ジョージア 上スワネティ地方 – メスティアから塔の家の立つウシュグリ村まで車で2時間半

ジョージア 上スワネティ地方 – メスティアから塔の家の立つウシュグリ村まで車で2時間半

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】 ジョージアの旅
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メスティア」に到着した翌朝。

日本から27時間の道中であんなに疲れたのに、6時に起床してしまいました。

「メスティア」(Mestia:მესტია)に到着したのは昨晩のこと。夜遅かったため風景が見れず、早く街の景観を見てみたいと思ったからです。

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】

さっそく部屋から宿の中庭に出てみると、目の前に塔がたくさん!

塔が立ち並ぶ世界遺産「スヴァネティ地方(スワネティ)」(Svaneti:სვანეთი)の風景です。

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朝のメスティアの街をぶらぶら散歩

メスティアの宿「オールド・ハウス」【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】宿泊した宿「Old House」にあった塔

メスティアの宿「オールド・ハウス」【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】「Old House」の中庭

メスティアの宿「オールド・ハウス」【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】民家を改装した宿です。

メスティアの宿「オールド・ハウス」【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】「Old House」の外観

 

宿泊した宿「Old House」は、塔のある建物を改装した宿です。

建物の横に20メートルくらいの高い塔が併設されているのが見えます。

まだ、誰も起きていない宿。

ちょっと宿の外に出てみましょうか〜。

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔が並ぶメスティアの町

 

宿を出て、石畳の坂道を歩き始めます。

周りにはたくさんの塔が建っているのが見えました♪

 

「メスティア」は、3,000〜5,000m級の山が連なる「大カフカス山脈」に囲まれた「スヴァネティ地方(スワネティ)」の中心となる町で、標高は1,500mほど。

人口は2,600人ほどですが、隣接する132の村を含めたメスティア地区全体では約14,000人が住んでいます。

住民は、ジョージアの先住民族である「スヴァン人」が中心。文字のない独自の言語「スヴァン語」を話します。

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】朝のメスティアの風景

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】牛がたくさんいます

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔がたくさん立っています

 

スヴァネティ地方にたくさん建つ塔。

中世後期から建てられ始めたというこの塔は、現在約200ほどが残っているのだそうです。

造られた目的は外敵から身を守るため。

街全体を囲む城壁や、中国の「客家土楼」のような一族全体の住居を囲む要塞は見たことがありましたが、家ごとに要塞があるのは初めて見ました。

メスティアの朝の様子

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】日が昇ってきました!

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】「Old House」の中庭

朝のメスティア、塔がたくさんある風景【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】中庭からはメスティアの街を見下ろすことができます。

 

ぶらぶらと歩いているうちに、日が昇ってきました!

街と山に溢れる緑の木々が鮮やかに輝き始めます♪

 

さあ、朝食のお時間です。

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「Old House」の朝食

メスティアの宿「オールド・ハウス」の朝食【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】宿の朝食。コロッケがおいしい!

メスティアの宿「オールド・ハウス」の朝食【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ポテトフライやパン

メスティアの宿「オールド・ハウス」の朝食【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】サラダ、オムレツ

 

宿の朝食は、昨晩の夕食に負けず劣らず豪華で量がたくさんでした。

トマトやキュウリのサラダ、オムレツ、野菜の炒め物、ポテトフライ、チーズの入ったコロッケ、チーズ、ヨーグルト、ブルーベリージャム、パン、紅茶。

とりわけ、チーズの入ったコロッケがとても美味しかったです♪

 

この日は、メスティアから車で2時間半ほどの場所にあるウシュグリ村」(Ushguli:უშგული)へと日帰り旅行の予定。

「ウシュグリ村」は、ヨーロッパ最高所にある村で、村全体が世界遺産に登録されています。

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ウシュグリ村へ向けて出発!

9時半ごろ、車で宿を出発!

「ウシュグリ村」への道は未舗装であるため、サンドロ君のベンツでは行くことができません。

そのため、別の4WD車に乗っていきます。

4WD車は、すでにサンドロ君が手配済みで、宿の前に待っていました。

サンドロ君、4WDのドライバーとガッチリ握手。本日は運転せずに助手席でのんびりと同乗です。

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】4WDで山道を進んでいきます。

 

4WD車は、メスティアの街を出ると、山道をぐんぐんと登っていきます。

結構急な坂が延々と続くのでベンツだとやっぱり厳しそうです。

メスティアからウシュグリ村までのルートです。

ウシュグリ村までは公共の交通機関は走っておらず、村までは、歩きか自転車か、車をチャーターする以外に行く方法はありません。

チャーターだと、片道130ドルくらいはするので、個人旅行者は車をシェアして向かうのが一般的なのだとのこと(今回はサンドロ君に払った額にこの4WD代も含まれています)。

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】スワネティ地方の美しい風景

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】コーカサス山脈の山並みと塔の家

 

辺りの風景は素晴らしいのひと言!

