前日、成田から飛行機で中央アジアの国「カザフスタン」最大の都市である「アルマトイ」に到着。
ホテルで一晩眠った翌朝、いよいよアルマトイの街を散策します。
この日は、アルマトイを散策した後、夕方の飛行機でキルギスの首都ビシュケクへと向かう予定です。
●カザフスタンってどんな国?
カザフスタン国旗
「カザフスタン(Qazaqstan:Қазақстан)」は、北にロシア、東に中国、南にキルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を接する、世界第9位の面積を持つ内陸国です(世界最大の内陸国)。
首都は「アスタナ(Astana:Астана)」。最大の都市は「アルマトイ(Almaty:Алматы)」。国土の大半が砂漠やステップ気候で、南西部はカスピ海に面しています。
人口は約1,700万人で、民族構成は、カザフ人が65.5%、ロシア人が21.4%、ウズベク人が3.0%、ウクライナ人が1.7%。その他、ウイグル人、タタール人、ヴォルガ・ドイツ人、朝鮮人など多民族の国となっています。
言語はカザフ語とロシア語が公用語、宗教はイスラム教が70.2%、キリスト教が26.2%、無宗教が2.8%となっています。
スキタイやエフタル、突厥やモンゴルなど様々な遊牧民族が群雄割拠してきたカザフの地。15世紀頃成立した「カザフ・ハン国」が“カザフ”が一体感を持った初めての時代と考えられています。
しかしながら、19世紀前半にはカザフはロシアの支配下に入り、ロシア革命以後は「カザフ・ソビエト社会主義共和国」として、ソビエト連邦のコントロール下に置かれることとなりました。
このソビエト時代、カザフスタンはソ連の核実験の中心地として「セミパラチンスク核実験場」が作られたほか、宇宙開発の中心として「バイコヌール宇宙基地」が作られました。
ソビエト連邦崩壊後の1991年、カザフスタンは、カザフスタン共和国として独立。独立国家共同体(CIS)へと加盟。ヌルスルタン・ナザルバエフが大統領に就任し、以後20年以上も大統領の地位にあります。
カザフスタンは、石油や天然ガス、ウランやレアメタルなどの鉱物資源が豊富で、国営企業の民営化や外資の積極的な受け入れなどが功を奏し、近年急速に発展しつつあります。
①Hotel MILDOM Express
Hotel MILDOM Express
アルマトイでの宿泊先「Hotel MILDOM Express」です。
エクスペディアで事前予約し、料金は11,184テンゲ(3,698円)
立地も良いし、設備も必要充分。スタッフも親切でコスパの良いホテルでした。
ホテル前の大通り
ホテル前の大通りです。
広く街路樹が建ち並び、無機質な感じの建物が並ぶ街並み。
旧ソビエトっぽい雰囲気です。
ここから歩いて数分のところに、アルマトイ最大のショッピング・モール「メガパーク」があります。
ホテルに朝食は付けていなかったので、朝食を食べに中心街へと向かいます。
②路上市場
朝、路上市場が開かれていました。
しばらく歩いて行くと、道の両側に市場が開かれている通りにぶつかりました。
露店には、色とりどりの野菜や果物が並び、多くの買い物客で賑わっています。
スイカとメロン
色とりどりのフルーツと野菜
にんじん、ビーツ、きゅうり、なす、トマト、キャベツ・・・
はちみつ
お肉とチーズ
でっかいソーセージ
お魚もあります。
スイカ、オレンジ、メロン
お買い物をするカザフの主婦たち
トマトがでっかい!
