中央アジアの国「キルギス(Kyrgyz:Кыргыз)」の首都「ビシュケク(Bishkek:Бишкек)」
街の中心「アラ・トー広場」から市内を東西に走るメインストリート「チュイ大通り」を西へ3㎞ほど進み、南へ1ブロック入った「キエフスカヤ通り」沿いに、ビシュケク最大の市場「オシュ・バザール(Osh Bazaar:Ош базары)」はあります。
広大な敷地内には無数の店舗が並び、青果や精肉、鮮魚、穀物やスパイスなどがずらりと陳列されている様は、まさに「バザール」のイメージそのものでした★
青果、精肉、鮮魚、穀物、スパイス・・・。食材の匂いと人々の熱気でむんむんの大市場
「オシュ・バザール」の入り口
「オシュ・バザール」の入り口です。
「オシュ・バザール」へは、乗合タクシーであるマルシュルートカやトロリーバスで行くのが便利。
オフラインでも使える便利アプリ「Bus.kg」のマップ上で出発地と到着地を選ぶと、ルートを走るマルシュルートカやトロリーバスの番号がわかります。
今回はトロリーバスに乗って、20分ほどで到着。
日用品などを扱う店舗がたくさん
「オシュ・バザール」の中に入ってみます。
敷地内はかなり広く、洋服や布などを売るお店、食器や日用品などの生活雑貨を売るお店、パンやお菓子を売るお店など、小さな店舗がたくさん並んでいます。
菓子パンやビスケットなどを売るお店
中央アジアの主食、ナン
ナンがずらりと
特に目を引いたのが、中央アジアの主食「ナン」を売るお店。
「ナン」は、インドからイラン、中央アジアにかけて食べられている小麦粉でできたパンですが、ギルギスのナンは日本でよく知られているインドのナンとは別物です。
写真のような丸い形で真ん中に窪みがあり、それぞれ模様が付けられています。
もちもちしていて柔らかく、キルギスの人たちはラグマン(麺料理)やプロフ(米料理)を食べる時も、必ずナンはいただくのだとのこと。
ナンを売るお店、たくさんありました!
巨大ホールの中は野菜や果物、乾物などの店舗がずらり!
広い敷地内には、屋根付きの巨大ホールがいくつかあります。
こちらは、野菜や果物、乾物などの店舗が並ぶホール。
無数の店舗がびっしりと並んでいます。
びっしりと店舗が並びます。
トマト、なす、キャベツ、ピーマン、人参・・・
こちらはスナック?
中央アジアお馴染みのスイカとメロン
青果も豊富!
トマト、なす、キャベツ、ピーマン、人参などのお野菜、スイカやメロン、イチゴ、ぶどう、ブルーベリーやラズベリーなどバリエーション豊か!
朝鮮人のキムチのお店もありました。
こちらは、朝鮮人(高麗人)のキムチのお店。
カザフスタンと同じく、キルギスにもソビエト時代に極東の沿海州から強制移住させられた高麗人が2万人ほど住んでいて、市場ではキムチを売るお店もありました。
こちらはなんでしょうか?
これはお米やスパイスかな?
ナッツや干しぶどう、干しあんず
こちらは、ナッツ類。
シルクロードと言えば、ピスタチオやくるみ、アーモンド、ヘーゼルナッツなどのナッツや、干しぶどう、干しあんず、干しブルーベリーなどの乾物。
綺麗に並べられた様子が壮観です。
中央アジアと言えば羊肉
こちらは、精肉のホール。
キルギス人は遊牧にルーツを持つ民族。その食卓には必ずお肉が登場します。
お肉は、羊肉や馬肉がメインで、麺の上に煮込んだ馬肉や羊肉を載せた「ベシュバルマク」や、羊肉を串に刺して炭火焼きにした「シャシリク」などが代表的なお料理。
内臓系のお店
ずらりとぶら下がった羊の肉
包丁で肉を叩き斬る音が響き渡ります。
ホール内には、羊肉や牛肉を中心に、様々な部位のお肉が売られ、お肉の生臭い匂いが充満し、包丁で肉を叩き斬る音が響き渡っておりました。
中央アジアらしい、熱気溢れる食肉市場です。
蜂蜜のお店
これは、チーズとかヨーグルトかな?
遊牧をルーツに持つ国らしく、チーズやヨーグルトなどの乳製品を売るお店もたくさん!
キルギスの名産、白い蜂蜜もそこかしこに売られていました。
スイカとメロン
野菜を売るお店
食材の匂いと人々の熱気でむんむん!
スパイスがずらり!
ビシュケクの主婦たちが日々買い出しに来ます。
ビシュケク最大の市場「オシュ・バザール(Osh Bazaar:Ош базары)」
観光名所の少ないビシュケクの町の中でも最大の見所です。
青果や精肉、鮮魚、ナッツやドライフルーツなどの乾物、日用品、衣料、工具、電気製品などあらゆるものが売られていて、ビシュケクの人々の生活の様子を感じることができます。
ビシュケクには他にも、町の東部にある「アラメディン・バザール」、北部にありコンテナが並ぶ様子が壮観だという「ドルドイ・バザール」などがあるとのこと。
※注意事項
ビシュケクでは、偽警察がパスポートチェックと称して旅行者の荷物を検査し、お金を抜き取る事件が多発しているとのこと。
パスポートの所持は義務付けられていますが、所持品を見せる義務はありません。
そんな偽警官に遭遇し、所持品を見せろと言われた時、こちらの書類を見せると、偽警官はおとなしく引き下がるのだとのこと。
幸い自分は偽警官には出会わなかったですが、この「オシュ・バザール」にはよく出没するそうなので、プリントして持っていた方が良いかもしれません。
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