インド・カルナータカ州の南西端にある「コダグ(クールグ)」地区。
独自の文化を持つ「コダヴァ族」が住む土地で、かつては、ここにコダヴァ族による王国「コダグ王国」がありました。そのコダグ王国の首都だった町が「マディケリ(ಮಡಿಕೇರಿ:Madikeri)」です。
今回はマディケリに2泊しました。
この記事では、マディケリの近郊にある「マーナード(Murnad)」で参加したクールグ料理教室と、マディケリの近郊のコーヒー農園で参加したコーヒー&スパイスツアーについてご紹介します。
前回の記事は↓
宿泊した「ホテル クールグ インターナショナル」の朝食バイキングが美味♪

![]()
マディケリの朝。宿泊している「ホテル クールグ インターナショナル」の敷地内を散歩。
マディケリは山の上にあって標高が高いので(1,170m)、朝は少し肌寒いです。



7時になったので、朝食を食べにホテル内のレストラン「Silver Oak」へ。

朝食はティファンのバイキングでした。
美しいビジュアルのトマトチャトニとココナッツチャトニ。
さっそく、お料理の物色開始!





サンバル、マサラポハ、イドゥリ、ワダ、プーリ。
出来上がった料理をスタッフが台の上に並べていきます。
好みのものをマイプレートの上にピックアップ!


こちらが、いただいたティファン。
サクサクのワダ。尖りがなくほど良い甘さのサンバルがとりわけ美味♪

他のお客さんがドーサを頼んでいるのを見て、自分たちも注文。
パリッとしてクリスピーな、タミルで出てくるようなドーサ。
これまた美味しい★

デザートはフルーツと、ナッツ入りの蒸しケーキ。コーヒーは久々にフィルターコーヒーではないブラックのコーヒーをいただきました。
クールグの邸宅で「クールグパンディカレー」を習う

朝食を食べた後は、クールグ料理を習うため、料理教室のある「マーナード(Murnad)」(マディケリから車で30分)へと向かいます。
料理を教えてくれるのは、ネットで探した現地マディケリの旅行会社(Coorg Express)にアレンジしてもらった方。
旅行会社とWhat’s Upでやり取りし、待ち合わせ場所として、マーナード近郊にある「Areca Waterfront Cafe」の場所を教えてもらったので、ホテルの受付に行き先を伝え、タクシーを手配してもらうことにしました(₹1,500)。



車は鬱蒼とした木々が生い茂るコダグの森を眺めながら、右は左へとカープを繰り返しながら進みマーナードへ。
ドライバー氏は目的地の正確な場所がわからなかったので、近辺を右往左往しつつ、自分たちもGoogleMapで場所を確認し助太刀。
何とか、目的の場所「Areca Waterfront Cafe」を発見できました!

こちらが、「Areca Waterfront Cafe」の入り口。
時刻は待ち合わせ時間である午前10時をちょっと過ぎたところ。

入り口から入ると、椰子の木が並ぶ一本道が奥まで続いているのが見えます。
取り敢えず、直進!

すると、道の真ん中にトラクターが停まっているのが見え、歩いてきた農園の方と思われる男性に「(先生が)向こうでお待ちかねだ!」みたいなことを言われました。

男性に言われた通り、(向こうへ)進んでいくと、突然視界が開け、小さな池が目の前に現れました。
池の脇には、オープンテラスの建物が建っていて、どうやらあれが「Areca Waterfront Cafe」である様子。
池の上でボート遊びを楽しむインド人観光客の様子を眺めていると、カフェから勢いのある感じの女性が登場!
この方が、今回自分たちにクールグ料理を教えてくれることになるカヴェリさんです。
話によると、旅行会社との話の行き違いから、カヴェリさんは、待ち合わせ時間を夕方だと思っていたとのこと。
準備をしていないため、急遽、予定していたカフェではなく、彼女の自宅のキッチンで調理を行うこととなりました。


ボート遊びを終えたインド人観光客とともに、農場内を歩いてカヴェリさんの邸宅へ。
途中、カヴェリさんは、農園に生えているコーヒーの木やスパイスの木の前で立ち止まり、インド人観光客たちに何やら説明をします。

ほどなくして、立派な邸宅の前に到着。
インド人観光客たちはここでお別れ。なぜか、一緒に記念撮影しました。
彼らはどうやら、農園見学&ボート遊びツアーの参加者だった様子。
カヴェリさんが料理の準備をするのを20分ほど待ち、準備ができたところで、さっそく、プライベート料理教室開始!




