『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の入口
本日の野菜カレーはかぶ
JR中央線西荻窪駅南口から徒歩5分。駅入口から南東へ。みずほ銀行の角を左折して2つ目の路地を左折した左手にパキスタン料理のお店『ラヒ・パンジャービー・キッチン』はあります。
2005年にオープンしたこのお店、パキスタンのパンジャーブ州ラホール出身のラヒームさんがオーナーシェフを務めるパキスタンテイスト満点のお店。
食べログの「カレー百名店2017」を受賞した人気店です★
ラホール出身の旅人(ラヒ)、ラヒームさんが作る絶品のパンジャーブ家庭料理
「ラヒ」はウルドゥー語で旅人の意味であるとのこと
『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の看板
入り口の階段脇にはパキスタンの雑貨が
パキスタンゆかりの品々
お店は、西荻窪から徒歩5分ほどの細い路地の一角の建物の2階にあります。
少し急な入り口階段の脇には、パキスタンのものらしい雑貨や飾り付けが!
『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の店舗入り口
『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の店舗入り口です。
どことなく手作り感溢れる外装や飾り付けが、なかなかいい感じ★
さあ、お店に入っていきましょう〜♪
『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の店内
お店の壁は鮮やかなオレンジ色
『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の店内です。
店内は小ぢんまりとしていて、座席は2名×5席の合計10席。
休日のディナータイムで当日予約しての訪問でしたが、5人組くらいのグループで半分は埋まっており、もう1席もご予約席の札が立てられているなど、満席状態でした。
予約はして行った方が良さそうです。
お店の壁は鮮やかなオレンジに塗られていて、これは、パキスタン・パンジャーブ地方の夕日の色をイメージして色を配合し、オーナーのラヒームさんたち自身で塗ったのだそう。
お店の壁には「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」のイラストがずらり!
オレンジ色の壁に映えるイラストたち
そして、オレンジ色の壁と同じく目を引いたのが、壁にたくさん飾られていた「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」のイラストたち!
何でも、映画「ソング・オブ・ラホール」(パキスタン出身の凄腕伝統音楽家たちの奮闘を描いたドキュメンタリー作品)が2016年8月に日本公開された際、オーナーのラヒームさんは、故郷が舞台となったこの映画を様々な場所でPRされたそうで、上映期間中は、映画の半券を持参した方に10%OFFサービスも実施していたのだとか。
ちなみに、ここに飾られているイラストは、映画上映期間中、渋谷のユーロスペースのロビーに展示されていた展覧会「イラストレーション・オブ・ラホール」(9人のイラストレーターが描くソング・オブ・ラホールの世界)の作品たちです。
映画「ソング・オブ・ラホール」の記事はこちら↓
お店の名前にもある通り、『ラヒ・パンジャービー・キッチン』はパンジャーブ地方のお料理を提供するお店。
パンジャーブは、パキスタンとインドが分離独立する際に東西に分かれた地域で、パキスタン・インドの両方にパンジャーブ州があるのですが、元々は同じ土地。お料理も同じ「パンジャーブ料理」として一括りに出来ます。
「パンジャーブ料理」の特徴は、ギー(バターを煮詰めたもの)やクリーム、パニール(チーズ)、ヨーグルトなど乳製品を多用し、タマネギやニンニク、ショウガを中心とした多様なスパイスを使ったマサラで味付けされたお料理であるということ。
また、タンドールを使った料理の本場としても有名で、インド料理として知られているナンもパンジャーブ地方が発祥であるのだとか。
さて、『ラヒ・パンジャービー・キッチン』のメニューです。
メニューを見ると、そこいらのテンプレ化したインド料理店とは一線を画す、パキスタンローカルなお料理の数々が並んでいます。
パンジャーブ料理店らしく、タンドール料理の充実ぶりと、イスラムの国パキスタンらしく、マトン、そして、ビーフを使った料理が多いのが目を引きました。
今回は、「ソング・オブ・ラホール」タイアップ企画!として紹介されていた、ひよこ豆とチキンを使ったカレーの「ムルグチャナセット」と、豆とビーフを使ったハリームというカレーのセット「ハリームセット」をチョイス!
そして、パキスタン料理店に行ったらやっぱりマトンは頼まなくちゃねってことで、「ラムチョップ」と、ビールのおつまみとして「スパイシーな鳥皮」を注文することにしました★
さて、まずはビールです♪
インドの定番「キングフィッシャービール」のプレミアム。
ホーン型のお洒落なグラスで出てきました〜!
炭酸強めのすっきりとしたお馴染みのお味。
ぐびぐび飲みながらお料理を待ちます。
ビールを飲んでいると、「スパイシーな鳥皮」が登場!
