は、前日に続き旧市街の路地歩きを楽しみつつ、ザンジバル名産の「カンガ布」など、お土産探しをします。
ザンジバル、ストーンタウンの朝
朝起きて、さっそく宿泊したホテル「フォロダニ・パーク・ホテル(Forodhani Park Hotel)」の屋上へ。
眼下を見ると、既に歩いている人がちらほら。
ザンジバルの1日が始まっていました!
1階の食堂でホテルの朝食ビュッフェをいただきます。
どのホテルも毎日同じようなメニューですが、まあ、こんなもんです。
朝食を済ませ、身支度を整えた後、さっそく町歩き開始!
まずは、近くにある「フォロダニ公園」へ。
前夜の熱気が嘘のように、公園は静かで落ち着いた風情。
公園の静かな風情を味わい、小舟がたくさん係留されている港の風景を眺めながら、町の北へと歩いていきます。
海岸べりのローカルな魚市場「フングニ魚市場(Funguni Fish Market)」
ストーンタウンの北の端の海沿いに「フングニ魚市場(Funguni Fish Market)」はあります。
「フングニ魚市場」は、海岸べりのオープンマーケットで、水揚げされた魚を売る小さな屋台が浜辺の上にたくさん出ていて、魚を売買する人で賑わっています。
ローカル感満点の市場です★
市場には、ただ座って駄弁っているような人もいて、人の数は結構多く賑わっています。
売られている魚を狙うネコもたくさんいました!
フングニ魚市場についての詳細はこちら↓
ザンジバルの日本中古車
ザンジバルを旅していて、とにかくよく目にするのが、日本の中古車。
それも、軽トラやワンボックス、マイクロバスなどで、車体には日本で使われていた「●●幼稚園」とか、「●●工務店」「●●老人ホーム」などの文字がそのまま残ったままの車が走っています。
他の国でも、日本で使われていたそのままの姿で走っている車はよく見かけますが、こんなに数が多い所は初めて!
近年、東アフリカでは、急速な経済成長によって中古車の需要が高まっています。
特にタンザニアは日本と同じ左側通行のため、右ハンドル車の日本車が人気。
また、ザンジバルはタンザニア本国とは別の政府で税制が異なっていて、ザンジバル経由で輸出すると税金が安く済み、原価を低く抑えることが出来たため、そこに目を付けた日本の実業家が大量の日本の中古車をザンジバルに輸入し、大儲けをしたのだとか。
ちなみに、現在ではネットのECサイトで中古車売買をするのが主流になっていて、あのガリバーもタンザニアに進出しているのだとのこと。
メモリーズ・オブ・ザンジバル(Memories of Zanzibar)
さて、魚市場を見物した後は、メインストリートのケニヤッタ・ロードに戻って、お買い物。
まずは、観光客向けのお土産が充実しているというお店「メモリーズ・オブ・ザンジバル(Memories of Zanzibar)」へと向かいます。
「メモリーズ・オブ・ザンジバル」は、ストーンタウンで一番大きな土産物屋さん。オーナー夫人は日本の方であるとのこと。
2階建ての店内には、ザンジバル名産の「カンガ布」、Tシャツ、サンダル。アクセサリーや宝石、木彫りの人形やコーヒー、スパイスセット。マグネット、ティンガティンガアートなど、ザンジバルで売られているお土産はひと通り揃っています。
商品は綺麗に並べられていて選びやすいし、全ての商品に値札が付いているのも便利。
お値段も、街の土産物屋さんよりは若干高めですが、商品の質が良いので相応な感じ。
店員さんが付きまとって来ないので、自由気ままに選べるのも嬉しいです。
こちらは、購入した「カンガ布」
お店には、様々な色と柄の「カンガ布」がありましたが、チョイスしたのは、青と白と黒の花柄模様の布です。
「カンガ(kanga)」は、タンザニアやケニアなど東アフリカで衣類や風呂敷などとして広く利用されている一枚布のこと。
カラフルで様々な模様を持つ綿プリント布で、布にスワヒリ語で格言やことわざ、流行語などが描かれるのが特徴。
購入したカンガには、スワヒリ語で「MADHALI YEYE KAPENDA KIPO KILICHOMRIDHI」と書かれていました。意味はわからないです。
お値段は、13,250シリング(640円)でした。
こちらは、「キコイ布」
「キコイ(Kikoi)」は、パステルカラーの糸で織られたバスタオルサイズのコットン布。
明るい色合いのストライプ模様のものが多く、両サイドにフリンジが付いているのが特徴です。
スワヒリ語で“キコイ”とは「腰巻」の意味で、もともとは東アフリカ海岸地域の漁師が使っていた布なのだそうですが、現在では女性もストールやマフラー代わりに使うことが多いのだとか。
