東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅から徒歩1分。御苑北のビルの地下1階に、中国料理のお店『南方急行』があります。
お店のオープンは2025年7月。
お店のコンセプトは、上海から江蘇省蘇州、浙江省杭州、湖南省長沙、貴州省貴陽を経由して雲南省昆明へと向かう食の旅。
滋味深い「中国南部家庭料理」をいただけるということで、行ってみることにしました。
『南方急行』の外観と店内の雰囲気

こちらが、『南方急行』の入り口です。
お店は階段を降りた地下一階にあります。



入り口には紹興酒の壺がたくさん置かれていました。
「南方急行」運行中です!
階段を降りてさっそく店内へ。

こちらが、『南方急行』の店内です。
コンクリート打ちっぱなしの内装は明るく開放的な雰囲気。ひとりでもふらっと立ち寄れる気軽さがあります。
店内空間はかなり広く、席間もゆったり。
座席数は、カウンター5席、テーブル80席、立ち飲み6席の合計91席もあります。
訪問したのは土曜の遅めのディナータイムでしたが、お客さんはおひとり様女性や男性や女性の2人組など数組。すべて日本人でした。




カレーとスパイスの伝道師、水野仁輔さんの新作レシピ本「クラッシュカレー」も置かれていました。
「クラッシュカレー」は、中国雲南省に住むタイ族の知恵で出来たカレーで、『南方急行』でもランチタイムの一品として提供しているのだそう。
さて、店内の様子を確認したところで、そろそろ座席に座り、メニューを見てお料理を物色しましょうか〜。
『南方急行』のメニュー

「南方急行(Nan Fang Express)」は、架空の鉄道会社「東アジア鉄道(East Asia Railways)」が運行する急行列車です。
上海を出発して、雲南省の昆明市まで約2700kmの道中、停車する各駅の町で家庭料理を味わう…。
そんな体験をご提供する酒場です。
お料理は、一般的なレストランでは提供されない家庭料理が中心です。
『南方急行』は、店主のムーさん率いる、雲南蒸気鍋で有名な「食彩雲南グループ」のお店。
蒸気石鍋魚やハラール中華の店などを次々にオープンさせてきた店主のムーさんが新たに提供するのが、一般的なレストランでは提供されない「中国南部家庭料理」
これは楽しみです♪
食彩雲南グループで行った店↓




メニューを開いて、まず目を引くのが『南方急行』の路線図。
上海から江蘇省の蘇州、浙江省の杭州、湖南省の長沙、貴州省の貴陽、雲南省の昆明まで。そして、それぞれの地域の料理名がズラリと書かれています。


6地域の中から、どのお料理を注文するか、かなり迷うところ。
日本語で料理名が書かれているものの、写真が無いのでイメージしづらいですが、どうやら赤字の料理がおすすめの様子。
自分たちは事前に食べログなどで予習し、ある程度当たりをつけて行きました。

こちらは、ドリンクメニュー。
日本では珍しい長沙や貴陽の缶ビールや、これまた珍しい雲南のクラフトビールに惹かれますが、お値段がかなり高め。
飲み放題1時間の「じゃぐち紹興酒」も気になります!


ランチは食堂車営業。ライス・スープ・漬物・デザート・アイスコーヒー付き・ライスお代わり無料で全品980円。かなりお得です!
それでもって、今回選んだお料理は↓
- 江蘇省蘇州市:「角春雨の醤油炒め(家庭炒涼粉)」(880円)
- 雲南省昆明市:「山の民のレモン鶏(檸檬鶏)」(780円)
- 湖南省長沙市:「牛ハツモトの香り炒め(炒牛心管)」(880円)
- 雲南省昆明市:「濃厚鶏の蒸気スープ(汽鍋鶏)」(980円)
- 江蘇省蘇州市:「ネギ豆腐の焼き餃子(豆腐巻)」(380円)
- 貴州省貴陽市:「高菜の雑炊(酸茶小豆烩米飯)」(980円)
- 上海市:「温かい甘酒白玉(酒酿元宵)」(480円)
上海から1品、蘇州から2品、杭州は今回は通過し、長沙で1品、貴陽で1品、終点の昆明で2品をチョイス。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
生ビール、酸梅湯、お通し

まずは、お飲み物。
長沙や貴陽の缶ビールや雲南のクラフトビールは高かったので、「キリン一番搾り(生)」
安定の美味しさ♪

こちらは「酸梅湯」
燻製にした青梅(烏梅)にサンザシや甘草などを加えて煮出した飲み物です。
甘酸っぱく漢方っぽい風味があり、中国ではペットボトルの清涼飲料水としても定番。
お店のカウンターにも並べられていたので、この酸梅湯もペットボトルのものかも。

