上野駅入谷口から徒歩3分ほど。台東区役所裏の路地の一角に、工務店が経営するお洒落な書店「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」があります。
その「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の2階は、カフェスペースとなっており、いつからなのかは、わからないのですが、週末限定で南インド料理の間借り店が出店しています。
「ROUTE BOOKS」のカレー、『ROUTE CURRY(ルートカリー)』として、南インド料理を提供しているのは、南インド・タミルナードゥ出身のサラン(Saran)さんという若い方。
お店のホームページを確認したところ、
- 金曜・土曜ランチ:ディンディカルビリヤニ
- 日曜ランチ:チェティナード・ヴィルンドゥ(ミールス)
- 土曜ディナー(18:00〜予約制):スペシャル・チェティナード・ヴィルンドゥ(ミールス)
とのことだったので、土曜のディナーを事前予約して訪問することにしました。
古い工場をリノベーションした書店&カフェスペース「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」
「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の外観
こちらが、「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の外観。
昔ながらの雰囲気の路地の中に、突然、緑に囲まれたお洒落な空間が現れてびっくり!
建物自体は古いものの、モダンにリノベーションされていて、照明の感じとか、でっかい椰子の木とか、まるで外国のような雰囲気♪
「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の看板
「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の看板です。
「ROUTE BOOKS」は、リノベーションを専門で行う工務店が、使われていなかった古い工場をリノベーションした本屋。
書店としてだけでなく、家具や雑貨などの制作・販売、熱帯植物の販売もしているほか、コーヒーや手作り菓子をいただけるカフェとして、陶芸やギター、英語などを学べるレッスンスペースとして、ギャラリーやイベントスペースとしても使われている、今どきな感じのお洒落スペースです。
入り口のスペース。隣には「Route pain」というパン屋さんが
『ROUTE CURRY(ルートカリー)』のメニュー
こちらが、入り口の壁に貼られていた、『ROUTE CURRY(ルートカリー)』のメニューです。
今回は、土曜のディナータイムなので、いただくのは、「スペシャル・チェティナード・ヴィルンドゥ(ミールス)」ですが、金土のランチで提供しているという「ディンディカルビリヤニ」もかなり気になります!
「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の店内
お洒落で居心地の良い店内空間
こちらが、「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の店内。
お洒落で居心地の良い店内空間。随所に置かれた熱帯植物、雰囲気のある椅子。書架に置かれた書籍も知的好奇心をくすぐられるような本が揃っています。
お店は、1階と2階があり、『ROUTE CURRY(ルートカリー)』のカレーを提供しているカフェスペースは2階。
お会計とドリンクの注文は、1階のレジで行います。
レジで予約した名前を伝え、ドリンクを注文してカレーの料金と合わせてお支払い。
レシートを受け取って2階へ。
週末限定の『ROUTE CURRY』 ミールスorビリヤニを提供
2階のカフェスペース
こちらが、2階のカフェスペース。
2階は、空間の半分が、カフェスペース。もう半分が、この日は陶芸教室となっていて、陶芸教室の生徒さんたちがろくろを回していました。
カフェスペースの座席は、15,6席ほど。
ディナータイムは完全予約制でしたが、座席に座ってほどなくして、席は満席になりました。
『ROUTE CURRY』の厨房
こちらが、『ROUTE CURRY』の厨房です。
厨房では、シェフのサラン(Saran)さんが忙しく準備をしていましたが、座席に座ると、にこやかに出迎えてくれました♪
お店のHPの紹介によると、サランさんは南インド・タミルナードゥ州の祖父の代から続く飲食の家系の出身の方。大学までをチェティナード地方で過ごし、卒業後に日本へ留学し、その後、インド大使館や日本企業での勤務を経て、スパイスや豆、米、野菜等をインドから輸入する会社を起ち上げたのだそう。
そして、自身が輸入している安心・安全・無添加なスパイスを使った料理を提供するため、南インド料理の提供を開始。いずれは、自分のお店を持ちたいと考えているのだとか。
チキンとマトンの「チェティナードゥカレー」、ベジの「カーラコランブ」、蟹の「ナンドゥマサラ」。チェティナード料理のオールスター勢揃い!
「COEDO紅赤 -Beniaka-」
「Bottega Baci シチリアンレモンソーダ」
座席に座って程なくして、さっそく注文したお飲み物が運ばれてきました♪
今回注文したのは、「COEDO紅赤 -Beniaka-」と「Bottega Baci シチリアンレモンソーダ」
「COEDO紅赤 -Beniaka-」は、川越市のクラフトビール「COEDO」のプレミアムエールで、「第46回モンドセレクション」のビール部門で最高金賞を受賞したビールで、原材料として麦芽と共にさつま芋が使われているのが特徴。
「Bottega Baci シチリアンレモンソーダ」は、シチリア産の有機レモン果汁と、シエナの天然炭酸でつくられたオーガニックソーダ。
さつま芋の甘味を感じさせる「COEDO紅赤 -Beniaka-」と、爽やかな酸味とほのかな甘さの「Bottega Baci シチリアンレモンソーダ」。どちらも美味しい♪
お飲み物を飲みながら待っていると、しばらくして、サランさんがお料理を運んできました!