今回習ったのは、クールグ定番料理の3品(パンディカレー・カダムバットゥ・たけのこカレー)です。
クッキングクラスの詳細は下記をご覧ください↓

こちらは、料理を教えてくれたカヴェリさんの邸宅。
調度品は博物館のようで、手入れやお掃除が行き届いていて、ずっと眺めていたくなるような空間でした。


カヴェリさんの邸宅からリキシャに乗ってホテルへ(₹400)。
ホテルで少し休んだ後、コーヒー&スパイス農園へと向かいます。
マディケリ近郊の農園でコーヒー&スパイスツアーに参加

訪問予定のコーヒー&スパイス農園は、マディケリの中心部から車で約20分ほどの山の中にあります。
一旦、ホテルから歩いてマディケリの街へと向かい、街の中心でリキシャを探すことにしました(ホテルから街まで歩いてもみたかったので)。

ホテルから街の中心までは徒歩20分ほど。道中、特に目を惹くものはありませんでしたが、マディケリの街の雰囲気を垣間見ることができました。
中心街に到着し、リキシャスタンドに停まっていたドライバーと交渉。農園までの往復+待ち時間1時間で ₹500 ということで妥結。
さっそく、農園へと出発です。

こにらが、訪問したコーヒー農園「Mercara Gold Estate Coffee Plantation」
コダグには数多くのコーヒー&スパイス農園がありますが、マディケリから近い距離にあり、農園内の見学ツアーも随時行っているため、飛び込みでも参加できそうだと考え、ここに決めました。

農園に着いて、受付にてコーヒー&スパイスツアーに参加したい旨を伝えると、次の回がすぐに出発するとのこと。
ガイドさんの先導のもと、十数名のインド人の参加者と共に農園へと出発!

ツアーの所要時間は20分ほど。
農園の森の中をガイドさんと共に歩きながら、コーヒーの実やスパイスの種子などを見て説明を受け、最後にコーヒーを試飲するという内容です。

こちらが、コーヒーの木。赤い色をしたのがコーヒーの実です。
「クールグ(コダグ)」地方は、標高が900〜1,400m。多雨で霧が多く冷涼なコーヒー栽培に適した環境で、インド国内でも特に評価の高い高品質コーヒーの産地として知られています。
その最大の特徴は、高木(シルバーオーク、胡椒の木、バナナ等)の木陰で栽培される「シェードグロウン(森林農法)」。コーヒーは、ブラックペッパーやカルダモンなどのスパイスとの混作で栽培されています。
この自然環境と農法により、クールグ独特のまろやかで香り高いコーヒーが生み出されるのだとか。
ちなみに、クールグで栽培されているコーヒー豆の約70%がロブスタ種。約30%がアラビカ種です。
高地アラビカと低地ロブスタの両方が育つのがクールグの強みとなっています。
クールグでは、家族経営の小規模農園が中心で、植民地時代(英領)に始まった農園が今も存続しているのだそう。


こちらは、「Bird Eye Chilli(バード・アイ・チリ)」
「バード・アイ・チリ」は、小粒で非常に辛い唐辛子の一種で、南インドやタイなどでよく使われ、タイでは「プリッキーヌ」と呼ばれています。
カルナータカ料理をカルナータカ料理たらしめている唐辛子と言えば「Byadgi chilli(ビャダギ・チリ)」。
「ビャダギ・チリ」は、辛さ控えめな唐辛子で乾燥させた状態で、大量に使われます。カルナータカ料理の全体のベースとなる唐辛子です。
一方、「バード・アイ・チリ」は、主に生の状態で使われ、辛いため使用量は少量。辛さのアクセントとして、一口目・後味に「キレ」を作るような役割。



