南インドのカルナータカ州の州都「バンガロール(ベンガルール)」
南バンガロールのジャヤナガー地区の一角に、「ドンネビリヤニ」を提供するお店『Shivaji Military Hotel(シヴァージー・ミリタリー・ホテル)』があります。
椰子の葉を器にして炊き上げるという「ドンネビリヤニ(Donne Biryani)」を食べてみたいと思い、行ってみることにしました。
マラータの英雄「シヴァージー」の名を冠したミリタリー・ホテル
『Shivaji Military Hotel』の外観
こちらが、『Shivaji Military Hotel』の外観です。
看板には、店名にもなっているマラータ王国の王「チャトラパティ・シヴァージー」の絵が描かれていました。
店名の由来は、マラータ王国の王「チャトラパティ・シヴァージー」
20世紀初頭。英国統治下のバンガロールには、多くのイギリス兵やインド兵が駐屯していました。そんな兵士向けに、戦いに必要なスタミナ源としての肉料理を提供する店がいくつもオープン。それが「ミリタリー・ホテル」と呼ばれる食堂です。
『Shivaji Military Hotel(シヴァージー・ミリタリー・ホテル)』は、ミリタリー・ホテルの元祖のひとつ。創業は1924年です。
数あるミリタリー・ホテルは、そのほとんどがマラータ族の経営。ということで、マラータ族の英雄である「シヴァージー」を店名に冠されているのも納得です。
参考:Military hotels in Bengaluru(Wikipedia) Boot camp biryani(Business Standard)
『Shivaji Military Hotel』は、階段を登った2階
お店は階段を登った2階にあります。
さっそく、2階へ。
『Shivaji Military Hotel』の入り口
こちらが、『Shivaji Military Hotel』の入り口。
入り口の周りには何人か人が屯していて、店内にも人が大勢見えます。
12時頃に訪問したのですが、事前情報の通り、かなり混雑している様子。
入り口でお店のスタッフに整理券をもらい、番号が呼ばれるまで待つことに。
『Shivaji Military Hotel』の店内
お店は大混雑!
店内は広く、席数もかなりありますが、その全ての席が埋まっています。
食べている間にも人がどんどん店内に入ってきて、テーブルの横に立って席が空くのを待っている状態でした。
相当な人気店です!
『Shivaji Military Hotel』のメニュー
『Shivaji Military Hotel』のメニュー
こちらは、お店の入り口に掲げられていた『Shivaji Military Hotel』のメニュー。
お店の看板メニューである「ビリヤニ(ドンネビリヤニ)」は、マトンとチキンがあります。
肉料理はマトンが4種(マトンチョップ、マトンドライ/フライ、マトンレバー、マトンキーマ)、チキンが6種(チキンレッグ、チキンドライ/フライ、チリチキン、レモンチキン、チキンチョップ、チキンケバブ)。マトンレッグスープやドーサもあり。
さて、10分ほど経ったところで、スタッフに番号を呼ばれました。
さっそく、案内された座席に着席。手洗い場で手を洗い、料理が運ばれてくるのを待ちます。
辛いけど旨い「ドンネビリヤニ」を賞味
テーブルの上に、テーブルクロス代わりの紙が敷かれます。
お皿となるバナナの葉がサーブされます。
まず、テーブルの上にテーブルクロス代わりの紙が敷かれ、続いて、バナナリーフが配られました。
綺麗なグリーンのバナナリーフ
水を掛けてバナナリーフを洗います。
水を掛けてバナナリーフを洗います。
ここで、ちょっと驚いたのが、隣に座っていた若いインド人男性2人組が、用意されたコップの水ではなく、わざわざミネラルウォーターを頼み、ミネラルウォーターの水でバナナリーフを洗ったこと!
バンガロールの今風の若者が日本人並みに潔癖なことにびっくり!
