新潟県三条市。JR弥彦線北三条駅のすぐ近くに、カレーをメインにしたスパイス料理店『三条スパイス研究所』があります。
このお店は、三条市が2016年にオープンさせた公共施設「ステージえんがわ」内の食堂として併設されたお店。あの東京・押上にある『スパイスカフェ』のオーナーシェフ、伊藤シェフ監修のスパイス料理店です。
まちなか交流広場「ステージえんがわ」に作られた『三条スパイス研究所』
「ステージえんがわ」
「ステージえんがわ」は、三条市が推進する取り組み「スマートウエルネス三条」(年齢を問わず、外出し、人との交流を深め、生き甲斐を持ち活動することで心身共に健康で幸せになることができる環境を整備する取り組み)の核となる施設です。
「ステージえんがわ」の企画・実現には三条市内外の様々な分野のクリエイターが関わりましたが、食の分野で中心となったのが、東京・押上にあるスパイス料理店『スパイスカフェ』の店主である伊藤シェフ。
”スパイスとは異なるものをミックスして新しい何かを生み出していくこと”
そんな伊藤シェフの考え方をベースとして作られた『三条スパイス研究所』のカレーは、スパイスや切り干し大根、打ち豆など、地元三条産の食材を使い、インド料理の調理手法によって調理された「文化のミクスチャー」
それは、様々な人々が集い、新たな世界を生み出すという「ステージえんがわ」の考え方そのものです。
『スパイスカフェ』についての記事はこちら↓
誰もが立ち寄れる、開放的な店内空間
『三条スパイス研究所』のロゴ
「ステージえんがわ」の入り口です。
入り口には、『三条スパイス研究所』のロゴが描かれた大きな暖簾が掛かっていました。HPの画像から察するに、スパイスやごまを挽くすり鉢をイメージしているみたいです。
お料理を注文する場合の入り口は、建物の側面になります。
『三条スパイス研究所』の入り口黒板メニュー
建物の側面の入り口に立て掛けられていた『三条スパイス研究所』の黒板メニュー。
営業時間は、ランチタイム(10:00~15:00)、カフェタイム(15:00~17:00)※ドリンクとデザートのみ ディナータイム(17:00~19:00)
『三条スパイス研究所』の店内
こけしとか本とか並んでいます。
『三条スパイス研究所』の店内です。
お店は、「ステージえんがわ」の空間と一体化した開放的な造り。
ふらっと気軽に立ち寄れる雰囲気です。
店内には、地元の方らしい、おひとり様の女性客や女子2人組客などが数組、来店していました。
三条産のウコン、打ち豆と切り干し大根のイエローカレーキット
各種スパイス
ビリヤニキット
店内には、『スパイスカフェ』や『三条スパイス研究所』がプロデュースしているカレーキットやビリヤニキット、各種スパイスやレシピ本などが販売されています。
「ビリヤニキット」は、オンラインで注文し、作ってみたことがあります↓
『三条スパイス研究所』のメニュー
こちらが、お店のカウンター前に掲げられていたメニュー。お料理のメインメニューは3つです。
- 本格ターリーセット:1,320円
- セット内容:カレー2種(ガーリックチキン(中辛)・ラッサム(辛口))、白ごはん、スパイスおかず、スパイスティー、デザート
- 甘口ターリーセット:1,320円
- セット内容:カレー2種(ココナッツチキン(甘口)・茄子カレー(甘口))、白ごはん、スパイスおかず、スパイスティー、デザート
- ビリヤニセット:1,650円
- セット内容:カレー1種(ガーリックチキン(中辛)・ラッサム(辛口)・ココナッツチキン(甘口)・茄子カレー(甘口)のうち1種選択)、ビリヤニ、ライタ、スパイスおかず、ミニタンドリーチキン、スパイスティー、デザート
その他に、トッピングメニューとして、
- カレー1種追加:330円
- ごはん大盛り:110円
- タンドリーチキン:390円
- タンドリー手羽:110円
- おかず盛り合わせ:220円
- パクチー:110円
- パパド:50円
限定メニューとして、
- パクチーとターメリックのくじら汁:200円
があります。
なお、ディナータイムには、
- モダンターリーコース:3,850円(2名から、事前予約制)
- (ごはん・スパイスと野菜のおかず5種・ビリヤニ・デザート・カレー・ドリンク・鉄鍋カレー)
