JR東海道線湯河原駅から徒歩11分。駅から海岸へと向かうメインストリート沿いに、アフリカのモーリシャスの料理を提供しているお店『オリマン』があります。
お店のオープンは2022年4月。店主さんはモーリシャス出身のオリマン サヤット アクターさん(Oleemun Shayat Aktar)。
モーリシャス人店主が営む、日本唯一と言ってもいいモーリシャス料理専門店です。
モーリシャス人店主が営む、日本唯一のモーリシャス料理専門店
『オリマン』の外観
『オリマン』の外観です。
蕎麦屋とか和食の店の居抜きでしょうか。入り口は和の趣き。
店頭に掲げられたモーリシャス国旗
駐車場が1台増えました!
12月5日から新しいメニューになりました!
『オリマン』
店頭には、カラフルなモーリシャス国旗が掲げられていて、わかりやすいメニュー看板も置かれています。
12月5日から新しいメニューになったとのこと。
さっそく、扉を開けて店内へ。
『オリマン』の店内
『オリマン』の店内です。
広々とした店内は、やはり和の趣き。
座席は、カウンター3席、テーブル8席、座敷8席の合計19席。
今回は、お店のHPからネットで事前予約して訪問しました。オープン時間の11時頃の訪問で、お客さんは、自分たちの他に3組。女子のグループ客や家族連れ、カップルなど客層は幅広く、地元の方が多い感じ。
スタッフは、店主のオリマンさんと、奥様でしょうか。日本人女性の方が接客を担当されていました。
座敷の席もあります
店内には座敷の席もあります。
店内のテレビでは、モーリシャスのミュージシャンかはわかりませんが、アフリカのミュージシャンのライブ映像が映し出され、店内にリズミカルで軽快なアフリカ音楽が流れていました。
カラフルなアフリカの服
これは販売されているのでしょうか?
衣装ラックにカラフルなアフリカの服がたくさん架けられています。
棚に並んだスパイス
提供しているプレートの料理説明
チリペースト「マザバル」(100円)※激辛注意
さて、このお店『オリマン』が提供する「モーリシャス料理」とは、どんな料理なのか。そもそも、モーリシャスとはどんな国なのか。
わからないことだらけだったので、少し調べてみました。
モーリシャスとは?モーリシャス料理とは?
モーリシャスの位置
「モーリシャス」(Mauritius)は、アフリカのマダガスカルの隣にある島国。面積は東京都とほぼ同じで、首都はポートルイス。人口は約120万人。共和制の国です。
15世紀までは無人島でしたが、17世紀にオランダが植民を開始し、サトウキビ農園の労働力としてアフリカ大陸から黒人が連れてこられました。以後、フランス、イギリスに植民地統治され、独立したのは1968年です。
住民は、奴隷制度廃止後に出稼ぎ労働者として渡ってきたインド系の人々が68%を占め、アフリカ系と白人の混血のクレオールの人々が27%。そのほか、華人やヨーロッパ系がいます。
モーリシャス料理は、アフリカ、中国、フランス、インドの料理が融合した料理です。
主食はお米。野菜はトマト、玉ねぎ、ナス、オクラ、ニンニクなどが使われ、魚やタコ、エビなどの魚介も多用されます。
人口の多くを占めるインド系の料理の影響が強く、料理に唐辛子やクローブ、カルダモンなどのスパイスが多用され、バスマティ米を使ったビリヤニ、スパイスを使ったカレー、漬物のアチャールなどがよく食べられています。
フランス料理の影響を受けたシチューや、中国由来の麺料理、フランスやインド、アフリカの料理が融合したモーリシャス・クレオール料理などもあるとのこと。
代表的な料理としては、トマトベースのスパイシーなシチュー「ルーガイユ(ロガイ)」、酢とスパイスを使ったインドのヴィンダルーに似た煮込み「ヴィンダイエ」、ジャガイモを使ったモーリシャス風の「ビリヤニ」、スパイスを使ったモーリシャス風焼きそば「マインフリット」など。
参考:Wikipedia(Mauritian cuisine)
『オリマン』のメニュー
モーリシャスの説明
6種類のプレート
単品メニュー
デザートとドリンクメニュー
こちらが、『オリマン』のメニューです。
メインのプレートは6種類。12月5日から新しいメニューに変わったようで、以前に比べて、よりモーリシャス色が強い料理内容になったとのこと。
今回は、HP予約時に下記のプレートを注文しました。
- ポワソン&ゴポワプレート(1,400円)
- トリップ&ゴポワプレート(1,500円)
どんな味の料理なのか、楽しみに待ちます。
インド、アフリカ、ヨーロッパの味をフュージョンしたカレープレートが美味しい♪
「ポワソン&ゴポワプレート」(1,400円)
ほどなくして、お料理が運ばれてきました。
こちらは、「ポワソン&ゴボワプレート」(ロガイポワソンとカリゴポワのハーフ&ハーフ)
黒いお皿の上に、バスマティライスが盛られ、2種のカレーと数種の副菜、サラダが載っています。