チーズとミルクのお店
中央アジアの主食、ナン
ラズベリー、ブルーベリー
クッキーなどのお菓子
お魚の干物
にんじん、ビーツ、きゅうり、なす、トマト、キャベツなどの野菜。スイカ、オレンジ、メロン、ラズベリー、ブルーベリーなどの果物。肉、ソーセージ、チーズ、生魚、魚の干物、はちみつ、ナン、クッキーなどのお菓子。様々な食材が並んでいました。
路上市場の様子
路上市場をぶらぶらと歩き、売り物を物色した後、東へと向かって歩き始めます。
空はどんよりとした曇り空。雨が降ってきそうな気配です。
8月というのに、少し肌寒く、自分はパーカーを着ていました。
●アルマトイ中心部を歩く
メインストリートのひとつ「ゴーゴリ通り」
アルマトイは、人口約135万人のカザフスタン最大の都市。1998年までは同国の首都であり、この国の経済・文化・教育の中心地です。
標高は600m〜1,200mで街の中に高低差があります。街の南には4,000m級の天山山脈があり、冬はマイナス20度、夏は35度にもなる大陸性気候。冬は雪も降るそうです。
多民族都市として知られ、カザフ人51.06%、ロシア人33.02%のほか、ウイグル人やタタール人、朝鮮人、ウクライナ人などが居住し、他の都市に比べロシア人の割合が高いのが特徴です。
街は碁盤目状に区画されていて、かなりの広さ。
市内交通は、バスやトロリーバスが中心ですが、2011年にはカザフスタン初の地下鉄も開通しています。
ジベック・ジョル大通り
ジベック・ジョル大通り改修後のイメージ
ジベック・ジョル大通り改修後のイメージ
こちらは、街一番の繁華街だという歩行者天国の「ジベック・ジョル大通り」
けれども、工事中のようで、かなり殺風景な感じになっていました。
工事現場には、改修後のイメージが掲げられていましたが、改修後はかなりお洒落な感じになりそうです。
ゴーゴリ通りとトロリーバス
ヘアーサロン
音楽フェスのパネル展示
交差点の様子
ゴーゴリ通りのスーパー
点心などを売るスタンド
ゴーゴリ通りを歩きつつ、朝食をいただけそうなお店を探します。
けれども、なかなか良さげなお店が見つからない・・・。
立派なレストランはちらほらあるのですが、気軽に入れそうなカフェなどがあまり見当たらないんです。歩いている人もあまり多くないし。
③28人のパンフィロフ戦士公園(④ゼンコフ正教会)
28人のパンフィロフ戦士公園
歩いているうちに、訪問しようと思っていたアルマトイの見どころのひとつ「28人のパンフィロフ戦士公園」にぶつかったので、入ってみることにしました。
戦勝記念碑
「28人のパンフィロフ戦士」とは、第二次大戦時の1941年、対ドイツ戦でモスクワ防衛に参加して戦死したパンフィロフ将軍と彼の部下の兵士たちのこと。
彼らの多くは、アルマトイやビシュケク出身の若い青年であったとされています。
この話は旧ソ連圏では、美談として有名で誰でも知っている話であるとのこと。
緑溢れる「28人のパンフィロフ戦士公園」の敷地内は整備されていて、巨大な戦勝記念碑や永遠に火がともり続けている無名戦士の墓などが広大な敷地に点在し、観光スポットともなっています。
無名戦士の墓
けれども、この「28人のパンフィロフ戦士」の話、実は捏造の疑いが強いのだそうです。
1948年、ソ連軍の検察当局はこの話を調査し、その結果、ソ連軍の機関紙「クラスナヤ・ズベズダ」の記者たちが物語を捏造したとの報告を上げています。
けれども、この事実は、当時の国民を総動員したいソビエト政府の思惑とは異なるため闇に葬られ、物語は美談として人々に浸透していったようです。
2015年7月、ロシア連邦公文書館は、当時の報告を公開、インターネットやテレビでも報道され、大きな物議を醸し出したのだとのこと。
けれども、そんな捏造騒ぎにもかかわらず、「28人のパンフィロフ戦士公園」と巨大な記念碑たちは、ソビエト時代と変わらぬ姿で佇んでおりました。
ゼンコフ正教会
「28人のパンフィロフ戦士公園」内には、1904年に完成したロシア正教会「ゼンコフ正教会」があります。
木造の建築物で、釘を一本も使わずに作られており、1911年の大地震の時にも倒壊しなかったことでも有名です。
工事中なのが残念
内部ではミサが行われていました。
黄色と白の壁面やドームの屋根の青城の一松模様が色鮮やかな教会の外観。
内部ではミサが行われていて荘厳な雰囲気に包まれていました。
屋根の部分が工事中だったのが残念です。
教会を眺めていると、いよいよ雨が降ってきました。
⑤スターバックス
アルマトイのスターバックス
「28人のパンフィロフ戦士公園」を出て、公園の西側の通りを歩いていくと、スターバックスのアルマトイ店があります。
スターバックスがあると、近代的な都会の街って感じがしますよね。
さっそく、入ってみることにしました♪
アルマトイスターバックスの店内
タンブラーやマグカップ
アスタナ・マグカップ
店内は日本のスターバックスの店舗とほとんど変わらないシックで落ち着いた雰囲気。
タンブラーやマグカップも売られていて、カザフスタンオリジナルタンブラーやマグカップもありました★
コーヒーは飲まなかったですが、珍しいカザフスタン限定タンブラーがあったので購入!