こちらは、「カチャンプリ」の抽出場所です。
「カチャンプリ(Kachampuli)」は、自然発酵させたガルシニア(Garcinia gummi-gutta)の果皮を煮詰めて抽出した果実酢。
クールグ料理の味を特徴付けている調味料です。

木製のテーブルの上には、凝縮されて黒くなったカチャンプリの果皮が置かれていました。
少し齧らせてもらったところ、酸味と樹脂の香り、微かなスモーク香。
昨日食べた「パンディカレー」を想起させる風味がしました。


農園を歩き回った後、室内のブースへと向かいます。

室内のブースでは、世界各国のコーヒーとその文化が豊富な写真や、コーヒーを淹れるための器具の展示によって紹介されていました。

こちらは、エチオピアのコーヒーセレモニーの紹介。
コーヒー豆はエチオピア原産で、エチオピアには、日本の茶道のような作法を持った「コーヒーセレモニー」という伝統があります。
本場エチオピアではまだですが、日本のエチオピア料理店で二度、体験しました。









ここで、ガイドさんが農園のコーヒーを試飲させてくれました。
酸味控えめで角が無く、仄かにスパイスの余韻が香るクールグのコーヒー。
美味しいです♪
バンガロールやマイソール、ウドゥピなどで飲まれている「フィルターコーヒー」の多くは、クールグ産のコーヒー豆が使われています。
クールグ産のコーヒー豆は、ロブスタ比率が高く、抽出液が濃厚。チコリを混ぜても負けず、ミルクと砂糖を加えても輪郭が残るため、フィルターコーヒー用の豆としてピッタリなのです。
南カルナータカのカフェ文化は、事実上、クールグのコーヒー豆に支えられていると言えます。

ツアー終了後、施設内のカフェへ。
カフェ内には、コーヒー豆やスパイスなどの販売コーナーもあります。
さっそく、商品を物色!



グリーンカルダモンやブラックペッパー、クローブ、シナモンなどのスパイス。
ペットボトルに入ったカチャンプリ。クールグコーヒーの豆とパウダー。チョコレートもありました。
それでもって、購入したのは↓の商品。




カチャンプリとスパイス(グリーンカルダモン、シナモン、ブラックペッパー)。チョコレートとコーヒー豆。
合計 ₹1,430。



商品を購入して、カフェを出ようとしたところ、ガイドさんが自分たちを呼び止め、コーヒーをサーブしてくれました。
ツアー参加者へのサービスです。

座席に座り、クールグのコーヒー農園の淹れ立てコーヒーをゆったりと賞味。
美味しい! 至福のひと時♪

コーヒーを飲み終え、農園の出口へと向かいます。
約束の1時間を30分以上もオーバーしてしまいましたが、リキシャの運ちゃんは特に文句を言うことも無く、マディケリへ向けて出発。
『Mercara Gold Estate Coffee Plantation』の住所・営業時間
- 住所:ドUnnamed Rd, Katakeri, Karnataka 571201 インド
- 電話:+918212421396
- 営業時間:9:00~18:00
- HP:mercaragoldestate.com
スパイスショップとスーパーでお買い物

マディケリの街に戻って来ました。
写真のこの交差点が、マディケリの街の中心部です。
この交差点の真ん前に、いい感じのスパイスショップがあったので、ちょこっと立ち寄り。

こちらが、いい感じのスパイスショップ「Varalaxmi Homemade Chocolates & Spices」
店頭の棚にぎっしりと並べられた天然素材の袋。クールグらしいものがたくさんありそうな予感です。
さっそく、店内へ♪


