インド、カルナータカ州南部にある港町「マンガロール」
古くから国際貿易都市として栄え、ヒンドゥー、キリスト、イスラムなど多様な文化が混じり合ったこの町は、お料理のバラエティも多種多様。インドの中でも「美食の町」として知られています。
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』は、マンガロール中心部の Kodailbail(コダイアルベイル) にある軽食店。インド西海岸(コンカン地方)のベジ料理「GSB(Gowda Saraswat Brahmin)料理」を提供しているお店です。
お店の創業は1960年代後半。50年以上も続いている老舗です。
バラエティに富んだ軽食(ティファン)が食べられると知り、行ってみることにしました。
- 『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』の外観と店内の雰囲気
- 『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のメニュー
- 「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)
- 「Biscuit Roti(ビスケット・ロティ)」
- 「Pathrode(パトローデ)」
- 「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」
- 「Patholi(パトリ)」
- 『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のベーカリー
- 『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』の地図・アクセス・営業時間
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『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』の外観と店内の雰囲気
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』の入り口
こちらが、『スリ・ラム・バワン・レストラン』の入り口です。
お店は、「PVS Circle」という交通量の多い交差点のすぐ近く。雑居ビルの1階にあります。
『スリ・ラム・バワン・レストラン』の店内
『スリ・ラム・バワン・レストラン』の店内の様子。
店内はそこそこ広く、A/C付きの部屋とNon A/C の部屋があります。
クラシックな店内の雰囲気がなかなかGood!
クラシックな店内の雰囲気がGood!
男性1人客 or 2人客が多め
マンガロールの若者の姿もちらほら
お店に訪問した時間は午前10時過ぎ。客入りは5割程度といったところ。
客層は渋めのおじさん1人客 or 2人客が多めですが、マンガロールの今どきの若者の姿もちらほら見掛けました。
『スリ・ラム・バワン・レストラン』は、地元コンカン地方のベジ料理「GSB(Gowda Saraswat Brahmin)料理」を提供しているお店として知られています。
「GSB(Gowda Saraswat Brahmin)料理」とは、何なのかということで、ちょっと調べてみました。
「GSB(Gowda Saraswat Brahmin)料理」とは?
「GSB:Gowda Saraswat Brahmin(ゴウダ・サラスワット・ブラーミン)」とは、西インド沿岸部に住むバラモン(司祭階級)の一系統で、ゴア〜カルナータカ西海岸に住むコンカニ語話者のバラモン集団のこと。
彼らは、もともとは古代に流れていたとされる伝説の川「サラスワティ川」周辺(現在のタール砂漠近辺との説が有力)に住んでいましたが、気候変動により川が消滅したため、現在の場所に移住したのだそう(紀元前700年頃)。
「GSB」は厳格なバラモン規範を遵守し、極めて禁欲的。そのため、彼らの料理は、サットヴィック(清浄)思想に則って肉や魚、玉ねぎやにんにくを使わず、スパイスの使用は控えめ、酸味や発酵も控えめなのだそう。
さて、座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のメニュー
『スリ・ラム・バワン・レストラン』のメニュー
『スリ・ラム・バワン・レストラン』のメニューです。
提供している料理はほぼ軽食(ティファン)で、かなりのメニュー数。
どれを頼むか迷うところですが、今回は事前に注文するものをリサーチしていました。
料理名を書いたスマホのメモを見せると、店員さんがニヤリ!
それでもって、選んだのは↓の料理です。
- 「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」
- 「Biscuit Rotti(ビスケット・ロティ)」
- 「Pathrode(パトローデ)」
- 「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」
- 「Patholi(パトリ)」
参考にしたのは、こちらの動画。上記のほかに「Sanna Dose(サンナ・ドーサ)」も食べたかったのですが、無いとのこと。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)
「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」
まず、運ばれて来たのがこちら。
「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」です。
「テッケレ・イドゥリ」は、カルナータカ州沿岸部の GSB(Gowda Saraswat Brahmin)の家庭で作られてきた、きゅうりを使った蒸し米ケーキ。
すりおろしたきゅうり、ココナッツ、ジャガリー、米(またはライスラヴァ)、カルダモンなどを混ぜて蒸した、ほのかな甘みがある料理で、通常のイドゥリと異なり、発酵はさせません。
お味は、今まで食べたことのない味。粒感のあるポソポソとした食感で、きゅうりの爽やかな風味が新鮮。ジャガリーの控えめな甘みとカルダモンの香りも良い感じ。
「Biscuit Roti(ビスケット・ロティ)」
「Biscuit Rotti(ビスケット・ロティ)」
続いて、「Biscuit Rotti(ビスケット・ロティ)」
こちらも、マンガロールやウドゥピで広く食べられているスナック。
中が空洞になった揚げパン(プーリー)の一種で、外側はサクサクしていて、名前の通り「ビスケット」のように硬くクリスピーな食感です。
ビスケット・ロティの中身
空洞になった生地の内側には、スパイスで味付けしたココナッツやウラド豆のフィリングが入っており、ココナッツや砂糖の甘みとチリ、スパイスの辛味が混ざった甘辛い味付けが特徴。
「Pathrode(パトローデ)」
「Pathrode(パトローデ)」
これは、「Pathrode(パトローデ)」
「パトローデ」は、カルナータカ州沿岸部の GSB の家庭で伝統的に食べられている料理。特に雨季に食べる代表的なベジタリアン料理として知られています。
タロイモの葉にお米、タマリンド、ココナッツ、クミンやコリアンダー、唐辛子などのスパイスを混ぜて作ったペーストを塗り、何枚か重ねて巻いて、蒸し器で蒸し上げて作られます。蒸し上がった後は輪切りにし、ココナッツオイルで浅く揚げて提供されることが多いそう。
タロイモの葉の食感と風味
見た目は個性的で、それほど美味しそうには思えなかったのですが、これがなかなか美味しい♪
タロイモの葉の独特なほろ苦さに、タマリンドの酸味やココナッツの甘み、スパイス感が絡んで、インドではあまり食べたことが無い新鮮な味と食感。
ポーションが少ないので、複数種類を食べられるのがGood!