購入したのは、グリーンとパープルのストライプ模様の「キコイ」。優しい肌触りがお気に入りです。
ストーンタウンの路地でお買い物
「メモリーズ・オブ・ザンジバル」でカンガやキコイを購入した後、今度はストーンタウン旧市街の路地に無数にある土産物屋さんを巡り歩き、土産物を物色して周ります★
ザンジバルシティの旧市街「ストーンタウン」は、サンゴ石で出来た3、4階建ての建物が密集して建ち並び、その合間を細い路地が網の目のように行き交う迷宮のような街。
街並みは世界遺産にも登録されています。
人々が普通の日常を送るストーンタウンの街ですが、世界中から観光客が訪れるため、旅行者向けの土産物屋やレストラン、ゲストハウスなどもたくさんあります。
お洒落なエステ店があったり、コインを加工して販売するお店があったり。
そんなお店を見て回りつつ、土産物を物色します。
土産物屋の店頭には、たいてい「カンガ」が飾られています。
そのうちのあるお店に飾られていた「カンガ」がちょっと気になったので、お店に入ってみることにしました。
お店のおばちゃんに、「店頭に飾られているカンガを見せて欲しい」と頼むと、壁からカンガを外し、大きく広げて見せてくれました。
さあ、さっそく値引き交渉開始です!
ザンジバルの土産物屋さん、結構値引きにはシビアで、なかなか負けてくれません。
結局、17,000シリングから2,000シリング負けてもらって、15,000シリング(725円)で購入。
カンガ布(15,000シリング:725円)
購入したカンガ布は、アフリカらしいポップでシンプルな柄と、赤白黒のビビッドな色合いがGoodな一枚★
スワヒリ語のメッセージは、「KHERI NA BARAKA ZIKUFIKIE」と書かれていました。
意味は、「あなたに優しさと祝福を」というような意味らしいです。
買い物に勤しんでいるうちに、時間はすでにお昼どき。
そろそろランチにしましょうか。
ディナーは、ちょっとリッチなお店でいただく予定なので、ランチは軽めに。
ストーンタウンの路地裏にある旅行者に人気の喫茶店「ザンジバルコーヒーハウス(Zanzibar Coffee House)」で軽食をいただくことにします。
ザンジバルコーヒーハウス(Zanzibar Coffee House)
「ザンジバルコーヒーハウス(Zanzibar Coffee House)」は、ストーンタウンの路地裏、アングリカン大聖堂の北西、Tharia Stという路地沿いにあります。
「ザンジバルコーヒーハウス」は、同名のホテルに併設されたカフェで、カフェエリアは1階。
そして、11:00から15:00までは、ルーフトップでカフェ&お食事を楽しむことができます。
店内はクラシックな感じで、テーブルや椅子、ランプなどのインテリア、壁の色や壁に掛けられた絵や小物なども、なかなかセンスがあっていい雰囲気。
カウンターでコーヒーと軽食を注文し、さっそくルーフトップへ。
ルーフトップは、ソファー席が並び、カラフルなステンドグラスで飾られたアラブ風のメインルームを中心に、テラス席がぐるりと囲む構成。
ゆったりとくつろげるメインルームも良いですが、景色を楽しみたかったので、テラス席に座ることに。
こちらが、ルーフトップのテラス席。
かなり手狭な座席ですが、コーヒー&軽食なので、これで充分。
席の目の前にストーンタウンの街のパノラマが広がっています。
ルーフトップのテラス席から眺めた、世界遺産ストーンタウンの街並みです。
めちゃくちゃ綺麗というわけではありませんが、なかなか味のある街並み。
眼下に見える路地には、地元の人たちが歩いているのが見えたり、リキシャやバイクが走っているのが見えたり。
こちらが、注文したサモサとアイスカプチーノ(17,000シリング:822円)
ホットコーヒーの方が、コーヒーの味を味わえる気がしましたが、暑くて喉が渇いていたので、アイスにすることに。
お味はまずまず。
ストーンタウンの路地でお買い物2
「ザンジバルコーヒーハウス」で、軽めのランチとコーヒーをいただいた後、再びストーンタウンの路地歩き。
お土産物屋さんを物色しつつ歩いていると、上の写真のお店に、ちょっと気になるショールが飾られていたので、お店の中に入ってみることにしました。
お店のおばちゃんに、「店頭に飾られているショールを見せて欲しい」と頼むと、店頭からショールを外し、大きく広げて見せてくれました。
さあ、さっそく値引き交渉開始です!