「ドンネビリヤニ」を食べる人たち。家族連れも多い
バナナの葉は敷かれましたが、お料理は到着せず、少し待ちぼうけ。
このお店、『Shivaji Military Hotel』の注文は、スタッフが運んできたお料理を指さして受け取るというスタイル。
スタッフが厨房で出来上がった料理を大量に抱えて持ちながら、各テーブルを回るので、欲しい料理があったら、スタッフに声を掛け、サーブしてもらうのです。
さて、バナナの葉が敷かれてから15分くらい経ってから、ようやく最初の料理が運ばれてきました。
左上のが「チキンドライ」、右のスープは不明
最初にサーブされたのは写真のスープ。何のスープかは不明なのですが、マトンの風味がして、かなり辛めで塩気も強め。結構美味しい♪
そして、左上の「チキンドライ」。スタッフが最初に運んできたのがこれだったので、指さして受け取りました。
メニューに“RED GRAVY”と書かれている通り、真っ赤で辛そうなビジュアル。実際にかなり辛い味付け。骨付きのチキンは身が締まっていて肉厚で食べ応えあり。手をぐちゃぐちゃにしながら骨からむしゃぶりつきます。美味です♪
「ドンネビリヤニ」が運ばれてきました!
そして、ほどなくしてメインの「ドンネビリヤニ」が登場!
このお店に来て、ドンネビリヤニを頼まない人はいないと思います。みんな漏れなく、ドンネビリヤニを受け取っていました。
「ドンネビリヤニ(マトン)」
こちらが「ドンネビリヤニ(マトン)」
ドンネビリヤニとは、乾燥させた椰子の葉やビンロウジュの葉で出来た器(ドンネ)に盛られたビリヤニ。バンガロールのミリタリーホテルで生まれた比較的歴史の浅いビリヤニです。
特徴は、南インド産の香り高い短粒米、シーラカサンバ米が使われ、スパイスは多用されないものの、かなり辛いとのこと。
「食べ歩くインド 南・西編」の記述によると、ビリヤニというよりも、プラオに近い料理のようです。
かなりのボリュームです。
「ドンネビリヤニ」は、かなりのボリュームだったので、1つのみ頼んで、2人でシェアしました。
バナナの葉の上に取り分け、さっそくいただきましょう〜♪
ゴロッと入ったマトン、短粒のシーラカサンバ米
かなり辛い!
食べてみた食感は、ハイデラバードなどのビリヤニとは全く別物。
短粒のお米は、パラパラではなくしっとり。お米全体にグレイビーが絡んでいて、しっかりとした濃いめの味付け。
スパイス感は控えめですが、辛さはかなりあり!
骨付きのマトンは柔らかでプリッとした食感。ビリヤニ全体にミントの風味も効いています。
ゆで卵のまろやかな黄身や、搾り掛けたレモンの酸味も良いアクセント。
ライタもサーブされました。
チキンドライやマトン風味のスープを掛けて、混ぜていただくのも美味しい♪
しかしながら、かなり辛い!!
口の中が次第に火事状態になってきました。
そんな時に助け舟。ライタ(ヨーグルトサラダ)の登場です!
キュウリと玉ねぎがどっさり入ったライタが、燃え上がったお口の中を冷んやりとクールダウン。
飲み物は「マウンテンデュー」
追加で頼んだ「マウンテンデュー」も、お口の火事鎮静化に貢献!
テーブルの脇に席待ちのお客さんが多数
手をぐちゃぐちゃにしつつ、ドンネビリヤニやチキンドライをいただいていると、テーブルの横に席待ちのお客が並び始め、その数が次第に増えていきます。
プレッシャーを感じつつ完食!
店の建物の1階にあるアイスクリーム屋
ピスタチオアイスクリーム
お会計を済ませ、階段を降りると、1階にアイスクリーム屋があったので、ピスタチオアイスを購入。
冷たくて甘いアイスで、クールダウン&お口直しです。
『Shivaji Military Hotel』
バンガロールにあるノンベジ食堂『Shivaji Military Hotel(シヴァージー・ミリタリー・ホテル)』
広い店内は大混雑。次から次へとお客が来店する大人気店です。
いただいた「ドンネビリヤニ」は、ドンネと呼ばれる葉に盛られたワイルドなビリヤニ。しっとりとした食感の短粒のお米と、ゴロッと入った骨付きマトンが美味♪
ボリュームがかなりあり、お口の中が火事状態になるほと辛いですが、癖になる美味しさでした★
『Shivaji Military Hotel』の地図・営業時間
- 住所:1st C, 718, Main, 45th Cross Rd, 8th Block, Jayanagar, Bengaluru, Karnataka 560082 インド
- 電話:+919845149217
- 営業時間:8:00~15:00
- 定休日:月曜日
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