というリッチなメニューもあり、毎月2と7のつく日にお店のすぐ脇で開催される朝市の時は、「あさイチごはん」という朝ごはんを500円で提供しているとのこと。
また、10月〜4月までは、テイクアウトメニューとして、カレー2種、おかず2種、ライスがセットになった「ランチボックスセット」(1,080円)も販売しています。
本格ターリーセット
ビリヤニも食べてみたい気がしましたが、今回は「本格ターリーセット」を注文することにしました。
それと、サイドメニューとして、「パクチーとターメリックのくじら汁」(200円)をチョイス。
お飲み物は、「マンゴーラッシー」(605円)を頼むことにしました。
「ステージえんがわ」の紹介
テーブルの上には、「ステージえんがわ」の紹介が置かれていました。
施設内のどこでも自由に休憩可能、飲食の持ち込みも可能だそうで、この『三条スパイス研究所』のテーブル席でも、休憩したり、おにぎりやお弁当などを持ち込んで食べることもできそう。
『三条スパイス研究所』のお料理も、店員からのテーブルへのサーブはなく、自分で受け取り、食後の食器も自分で返却するスタイルになっています。
インドと三条の“ミクスチャー”を体現した「本格ターリーセット」
「マンゴーラッシー」(605円)
お料理の用意ができたとのことで、カウンターで受け取り。
こちらは、「マンゴーラッシー」
甘さ控えめの飲みやすいラッシー、マンゴーもそこそこ入っています。
「パクチーとターメリックのくじら汁」(200円)
こちらは、「パクチーとターメリックのくじら汁」
「くじら汁」は、新潟の中越地方、下越地方で古くから食べられている郷土料理。
塩漬けにしたクジラの皮の脂身を野菜と一緒に味噌で煮たもので、真夏の暑い時期にスタミナ食として食べられてきたのだそう。野菜は地元で採れる丸なすが使われるそう。
この新潟伝統の「くじら汁」にパクチーとターメリックをミックスさせたのが、『三条スパイス研究所』のくじら汁。
歯応えのあるくじらと柔らかな丸なすの食感、くじらの塩気とパクチーの香りが効いた味噌仕立ての汁のお味。美味しいです♪
ちなみに、お店で使われる「ターメリック(ウコン)」は、地元三条で25年以上ウコン栽培を続け、地元では並ぶ物のない人気だという、山崎さんが作ったウコンであるとのこと。
「本格ターリーセット」(1,320円)
そして、メインの「本格ターリーセット」です。
金物の町三条で作られたと思われる、色合いと手触りの良い上質なプレートの上に、ご飯、おかず、カレーのカトリ、インド産ボロシルのビジョングラスに入ったデザートとスパイスティー。
シンプルかつ華やかなビジュアルです♪
白ごはん、スパイスおかず
コメどころ新潟の美味しいお米の上に、パプリカ、カシューナッツ、桜だいこん、豆をメインにしたスパイスおかず、パパドが載っています。
素材が新鮮で美味しい♪
カレー2種(ガーリックチキン・ラッサム)
カレー2種は、ガーリックチキンとラッサム。
赤唐辛子の辛味とガーリックの旨味、フェンネルの爽やかさが、ゴロッとした食べ応えのあるチキンに合う「ガーリックチキン」
「ラッサム」は、トマトの酸味と豆のペーストが濃厚なドロっとしたタイプのラッサム。辛さはそこそこあります。
どちらのカレーも、さすがと思わせるオリジナルな美味しさ♪
日本米との相性も、お米の上に載ったおかずとの相性も抜群!
混ぜて、食べると美味しいです★
デザート、スパイスティー
シンプルでフレッシュなデザートのパイナップルも、クミンの香りがインパクトあるスパイスティーも食後のお口直しとしてピッタリ!
「本格ターリーセット」と「くじら汁」「マンゴーラッシー」
舌鼓を打ちながら、あっという間に完食!
『三条スパイス研究所』のお料理、美味しかったです♪
「ステージえんがわ」
「ステージえんがわ」の後ろ側
新潟県三条市、北三条の公共施設「ステージえんがわ」に併設されたスパイス料理店『三条スパイス研究所』。
『スパイスカフェ』の伊藤シェフ監修のカレーやスパイス料理は、さすが、オリジナリティに溢れたお味。
地元の新鮮な素材とインドならではの調理法が融合した、まさに、“ミクスチャー”なカレープレートでした★
◉『三条スパイス研究所』の地図・アクセス
- 住所:新潟県三条市元町11-63
- アクセス:JR弥彦線北三条駅より徒歩2分
- 営業時間:10:00~20:00
- 定休日:水曜・第1火曜
関連記事
コメント