こちらの土産物屋のおばちゃんも、結構値引きにはシビアで、なかなか負けてくれません。
結局、20,000シリングから2,000シリング負けてもらって、18,000シリング(870円)で購入。
アラブっぽい花や草木模様と、パープル&ゴールドのゴージャスな色合いがなかなか魅力的な一枚です★
おばちゃんのお店でショールを購入した後、引き続きストーンタウンの路地歩き。
路地を迷いながらうろつき、街の様子や人々の姿を眺めながら、惹かれるシーンをカメラに収め、気になった土産物屋さんに入って商品を物色し、これは!と思った品を値引き交渉しつつ購入し・・・。
ハウス・オブ・スパイシーズ(House of Spices)
こちらは、ストーンタウンの路地の中にあったお店「ハウス・オブ・スパイシーズ(House of Spices)」
ホテルおよび、ルーフトップのレストランである「ハウス・オブ・スパイシーズ」ですが、1階は、布製品やコーヒー豆、石鹸などを販売する雑貨売り場になっています。
店内は、壁が黄緑色に塗られていて、なかなかお洒落な雰囲気。
テーブルや棚には、プレゼントして喜ばれそうな、センスがよくザンジバルらしく手頃な価格の商品が揃っています。
「ハウス・オブ・スパイシーズ」で購入したのは、鮮やかな色彩の「ザンジバル・サロン」、赤、ピンク、オレンジのストライプ模様の「ザンジバル・スカーフ」、ザンジバルの「シナモンコーヒー」「スパイスコーヒー」「バニラコーヒー」。
全部合わせて、72,600シリング(3,518円)でした★
その他、本日のストーンタウン路地歩きで購入したお土産は↓
ペパーミントグリーンと黄緑のカラーリングとサイコロみたいなポップなデザインがお気に入りの「カンガ布」(15,000シリング:725円)
マサイの人形型のマグネットと、ザンジバルのダウ船が描かれたマグネット、2点で12,000シリング(581円)
どちらも、2,000〜3,000シリング程度、負けてもらいました★
そこそこお土産も購入し、荷物が多くなったので、一旦ホテルに戻ることに。
ホテルに戻りがてら、ストーンタウンの路地の風景を楽しみます。
宿泊しているホテル「フォロダニ・パークホテル」に戻ってひと休み。
ゆっくりしているうちに、もう時間はディナータイム。お腹も空いてきました。
そろそろ、お目当てのお店に行くことにしましょう〜♪
タアラブ・レストラン(Taarab restaurant)
ディナーのお店は、このお店「タアラブ・レストラン(Taarab restaurant)」
トリップアドバイザーのストーンタウン・レストランでランキング1位に輝いているレストランです。
場所は、ストーンタウンの西の端。メインストリートの「ケニヤッタ・ロード」と「シャンガニ・ストリート」の間の路地の奥にあるホテル「ダブル・ツリー・バイ・ヒルトン(DoubleTree by Hilton Zanzibar)」の最上階です。
エレベーターで最上階に到着すると、レストランのスタッフが窓際の座席に案内してくれました。
最上階の「タアラブ・レストラン」からは、ストーンタウンの街並みと、その向こうの海を見ることができます。
時間はちょうど夕暮れ時。雲が多くて綺麗な夕日は見えないですが、海の向こうに沈む夕日と夕闇に染まる世界遺産の街並みを眺め見ることができました。
注文を済ませると、まず出てきたのが、お通し的なフランスパンとターメリック色のペースト。
シンプルだけど美味しい!このペースト、なかなかGoodなお味だった記憶があるのですが、ちょっと忘れてしまいました。
お飲み物はモヒートを注文。
ミントがたくさん入っている充実したモヒート。お味ももちろんナイスです★
ストローが紙ストローで、エコにも気を配っている感じ。
モヒートをちびちびと飲みながら待っていると・・・。
注文したスープが運ばれてきました〜♪
こちらは、この「タアラブ・レストラン」オススメの一番人気のお料理「ココナッツ・クラブスープ」です。
クリーミーなココナッツベースのスープの中にカニの身がどっさりと入っています。
味付けはちょっとスパイシーで、カニの旨味とココナッツのクリーミーさ、各種スパイスのピリッとした感じのバランスが最高でした♪
フランスパンに付けて食べるとなお美味しいです!