値段は、3,950テンゲ(1,185円)でした。
カザフスタン・スタバタンブラー
表には首都アスタナが、裏には馬が描かれています。
黄色のアスタナ限定マグカップもありましたが、ちょっと重かったので購入は断念。
⑥Перекуcity(朝食)
朝食をいただいた「Перекуcity」
スターバックスでタンブラーを購入した後、再びゴーゴリ通りを歩きます。
そして、朝食をいただくために入ったのがこのお店。
何と読むのかわからないですが、「Перекуcity」というセルフサービス形式のレストランです。
「Перекуcity」の店内
「Перекуcity」の店内です。
店内はかなり広め。5,6組ほどのお客さんがおりました。
奥にたくさんの料理が並んでいて、トレーを持ち、店員さんに希望の料理をピックアップしてもらうスタイル。大学の学食のようなお店です。
チキンやパンケーキなどをいただく
今回チョイスしたのは、チキンやパンケーキ、コーヒーなど。料金は3,650テンゲ(1,095円)
チキンがお値段張りましたが、きちんとグリルされたチキンなので美味★
並んでいたお料理は洋食がメインでした。
⑦中央バザール
中央バザール(グリーン・バザール)の入り口
さて、朝食後は、「中央バザール(グリーン・バザール:зелёный рынок)」へと向かいます。
「中央バザール」は、「28人のパンフィロフ戦士公園」からほど近い大通り沿いにあります。アルマトイ最大の市場です。
お肉のかたまりがズラリ!
広大なホールには、お肉を売るお店がびっしり!
羊肉や牛肉、馬肉などのかたまりがズラリと並んでいます!
ナッツ屋のおじさん
こちらは、ナッツや干しぶどう、干しあんずなどを売るお店。
ナッツ売り場では、たくさんの売り子さんから声を掛けられ、アーモンドやくるみ、干しぶどうなどを食べさせてくれました。
中央バザール近くのモスク
中央バザールの近くには、白壁で黄金色のドームとミナレットを持った見事なモスクがありました。
「アルマトイ・セントラル・モスク」です。
中には入りませんでしたが、内部は普通のよくあるタイプのモスクであるとのこと。
⑧メガパーク
「メガパーク」の外観
「中央バザール」を見た後、ホテルの近くにある巨大ショッピングモール「メガパーク」へ。
「メガパーク」の館内
「メガパーク」の館内です。
3階建ての巨大ショッピングモールで、1,2階がファッションやスポーツ用品、パソコンや家電、化粧品などの店舗で、3階にはフードコートとイベントステージ、映画館があります。
広大な前庭には、メリーゴーランドを始めとした遊具もならんでいました。
「メガパーク」にもスターバックスが!
近代的な「メガパーク」
パソコンや携帯電話などのお店
フードコート
萌えアニメキャラが描かれたお店
カザフ料理のお店
イベントスペースではHIPHOPダンスショーが行われていました。
館内の様子をざっと眺めた後、3階のフードコートへ。
飲食店舗の並ぶ中央の広場では、HIPHOPダンスショーが行われていました。
「メガパーク」でのHIPHOPダンスショー
マクドナルドでランチ
ダンスをちょこっと鑑賞した後、ランチをいただくことに。
フードコートには、カザフスタン料理の店があったり、タコスなどのメキシコ料理があったり、なんちゃって日本料理のお店があったりしましたが、朝食を遅めに食べたということもあり、マクドナルドでランチをすることに。
チーズバーガーセット(1,500テンゲ:450円)
こちらが、アルマトイのマクドナルドの「チーズバーガーセット」(1,500テンゲ:450円)
味は日本と変わらないお味でしたー。
さてさて、この日搭乗する予定の、キルギスの首都ビシュケク行きのフライト、エア・アスタナ101便の出発時刻は18:00。
マックを平らげた後、ホテルに戻り、荷造りをしてチェックアウト。
タクシーで空港へと向かうことにしました。
アルマトイ観光MAP
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