こちらは、お飲み物と一緒にサーブされたお通し。
シンプルなきゅうりの酢の物と羊肉の煮こごり、緑色のソースが掛かった海老が載っています。
どれも美味しい♪
お通しとしてこれはGood!
飲み物を飲みながらお通しを食べていると、ほどなくして注文したお料理が運ばれてきました。
「角春雨の醤油炒め(家庭炒涼粉)」

まずは、「角春雨の醤油炒め(家庭炒涼粉)」。江蘇省蘇州市の料理です。
緑豆のでんぷんから作られているという角春雨。初めていただきましたが、これがめちゃくちゃ美味しい♪
大根餅のような形と食感で、醤油とニンニクを使った濃いめの味付けが美味。
ピリッと辛めなのもGoodです!
「山の民のレモン鶏(檸檬鶏)」

続いて、「山の民のレモン鶏(檸檬鶏)」。こちらは、雲南省昆明市の料理。
茹でた細切りの鶏肉と紫玉ねぎ。レモンの酸味とパクチーの香り、赤青唐辛子の辛味が効いた爽やかな、まるで、タイやミャンマーのサラダのような一品。
これまた、とっても美味しい♪
「牛ハツモトの香り炒め(炒牛心管)」

こちらは、「牛ハツモトの香り炒め(炒牛心管)」。湖南省長沙市の料理です。
まるで、イカのような食感の牛ハツはクミンが塗されていて、中国東北地方の料理のような風味。
コリコリした食感ぎGood!
ビールにめちゃくちゃ合います♪
「濃厚鶏の蒸気スープ(汽鍋鶏)」

お次は、「濃厚鶏の蒸気スープ(汽鍋鶏)」。雲南省昆明市の料理。
この「汽鍋鶏」は、閉店してしまった池袋の中華フードコート『食府書苑』で食べたことがあります。『食府書苑』の出店として「食彩雲南」が出店していたのです。
「汽鍋鶏」とは「気鍋」という専用の鍋を使って作られる中国雲南省の伝統料理。
水を一切使わず、素材から出る水分と気鍋から出る蒸気の水分のみで作られるため、スープには素材の栄養分と旨味が凝縮され、滋養・健康増進効果満点であるとのこと。

中央の煙突部分から出た蒸気が鍋の中の具材を蒸し、具材から水分を沁み出させるのだとか。4〜5時間くらいかけてじっくり蒸すのだそう。
スープの素材は、ぶつ切りにした丸鶏をメインに、クコの実、天麻、高麗人参、トウキ、サナギタケ、ショウガなどの漢方食材。味付けは塩のみ。
『南方急行』の汽鍋鶏は、『食府書苑』で提供されたものよりも漢方の種類が少ない気もしましたが、お味は抜群!
漢方の滋養が体に沁み渡る感じ。体に良いもの食べてる感満点です。
「ネギ豆腐の焼き餃子(豆腐巻)」

「ネギ豆腐の焼き餃子(豆腐巻)」。江蘇省蘇州市の料理です。
柔らかな皮の中に豆腐や青菜などがはいっています。優しいお味。
そのまま食べても美味しいですが、醤油や酢を付けて食べるのもGood!

『南方急行』の料理は、一品一品の量が少なくお値段もリーズナブル!
1人や少人数で訪問しても、たくさんの種類の料理をいただけるのが嬉しいところ。
大人数で大皿を食べる中国人向けではなく、日本人向けにカスタマイズされている感じ。
「高菜の雑炊(酸茶小豆烩米飯)」

締めのご飯ものは、「高菜の雑炊(酸茶小豆烩米飯)」(980円)。貴州省貴陽市の料理です。
この高菜の雑炊も美味しかった〜♪
発酵高菜の奥深い酸味とコリッとした食感がNice! 激辛で有名な貴州料理ですが、辛さはほとんど無く優しいお味でスイスイといただけます。
お食事の締めとしてこれ以上ない一品。
「温かい甘酒白玉(酒酿元宵)」

デザートは、上海市の「温かい甘酒白玉(酒酿元宵)」をいただきました。
甘酒の自然な甘さが癒されるお粥のようなデザート。ゴロッと入った白玉はもちもちした食感。齧ると濃厚且つ深みのあるお味の胡麻餡が入っていて、これまた美味♪
食後のよいお口直しとなりました★

新宿御苑前にある中国料理のお店『南方急行』
お店のコンセプトは、上海から江蘇省蘇州、浙江省杭州、湖南省長沙、貴州省貴陽を経由して雲南省昆明へと向かう食の旅。滋味深い「中国南部家庭料理」をいただけるお店です。
いただいたお料理は、「角春雨の醤油炒め」「山の民のレモン鶏」「濃厚鶏の蒸気スープ」「高菜の雑炊」など、どれも滋味深く体に沁み渡るお味で、且つ本当に美味♪ 食後感も抜群!
1人でも気軽に入りやすいお店の雰囲気もGood!
『南方急行』は、ネット予約出来ます!
『南方急行』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『南方急行』の地図・アクセス・営業時間
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