チェンマイ旧市街から西に15㎞ほど。ソンテウに乗って約40分ほど山道を進んだところ。
標高1,080mのステープ山の山頂に「ドイ・ステープ寺院(ワット・プラタートドーイステープ:Wat Phrathat Doi Suthep:วัดพระธาตุดอยสุเทพ)」はあります。
正式名称は、「ワット・プラタートドーイステープ・ラーチャウォーラウィハーン」
“ラーチャウォーラウィハーン”とは、タイの王室寺院の格付けのことで、「ドイステープ寺院」は、第2級ラーチャウォーラウィハーンという上から5番目の格付けとであるのこと。
「ドイステープ寺院」は、チェンマイで最も有名な観光名所のひとつ。チェンマイに来たら「ドイステープ寺院」を訪れないことには始まりません!
今回は、「ドイステープ寺院」についてご紹介します★
山の上のドイステープ寺院へと向かう
「ドイステープ寺院」の入り口
今回、「ドイステープ寺院」へは、ソンテウをチャーターして訪問しました(ドイステープとモン族の村バーン・ドーイ・プイ訪問で700バーツ)。
ちなみに、旧市街の北の「チャーン・プアク門」の向かいから、ドイステープ行きの乗り合いソンテウ(片道50〜80バーツ)も出ていますが、人数が集まらないと出発しないので時間がない場合はちょっと不便です。
上の写真は、「ドイステープ寺院」の入り口です。
市内から山道をぐねぐねと登って40分。かなり高いところまで登って来ましたが、ここからさらに山の上へと向かいます。
山頂の寺院へ行く方法は、
- 階段を歩いて登る(306段の石段)
- ケーブルカーで登る(20バーツで約5分ほど)
の2通り。
もちろん、ケーブルカー一択!
階段は帰りに降りる時に使うことにしましょう〜。
山門から寺院まではケーブルカーで登ることができます。
こちらが、ケーブルカー乗り場。
乗り場の入り口にドイステープ寺院のチケット販売所があって、チケットを購入(50バーツ)。
そのまま進んで行くと、ケーブルカーを待っている人の列があるので最後尾に並びます。
ケーブルカー乗り場は、かなり行列していて、15分ほど並びました。
ケーブルカー内もぎゅうぎゅうな満員状態でしたが、乗車時間は5分ほどなので問題ありません。
歩いて汗だくになって登るよりも、ケーブルカーの方が時間も体力も節約♪
ケーブルカーで登った上の寺院への入り口
ケーブルカーで登った上の寺院への入り口です。
標高が高いのでチェンマイ市内に比べると少し肌寒いです。
上に羽織るものを持っていった方が良いでしょう。
寺院内は土足厳禁。靴やサンダルは入り口で脱いで並べておきましょう。
タイの他の寺院同様、露出度の高い服もNGです。
高僧シーウィチャイ (ครูบาศรีวิชัย)の像
入り口の建物のところには、高僧シーウィチャイ (ครูบาศรีวิชัย)の像がありました(写真の白い像です)。
1935年、チェンマイ市街からドイステープ寺院入り口までの約11㎞の舗装道路が完成しました。
この舗装道路の建設に尽力したのが、高僧シーウィチャイ。
シーウィチャイは、わずか4ヶ月22日間で道路を建設したのだとのこと。
その功績を称え、寺院の麓や寺院内には記念碑や黄金の像などが祀られています。
黄金に輝く仏塔(チェーディー)
最大の見どころ、黄金に輝く仏塔
さて、寺院の中に入って行きましょう〜★
中に入ってまず、目に飛び込んでくるのが、黄金に輝く仏塔(チェーディー)です。
仏塔の高さは22m。内部には仏舎利(釈迦の遺骨)が納められていて、人々の信仰を集めています。
「ドイステープ寺院」は、1383年にラーンナータイ王朝の6代目クーナー王によって建立されました。
仏塔が現在のような黄金色になったのは、1538年のことであるとのこと。
仏塔の前で祈る人々
「ウィアンティアン」をする人々の姿が見えます。
黄金仏塔の周りでは、たくさんのタイの方が熱心に参拝していました。
タイでは、お寺にお参りする際に、お供えのお花、ろうそく、線香などを手に持ってお経を唱えながら仏塔の周囲を3回周るのが習わしです。
これは、タイ語で「ウィアンティアン」(WienTien:เวียนเทียน)と呼ばれるそうで、1周目は仏陀に、2週目は善業に、3週目は僧侶に対して祈りを捧げるのだとのこと。
お祈りするタイの女の子
ちなみに、このドイステープ寺院、「プラタート・プラチャムピークート:พระธาตุประจำปีเกิด」(生まれた年齢に属するプラタート(仏塔))のひとつであるとのこと。
「プラタート・プラチャムピークート」とは、人の運命は生まれた年の十二支に支配されており、自分の属する十二支の仏塔に詣でなければならないというラーンナー世界の信仰のひとつ。
ドイステープ寺院は、未年(ひつじどし)生まれの巡礼寺院なので、未年生まれの人が巡礼に訪れるべき寺院であるのだとのこと。
エメラルド仏(翡翠製)もあります。
お供えのお花を持って「ウィアンティアン」をする人々
黄金の仏塔(チェーディー)をバックに記念撮影
聖水をかけてくれるお坊さん。壁に描かれた色とりどりの仏画もすごい
黄金の仏塔(チェーディー)の前にたくさんの仏像が!