コーカサスの山並み、その谷間には緑の木々と塔の立ち並ぶ村が見えます。

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】道中の村々には塔の家がたくさん!

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ヤギや牛がいます。

ウシュグリ村への車窓風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】途中からは未舗装の道を進みます。

 

しばらく進んだところで、道は未舗装になりました。

なだらかな砂利道が主ですが、時おり、バウンドしそうになるほどの悪路があったり、小さな小川を跨いだりします。

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エングリ川沿いの塔

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】川沿いに立っていた小さな塔

 

横を流れる「エングリ川」に沿って進んでいくと、川沿いに小さな塔が立っていました。

塔の周りには観光客がたくさんいて、塔の中に入れるみたいです。

ちょっと立ち寄ってみることにしました。

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔の外観

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔の中から外を覗きます。

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔の内部の様子

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ハシゴを使って登ります。

 

スヴァネティ地方の塔の多くは6〜7階建てのものが多いですが、この塔は3階建て。

観光用に造られたものなのかもしれません。

 

塔は、敵が侵入できないように、1階には入り口はなく、2階の小さな入り口にハシゴを使って登ります。

塔は石を積み木のように積んだ構造になっていて、各階の床は木を組んで造られています。

上の階に登る時は木製のハシゴを使います。

塔には四方に小さな窓があるだけ。この窓は銃眼の役目も果たしています。

上に登るのは結構大変です(汗)

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔の前にはお土産が売られていました。

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔のミニチュアと岩塩?

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】なかなか凝った造り

 

塔から降りて、ちょっとひと休み。

塔の前にはお土産物屋が店を出していました。

なかなか凝った造りで魅力的でしたが、結構大きいので持ち運び不便なため、買うのは断念。

川沿いに建つ塔(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ヨーロッパからの観光客が結構いました。

 

この川沿いの塔、ウシュグリ村へ向かう観光客が必ず立ち寄るスポットのようで、ヨーロッパからのツアー客らしき4WD車が何台が停まっていました。

 

さて再び、4WDに乗り込み、先へと急ぎます。

ウシュグリ村への風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】牧草を食べる馬がいます。

 

車は徐々に高度を上げていっているようです。

周りに見える雄大な山々、のどかな牧草地、草を食む馬や牛、ヤギ。

そして、所々に点在する塔が立つ村々。

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ウシュグリ村に到着

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ウシュグリ村まで乗った4WD車

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ウシュグリ村が見えてきました!

 

しばらく走っていると、前方にひときわたくさんの塔がある村が見えてきました。

「もしや?」と思い、聞いてみると、やっぱりあれが「ウシュグリ村」だそうです。

 

村が遠目に見えたところで、4WDを降り、ここからは写真を撮りながら歩いて村へと向かうことにします。

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】塔がたくさん!

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】標高は2,000メートルを超えます。

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】日差しは強いです。

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】なだらかな牧草地の風景

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】車を降りて歩いて村まで。

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】清流が流れ、その脇に塔が立ち

 

「ウシュグリ村」は、ムルクメリ(Murqmeli)チャザシ(Chazhashi)ジビアニ(Zhibiani)チビビアニ(Chvibiani)の4つの村を総称した呼び名であるとのこと。

村には人の姿が全く見えず、川の流れる音と時おり聴こえる牛の鳴き声以外、ほとんど音が聴こえてきません。

ほんと、のどかな風景です。

ウシュグリ村の風景(メスティアから車でウシュグリ村へ)【ジョージア(グルジア)Georgia:საქართველო】ウシュグリ村の塔

 

写真を撮りながらしばらく歩くと、村の中心が見えてきました。

中心と言っても特に店があるわけでもなく、道がいくつか分岐しているというだけのところです。

 

とにもかくにも、メスティアを出発して約2時間半。

ついに、旅の目的である世界遺産の村「ウシュグリ村」に到着です!

旅行時期:2015年9月

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