高田馬場駅早稲田口から徒歩6分。早稲田通りを中野方面へと進んだ右手に、中国陝西省の麺料理を提供するお店『陝西面館』があります。
お店のオープンは2023年7月。高田馬場には界隈の日本語学校や予備校、大学で学ぶ中国人留学生向けの”ガチ中華”のお店が無数にありますが、ここもそんなお店のうちのひとつ。
口コミの評判がかなり良いので行ってみることにしました。
『陝西面館』の外観と店内の雰囲気
こちらが、『陝西面館』の外観です。
訪問した時間は休日の18時ちょっと前。店内にお客さんは居ないようで、店主さんが写真の赤い椅子に座ってのんびりとしていました。
『陝西面館』は、中国陝西省の料理を提供するお店です。
陝西省は中国の中央部にある省で省都は西安。西域の玄関口でもあった西安はシルクロードを通じてイスラムの文化が流入し、回族と呼ばれるイスラム教徒が多く暮らしています。
『陝西面館』の店主さんも、西安出身の回族であるとのこと。
店頭のメニュー看板です。
看板には日本語も表記されていました。
麺料理中心ですが、中国式ハンバーガー「肉夾饃」もあります。
メニュー看板を見ていると、のんびりと赤い椅子に座っていた店主さんが、おもむろに立ち上がって店内へと手招き。
店主さんの後をついていき、お店の中へと入ります。
こちらが、『陝西面館』の店内。
店内は細長いつくりになっていて、手前にカウンター席が11席。その奥に厨房があります。
お店に入った時は店内はガラガラでしたが、自分たちが入店して間を置かずに、お客さんが続々と来店。一気に満席状態となりました。
お客さんは、ほぼ全員が中国人留学生と思われる20代前半くらいの若い方。
スタッフは、ホールで接客を担当している店主さんと、厨房で調理をしている奥様と思われる女性のツーオペ。
お店の壁には、「お酒はいけません」の張り紙が!
店主さんはムスリム。お酒は提供しておらず、もちろん食材もハラル対応です。
店主さん(右の奥に写っている方)は、日本語はカタコトな感じですが、とても親切でサービス精神旺盛な方でした。
さて、案内されたカウンター席に座り、学生たちの話す中国語をBGMとして聴きながら、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『陝西面館』のメニュー
こちらが、『陝西面館』のメニューです。
メインの麺は、ビャンビャン麺、ヨーポー麺、マーラー牛肉湯麺、牛肉湯麺の4種類があり、それぞれ辛さを1~3まで選べます。
サイドディッシュは、五香干し豆腐やジャーモーなど。
壁にも別のメニューがありました。
「スパイシーな細切りチキン」、辛そうだけど美味しそう♪
結構なお値段のする煮込み料理もあります。
それでもって、注文したのは下のお料理です(2人分)。
- 「陝西名物 牛肉角煮のヨーポー麺」(1,180円)
- 「陝西名物 三合一ビャンビャン麺」(1,280円)
- 「自家製梅ジュース」(500円)
「マーラー牛肉湯麺」も捨て難かったのですが、猛暑で汗だくになってしまいそうだったので、汁無し麺を選ぶことにしました。辛さは、店主さんおすすめの2辛を選択。
お飲み物として「自家製梅ジュース」もチョイス。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「自家製梅ジュース」と「五香漬け豆干し」
まずは、お飲み物から。
「自家製梅ジュース」(酸梅湯)です。
酸梅湯は、のどを潤す、汗のかきすぎを防ぐ、胃腸を整える、身体の熱を取るといった効能があると言われる、中国では定番のドリンク。
酸味もそれほど強くなく、甘さも控えめでさっぱりとしているので、暑い季節にぴったりの飲み物。油っこいビャンビャン麺やヨーポー麺のお供としても最適です。
酸梅湯をちびちびと飲んでいると、店主さんが「五香漬け豆干し」をサーブしてくれました。
サービスだとのこと。これは嬉しい!
「五香」とは、花椒、クローブ、シナモン、フェンネル、八角、陳皮のうちの5種類を使った中国のミックススパイス。
インド料理とは違った中華な感じのスパイス感が美味♪
そして、しばらくして、メインの麺料理が運ばれてきました!
「陝西名物 三合一ビャンビャン麺」
「陝西名物 三合一ビャンビャン麺」です。
「ビャンビャン麺」は、このお料理の名前だけに使われるという「ビャン」という漢字が58画もあるということで有名な麺料理。
中国陝西省の西安を中心に食べられている麺料理ですが、文字のユニークさで話題となり、現在では中国各地にも普及しつつあるのだとか。
麺は、小麦粉に水と食塩を加えてこねて生地を作り、茹でる直前に両手で2,3cmくらいの幅に平たく伸ばして成形して作ります。切って成形するのではないところがポイントで、長いものだと麺の長さが1mになることもあるのだそう。
具材は、トマト&卵、肉味噌、牛角煮の「三合一」。それに、シャキシャキした青菜も入っていて彩りも華やか♪
店主さんが後からピーナッツも掛けてくれました!
これを混ぜ混ぜしていただきます。
もちもちして食べ応えのあるビャンビャン麺と、肉の旨み、トマトの爽やかな酸味、ピーナッツや青菜の食感のマッチングがたまりません★
「陝西名物 牛肉角煮のヨーポー麺」
続いて、「陝西名物 牛肉角煮のヨーポー麺」
こちらも、使われている麺はビャンビャン麺です。
「油溌(ヨーポー)」とは、茹でた麺の上に唐辛子や刻みネギなどをかけ、それに熱したピーナッツ油をかけて香りを出す、陝西省咸陽市周辺で主流のビャンビャン麺の食べ方。
ビャンビャン麺の上には牛肉角煮がゴロゴロ入っており、青菜もたくさん。
先ほどと同様、店主さんがピーナッツを上から掛けてくれました。
こちらも、混ぜ混ぜしていただきます。
お味は、まさに絶品♪
コシの強いビャンビャン麺の麺の美味しさもさることながら、「ヨーポー」の油の香ばしさがたまりません!
世の中に数多ある麺料理の中で、このヨーポービャンビャン麺が一番好きかも。
こちらは、麺の器。
側面に、西安にある大雁塔や兵馬俑らしき人物が麺を延ばしている絵が描かれていました。
『陝西面館』は、オープンから2周年を迎えるとのことで、店主さんがお店のオリジナルバッジとマグネットをプレゼントしてくれました!
店主さんは、日本語カタコトながら、親切でサービス満点。応援したくなるお店です。
高田馬場にある中国陝西省の麺料理を提供するお店『陝西面館』
西安出身の回族の店主が営む、中国人留学生に大人気のお店。
陝西名物のビャンビャン麺は、トマトの酸味が爽やかな三合一麺も、ヨーポーの油が香ばしいヨーポー麺も、一杯いただくだけで大満足の美味しさ♪
再訪した際は、マーラー牛肉湯麺を食べてみたいです。
『陝西面館』の地図・アクセス・営業時間
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