店内の棚には、クールグのコーヒーやチョコレート。各種スパイスなどがズラリ!
色々あり過ぎて目移りしてしまいます。


こちらは、シカカイと乾燥アムラ。
「Shikakai(シカカイ)」は、マメ科の植物のさやを乾燥させたもの。天然のシャンプー代わりとして使われ、泡立ちは弱いが洗浄力あり。石鹸・合成界面活性剤不使用です。
「Amla Dry(乾燥アムラ)」は、アムラ(インドグーズベリー)の乾燥果実で、ヘアケア(育毛・白髪予防)やアーユルヴェーダ薬として使われます。ビタミンCが豊富で、食用・薬用・美容用すべてにおける定番の素材です。
「シカカイ」と「アムラ」は、「リタ(ソープナッツ)」とセットで使うことが多く、一緒に煮出して液体シャンプーにしたり、粉にしてヘアパックにしたり、ヘナに混ぜてトリートメント用にしたりすることが多いのだそう。


商品をいろいろ物色していると、店主さんがカウンター前のスパイス瓶からクミンやグリーンカルダモンなどを取り出し、匂いを嗅がせてくれました。
ものすごいフレッシュなスパイスの香り!
日本のスパイス食材店のスパイスとは段違いです!!

結局、その芳しい香りの魅力に負け、クミンとフェンネルを購入。
お値段は、₹100。

親切でナイスガイの「Varalaxmi Homemade Chocolates & Spices」の店主さん。
良いお店です。
『Varalaxmi Homemade Chocolates & Spices』の住所・営業時間
- 住所:Near govt. bus stand, Stuart Hill, Madikeri, Karnataka 571201 インド
- 電話:+918951287551
- 営業時間:9:00~23:00

その後、ディナーのお店を探してマディケリの街を少し歩き回りましたが、二日連続でクールグ料理を食べていたので、また食べたいという気にはならず、他に良さげな店も見つけられなかったので、宿泊しているホテルのレストランで食べることに。
リキシャを捕まえ、ホテルへと戻ります。




写真はホテル前の通りの風景。
夕暮れ時、電灯が灯り始めた界隈にリキシャが到着し、親子が降りてきました。
クラクションが喧しい街の中心部とは対照的な静かな環境が良いです。
ホテルのレストラン「Silver Oak」でのディナー

夕食はホテルのレストラン「Silver Oak」で。
夕食もバイキングを提供しているようで、鍋がたくさん並んでいました。




「チキンガッシ」や「ギーライス」も美味しそうですが、相方が体調を崩し気味だったので、メニュー本の中からインド料理以外のものを選ぶことにしました。
それでもって、頼んだ料理が↓





「ベジマンチョウスープ」と「スターフライドヌードル」「ペンネアラビアータ」。お飲み物は「ウォーターメロンジュース」と「ライムソーダ」
ベジマンチョウスープは、ちょっと辛いけど体に沁み渡る感じ。スターフライドヌードルは、久々のアジアの味で美味。ペンネアラビアータはちょっとイマイチでした。
お値段は、₹1,245。

さて、翌日は、早朝4:55分発のバスに乗って、マンガロールへと向かいます。
バスは、12go というサイトで事前にネット予約していたのですが、プリントアウトしたチケットをよく見てみると、出発するバススタンドがマディケリのメインのバススタンド(KSRTCのバススタンド)ではなく、プライベートバススタンドであることが判明!
GoogleMapで、プライベートバススタンドの場所を探し、その場所を突き止め、ホテルのフロントで、翌早朝の車でのピックアップを依頼。
フロントのスタッフは有能な方で、チケットに書かれたバス会社とバススタンド名をもとに、地図や電話で正確な場所を確認。手配したリキシャのドライバーにも翌朝、しっかりと伝達してくれました。
そんなこんなで、翌日の出発は4:20分。3時半の起床です。
インド・マディケリおすすめのホテル

マディケリでの宿泊は、街の中心街から1.5kmほどの静かな場所にある3つ星ホテル「ホテル クールグ インターナショナル - メルカラ (Hotel Coorg International -Mercara)」
。
ゆったりとした部屋と使い勝手の良い室内設備。スタッフのサービスもGood! ホテルのメインダイニングである「Silver Oaks」も評価の高いレストランです。
関連記事