スパイシーなマサラがふんだんに使われた食べ応えのある鳥皮。レモンを絞り掛け、いただくと、これは旨い★
ビールに合いまくりです!!
そして、パキスタン料理と言えば、やっぱり羊肉。「ラムチョップ」です★
羊肉の臭みと肉肉しさ満点のジューシーな一品。たっぷりマサラを使った濃厚なお味と歯ごたえ満点の肉の食感。絞り掛けるレモンと添えられた玉ねぎのマッチングもナイス!
羊肉好きならたまらない一品です♪
旨い!!
メインのお料理が運ばれてくる前に、セットのサラダが登場しました。
シンプルな普通のサラダですが、クミンなどのスパイスを使ったソースが掛かっています。
フレッシュなお野菜が、お肉料理の後のクールダウンにちょうど良い感じ。
スパイスの濃厚な香りが漂ってくる「ムルグチャナセット」と「ハリームセット」
そして、メインの登場〜♪
「ムルグチャナセット」と「ハリームセット」です。
「ムルグチャナセット」は、チャナ(ひよこ豆)とチキンのカレー、ナーン+ブラウンライス(小)+サラダで1,900円。
「ハリームセット」は、ハリーム+ナーン(全粒粉入り)orブラウンライス(バスマティ米)、生生姜+生タマネギ+レモン、小サラダで1,900円。
スパイスの濃厚な香りが漂ってくる。
う〜ん、これは美味しそう♪
さあ、いただきましょう〜!
こちらは、ムルグチャナセットの「チャナ(ひよこ豆)とチキンのカレー」
パキスタン料理らしい油多めの濃厚スープの中に、柔らかめに煮込まれた骨付きチキンがごろり。そして、スープの中にはチャナ豆がゴロゴロと。
ブラックペッパーやカルダモンのホールやシナモンなどがこれまたゴロゴロ入っていて、複雑な味と香りを醸し出しています。
お肉と豆とスパイスと油の旨みが凝縮されたカレー、これはほんと美味しい★
辛さは普通でお願いしましたが、辛めにしても良かったかも。
そして、ハリームセットの「ハリーム」
メニューの紹介によると、
ハリームはパキスタンパンジャーブで人気のソウルフードです。数種類の豆・特製スパイス・とけこむまで煮込んだビーフ。栄養たっぷりで濃厚な味は絶品です!
とのこと。
ラヒームさんに、付け合せの、生生姜と生玉ねぎ、そして、レモンを「ハリーム」に掛けて食べると美味しいと勧められたので、ご教授の通りにいただくことに。
この「ハリーム」、めちゃくちゃ旨い!
インド料理のカレーではあまり見掛けないタイプのペースト状のカレーで、そのペースト感といい、濃厚な豆の旨みといい、アラブ料理のフムスを彷彿とさせる滋味深さ★
しかも、ビーフが溶け込んでいるせいか、お肉の旨みも染み込んでいる感じで、パキスタン料理らしい多めの油感も含め、見事なマッチングを見せています♪
さらに、付け合せの、生生姜と生玉ねぎ、そして、レモンを「ハリーム」に掛けて食べると、濃厚な「ハリーム」にさっぱり感が加わってますます美味!
う〜ん、美味しい。侮れません!パンジャーブ料理。
カレーの主食としていただいたのは、ナーンとブラウンライス。
お馴染み、タンドールで焼き上げたナーンは、ふっくらもちもち、裏切らない美味しさ!
そして、バスマティ米を玉ねぎで色付けしたというブラウンライスも油多めのカレーに良く合います。
素晴らしいお料理、大満足のディナーとなりました♪
西荻窪にあるパキスタン・パンジャーブ料理のお店『ラヒ・パンジャービー・キッチン』
そこいらのインド・パキスタン料理店では決して味わえない、本場ラホール・ローカルの、パキスタン・パンジャーブ家庭料理をいただけるお店。
インド料理を食べ慣れている方でも、きっと新たな味に出会えるはず。
お店のメニューには、他にも牛スジカレー、チキン砂肝カレーなど、気になるお料理がたくさんありました。
ぜひ、再訪したいお店です★
◉『ラヒ・パンジャービー・キッチン』の地図・アクセス
- 住所:東京都杉並区西荻南3-15-17 2F
- アクセス:JR西荻窪駅から徒歩5分
- 営業時間:[火曜~金曜] ディナー 17:00~23:00 [土曜・日曜] ランチ 12:00~15:00 ディナー 17:00~23:00
- 定休日:月曜日
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