「トリップ&ゴポワプレート」(1,500円)
こちらは、「トリップ&ゴポワプレート」(カリトリップとカリゴポワのハーフ&ハーフ)
プレート上の料理の内訳は下です。
- サラダ(Salade)
- バスマティライス(Du Riz Basmati)
- カレー(Cari) ※ロガイポワソン(Rougaille Poisson) or カリトリップ(Cari Tripe)
- カリゴポワ(Cari Gros Pois)
- ザソーリスー(Zasar Lichou)(キャベツなどのピクルス)
- ガトーピマ(Gato Pima)(ひよこ豆の揚げ物)
- レギのフリア(Legume Frire)(野菜の揚げ物)
合計7品目。
さっそく、いただきましょう〜♪
「ロガイポワソン(Rougaille Poisson)」
まずいただいたのは、「ロガイポワソン(Rougaille Poisson)」
「ロガイ(ルーガイユ)」は、モーリシャスで一般的に食べられているトマトベースのカレー。モーリシャス・クレオール料理のひとつです。
「ポワソン」とはフランス語で魚料理を意味し、具材として干し魚が入っていました。
トマト感が結構強めで、キリッとした酸味と、アフリカらしい干し魚の風味のマッチングが良いバランス。パラパラのバスマティライスに合います♪
「カリトリップ(Cari Tripe)」
「カリトリップ(Cari Tripe)」は、トリッパ(牛ホルモン)を使ったカレー。
トリッパの歯応えのある食感。カレー味ですが、仄かに香るシナモンのような甘い香りが個性的な風味を作り出しています。
「カリゴポワ(Cari Gros Pois)」
「カリゴポワ(Cari Gros Pois)」は、バタービーンズを使ったカレー。こちらもカレー味。大きめのバタービーンズの豆の旨味と柔らかな食感。カレーの風味が沁み込んだナスも美味しい。山椒も少し入っていました。
ライスとの相性抜群です!
「ザソーリスー(Zasar Lichou)」(キャベツなどのピクルス)、「ガトーピマ(Gato Pima)」(ひよこ豆の揚げ物)
「ザソーリスー(Zasar Lichou)」は、キャベツやニンジン、インゲン豆などを使ったピクルス。マスタードオイルのツンと来る刺激がGood!
「ガトーピマ(Gato Pima)」は、ひよこ豆の揚げ物。ひよこ豆の素朴で香ばしい旨味。アラブ料理のファラフェルにも似た感じ。
「レギのフリア(Legume Frire)」(野菜の揚げ物)
「レギのフリア(Legume Frire)」は、野菜の揚げ物。ブロッコリーとオクラが使われていました。油の香ばしさがたまりません!
これらのカレーやおかずをパラパラのバスマティライスと一緒にいただきます。
それぞれ個性的なおかずの味と香りが混ぜ合わさって、カラフルな味の変化を楽しめます。
添えられたココナッツフレークもアクセントとして良いし、生野菜のサラダも箸休めとしてGood!
チリペースト「マザバル」(100円)
プレートは全体的に優しめのお味ですが、刺激を加えたい時は、チリペースト「マザバル」(100円)を加えるのも良いです。
この「マザバル」、かなりの激辛で、ほんの少し加えるだけで口の中がヒリヒリする感じですが、辛さの中に深みがあって、つい、多く加えてしまいたくなるお味。
「ハルワ」(300円)
デザートは、「ハルワ」(アラブのお祝いスイーツ。ひよこ豆の素朴なお菓子)をいただきました。
アラブのスイーツ「ハルワ」には、様々なバリエーションがありますが、『オリマン』のハルワは、ひよこ豆を使った硬めのハルワ。
甘さ控えめの素朴なひよこ豆の味に、トッピングされたココナッツファインやカシューナッツの食感、レーズンの甘さが良いアクセント。
「コーヒー」(300円)
ハルワと一緒に「コーヒー」をいただきました。
まろやかで仄かにフルーティーさが香る美味しいコーヒー。
良いお口直しとなりました♪
『オリマン』
湯河原にあるモーリシャスの料理のお店『オリマン』
モーリシャス人店主が営む、日本唯一のモーリシャス料理専門店。
いただいたモーリシャス料理のカレーやおかずは、インドとアフリカ、ヨーロッパの料理のエッセンスが融合された、ビビッドな個性がありつつも食べやすいお味。
日本人の口に合うお料理です♪
次回訪問した時は、人気メニューであるモーリシャスの「チキンビリヤニ」を食べてみたいです。
◉『オリマン』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-4-8
- アクセス:JR東海道線湯河原駅から徒歩11分
- 営業時間:11:00~16:00
- 定休日:火曜日
- お店HP:https://oleemun.com/
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