数奇な運命に導かれた伝説の戦士バーフバリ
祖父、父、息子──三代に渡る壮大な叙事詩の幕がついに上がる!映画『バーフバリ』プログラムより
インド映画興収記録を塗り替えた歴史的な作品
2015年度のインド映画興行収入No.1!
そして、あの『きっとうまくいく』や『PK』を抜いて歴代興行収入記録まで塗り替えてしまった作品『バーフバリ 伝説誕生(Baahubali: The Beginning)』
全米映画ランキングでも9位を記録した、インド史上最大のヒット作がついに日本初上陸!
と言っても、関東で4館しか上映されないんですが(しかも、毎日一公演のみ)・・・。
先日、観てきましたのでご紹介します★
テルグ語映画界(トリウッド)最大のヒット作!
ヨーロッパがすっぽり入るほど広大なインド。地域によって話される言語は様々です。
もちろん、映画もそれぞれの言語ごとに製作されていて、主なマーケットでもヒンディー語、ベンガル語、タミル語、テルグ語、マラヤーラム語、ベンガル語、マラーティー語の映画があり、それぞれ年間100本以上の作品が製作されています。
※『きっと、うまくいく』や『PK』は、ムンバイで製作されるヒンディー語映画(ボリウッド映画)、『ムトゥ踊るマハラジャ』は、チェンナイで製作されるタミル語映画(コリウッド映画)です。
そして、この作品『バーフバリ 伝説誕生(Baahubali: The Beginning)』は、ハイデラバードで製作されるテルグ語映画(トリウッド映画)。
インドでは全国区の映画であるボリウッド映画が年間興収のベスト10を独占することがほとんどなのですが、この『バーフバリ 伝説誕生』は、テルグ語映画でありながら2015年のインド国内興収ベスト1になってしまったのです!
なんでも、この『バーフバリ 伝説誕生』は、ハエに生まれ変わった青年を主人公にしたアクションコメディー『マッキー』でインド映画界に衝撃を与えたS.S.ラージャマウリが監督・脚本を担当しており、さらに、製作段階から歴代インド映画最高の製作費という触れ込みをされていたこともあり、公開前からかなりの注目を集めていたのだとのこと。
滝の下で育った青年シヴドゥ。その生い立ちの秘密とは?
舞台は古代インド南部の国、マヒシュマティ王国。
物語は王国の辺境、巨大な滝つぼの下にある村から始まります。
大勢の兵士に追われ逃走する女性。その手には赤ん坊が抱かれています。
追い詰められた彼女は滝つぼの中で命を落としてしまいますが、赤ん坊は村人に発見されて生き残ることができました。
シヴドゥと名付けられたその赤ん坊。成長していくにつれ、滝の上の世界を見てみたいと思うようになり、そのうち巨大な滝を登り始めます。
そして、たくましい青年に成長したある日、ついにシヴドゥは巨大な滝を登り切り、滝の上の世界に足を踏み入れることとなるのです。
上の動画は、青年になったシヴドゥ(プラバース)が滝を登り、美女アヴァンティカ(タマンナー)の幻想と出会うシーン。
この世のものとは思えない巨大な滝をシヴドゥは登っていきます。
崖から崖へと飛び移るジャンプ力とか、崖の上から落ちてもビクともしない強靭な肉体とか、シヴドゥは普通に考えたらトンデモなスーパーマンです。
けれども、この映画にはそんなことを考えさせない勢いがあります。
それと、アヴァンティカ役のタマンナー、ほんと魅力的!
Mamta Se Bhari | Official Song | Baahubali – The Beginning
辿り着いた滝の上で美女アヴァンティカと出会い恋に落ちたシヴドゥ。
アヴァンティカは、暴君バラーデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティー)が治める強大な帝国「マヒシュマティ王国」と戦い続けている反乱軍の女戦士でした。
そのことを知ったシヴドゥは、アヴァンティカの依頼を受け、戦士としてマヒシュマティ王国の王都へと乗り込むこととなるのです。
王都に入城したシヴドゥは、幽閉されている王妃と出会い、彼女を救出します。
そして、そこで知ったのは、シヴドゥ自身が亡くなった前王「バーフバリ」(プラバースが一人二役)の息子であるという事実でした。
映画は、シヴドゥの生きる現在と、前王の生きた過去の物語が並行して進んでいきます。
果たして、バーフバリはなぜ亡くなったのか?シヴドゥの運命や如何に!
さすが歴代インド映画最高の製作費!圧倒的な映像美と大迫力のアクションシーン!
Jal Rahin Hain – Full Video | Baahubali – The Beginning | Maahishmati Anthem | Kailash Kher
この作品『バーフバリ 伝説誕生(Baahubali: The Beginning)』
とにかく、映像とアクションが壮大でド迫力でした★
雄大な滝つぼの景観や壮大な王都の宮殿やモニュメント、そして、5000人のエキストラを起用したという合戦のシーンなど、ハリウッド顔負けの圧倒的な映像美です!
バトルシーンやアクションシーンも、ハリウッドの超一流のスタントチームが参加し、あり得ないくらいのド派手なアクションを披露しています。
映画は、第63回インドナショナル・フィルム・アワードの最優秀作品賞、最優秀視覚効果賞を受賞。
テルグ語映画界のみならず、インド映画を代表する作品となっています。
第二部の『Baahubali: The Conclusion』も日本買い付け決定!
ところで、この作品『バーフバリ』、実は二部構成の作品で、本作は物語の途中で終わってしまいます。
ちょうど物語が佳境に差し掛かってきたところで、「え〜!もう終わっちゃうの?」っていう感じでしたが、本国インドでは続編である『Baahubali: The Conclusion』が4月28日に公開されることが決定した模様。
そして、日本で第一部の配給を行ったツインという配給会社が、第二部も買い付けたということを発表したようです。
これは楽しみ!
日本では数えるほどの映画館でしか上映されず、いずれも1週間程度の短期間の上映で、あまり話題にもなっていないですが、絶対に満足できる作品『バーフバリ 伝説誕生(Baahubali: The Beginning)』
第二部公開までにもっと宣伝を頑張ってもらって、次回作はもっと多くの映画館で上映されることを期待したいと思います。
キャスト
シブドゥ/バーフバリ :プラバース
バラーラデーヴァ :ラーナー・ダッグバーティ
デーヴァセーナ :アヌシュカ・シェッティ
アヴァンティカ :タマンナー
シヴァガミ :ラムヤ・クリシュナ
ビッジャラデーヴァ :ナーサル
カッタッパ :サティヤラージ
スタッフ
監督・脚本 :S.S.ラージャマウリ
制作 :ショーブ・ヤーララガッダ/プラサード・デーヴィネーニ
原案 :V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
撮影 :K.K.センティル・クマール
美術 :サーブ・シリル
音楽 :M.M.キーラヴァーニ
編集 :コーダキリ・ヴェンカテーシュワラ・ラーウ
コメント