「スペシャル チェティナード ヴィルンドゥ」
テーブルの上に、鮮やかな緑のバナナリーフが敷かれ、ライス、4つのカトリ、数種の副菜が載せられます。
「スペシャル チェティナード ヴィルンドゥ」です。
HPのメニューに書かれたお料理の内容は↓
【アサイバムチェティナードset 】 2000円
- チェティナドゥ・チキン・カレー(国産鶏もも肉のスパイシーカレー)
- チェティナドゥ・マトン・カレー(羊肉のスパイシーカレー)
- サンバール(豆ベース、タマリンドと有機野菜の煮込み)
- ラッサム(トマト・タマリンドの酸味のあるスパイシーなスープ)
- カラ コランブ(ナスとニンニクを使ったスパイスグレイビーソース)
- モルコランブ(オクラとヨーグルトのヘルシーなカレー)
- 野菜ポリヤル(インゲンとチャナ豆の炒め物)
- ビーツ・ポリヤル (ビーツ、ハーブのココナッツ炒め物)
- 野菜のクートゥー(野菜とレンズ豆のスパイス煮込み)
- アヴィヤル(野菜とココナッツのグレービーソース煮込み)
- パルプトワイヤル(トゥール豆、赤唐辛子、ニンニク炒め)
- アパラム(ウラド豆の揚餅)
- レモンピックル(レモンをスパイスで香り付けしたインドの伝統的な料理)
- ラヴァケサリ(カシューナッツ・レーズン・ギーの入ったセモリナ粉のお菓子)
※ 食材の調達状況により内容が変更される可能性があります。
9月オプションメニュー
- ナンドゥマサラ (渡り蟹のカレー)
テーブルの上に載せられたお料理とメニューの品数や内容が、ちょっと違っているような気がしないでもなかったですが、「食材の調達状況により内容が変更される可能性があります」と書かれているし、昨今の食材や原材料費高騰の影響もあるのだろうし。
でも、この品数、ラインナップで十分満足です★
さっそく、いただきましょう〜♪
チェティナドゥ・チキン・カレー(国産鶏もも肉のスパイシーカレー)、チェティナドゥ・マトン・カレー(羊肉のスパイシーカレー)
カラ コランブ、アヴィヤル
サンバール、ビーツ・ポリヤル、レモンピックル
いただいた「スペシャル チェティナード ヴィルンドゥ」、めちゃくちゃ美味しかったです♪
2種のチェティナドゥ・カレーは、両方ともカルパシの風味がありつつも、対照的なお味。どろりとしたグレイビーでまろやかなチキン。ドライでパンチと深みの効いたマトン。どちらも甲乙付け難い美味しさ♪
そして、サンバルとラッサムが美味しい!
優しいお味ながらスパイスのメリハリを感じるサンバル、クリアで酸味と辛味がシャープなラッサム。カラコランブもビビッドな酸味がありつつも強過ぎない感じで美味。副菜もそれぞれ、カレーやサンバル・ラッサムのお供として、良いマッチング。
ちなみに、HPによると、サランさんのお料理は、スパイスは全て自家製オリジナルで、メニューごとにブレンドを変えており、淡路島の有機赤玉ねぎや国産鶏を使うなど、食材にもこだわっているのだそう。
ナンドゥマサラ (渡り蟹のカレー)
こちらは、オプションで頼んだ「ナンドゥマサラ (渡り蟹のカレー)」
この「ナンドゥマサラ」が本当に美味しかったです★
蟹の身は、ふわふわで柔らかく旨味たっぷり! スパイスの効いたグレイビーとの相性が抜群です♪
グレイビーで手をどろどろにしながらも、むしゃぶり付きました!
「スペシャル チェティナード ヴィルンドゥ」
最後は混ぜ混ぜしていただきます!
そして、最後は、バスマティライスにサンバルやラッサム、カレーや副菜を混ぜ混ぜ! 混ぜて食べると、カレーやおかず、それぞれの味と香りがブレンドされて、ますます美味しいです♪
混ぜ混ぜしながら食べていると、サランさんが「お代わりはいかがですか?」と訊いてきたので、サンバル、ラッサム、ライスをお代わり。
サンバルとラッサムが特に美味しい! 毎日でも食べられそうな感じです★
カルパシ、唐辛子
サンバルパウダー
クローブ、ブラックペッパー、カシア
シェフのサラン(Saran)さん
こちらが、シェフのサラン(Saran)さん。
とても親切で気さくな方で、「お料理のお味はどうですか?」とか「どこから来ましたか?」など、色々と話し掛けてきてくれました。
チェティナードのカライクディに行ったことがあるということを伝えると、喜んでくれて、その時訪問したチェティナードマンション(チェティヤールと呼ばれる豪商が建てた豪邸)の写真を見せたところ、何と、サランさん、そのマンションで料理を提供したことがあるとのこと! びっくり!
『ROUTE CURRY』
上野にあるお洒落な書店「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」の2階で、週末に提供される『ROUTE CURRY(ルートカリー)』
南インド・タミルナードゥ出身のシェフ、サラン(Saran)さんの作るミールス「スペシャル チェティナード ヴィルンドゥ」は、絶品の美味しさでした♪
チキンとマトンの「チェティナードゥカレー」、ベジの「カーラコランブ」、渡り蟹を使った「ナンドゥマサラ」。チェティナード料理のオールスター勢揃い! 大満足です★
◉『ROUTE CURRY』の地図・アクセス
- 住所:東京都台東区東上野4-14-3
- アクセス:上野駅入谷口から徒歩3分
- 営業時間:金・土・日 12:00〜
- HP:https://route-books.com/pickup/route-curry
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