陽の光を浴びて光り輝く黄金の仏塔(チェーディー)
お坊さんにお経をあげていただいている家族連れ
仏塔の周囲を歩きながら、ご安置されている仏像や、お祈りしている人々の姿を眺めます。
仏教への信仰心が強いタイ、老いも若きも皆、熱心にお祈りを捧げていました。
のんびりとした境内とチェンマイの町のパノラマ
境内は広々としていて、仏塔の周り以外はのんびりとした風情
鐘がたくさん!のんびりと犬が寝ています。
ひと通り仏塔の周りを巡り、人々の参拝する様子を眺めた後、寺院の周囲を歩きます。
熱気溢れる仏塔の周りとは打って変わって、境内は広々としていてのんびりとした風情。
ドイステープ寺院から見たチェンマイのパノラマ
そして、ドイステープ寺院のもうひとつの見どころ。
標高1,080mの山の上から眺めるチェンマイの町のパノラマです★
山に囲まれたチェンマイ盆地、雑然としたチェンマイの街並みと、手前にはチェンマイの空港が見えます。
風がそこそこ強く、雲が結構なスピードで流れていました。
さて、そろそろ下山しましょうか〜。
二匹のナーガ(蛇神)のいる階段を下る
二匹のナーガ(蛇神)のいる階段を下る
行きはケーブルカーでしたが、帰りは階段を使います。
この階段は306段(建設当時の段数)あり、登るのはかなりキツそうですが、皆さん、汗水垂らしながら登ってきておりました。
降りるのは楽チン!
階段が建設されたのは1557年のことだそうで、その後何度も補修工事が行われてきたとのこと。
ナーガの階段を下から見上げたところ
ナーガの鱗がインパクトあります!
ナーガの階段の下にいたモン族の少女たち
ナーガの階段を降りると、麓のところに可愛らしいモン族の少女たちがおりました。
カラフルな民族衣装が素敵です★
一緒に記念撮影を撮ったらチップを上げましょう。
階段の下のナーガのご尊顔
立派なナーガの姿
階段を下まで降りると、ナーガの頭部があります。
たくさんの頭を持ったカラフルなナーガの姿。ワニの姿も描かれていました。
「ナーガ」 (नाग, Nāga) は、インド神話に起源を持つ、蛇の精霊あるいは蛇神のこと。
釈迦が悟りを開く時に守護したとされ、仏教に竜王として取り入れられて以来、仏法の守護神となっています。東南アジアでは七つの頭を持つ姿として表されることが多いとのこと。
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ナーガとモン族の少女たち
麓の入り口
さて、階段を降り、麓の入り口に辿り着きました。
チャーターしたソンテウのおじさんが下で待っています。
急ぎましょう〜。
ドイステープ登り口にはお土産や軽食の屋台がたくさん!
ドイステープに登る前、登った後にここで水分補給、小腹を満たすことができます。
ドイステープ登り口には、お土産や軽食の屋台がたくさん並んでおり、小さな門前町的な雰囲気になっています。
ドイステープに登る前や登った後に、ここで水分補給、小腹を満たすことができます。
登り口には、たくさんの車や観光バスが停車していて、ソンテウも何台か停まっています。
乗り合いソンテウで訪れた場合は、ここで帰りのソンテウを捕まえられそうです。
ドイステープ登り口
いかがでしたでしょうか?
チェンマイで最も有名な観光名所のひとつ、チェンマイ最大の見どころ「ドイステープ寺院」
煌びやかな黄金の仏塔(チェーディー)と、タイの人々が熱心に参拝する様子、標高1,080mの山の上から眺めるチェンマイの町のパノラマ。
チェンマイに来たら必見のスポットです。
「ドイステープ寺院」は、毎日7:00〜20:00まで入場可能。
寺院がライトアップされ、テラスから見えるチェンマイの夜景が綺麗な夜に訪れるのも最高だとのこと。
チェンマイに来た感が味わえる満足スポットです「ドイステープ寺院」
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