ちなみに、この「ココナッツ・クラブスープ」、お店のメニューやトリップアドバイザーの紹介では、スープの入れ物がココナッツの実になっていて、かなりフォトジェニックな感じでしたが、今回は普通のお皿で出てきました。
ココナッツの実を切らしていたのでしょうか・・・。
こちらは、メインで注文したお料理。タコの入ったカレーです。
「パジェ」のレストランでもタコカレーをいただきましたが、こちらのお店のタコカレーの方がはるかに洗練されたお味でした。
タコの食感とスパイシーなグレイビーの味付けがなかなかGood!
ボリュームも、付け合わせのサラダなどとのバランスもちょうどいい感じ。
料金は、全部合わせて、77,000シリング(3,730円)でした。
ストーンタウンで評価No.1に輝いた「タアラブ・レストラン(Taarab restaurant)」
お料理が出てくるのがちょっと遅いのと、「ココナッツ・クラブスープ」がココナッツの実に入っていなかったこと、オープンエアのテラス席だったので蚊に刺されてしまったことが、ちょっとマイナスポイントですが、人気の「ココナッツ・クラブスープ」は、なるほど絶品!
今回のザンジバル旅行でいただいたお料理の中で、ベストの一品となりました♪
ザンジバル音楽を堪能する in ダウ・カントリーズ・ミュージック・アカデミー
「ダウ・カントリーズ・ミュージック・アカデミー(Dhow Countries Music Academy)」は、ザンジバルの伝統的な音楽をはじめ、東アフリカ海岸線地帯、アラビア半島、ペルシャ湾、インドなどの“Dhow Country”と呼ばれる地域の音楽を教えている学校です。
このアカデミーでは、週3回(水・木・日曜日の夜20時から)、ライブコンサートを開催していて、旅行者も気軽に音楽を鑑賞することができます。
この日登場したのは、アラブ音楽をベースに、地元東アフリカの音楽、インドの音楽などが融合し、スワヒリ語の歌詞で歌われるザンジバル独自の音楽「タアラブ(Taarab)」を演奏する「トラディショナル・タアラブ・オーケストラ」
演奏するミュージシャンは9名。プログラムにクレジットが特になかったので、当アカデミーの先生と生徒さんである様子。
さっそく始まった「タアラブ」の演奏。
ウードやカーヌーン、ハルモニウムなどのアラブ風でエキゾチックな調べが耳に心地いい★
スワヒリ語で歌われる女性歌手の歌声もGoodでした!
ライブコンサートの詳細はこちら(動画もあります)↓
演奏が終わり、夜のストーンタウンの街を歩いてホテルへ。
ザンジバルのラストデイ、ショッピング中心の一日でしたが、世界遺産ストーンタウンの路地を心ゆくまでうろつくことが出来、満足の一日となりました〜★
翌日はお昼の飛行機に乗って、帰国の途へ。
途中、経由地であるエチオピアのアジスアベバを半日観光し、バンコクに向かう予定です。
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