「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」「Biscuit Rotti(ビスケット・ロティ)」「Pathrode(パトローデ)」の3品。
1品1品のポーションが少ないので、複数種類を食べられるのがGoodです!
「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」
「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」
お次は、「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」
「コッティゲ・トーヴェ」は、ジャックフルーツの葉で包んで蒸した、米粉+ココナッツ主体の蒸し菓子「Kottige(コッティゲ)」と、油をほとんど使わない薄く澄んだ豆のスープ「Tove(トーヴェ)」のセット料理。
プレートの上にはココナッツチャトニも添えられていました。
サラッとした豆のスープ「トーヴェ」
「コッティゲ」は、イドゥリよりもソフトで蒸しパンのような感じ。ジャックフルーツの葉の爽やかな香りと、ココナッツやジャガリーの甘みが効いています。
「トーヴェ」は、トゥールダールをメインとした、酸味ほぼゼロでスパイスの使用も最小限の薄味の豆スープ。コッティゲの粉感や甘みを和らげる役割を果たしています。
「Patholi(パトリ)」
「Patholi(パトリ)」
こちらは、「Patholi(パトリ)」
「パトリ」は、マンガロール〜ウドゥピ沿岸の GSB の家庭で作られてきた、葉で包んで蒸す“甘い詰め物ロティ”です。
包む葉は伝統的にはターメリックリーフが使われるとのことですが、お店で提供される時は写真のようにバナナリーフも使われるのだそう。
ターメリック色の中身。ココナッツ+ジャガリー+カルダモン
バナナリーフを開くと、ターメリック色をした中身が。
米粉の生地にココナッツ。ジャガリーの甘み、カルダモンのほのかな風味。
バンガロールで食べたケサリバートなどと比べると、甘さは控えめで素朴な感じ。
これも、結構好みのお味♪
バラエティに富んだティファン
バラエティに富んだ『スリ・ラム・バワン・レストラン』のティファン。
いずれも、玉ねぎにんにくを使わないピュアベジで、スパイスの使用は控えめ、酸味や甘味も控えめで非発酵。油もほぼ不使用。軽く、刺激が少なく、体に負担を与えない「GSB:Gowda Saraswat Brahmin(ゴウダ・サラスワット・ブラーミン)」の思想を体現したようなお料理です。
厨房のカウンターに並ぶティファンの数々
食後、厨房を覗いてみました。
厨房のカウンターには、たくさんの種類のティファンがズラリ!
「Ragi Mudde(ラギムッデ)」
「Kottige (コッティゲ)」「Nei Appam(ネイ・アッバム)」
「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」「Nirulli Baje(ニルッリ・バジ)」
「Neer Dosa(ニールドーサ)」
「Goli Baje(ゴリ・バジ)」「Buns(バンズ)」「Vada(ワダ)」
「Pundi Ghasi(プンディ・ガシ)」「Nirulli Baje(ニルッリ・バジ)」
これだけの種類を作るのはかなり大変そう
「Nei Appam(ネイ・アッバム)」「Nirulli Baje(ニルッリ・バジ)」「Pundi Ghasi(プンディ・ガシ)」。気になる料理がたくさん!
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のカウンター
さて、お会計。
料金は、5品で ₹163(284円)。かなりリーズナブルです!
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のベーカリー
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』のベーカリー
お会計後、レストランの脇に併設されているベーカリーに立ち寄り。
ベーカリーの棚やショーケースには、こちらもレストランのティファンメニューに負けないくらいバラエティに富んだ商品が並べられていました。
山積みされていた揚げパンのようなもの
バラエティに富んだインドスイーツ
各種ラドゥ
「Jaggery Jilebi(ジャガリー・ジュレビ)」
ショーケースに並ぶインドスイーツ
30分で売り切れになる人気商品
こちらは、来店していたお客さんの話によると、30分で売り切れになる人気商品だとのこと。
美味しいと言うので購入し、ホテルでいただきました。
お味は、北カルナータカの「ホリゲ」や、コールハープルの「プーランポリ」に似た感じ。柔らかい生地の中に甘いジャガリーの餡が入ったスイーツです。
次々と来店するお客さん
マンガロール中心部にある軽食店『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』
カルナータカ州沿岸部の GSB(ゴウダ・サラスワット・ブラーミン) の家庭で伝統的に食べられている料理をいただけるお店です。
いただいたお料理は、「Thekkare Idli(テッケレ・イドゥリ)」や「Pathrode(パトローデ)」「Kottige Tove(コッティゲ・トーヴェ)」など、初めて食べるものばかり。
GSB の思想に則った、油や刺激控えめで体に優しいお料理の数々。貴重な食体験となりました★
『Sri Ram Bhavan Restaurant(スリ・ラム・バワン・レストラン)』の地図・アクセス・営業時間
- 住所:VRGR+7GX, Kodailbail, Mangaluru, Karnataka 575003 インド
- 電話:+917892397013
- 営業時間:6:00~20:00
- 定休日:日曜日
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